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女子王座決定戦回顧

2006-03-06 00:54:18 | 大レース回顧集

第19回JAL女子王座決定戦は5日、浜名湖競艇場で優勝戦を迎えた。

進入は1・横西奏恵が1コースを取りきり、2・海野ゆかりが横西よりも深く入り込んだ2コース回り。2コースも予想された昨年の覇者、4・日高逸子が3コースに落ち着いた。4コースには5・徳増宏美が入って3・淺田千亜希は5カドに。6・永井聖美は6コース。

2コースの海野が深く入り込んだことでデコボコの進入スタイルとなったが、1コースの横西がわずかにスタートスリットでは前に出て1コース先マイ。これに浅田が鋭いダッシュで応戦し、一気に捲り上げて横西後位まで迫る。

2周1マーク、同2マークと浅田は横西を追いつめるも横西がうまくこらえてそのまま押し切って7年ぶり2度目の女王。浅田は悲願の女王ならず2着。3着には昨年の女王・日高が入った。

99年尼崎で行われた当時まだG2時代の女子王座決定戦。F2持ちながらも6コースから全速で捲りきって優勝した横西。当時女王と称された鵜飼を撃破しての優勝だっただけに、女子勢力の新時代を切り開いたといわれた。

12R       優  勝    H1800m  曇り    風  西    6m波    4cm

  01  2 3774 横 西 奏 恵  10   62    6.39   6    0.10     1.47.8
  02  5 3139 松 尾 美和子  50   37    6.50   2    0.20     1.50.7
  03  6 3183 秋 葉 弘 美  19   52    6.63   3    0.17     1.52.0
  04  1 2983 鵜 飼 菜穂子  09   19    6.50   1    0.09     1.53.3
  05  4 3618 海 野 ゆかり  32   50    6.49   4    0.23     1.54.1
  06  3 3289 高 橋 淳 美  37   51    6.41   5    0.26     1.55.3

        単勝    2           360
        複勝    2           240 5           320
        連単    2-5        4400  人気  18      決まり手  まくり  

(競艇オフィシャルWebより)

原田幸哉、瓜生正義、魚谷智之らがいる76期生の卒業記念チャンピオンでもあるわけだが、男子顔負けのぶっ飛びターンで鳴らした横西も、産休を間に挟んだりしたこともあってか、最近は女子リーグ戦では貫禄を見せ付けるような内容のレースが多くなった。

今シリーズは4日目にコンマ01のスタートタイミングで制したレースの他5勝を挙げ、ほとんど完璧な内容で優勝した。

7年前のときの優勝は勢い勝ったという感が強かった横西も、今回は女王の地位を確固たるものにしたレース内容。今回も女子の一時代を築き上げた選手は大勢出場しているものの、そうしたベテラン勢を退け、女子も新たな時代を迎えたということを証明した優勝であったように感じる。このあと、今月行われる総理大臣杯への出場も決めたわけだが、男子の超一流相手にどんなレースをやってくれるのかが注目される。

2月の四国選手権でも優出し、3着と健闘した浅田はF2という爆弾を抱えながらもただいま女子ナンバーワン選手らしい素晴らしい走りを見せた。

ただ、徳増に4コースを奪われたばかりか、海野に深く入られたことでさすがに横西のところまで艇が届かなかったことは悔やまれる。

しかしながらも、完全に安全圏内に入った横西を途中で鋭く追いつめた走りはさすがただいま女子ナンバーワン。今年もまた悲願の女王はならなかったものの、フライング明けには、男子の一流を相手に果敢な攻めを見せてくれることが期待される。


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