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日本郵政の西川善文社長の再任を巡る問題で、鳩山邦夫総務相が3日、「(麻生太郎首相が社長続投を容認した場合でも)認可権限を行使して認可しない」と語り、同社の取締役人事に対する総務相の認可権限をたてに、あくまで続投阻止を貫く姿勢を強調した。首相官邸は、衆院の解散・総選挙を控えて政局の混乱を避けたい思惑もあり、西川社長の再任支持の方向で調整が始まっているが、孤立感を深めている総務相は、妥協案なしの強硬姿勢で社長更迭を迫る。麻生首相は事態をどう収束させるのか。長引く人事問題に、官邸の調整力不足も指摘されている。【望月麻紀、坂口裕彦】
鳩山総務相は3日朝、自宅前に集まった報道陣に、西川社長が続投した場合は総務相辞任もあり得るとの考えを示した。
だが、同日午後には東京都千代田区で「社長の続投が決まれば辞任するつもりか」と改めて質問されると、「私が(西川社長の再任を)認可しないのだから、何で私が辞任する必要があるのか」。今度は、自分が辞任する前に認可権限という「伝家の宝刀」を抜く考えを初めて明言した。
鳩山氏は「かんぽの宿」の一括売却先決定を「出来レース」と言い、「(西川社長に)責任がないということを認めれば、私の正義感を捨てることになる」と繰り返してきた。ただこれまでは「認可権は慎重に行使する」と述べるにとどめていた。
鳩山氏が認可権限を行使できるのは、6月29日にある日本郵政の株主総会の後だ。日本郵政の100%株主は国。株主総会には財務省の担当者が出席するため、株主総会で承認された取締役人事に鳩山氏が反対すれば「閣内不一致」の批判は免れない。鳩山氏は、与謝野馨財務相とのすり合わせに期待をかけ、後任の社長候補まで物色しながら、政府内の流れが社長交代に傾くのを待っていた。
しかし、日本郵政グループが5月22日発表した09年3月期連結決算は4227億円の最終黒字。計画全体は未達成だが、ゆうちょ銀行とかんぽ生命の金融2社の「10年度めどの上場」という目標は変えていないなど、社長の手腕を否定することはできない。決算発表会見で西川社長は「金融2社が上場できればいいが、上場の準備が整う状態になることが(自分の任期の)一つのめど」と続投への意欲を語っている。
かんぽの宿の売却手続きなどを点検してきた日本郵政の第三者検討委員会は5月29日、「違法性はない」と報告した。西川社長の再任案を決めた日本郵政の指名委員の中には「総務相が社長人事を認可しなかったとしても、再び西川社長の再任案を出すことになるのではないか」という空気も強まる。時間がたつにつれ、鳩山氏が振り上げた拳の下ろしどころが見つからなくなっている。
◇続投容認 首相、軟着陸探る
麻生首相は日本郵政の西川社長の続投方針を固めており、鳩山氏のメンツを立てつつ軟着陸させるための落としどころを懸命に探っている。首相が最も懸念するのは、鳩山氏が西川社長の辞任にこだわり、鳩山氏の更迭という事態。内閣の足並みが乱れれば、衆院選への悪影響は必至だ。
河村建夫官房長官が3日の記者会見で「首相の方向が決まり、それに鳩山総務相が抵抗している図式ではない」と強調したのもこのためだ。
鳩山氏の懐柔策として首相官邸が検討しているのが、日本郵政に業務改善命令に対して真摯(しんし)に対応させることだ。河村長官は同日、「総務相の指示に郵政側はきちんと答える説明責任がある」と配慮をにじませた。
与謝野馨財務・金融・経済財政担当相も3日の衆院財務金融委員会で、「総務省の業務改善命令に、会社側がきちんと答えているか検証する必要がある」と、歩調を合わせた。
西川社長側近の日本郵政幹部を続投させないなどの妥協案も出ているが、「そこまで民間に介入していいか」との慎重論もあり、「最終的には首相が出ていくしかない」(自民党幹部)との声も出ている。
首相は3日夜、「鳩山総務相が所管大臣、株主は財務相、人事(の調整)をやるのが官房長官。3者で話し合うことだと思う」と記者団に語った。
◇
吉田茂の孫が、鳩山一郎の孫を恫喝した。
「引き際を考えろ!」
「渡辺ジュニアの二の舞になるぞ」
鳩山一郎の孫といっても友愛・鳩山のことではない。
弟の正義・鳩山のこと。
昨日の国会後方席で、麻生首相と鳩山総務相が並んでナニやらヒソヒソ話をするテレビ映像があった。
それを読唇術?で解析したらこんなセリフになったらしい。
ジュニアの二の舞?
そういえば、一時マスコミの人気者だった渡辺ジュニア(喜美)の存在を、最近トンと忘れていた。
「首相の指導力がない」というマスコミ批判に答えて、恫喝という指導力を発揮したのか。
*
鳩山大臣が西川社長の辞任にこれほどこだわる理由は?
「曲がったことが嫌い」
「(西川社長に)責任がないということを認めれば、私の正義感を捨てることになる」
コレが真意ではないだろう。正義の味方月光仮面じゃあるまし。
一方、西川氏が社長ポストにこれほどこだわる意味も不可解だ。
かんぽの宿売却に関し、第三者委報告書が「不適切な点はあった」 というのなら、法的責任の有無はともかく、
最高責任者の西川社長がここらで引責辞任してもおかしくはない。
辞任しても、派遣や臨時社員の突然の解雇と違い、生活が苦しいわけではないだろう。
一生かかって社長になれない人は五万といるが、西川 善文氏は、既に70を越え、社長のポストは、このとおり飽きるほど経験し、既に功なり名をとげているではないか。↓
住友銀行、三井住友銀行元頭取。三井住友フィナンシャルグループ元社長。元全国銀行協会会長、第2代日本郵政公社総裁。初代日本郵政代表取締役社長。
更にウィキを調べると、今でもこのように公職も多い。
財団法人社会経済生産性本部理事
財団法人大阪大学後援会理事長
特定非営利活動法人おおさか大学起業支援機構評議員
財団法人懐徳堂記念会理事長
有限責任中間法人住友経営テクノロジー・フォーラム理事長
何も意固地になって大臣と首を賭けて張り合う歳でもなかろう。
だが、事態は西川氏の一存で決められるほど単純ではない。
西川社長が辞任となると、小泉改革の目玉である郵政民営化の後退と受け止められる。
それでは、西川氏を総裁・社長に引っ張り出した小泉元首相の顔に泥を塗ることになる。
顔に泥を塗ろうが、砂をかけようが、どうせ小泉元首相は引退声明を出したレイムダックだから関係ない、と言い切れないところに麻生首相の悩みがある。
小泉元首相は政治的にはレイムダックでも、選挙には抜群に強い実績があり、
総選挙目前の麻生首相にとって小泉元首相の面目を潰し、敵に廻すことは極力避けねばならぬ。
以前、麻生首相が「郵政改革には元は反対だった」と本音を述べて、小泉氏の怒りを被ったことは記憶に新しい。
一方の鳩山大臣は3度の総裁選で麻生首相を支えてきた盟友であるから、冒頭の読唇術解析の「渡辺ジュニア云々」は恫喝というより、むしろ「友情ある説得」と言った方が適切かも知れない。
連日鳩山大臣に「ヤメロ!」と面罵される西川社長の本音は、
「そっちに言われなくとも、こちらから辞めてやる!」と大臣に辞表を叩きつけたいところだが、
すっかり小泉改革のシンボルにされてしまった郵政会社の社長のポストは、もはや西川氏の一存でやめることさえ出来ない状況になっている。
鳩山大臣が西川社長の辞任にこだわる理由は、自民党内の郵政民営化に反対・見直しのグループが西川更迭で突破口を開こうとしているという読みもあるが、果たして麻生首相の「友情ある説得」の効果や如何。
「西川さんでなくても民営化はできるでしょ」とは街の声だが、これは正論。
◇
それにしても、誰が見ても明らかな内閣不一致があるのに、友愛・鳩山氏が、声高に攻撃しないのは弟に対する友愛、いや、兄弟愛なのか。
いずれにせよ愛は心に秘めてこそ尊いものであり、
やたらと標語のように愛を連発する者は、結婚詐欺師くらいのもので、こんなヤツにろくな者はいない。
弟が「正義」で騒ぎ立てれば結果的に、兄の友愛・鳩山氏を巻き込み、政界再編→新党結成に動くのではとの見方があるが、鳩山氏は民主党の代表になったばかり、正義・鳩山新党に加わるはずはない。
一方、弟はこれまで民主党のことをボロクソに罵倒してきた手前、今さら民主党入りは考え難い。
それとも兄弟手を取り合って「愛と正義党」でも立ち上げる?
バカバカしい。
正義に酔って一人で飛び出し、渡辺ジュニアの二の舞にならないよう望みたいものである。
【追記】朝日新聞がこんな社説を。
散々、麻生首相の責任を追及するのは、民主党政権を望む朝日としてはお説一々ごもっともだが、さて朝日の事態解決方法は?
結局こういうことらしい。
<政治がいまなすべきは、トップのクビをすげ替えることではない。むしろ西川氏に透明で信頼される企業への改革を徹底させることではないか。 >
何~んだ、どっち付かずのいわゆる「落としどころ」ってヤツ?
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この件の落しどころがどこになるのか、楽しみですね。
>いずれにせよ愛は心に秘めてこそ尊いものであり、
やたらと標語のように愛を連発する者は、結婚詐欺師くらいのもので、こんなヤツにろくな者はいない。
:仰るとおり。大いに同意します。「愛」を使える者は、私のように品があり、高潔な者でなければ・・。(~_~;)
「愛」もそうですが、「正義」を振りかざすヤツにもロクなヤツは居ませんね。
昨日の鳩山弟のヒートアップぶりは何なんのでしょうか。
今朝のタイムスが危険人物・田母神さんの沖縄講演会を枕につかって「核武装を企む危険集団」(笑)のことをかいていますね。
講演会に参加したものは危険人物の扱いですね。
訂正です。
タイムスの田母神講演会の記事は、沖縄ではなく東京での講演会を枕に使っていました。
共同配信の特集記事なのでヘンだとは思ったのですが。