狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

世にも不思議な宮城晴美の論文 自著で論破される!

2009-07-01 00:01:48 | ★集団自決

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■世にもふしぎな宮城晴美の論文■

宮城晴美氏の琉球新報掲載の論文「検証「集団自決」 ジェンダーの視点から」は、逆風って気持ちがいい縁側さんのサイトで全文読むことが出来ます。

太文字は新報記事の見出しです。

宮城晴美の論考その1
権力による“殺人” 犠牲者の83% 女性・子ども
 
宮城晴美の論考その2
絶対的な「兵隊さん」 捕まる前に「玉砕」促す
 
宮城晴美の論考その3
犠牲者 座間味部落のみ 組織の指導者ら全員死亡
 

宮城晴美の論考その4
痛ましい父と子の関係 
戦時下、国家権力が「利用」

                  *

検証「集団自決」 ジェンダーの視点から 宮城晴美■
(琉球新報 6月19日~24日 ①~④の四回連載)

新報が四回連載で「集団自決」の論文を掲載するのだから、当然『うらそえ文藝』の「集団自決特集」に対する論理的な反論を期待して読んだのだが、その期待は見事に裏切られた。

新聞にしては例外的な大きなスペースの割りに論点ずらしに終始し、『うらそえ文藝』に対する反論らしき部分は次に引用する①の冒頭部分と、④の結語部分だと思われる。

①<法廷における元戦隊長らを擁護する立場から歪んだ「証言の再構築」(隊長は命令しなかったという新証言なるものなど)が浮上したり、「集団自決」の用語を封じる手段として、援護法(戦傷病者戦没者遺族等援護法)と「靖国思想」をからませた論理で、その当事者を糾弾するような言説が見られることなど、立場こそ違え、モノ言わぬ島の人々や死者を鞭打つような暴力的論調に強い懸念を抱くものである。>

④<その人たち(証言者)がいま最も懸念していることは、「靖国」を賛美する人たちによって、「集団自決」の悲惨さが美化されだしたことや、援護法適用のために「集団自決」の軍命が「方便」であったとして、元戦隊長らを擁護する動きが出ていることである。
住民の心に負った傷口をさらに鋭利な刃物でえぐるようなこうした言動があればこそ、“告発”の意味を含めて、弱者の視点から「集団自決」を記録し、継承することが、体験者の二世、三世、そして戦後世代の大きな役割りだと思っている。>

論文の①~④まで読んで、全般的にいえることは、宮城氏は元来シンプルなはずの「集団自決」論争をあえて避け、これに強引にもジェンダー論議を持ち込んで、論点をずらしに懸命の様子がが見て取れた。

元々この問題は「隊長命令の有無」が争点であったはず。 

係争中の裁判でも「隊長命令があった」という被告側の主張は証明されず、原告敗訴ではあったが事実上宮城氏の「軍命あり」の主張は退けられ原告の名誉は回復されている。

従って宮城氏が母の遺言を踏みにじってまで主張する「軍命あり論」は、今後よっぽど確定的な証言や証拠でも出てこない限り主張する根拠を既に失っている。 つまり彼女はジェンダーという得意の土俵に論争持ち込み、それによって争点を曖昧にし、読者を煙に巻く手法をとらなければ、「集団自決」を論じることが出来ない程追い詰められた立場なのである。

論点をぼかすようなジェンダー論へのお付き合いは勘弁して欲しいところだが、あえて付き合わえてもらうと、集団自決に関係ないような生硬い文言の羅列が続く。

①からざっと拾っただけでもこの通り。

「弱者切り捨ての視点」、「権力者(軍隊)の思想」、「住民を「死」へと追い込んでいった「力」、女・男の「不平等な力関係」、階級的差異、家父長制下の家族構成、階層秩序・・・・・等々。(「男・女」としないで敢えて「女・男」とするところには失笑)

そしてどさくさ紛れに自論の「軍隊の命令」を次のような強引な筆致で押し進めていく。

<家族を守らんとする家父長制下の男性の論理があり、その「守り」は、日本軍に隷属させられたことで体現されたものだった。>

 <つまり、「敵に捕まると男は八つ裂きにされ、女は強姦されてから殺される」、敵への投降、スパイ行為の絶対禁止、「生きて虜囚の辱めを受けず」(戦陣訓)など、軍民が混在するなか、日本軍からの憎悪発話がくり返し住民にもたらされ、現実に敵を目前にしたとき、先に妻子を、男手のないところは母親が子どもを手にかけ、自らは最後に「自決」することで日本軍の要求に応ずるという、権力への隷属的構図に巻き込まれた人々の姿があった。>

そして、何の客観的根拠も示すことなく、次のように結論付けている。

最後に「自決」することで日本軍の要求に応ずるという、権力への隷属的構図に巻き込まれた人々の姿があった>と。

そう、この「『自決』することで日本軍の要求に応ずる」という部分こそ、集団自決論争のキモであり争点である「軍命による自決」そのものではないのか。 

この肝心な論点をジェンダー用語の羅列でごまかした後、突然根拠も示さず断定しているところにこの論のいかがわしさがある。

「軍命令があった」と根拠なしに断定する箇所は他にもある。

最終回の④の冒頭でも、これまでの論調と何の脈絡もなく「『玉砕」命令は、日本軍からもたらされたものだ」と断定している。

再三繰り返すが「集団自決」論争は「隊長命令の有無」という事実の解明であったはず。 

そして係争中の裁判でも一審、二審とも「隊長命令」は証明出来なかったではないか。 それを宮城氏は何を根拠に「軍命があった」と断定できるのか。

■集団自決はパニックの結果起きた■

人間でも野生の動物でも何かの原因でパニック状態になると常時では考えられない行動を取る。

島中を米艦船に取り囲まれ、軍民無差別の艦砲射撃を受けて逃げ場を失った住民は鬼畜米英と思われていた米兵の上陸を目の当たりにしてパニックになる。

集団自決の惨劇はそのような状況でが起きたのであり、その際「軍命の有無」など関係なかったのだ。

同じような状況は米軍の攻撃を受けた地域は座間味以外の本島各地でも起きていた。 ただ、座間味に比べて集団自決が少なかった理由は、陸続きのため慶良間のような袋のネズミ状態でなかったからだと容易に推測できる。

慰霊の日の琉球新報コラムに次のようなくだりがある。

64年前の6月21日、本島南部で砲弾の雨の中をさまよっていたひめゆり学徒の北城良子さん(82)は、至る所に散らばる死体を眺めながらこう願っていた。「一発で、一瞬で死にたい」と>金口木舌      2009年6月23日

これと同じ心境で慶良間島の住民は集団自決をしたのであり、この際「軍の命令の有無」は関係なかった。そう、恐怖を逃れるため「一発で、一瞬で死にたい」・・・・・・・・これが、集団自決の真相である。

ひめゆり学徒も慶良間住民も「砲弾の中をさまよった」のは同じだったが、慶良間島の住民の場合は離島であるため、袋のネズミの心境になったためパニックになる度合い強かった。

そのために「自決決行者」が多かったと想像できる。

■宮城氏も認めるパニックによる自決■

集団自決がパニックによるものだということは、この論文の宮城氏自身の記述にも見られる。

6月22日付け②に住民がパニックになる様子が次のように描かれている。

空襲は翌日も続き、さらに25日には艦砲射撃が加わった。空襲後の艦砲射撃は、敵の上陸の前触れであることを住民は知っている。

真っ赤に飛んでくる艦砲弾で壕の周りは火の海と化し、途切れることのない炸裂音におびえる住民の元へ、夕刻、村当局から非常米の配給が告げられた。さらにその日夜遅く、今度は、毎日のように集合を呼びかけてきた役場職員の伝令から、忠魂碑前での「玉砕」命令がもたらされた。ただ、いずれもすべての防空壕に届いたわけではなかった。「米の配給だ」 「いや玉砕だ」と住民の情報が錯綜し、危機感をもった子連れの女性たちの一部が、阿佐集落の裏海岸にある大きなガマ(洞窟)への移動をはじめた。その一方で、直接、「玉砕」命令を聞いた人たちは、最後の食糧を口にし、晴れ着に着替えて忠魂碑に向かった

歴史をひも解けば大事件や大事故に遭遇した住民が流言蜚語により、正常な判断を失いパニックになった結果正常では考えられない行動を起こした例が数多くある。

慶良間の場合もまさにこの状況であり、『「米の配給だ」 「いや玉砕だ」と住民の情報が錯綜し・・・』というくだりがまさに流言蜚語のパニック状態を表しており、この中から宮城氏の言う「軍の命令による集団自決」は、戦後の後付け説明であることが明白である。

今回の宮城氏の論文の③にも、パニックよる自決の例が次のように記述されている。 ここでも軍の命令無関係であることが分かる。

壕の前で銃剣をかまえて立ちはだかった大勢の米軍を見てパニックになり、40代の男性が妻をはじめ子どもたちの首をかみそりで次々と切っていった。 男性も最後に「自決」をはかったが、男児一人が死亡し、残りは米軍に救出された

ついでに言うと、少なくとも本人自身や愛する家族の命を絶つような重大な命令が「いずれもすべての防空壕に届いたわけではなかった」というのも不可解である。

さらにもう一つ付け加えると、宮城氏が強引に推し進めるジェンダー論による「家父長制云々」を認めるとするなら、

「家父長制云々」は何も慶良間島に限ったことではなく、本島各地にもあったし、当時の日本全体が「家父長制度」であったわけで、ジェンダーで慶良間の「集団自決」を検証すること自体が木に竹を接ぐような無理な話であることが分かる。

現在の価値観で過去を判断すると歴史の判断を誤る。

宮城氏は現在の価値観でも行き過ぎだとして意見の別れる「ジェンダー」の視点で歴史を判断し、歴史を歪曲した。

続く

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沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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6 コメント

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Unknown (義挙人)
2009-07-01 09:28:01
おはようございます。
私も、縁側さんのサイトで拝読しました。
当日記が述べるとおり、正に同感、正論です。
、、、、、ジェンダーの視点から、、、、、??言葉遊びするのもいい加減してくれ。自決で亡くなった人が可哀相じゃないか、女性轢死家さん。母を裏切ってまで、幽冥になりたいの。
「文中誤字、脱字はございません、あしからずご了承願います。」
偏向報道の61年・・・ (がじゃっち)
2009-07-01 17:21:27
今日は沖縄タイムスの創刊記念日ですが、大弦小弦でさらりと触れられているだけでした・・・。
はじめまして。 (坊主)
2009-07-01 19:47:01
坊主と申します。
いつも貴ブログを読み、勉強させていただいてます。

実は、自分はついこの間まで、左巻きでした。朝日新聞をはじめとしたマスコミや、左巻き教師による「洗脳」の賜物です…。
沖縄に関しても、マスコミ情報や、左巻きブログ(き。こ等)しか読んでいなかったので、かなり偏った見方しかできていませんでした。
しかし、件のフィリピン人家族の報道を見て、マスコミに疑問を感じ、ネットで色々調べていくうちに、保守系ブログを読むようになりました。そして、様々なブログに疑問を投げかけるようになったのですが、保守系の方々は、比較的丁寧にお相手していただけるのですが、左系の方々は、ちょっと疑問を投げかけただけでレッテル貼りをし、罵る方が多くいました。今思えば、これがサヨクの傾向ですね…。
狼魔人さん、これからも自分のような「逆転向者」の為にも、お体に気をつけ、情報を発信して下さい。
Unknown (縁側)
2009-07-01 22:52:58
狼魔人さま こんばんは

その4をアップしました。どーもすいません。
Unknown (涼太)
2009-07-02 00:54:29
狼魔人様

「鉄の暴風」には梅澤さんが自決を命じた。と書いてあります。沖縄の左翼団体は、自決命令が証明できなくなると。「合囲地境では、村の命令は軍の命令と同じ」、「軍の構造の中で自決が起きた。」「自決を止めなかったのが自決命令。」とめまぐるしく論点を逸らしてきました。
いずれもことごとく、論破されてきました。
そして、今度はジェンダーですか。
あくまで論点は「軍が自決命令をしたのか。しなかったのか。」です。いくら論点を逸らしても、納得する国民は少ないと思います。
確かに、多くの村民が亡くなったのは悲しいことです。でもそれと「軍の命令」は別問題です。
集団自決が起きたのは、昭和20年です。
何で昭和27年に無くなった方も、軍の命令で自決したんでしょうか。軍の命令というなら、そこまでキチンと説明して欲しいものです。
Unknown (狼魔人)
2009-07-02 09:01:16
義挙人さん

宮城晴美の論文?は余りにもツッコミどころ満載で、一々付き合っていたら読者が退屈してランキングが下がりそうなのでこのくらいにしておきます。(笑)

新報も宮城晴美も読者を舐めていますね。

ネットの普及で真相は「天知る地知る読者知る」ということを知るべきです。


がじゃっちさん

創刊記念日を前にして、星、上原両氏の告発にに遭い、記念日どころではないと思いますよ。


坊主さん

>自分はついこの間まで、左巻きでした

元に撒き戻しが出来て、おめでとうございます。(笑)

>左系の方々は、ちょっと疑問を投げかけただけでレッテル貼りをし

理屈に詰まるとレッテル貼りで罵倒するのは彼らの専売です。

今回の宮城晴美論文?でも早速「靖国を賛美する勢力」と苔むしたレッテル貼りで論点をごまかしています。

「逆転向者」大歓迎です。 またコメントください。



縁側さん

>どーもすいません。

せかしたつもりはなかったのですが、結果的にそうなったのなら、どーもすいません。

それに人のふんどしで相撲を取った形で、再度、どーもすいません。



涼太さん

>合囲地境では、村の命令は軍の命令と同じ

戒厳令さえ発令されていないのに「合囲地境」なsる見慣れぬ述語を引っ張り出して軍命をこじつけなければ彼らの軍命論は成立しないのです。

>そして、今度はジェンダーですか。

女性史研究家という触れ込みですから、今度はノロかユタのお告げで「軍命はあった」と言い出すかも・・・。

>確かに、多くの村民が亡くなったのは悲しいことです。でもそれと「軍の命令」は別問題です。

この辺が彼らがレッテル貼りするところです。

いわく「軍命令を否定する靖国賛美勢力は、村民が亡くなったことを悲劇と思わず、遺族の心の傷をえぐっている」とか。

話になりません。

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