沖縄タイムス 2007年3月16日(金) 朝刊 2面
尖閣視察 知事「いずれ行きたい」
台湾側関係者に意欲示す
仲井真弘多知事は十五日、県庁を訪れた陳桎宏・台北駐日経済文化代表処那覇分処代表代理との懇談の中で、十三日に天候不良のため延期した尖閣諸島の視察について「いずれ行きたい」と述べ、日程を再設定して実施する考えをあらためて示した。
これに対し、陳代表代理は、知事が尖閣視察を延期したことに「天気のおかげだったが、(知事の)外交手腕にも感服している」と間接的な表現で延期決定を評価。日程を再設定した上での視察にも否定的な見方を示した。
また、仲井真知事は、台湾高速鉄道が今月二日に全線開通(台北―高雄市)したことに触れ「今度、ぜひ乗りにいきたい」と語り、台湾訪問にも前向きな姿勢を示した。
懇談では、陳代表代理から、台湾宜蘭県が沖縄県との姉妹都市計画に積極的なことを説明したほか、沖縄―台湾間の新規航空会社の路線参入などをテーマに意見交換。
仲井真知事は「沖縄にもぜひ投資していただき、新しいホテル建設など事業を展開してほしい」などと経済交流の促進に期待した。
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「国際事情に疎い」筈の仲井真沖縄県知事が「外交手腕」を発揮した?
中国に負けじと尖閣諸島の領有権に手を上げた台湾側の関係者の言葉だが、
知事の視察延期の真相は「天候不良」のためで無く、
中国や台湾に対する「外交的」配慮だったと言うのである。
知事の胸の内は知らないが「いずれ」なんて言わずに早めに決行して欲しい。
「“いずれ”と“そのうち”とお化けは出た事がない」なんて言われないように。
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