狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

座間味にいた「うつろな目の少女」

2010-02-25 00:22:59 | オカッパの少年

 

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
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先日、座間味旅行をした知人の話を聞く機会があった。

偶然、神戸から来た20人ほどの教師グループと同行し、その「平和学習ツアー」の小型バスに便乗させてもらい壕巡りを体験したという。

そのときの写真を見せてもらっているうち、その一枚に写っている人物の顔を見て、思わず驚きの声を発した。

「オカッパの少女だ!」

写真に写っている70過ぎの老人を指して、「少女だ!」と呟く姿を人に見られたら、きっと「カニハンリた」と思われたであろう。

(⇒老人性ボケをカニハンリルという

写真の日付けは8月17日。

写真に写っている老人は紛れもなく「うつろな目の少女」として知られる大城盛俊氏、その人ではないか。

知人の話によると、その人物は夏休みを利用して神戸の教師グループを率いて、沖縄「平和学習ツアー」のコーディネーターとして戦跡案内をしていたのだという。

大城氏といえば、戦時中の日本兵から受けた暴力で、右目を失明し、足には歩行障害が残っているはずだ。 

大城氏は現在神戸に在住で、喉頭がんにより声を失ったたことと、80歳近いご高齢のため、長年続けていた「沖縄戦の語り部」を引退していたはずだ。

その大城氏が元気で「平和学習ツアー」を率いて座間味村の壕巡りをしている事は驚きであった。

いや、その驚きよりも、「うつろな目の少女」として数多くの沖縄戦記本に写真が掲載された話題の人物大城盛俊氏が、沖縄紙に一行の紹介もされていないのが大きな驚きであった。

沖縄紙が喧伝する「残虐非道の日本軍」を大城氏ほど見事に体験した人物も珍しい。

食料をリュックに背負って壕に避難中、突然やってきた日本兵に食料を強奪された上、暴行をうけ壕を追い出される。 さらに実母は日本兵にスパイ容疑で虐殺され、戦後は日本兵から受けた暴行の後遺症による右目失明と歩行障害で仕事にも困難を味わったという。

大城氏の受けた艱難辛苦はそれだけではなく、日本兵から受けた障害は「援護法」の適用を却下されたという。

大城氏ほど「残虐非道の日本兵」を声高に訴えてるのに相応しい人物を筆者は知らない。

それだけではない。

「日本兵に何をされるかわからない」という理由で、オカッパ頭にされた大城氏の「少女姿の写真」は、多くの戦記本に紹介され、一昨年の琉球新報で「少女は実は少年だった」と報じられ話題になった人物だ。

このような話題の人物が沖縄の「平和学習」で沖縄を案内しているのに、沖縄紙が一切これを報じないのはいかにも不自然ではないか。

大城氏に関しては、その報道に沖縄紙が揃って腰が引けているように感じる。

このような疑念を抱くのは筆者だけではないはずだ。

やはり「うつろな目の少女」にはまだ語っていない秘密があるのではないか。

 

参考:オカッパの少年の謎

 

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