狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

集団自決 作家達の証言

2007-09-13 07:33:19 | ★集団自決

人気blogランキング宜しかったら↓クリックお願いします。 http://blog.with2.net/link.php?514420

 県内反応「遅すぎ」厳しい声も 安倍首相辞意表明

 「びっくりした」「当然のことだ」「次に期待したい」―。安倍首相が12日、突然辞任する意向を表明したことに対し、県内には驚きや歓迎の声など衝撃が走った。県内自治体の首長らは「びっくりした」と絶句。「教科書検定意見撤回を求める」県民大会実行委員会や普天間飛行場移設問題などで揺れる地元関係者からは次の政権への期待の声が上がった。県民の間からは「当然」「遅すぎるくらい」などと、厳しい声も聞かれた。
 教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会副委員長の小渡ハル子県婦人連合会会長は「辞めてくれて、おめでとうと言いたい。安倍首相では美しい国はつくれないし、沖縄問題も好転しない」と述べ「次の首相は、教科書検定意見を撤回してほしいという県民の思いをしっかりと受け止め、撤回してほしい」と求めた。
 同じく玉寄哲永副委員長は「教科書問題も含め、失言が多い内閣だった。美しい国をつくるため、軍命による『集団自決』を薄めたかったのではないか。その背景は卑劣で、次の文科相がどういう人がなるか分からないが、同じ方向は取れないと思う」と話した。(略)
 (琉球新報 9/12 16:01)

                      ◇

安倍首相の突然の辞任で沖縄の新聞が歓喜で沸き立った。

これを伝えた琉球新報夕刊は社会面トップに

『検定撤回』次の首相で

という見出しが躍った。

辞めてくれて、おめでとうと言いたい。安倍首相では美しい国はつくれないし、沖縄問題も好転しない」と述べ「次の首相は、教科書検定意見を撤回してほしいという県民の思いをしっかりと受け止め、撤回してほしい

沖縄の新聞は首相の突然の辞任というビッグニュースも全て教科書問題にに結びつける。

「検定撤回」は安倍首相の元では困難だと見られていた。

4月20日、民主党の菅直人代表代行に質問された安倍晋三首相は次のように答弁していた。

「(教科書検定は)専門家が議論し、調査し、その上で意見を付けるのではないか。私がいちいち事実を判断できるのであれば、教科書の検定は私が一人でやるということになる

歴史学術上意見が分かれる場合は専門家の議論、調査に委ねるべきであり、

安倍首相の次の答弁に異論を挟む者はいないだろう。

「(検定の問題は)史実がどうだったかという議論であって、総理大臣がそういうことをいちいち言うべきなんでしょうか」。

その意味で「おめでとう」を言う「町の声」を報じる琉球新報にとって安倍辞任のニュースは朗報だった。

 

「集団自決裁判」は被告側の証人の目玉とも言える宮城晴美氏に続く金城重明氏の証言を終え、

「理」において説得力のある証言は何ら得るものが無かった。

次はノーベル賞作家大江健三郎氏が証言台に立ち愈々裁判も大詰めを迎える。

数々のドキュメント作品の著者であるジャーナリストの鴨野守氏は、全ての発端になる『鉄の暴雨風』(沖縄タイムス刊)を評してドキュメントとしては失格だが「文学作品」としては面白い読物だと手厳しい。

不思議なことに被告側の証人はほとんどが「作家」である。

安仁屋沖国大名誉教授は数多くの沖縄戦関連本の著者だし、宮城晴美氏も有名な「母の遺したもの」その他の著者。

金城重明氏も「「集団自決」を心に刻んで―沖縄キリスト者の絶望からの精神史」を著している。

宮城晴美氏は沖国大時代の安仁屋教授の教え子だが、母の真実の声を出版して「軍命はなかった」と発表していながら法廷証言の二ヶ月前になって証言を翻した。

サヨク学者安仁屋教授の薫陶の賜物だとは思うが、証言変更に至った心の葛藤は文学的題材としては興味があっても、法廷証言としては宮城氏はただのウソつきに過ぎない。

金城氏の証言はその著書は勿論、本土大手メディアにも数多く過去に取り上げられている。

何度でも言うが金城氏の証言は沖縄戦の「悲惨な体験」の証言ではあっても、集団自決の「隊長命令の有無」の証言ではない。

それと重要なことだが金城氏の証言に関して、沖縄県人なら誰でも密かに考えることだが口に出し難いことがある。

これまで当日記でもあえてそれには触れては来なかったが、「雑感だらけ」さんが解説してくれているので以下に引用する。


≪このニュースを見ての最大の疑問 
「命令が存在し、自決を強制されたのならばなぜ金城重明氏は生きているのか?」 <WBR>
「手榴弾が配られた」のになんで金城氏は「石を使って家族に手を掛けた」のか <WBR>
「軍命があったとしか考えれられない」というのは金城氏の推測であって、直接命令を聞いているわけではないのか <WBR>

・・・・・・・・・ <WBR>

すでに昔の雑誌で金城氏自身が明らかにしていることだが、金城氏はこの集団自決の際に家族を殺しています。 <WBR>

そんなわけで「軍の命令があった」ということにしておかないと、一番困るのは金城氏です。 <WBR>
あえてきついことを書くが、命令無ければただの殺人者になっちゃうからね。 <WBR>
集団自決という事態に至ったことは眞に痛ましいことではあるが、その責任を全て日本軍に押し付けるということはやってはいけないことだろう。 <WBR>

同じ金城姓でも金城武徳氏は軍命令を明確に否定する証言をしている。 <WBR>
メディアはそちらのほうはまったく取上げていないけどね。 <WBR>

あとこの問題については、教科書から集団自決そのものが削除されたと勘違いしている人が多すぎるのも困ったものだ。≫

 

そう、あえて言わしてもらうと16歳という多感な歳頃で親兄弟に手をかけて殺した金城氏には同情の一言では済まないものを感じる。

だが「肉親殺し」の汚名から逃れるためには、何が何でも軍の命令でやったことにしなければならないという態度こそ歴史のわい曲ではないのか。

誰だって「肉親殺し」の汚名を浴びたままの人生は過ごしたくない。

しかし、これは彼の心の救いという文学的領域に立ち入る問題であり、その結果彼の証言には法廷で要求される「理」を避けてもっぱら推測等の「情」に訴えていた。


大江健三郎氏の著書はここで紹介するまでも無いが問題の著書「沖縄ノート」は、裁判の訴因の一つにもなっている出版停止に挑戦するように、裁判開始後も重版さね強気の姿勢を示しているという。

大江氏の「沖縄ノート」は文学書と揶揄される「鉄の暴風」を何の検証もせずに鵜呑みにした創作したドキュメンタリーの名を借りた「文学作品」である。

証言台でのノーベル文学賞受賞者の文学的表現が別の意味で期待される。

「理」に行き詰まった被告側は最後の手段で「情」に訴える。

各議会で連発している議決には「理」のひとかけらも見られない。

その総決算を「9・29県民大会」と位置付け大動員で熱狂という「情」に訴えるたくらみだ。

教科書の記述を熱狂した大衆の「情」で書き換えることは孫子(まごこ)の代に負の遺産を遺す大愚を犯すことになる。

その意味で教科書記述変更を署名運動で扇動する異常さに沖縄県民は早く気がつくべきだ。<検定撤回、署名約52万人に 14日文科省に提出  (9/12 9:44) >

さらにその県民を「情」で扇動する目的の「政治集会」に無料バス運行を働きかけるに至っては何をかいわんやだ。<「参加者を無料で」 実行委、バス協会に協力要請  (9/12 16:02) >

日曜日の行楽客も引っ張り込んで熱狂の渦に巻き込むつもりなのだろう。

無料バス提供を拒否したバス会社は「不利用運動」の対象として大会決議されたりして。(笑)

これでは沖縄社会には巨大な村八分が存在する、・・・というより「沖縄社会主義自治区」という幻想が脳裏をよぎったりもする。

人気blogランキング宜しかったら↓クリックお願いします。 http://blog.with2.net/link.php?514420

 

母の遺したもの―沖縄・座間味島「集団自決」の新しい証言
宮城 晴美
高文研

このアイテムの詳細を見る

 

 

「集団自決」を心に刻んで―沖縄キリスト者の絶望からの精神史
金城 重明
高文研

このアイテムの詳細を見る

 

沖縄ノート (岩波新書)
大江 健三郎
岩波書店

このアイテムの詳細を見る

 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 朝青龍騒動 北の湖理事長の醜態 | トップ | 悪意の幻想 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
作家 (ヒロシ)
2007-09-13 22:52:02
おっしゃる通り向こう側の方たちは作家の方々なんですね。
裁判に敗けたら「この物語はフィクションです」の一言が抜けていただけなんだ等と言い訳するのでしょうか?

金城さんたち自決命令があったのに生き残ってしまった人たちは軍の命令があった事にしないと立場がまずいんですよね。
でも、「自決命令」というのはあくまでも自決であって家族を殺して自分は生き残れというわけではないですから、、、
手榴弾を渡されたといいながら不発で結局カマやカミソリ、石等を使って愛する家族を殺すなんてやはり「アメリカ兵が上陸してくるというプレッシャーで、そこまで追いつめられていた」わけですね。
作家 (狼魔人)
2007-09-14 15:48:19
ヒロシさん

>「自決命令」というのはあくまでも自決であって家族を殺して自分は生き残れというわけではないですから、、、

金城氏は曽野綾子さんのインタビューに答えて、生き残った理由について「自分で死ぬより、米軍に斬り込みをして死ぬつもりだった」と弁明していますが、結局それも実行せず生き残っています。

金城氏が生き残ったことを非難する人は誰もいませんが、「集団自決は軍の命令だった」と言われると自分が生き残った言い訳に聞こえてしまいます。

この辺の心理の葛藤は文学作品の世界であり、すね。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL