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仲間内の居酒屋談義で沖縄そばが話題になったことがある。
名護のそばが美味い、いや首里のさくらそばだ、と諸説が入り乱れ、酔いにまぎれて結局収拾が付かなくなってまった。
さもありなん。 蓼(たで)食う食う虫も好き好きだ。
所詮は嗜好、好みの問題。
私は断然「どらえもんそば」に勝るそばを知らないと主張した。
・・・が、「どらえもんそば」なんてフザケタ名前のそばしか知らないのでは沖縄そばを語る資格無し、と誰かに一蹴された。
沖縄そばの有名店には地名を付けたものが多い。
那覇そば、名護そば、我部そば、与根そば、宮古そばに、おっと忘れちゃいけない、与那原そば等々。
その意味では「どらえもん」とは随分フザケタネーミングだ。
「どらえもんそば」は宮古そばに分類される。
沖縄そばには、御馴染の三枚肉やカマボコが具として麺の上に乗っている。
宮古そばは一見、丼の上に具の姿がない。
が、心配には及ばない。
麺の下に三枚肉やカマボコが慎ましやかに身を潜めている。
それが宮古そば、・・そう、どらえもんそばなのだ。
どらえもんそばの名前の由来は知らない。
が、ともかく、先ず麺が美味い。
昔の麺の感触を残している。
麺の下から具が顔を出すのはイナバウアー、・・・じゃなく、イナイイナイ・バー、それはこの際ドウでもよい。
汁が淡白で脂ぎっていない。 その割にダシが利いているのが上品だ。
一昔前、国道58の安謝橋から首里の儀保に向かう道沿いに「宮里そば」という瓦葺屋根の大きなそば屋があった。
そこのそばもあっさりタイプで一定のファンがいた。
が、「やはり沖縄そばは味クーターに限る」という客が多く、「那覇そば」「我部そば」の「味クーター・タイプ」に押されて結局は閉店してしまった。
その当時の客は殆どウチナンチュだった。
観光客の沖縄そばファンが増えた昨今だったらあの店も繁盛していたかも知れない。
一寸時代が早すぎた感がする。
あっさりタイプで現在地元客にも観光客にも人気を呼んでいるそば屋がある。
安謝橋から海側、レクセンター方向へ行く道沿い左側にある「あじゃず」。
「あじゃず」は安謝洲とア・ジャズをかけた名前で店内には沖縄そば屋らしからぬジャズの調べがいつも流れている。 そのミスマッチも売り物のようだ。
我が家の近辺の商店街が消えていくと言う嘆き節を以前に書いた。
久し振りに近くのマックスバリュー(スーパー)に行ってみた。
駐車場敷地内にあった回転寿司屋と和食屋が閉店していた。
寂しい限りだ。
和食屋の後に「あがり屋」と言う沖縄そば屋が新開店していた。
この近辺は沖縄そばの激戦地で50メートル先に我部そばがあり、200メートル先にはあの「どらえもん」がある。
さらに知る人ぞ知る「高江洲そば」があり「てだこそば」もある。
11時過ぎで昼飯には一寸早かったが新開店を祝して「あがり屋」にあがりこんで見た。
妻は普通の「沖縄そば 540円」、私はその店一押しの「あぶりソーキそば 690円」を注文した。
麺は独特の歯ごたえがあるストレート。
あっさりタイプの汁はアグー豚ダシでコクがあって上品な味であった。
「あぶりソーキ」はトロトロに煮込んだソーキ肉を火にあぶり香ばしくして、骨からほぐして、それを別皿に山葵(ワサビ)を添えて出す。
これを通常どおり丼に入れてそばの具として食するのもよし。
口の中でとろける感触。
添付のワサビにつけて食うのも又変わった美味さであった。
豚のあばら肉を火にあぶり、香ばしく調理した技に店主の工夫が光った。
ワサビを付けて食うあぶりソーキ肉は泡盛の肴にしたら絶品だろうと思った。
メニューはそばの他に沖縄家庭料理が豊富にあった。
一事が万事。 他のメニューも美味そうに思える。
全国チェーン店だけでなく、地元の店が繁盛し長続きしてくれればいいが。
★蛇足1:「沖縄そば」は方言では「ウチナースバ」と発音する。
★蛇足2:「ソーキ」: あばら。 ソーキ骨(ブニ)はアバラ骨。肋骨。「ソーキそば」は豚のアバラ骨付き肉が具のそば。
沖縄では女性に現(うつつ)を抜かすことを、「ソーキ骨を抜かれる」と例えることから「ソーキ」とは「正気」からの訛りだという説もある。
★蛇足3:「味クーター」:味にこくがある。 味がこってりしている。
★蛇足4:「アグー」:沖縄土着の黒豚。米軍占領時代までは沖縄豚の主流であったが、日本復帰とともに白豚に取って代わられた。 鹿児島に黒豚の本家を奪われて、最近アグー復活運動が起きている。
因みに「薩摩芋」も本家は沖縄で、鹿児島では薩摩芋の事を琉球芋と呼んでいる。
★蛇足5:本文は去年のエントリーに一部加筆したものです。
★蛇足6:あがり屋情報http://r.tabelog.com/okinawa/rvwdtl/353983/
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泡盛の中にトウガラシをいれた沖縄独特の香辛料がありますが、あれは辛さの調節が難しい。トウガラシの濃度がわからないのが難点ですかね。七味もそこらへんのスーパーで売っているのもよいですが、店の名前は忘れましたが、ネットでも販売している糸満のトウガラシは美味しかったです。
最近は「なんとかそば」というのが多いようですが、沖縄そばはシンプルに限りますね。具はかまぼこと三枚肉がそれぞれ2切れづつというあれです。味クーターすぎず、アファすぎずがベスト。食べ歩きはあまりしないので、比較したわけではないですが、沖縄市の高原にある泡瀬そばの麺はうまいと思いました。
味にはうるさくないと思っていますが、食べてみてこれは・・とおもった店はだいたいつぶれています。
こうやって書いているところをみると結構うるさいのかも知れません(笑)。
大体味にうるさくウンチクを傾けるヤツに限って味音痴のようで・・・。(笑)
偉そうなことを書いていますが、実はたいしたことはありません。
ブログを読んで与那原に居る友人から、与那原そばを最後に持ってくるのはけしからんとのメールが入りました。(コメント欄には遠慮するとのこと)
一時は与那原そばも有名でしたが、西原にある「与那原家」と勘違いしている人が多いと嘆いていました。
goo ID取得しました。
私は、首里在住ですので、「首里そば」が好きです。
思わず「かたっ!」と言ってしまう麺のコシが好きです。単にかたいだけだと言う人もいます。
>goo ID取得しました。
お手数かけました。 しばらくしたら又オープンにしようと思っています。
固い麺が好きですか。
「かたっ!」といえばマイナスイメージですが「腰があってシコシコ」といえば美味しそうですね。
「さくらそば」も今では「首里そば」ですね。