狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

罠にかかったケビン・メア氏、大バッシングの真相

2011-04-15 06:44:33 | ★改定版集団自決

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■メアバッシングの真相

ケビン・メア米国務省日本部長への大バッシングは、メア氏の不用意な「暴言」に対して行われたのではなく、米大学の左翼グループが周到に画策した罠にメア氏が見事にひっかった米国務省としては稀有な例である。

東北大震災が日本を襲う4日前。

沖縄2紙を震源地にしたケビン・メア米国務省日本部長(前在沖総領事)に対する狂ったような誹謗中傷記事が各メディアを駆け巡った。

3月7日から始まった沖縄2紙共同によるメアバッシングは連続して一面トップでメア氏への罵詈雑言を吐くに止まらず、社説、コラムそして県内外の「識者」を総動員し、まるで集団リンチの様相を呈していた。

ところが11日に起きた巨大地震の襲来により、翌12日の沖縄2紙の一面トップは、大震災関連記事に譲らざるを得なかった。 だが沖縄2紙は、これでメアバッシングに終止符を打ったわけではなかった。 7日のバッシング開始以来、5日間で一面トップを大震災に譲ったものの、それを消化不良だとでも思ったのか、連日の震災関連記事に混ざって、メアバッシングは断続的に現在も継続中である。

一ヶ月経過しても余震はまだ続いているのである。

その例がこれ。(日付に注意)


 

 

(琉球新報4/9社説)

 

 

(琉球新報4/10)


                    ★

沖縄2紙は何ゆえこれほどしつこいのか。

メア氏は罠にかかった獲物であり、沖縄2紙は一旦手にした獲物を容易に逃がすほど寛容ではなかったからである。

メア発言は、純真な学生相手の講義でメア氏が偶発的に発した暴言ではない。アメリカン大学の左翼学生集団「沖縄戦や基地問題を学ぶグループ」によって周到に仕組まれた罠にメア氏が絡めとられということが判明してきたのだ。

■汚点を残した沖縄2紙と沖縄県議会ー裏取りなしのバッシング

現在も沖縄2紙では断続的にくすぶり続けているメアバッシングの真相は一体何であったのか。

先ず最初に指摘しておきたいことは、これほどの大バッシングをしておきながら沖縄2紙は発言から最初のバッシング記事まで約3ヶ月もの猶予がありながらジャーナリズムの鉄則とも言える裏取り取材がなされていないという驚くべき事実である。

さらに恥ずべきことは、沖縄2紙のバッシング記事に煽られた沖縄県議会が狂喜乱舞し、「新聞記事のみで充分。裏取りの必要はない」と公言し、メア氏に対する「謝罪決議」をしたことである。 

 ■裏取りいらない

 「許し難い。会派に諮るまでもなく、すぐに抗議すべきだ」

池間氏の提案に、社民・護憲の新里米吉氏が「(メア氏)本人は発言を否定しているが、過去に言ったような内容も含まれており、学生のメモの信憑性(しんぴょうせい)はかなり高い」と呼応。〝裏取り〟をするまでもなく抗議すべきと主張した。⇒許し難い」一斉批判 県議会きょう抗議決議

その後はいつものパターンで県内各市町村議会が、なだれを打ったようにメア氏に対する謝罪決議をしたことは周知のこと。

本人に対する裏取り証言も取らず謝罪決議を採択することは、本人の弁明なしの欠席裁判で死刑判決を下すようなものである。 

だが、沖縄県議会が「裏取り」もなく「議会決議」することは、何も珍しいことではない。 

2007年の「歴史教科書文部省検定意見撤回要求」の議会決議も、現地調査などの裏取りも無く議決し、後になって歴史の素人である議員が安易に議決する非を問われ、文教委員によるアリバイ作りの現地調査を後付けで行ったのは有名な話である。さらには、不良米兵と不良女子中学生の「ナンパトラブル」を新聞報道を真に受けて「抗議決議」をしたが、問題の女子中学生が売春行為の補導歴があることがあることが発覚し、米兵が不起訴で釈放になった件も周知の通りである。

沖縄県議会とは、何かにつけゆすりのネタが見つかると議会決議をして、あわよくば「県民会議」をする恥知らずな集団である。

メア氏は当初から学生の講義メモのような発言を否定しており、本人への裏取り取材をしないままの集団リンチのようなバッシング報道をした沖縄2紙と同じく裏取り確認なしで謝罪決議をした県議会以下の各市町村議会は、末代までの恥を世界中に晒すことになった。

 

■「メア発言」騒動は「伝言ゲーム」叩きである。

伝言ゲームという遊びがある。 伝言の発信者がある一定グループの一人だけに一定の言葉を伝え、その言葉を順次次の人に伝えていき、全員が次の人に情報を伝えた所で、最後の者が伝えられた言葉を発表するという遊びである。

また、伝言ゲームという言葉そのものが、噂や風評などの不確実な情報伝達によって情報の信憑性がより低下する状態の比喩としても用いられる。

伝言ゲームは、一定の言葉をグループ内で伝え合う遊びであるが、大抵の場合、ある程度長い言葉を伝えようとすると、聞き違いや錯覚などもあって、発信者の元の言葉からどんどんかけ離れたものに改竄されてしまう。 そして元の言葉とは思いもつかぬ変わり果てた形で伝言された結果を楽しむという遊びである。

ただ、情報伝達の比喩表現の場合では、不確かな情報が、それを信じた者によって他者に伝えられる際に、内容を誇張するような情報が意識的に付与され、更に「さもありそうな内容」に改変されるなどして、それを伝え聞いた側が事実を誤認しやすくなるなどの現象が発生する。 その結果、時間の経過や代を経るごとに加速度的に内容を信じる者が増えてくる。

発信者ケビン・メア氏が発した最初の講義内容が次々とある思惑(悪意)を持った伝言者によってあたかも伝言ゲームのように形を変え、変化していく様子は次の通りである。

(1)メア氏の講義⇒(2)学生(ミヤギ)の講義メモ⇒(3)複数の学生による作文⇒(4)共同通信の日本語訳⇒(5)沖縄2紙の歪曲記事⇒(6)識者の批判文

ここで、(2)の伝言者から(6)の伝言者にいたるまでに内容が変化していくのが伝言ゲームの面白さであるが、メア氏の不幸は伝言者が全てメア氏に対して「悪意」をもった伝言者であり、伝言の途中でそれが加速していったことだ。 

さらにもうひとつメア氏にとって不幸であったことは学生の中にハワイ生まれの沖縄系4世トーリー・ミヤギ氏(20)という人物がいたことである。

ここで筆者はメア氏がアメリカ西海岸の大学に張り巡らされた左翼勢力のネットワークに見事はめられたと再度指摘したい。

そもそもメア氏に沖縄旅行のための事前講義を申し込んだのは、講義メモを書いたミヤギ氏を含14人の学生グループではない。

沖縄の米軍基地を視察する「平和学習」の企画を学生たちに持ち込んで、沖縄の米軍基地視察する沖縄ツアーを企画したのは反日左翼弁護士の猿田佐世氏であった。 

学生たちを扇動した猿田 佐世氏とは一体どのような人物か。

猿田氏は早稲田大学出身の女性弁護士で、在学中から人権団体アムネスティ・インターナショナルなどの左翼政治活動をしており現在「憲法行脚の会」事務局長である。学生たちと同じアメリカン大学の大学院に通っていた猿田弁護士は、米国での沖縄の基地問題の関心の低さに驚き、学生らに知ってもらおうと沖縄基地見学ツアーを発案したという。

 

そして賛同者を集め、6月に大学に企画を提案、競争率の高い試験に受かり承認された。 メア氏の講義を受講した14の学生は猿田氏の企画に対する賛同者であった。

当初から反基地のイデオロギーに染められた14人の反戦学生が、メア氏の講義を受けた結果は企画者の猿田弁護士の思う壺であった。

 

つづく 

 

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7 コメント

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日本は何処へ向かう! (ayataro04)
2011-04-15 13:09:57
狼魔人さま
毎日ご苦労様です。
日本の社会に新興宗教の様に深く潜り込んでいるプロ市民運動家と、
それを煽るマスコミに、どのように対処することが出来るか全くわかりません。

マスコミには殆ど報じられない米軍艦艇20隻と1万8千の兵員の活躍も
産経新聞にはいくらか報じられています。
「ともだち作戦も」朝日、日系、読売で検索すると朝日では「トモダチ作戦」と
成っていますが、記事は殆ど無い様です。
何故かと考えてみたら、核に反対、国歌・国旗に反対、米軍に反対、自衛隊に反対
日本国に反対・・・。

この様な考えを根底に置いた連中が政権を取ってしまい、今度の災害に対しても
中国には感謝をし、一番の支援国、アメリカにはまだ何も感謝を述べていない様です。
同時に、自衛隊にも防衛大臣はもとより、菅も感謝の言葉を掛けていない様です。
挙げ句に「レベル7」に自ら引き上げ、国の信用と経済をめちゃめちゃにしています。
彼らには国家と言う意識は全く無く、自分たちの経済活動の域を出ていません。
「志」など微塵も無い連中です。

その中で、産経の、沖縄に帰還する海兵隊の写真とコメントが有りましたが
宜野湾市長は人間の心を持たない様ですね。
沖縄への補助金も大幅にカットされるかも知れません。(私の希望ですが・・・)

http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2011/04/12/tomodachi/
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米海兵隊が沖縄帰還 東日本大震災支援

東日本大震災の被災地を支援する米軍の「トモダチ作戦」に参加した
在沖縄米海兵隊の第31海兵遠征部隊約1700人が
12日、任務を終えて沖縄県うるま市のホワイトビーチに帰還した。
遠征部隊は1月、東南アジアでの演習のため強襲揚陸艦で沖縄を出発。
3月11日の東日本大震災を受け、被災地沖に向かい、支援物資の輸送やがれきの撤去に携わった。
部隊の幹部は報道陣に「地域の災害や有事に迅速に対応するため、沖縄への駐留は不可欠。
即応態勢が維持できていることに感謝している」と成果を強調した。
12日は日米両政府が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の返還に合意してから15年の節目。
宜野湾市の安里猛市長は「震災があったから(沖縄に)米軍が必要というのは違う。
沖縄の負担をどう取り除くかが問題の根本だ」と指摘した。
返信する
トモダチ作戦 (ayataro04)
2011-04-15 15:32:05
狼魔人さま

度々失礼をいたします。

「ともだち」は最者から「トモダチ」だった様で、私の勘違いでした。

仙台空港が回復し、民間機の就航のニュースが流れていましたが、
米軍の活躍を、どのテレビも流しているようではありませんでした。

米軍精鋭部隊パラシュート降下 がれきの空港を復旧
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110327/amr11032701340000-n1.htm

米軍救援活動に密着 命懸け「トモダチ作戦」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110327/dst11032700550004-n1.htm

産経の記事では、ワッペンは日本人が作った様です。
「救援活動のお礼」米軍にワッペンを提供
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110329/dst11032922390068-n2.htm

私の古い友人にカメラマンが居ますが、フリーで朝日グラフの仕事もしていたので、朝日の影響を受けている様です。

現状を憂いて、本を送ろうと電話をしたとき、意見が噛み合ず、送るのも付き合うのもやめにしました。

子や孫の世代の日本をどうするかと考えるのは、今生きている我々世代の責任だと言ったら
「それは孫が孫の世代に成って考えれば良いことだ!」と言うのです。
菅を筆頭に責任を負わない、左翼の連中は、そのように今を考えているのかも知れません。
返信する
は? (石原昌光)
2011-04-15 18:39:13
狼魔人さま、こんばんは
メア氏がネットでゴーヤー発言を否定
それに対して支那タイはネットは卑怯!公開の場で発言せよと喚いていますが、、、
メア氏の言い分を無視して人民法廷を開いた連中がよく言いますな、、、
返信する
沖縄二大紙の報道 (a_nightbreed)
2011-04-15 19:44:12
http://pixel-maritan.net/maritan_diary/?m=20110414

沖縄タイムスと琉球新報が報じた在沖縄海兵隊の災害出動の評価ですが、実に面白いことに。

沖縄タイムスは
「海兵隊の即応能力は低い。だから沖縄にいなくていい」
琉球新報は
「海兵隊の即応能力は高い。だから沖縄にいなくていい」
前提が正反対なのに結論は同じ。理非曲直も関係なく、海兵隊に出て行けということです。
返信する
Unknown (涼太)
2011-04-15 22:35:56
狼魔人様

東北の人達は立ち上がりが早い。
60年も自立出来ないゆすりたかりの人達は、爪の垢でも煎じて飲んで欲しい。
以下は今日のニュースで見た東北の声です。

1、漁業
元通りになるには10年は掛かるが、何もかも国に依存するのではなく、自分たちが出来ることはやる。とりあえず漁業を絶やさない。
漁協が船舶を発注し、漁師3名位で一隻の船を使う。少しでも現金収入があれば良い。

2、農業
塩の入った田の塩を抜くのには、米を作り水田に水をい入れ浮いた塩を抜くしかない。
そのためには最低2回くらいは無駄な田植えをしないとならない。大変な作業だけど塩を抜くため今年も稲を植える。

東北人は本当に粘り強いと思いました。
立派です。
返信する
Unknown (涼太)
2011-04-15 22:42:12
狼魔人様

ちょっとした人の言葉尻を捕らえ「差別だー」と利権を漁る人権団体も存在します。
沖縄のゆすりたかり団体と構造が似てなくも無いですね。
返信する
こんな罠にかかるようでは (佐藤俊男)
2011-04-16 13:17:57
この日本部長さんは外交官として脇が甘すぎる。首になった理由はその筋から、無防備すぎる能力のなさを咎められたと聞いています。
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