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金儲けの為には条例も只の紙切れ。
行政ががその気になれば、違法行為でも実行できるということを伊波宜野湾市長は身をもって示した。
遊技場業者ラウンドワンと宜野湾市がコンベンションシティ地域に娯楽施設を建設するということで、地域住民らの反対運動を、過去に2度ほどエントリーした。
今朝の沖縄タイムスは、行政と業者が結託して強行開業する巨大娯楽施設の開業を祝するような提灯記事を書いてはいるが、市長の脱法行為に批判の一言も書いていない。
記事は十分社会性のある問題だが、社会面ではなく市町村面でさりげなく報じている。
娯楽施設 来月開業
ラウンドワン「用途、遊技場へ」 宜野湾
収益考慮「変更時期は未定」
◇
中学校の100メートル近くに、キャバクラなどの風俗営業が出店するとしたら、住民は反対するだろうし、風俗営業を営業目的とする建築申請をすれば当然建築許可は出ないだろう。 その地域が条例で風俗営業を禁止しているのならなお更のことである。
そこで、建築許可申請の営業目的を、風俗営業に属する「遊技場」から「店舗」に変更し、建築許可を得た後、建築用途を「店舗」で開業し「やっぱり採算が取れない」という理由で本業のキャバクラに変更して営業する。
これがまかり通るなら、どんな規制地域でも風俗営業は自由に営業できることになる。
「おいおい、キャバクラと遊技場は別ものだろう」
という声が掛かりそうだが、キャバクラも遊技場も同じ「風俗営業法」の規制を受ける。⇒ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
ラウンドワンと宜野湾市、そして建築審査会の三者が結託すれば、住民の反対も、条例違反も屁の河童なのだ。
本来、このような場合に騒ぎ立てるのが地元紙の役目のはずだが、革新市長が行う脱法行為には目をつぶるどころか、提灯記事を書くありさまだ。
沖縄は無法地帯になったのか。
問題の地域は国と県で埋め立てた土地をコンベンションシティにするという条件で宜野湾市に譲渡したいわくつきの土地。
そのために県の施設であるコンベンションホールやコンベンション劇場があり、ラウンドワンの近くには真志喜中学校や宜野湾高校もある文教地域である。
宜野湾市の国際コンベンションシティについてはHPで次のような紹介もされている。
そう、あの「11万人」集会の行われた宜野湾海浜公園広場は目と鼻の先。
■国際コンベンションシティー ~未来に動き出す都市~
国際コンベンションシティとして整備が進められている宜野湾市。
中でも、リゾートコンベンションとしての施設が充実してきたコンベンションエリアは、国際・国内のコミュニケーションの場として、会議・集会・展示会・スポーツ・音楽・演劇活動等、沖縄の新しい文化の発信地として海外や県内外から注目されています。
沖縄コンベンションセンター
■イベントあり、スポーツありコンベンションは創造力発信地!
県内初の本格的野外劇場は、5,000人収容可能でロック コンサートや屋外でのイベント等に利用されています。 |
宜野湾市海浜公園野外劇場 |
沖縄コンベンションセンター全景 |
◇
ラウンドワン(大阪府)が昨年十二月の公開口頭審査で、「遊技場への再度の用途変更もあり得る」としたことについて、宜野湾市建築審査会会長は「仮定の話であり審査対象にはならない」としている。(沖縄タイムス)
仮に業者と行政が結託して遊技場向けの建物は完成したとしても、営業するには風俗営業の営業許可が必要であり、これには県の公安委員会の許可が必要だ。
常識で考えれば条例で禁じられている地域への許可(第三条)は認められない筈だが伊波市長は公安委員会にまで既に手を打ってあるのか。
ラウンドワン問題は、大きな社会問題であり、「市町村面」で地域のニュースとして小さく紹介する問題ではない。
新聞が知らぬ顔を決め込んでも、
悪事は天知る地知る、読者知る
ということを肝に銘じて欲しい。
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