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沖縄タイムスは一昨日から二日連続の連載企画「『集団自決』訴訟 検証と課題」と題する「識者」による論文を掲載している。
内容はとるに足らない陳腐なものなのでスルーかと思ったが、昨日の俵義文・子どもと教科書全国ネット21事務局長氏の「国の検定撤回を」と題する文には冒頭から明らかな間違いを堂々と掲載し、一般県民を誤解させる恐れがあるので、間違いを指摘しておく。
俵氏は、冒頭で4月21日の最高裁判断を次のように記している。
<これ(最高裁判断・引用者注)によって、沖縄戦「集団自決(強制集団死)」が日本軍(皇軍)の強制によるという歴史事実を認めた2008年10月31日の大阪高裁の控訴審判決が確定した>(沖縄タイムス5月10日)
先ず指摘しておきたいのは、集団自決に軍の強制が有ったかどうかを争う裁判で、集団自決という用語に「強制集団死」と自分に都合のよいレッテル貼りをしている。 これは左翼の常套手段なのでここではこれには立ち入らない。
だが最高裁が確定した大阪高裁で「集団自決が日本軍(皇軍)の強制によるという歴史事実を認めた」という既述は真っ赤な嘘であり、同判決文の何処を探してもそのような文言はない。
何度も繰り返してきたが被告側は、大阪高裁で軍の命令や強制を証明することはできず、梅澤赤松両隊長の名誉は事実上回復されている。
沖縄2紙が派手な見出しで、あたかも軍命があったかのように印象操作するのはいつもの手法で特に驚かないが、今回のように識者の写真入の署名記事で、このような明らかなでたらめ記事を掲載するというのは沖縄タイムスの劣化が日に日に加速しているのか、それともは盟友である琉球新報が提訴されたことでよっぽど焦っているのだろうか。
第一審、第二審を通じて、皮肉にも被告側のバイブルとなっていた『鉄の暴風』や『沖縄ノート』の内容がでたらめであることが暴露された。
そのせいか、最近の被告側の論考では、これらの本が引用することはほとんどないが、それに代わって被告側の理論的リーダーである林博史関東大学教授が著した『沖縄戦と民衆』を頻繁に引用して軍の命令があったかのように喧伝している。
俵義文氏の詳論にも同書が頻繁に出てきて、これを読めば、軍命があったことは自明であるといった印象を読者に与えている。
まるで今度は『沖縄戦と民衆』が集団自決研究のバイブルであるかのような書き振りである。
ところがこの本は2007年の文部省検定意見で、軍命や強制の削除を指示した際の参考文献になっているから皮肉なものである。
事実同書には「軍命はなかった」という意味の文章が頻繁に出ており文科省が「軍命削除」の根拠にしたのもむべなるかな、である。
ただこの膨大な量の専門書を全編読み通す物好きは少ない。 そこで、現代史家秦郁彦編著『沖縄戦「集団自決」の謎と真実』(PHP出版)のなかで、秦氏が『沖縄戦と民衆』から該当部分を抜粋した部分を引用する。
A「赤松隊長から自決せよという形の自決命令は出されていないと考える」(『沖縄戦と民衆』161ページ)=渡嘉敷島
B「軍からの明示の自決命令はなかった・・・・(自決)を」主導したのは村の幹部や校長ら学校の教師たちと見られる」(同152ページ)=座間味島
C「慶留間に上陸した米兵が、保護した住民になぜ(自決)したのか聞いたところ、15歳の少年は『日本兵が死ねと命令したわけではなく、みんなただ脅えていただけなんだ』と答えた。 さらに別の住民も『彼らは脅えていた』と答えたという」(同166ページ)=慶留間
D「家族のもとへ逃げてきた防衛隊員が、持っていた手榴弾で家族ごと自爆したケースも少なくない」(同167ページ)=沖縄本島
・・・・・最左翼と目されていた林さえ「軍の命令があったいうような既述はない」と認識しているのだから、検定意見に依存はあるまいと文科省が考えたのもムリはない。
教科書検定にさいし、著書が参考にされたと聞けば喜ぶ著者は多いだろうが、林は違った。謙虚に傍観するでもなく、血相を変えて、あちこちで抗弁に乗り出したのである。 (略)
言い訳と居直り風強弁が揺れながら混交している不思議な言説で、特徴は文科省と検定審議会の控え目な表現とは対照的に、「詭弁」「支離滅裂」「歪曲」<暴論」といった日本語乱舞していることであろうか。 しかし、こうした汚い日本語は林の言説自体にそっくり返上すべきと思う人は少なくないだろう。
たとえば(※注)fの引用部分にはつづいて83人が集団自決した読谷村の「チビチリガマでは、日本軍はいなかったが、中国戦線の経験のある元軍人と元従軍看護婦が日本軍の代弁者の役割を果たしていた」との言い訳が同居している。
当時の日本全国を見渡して、健常な成人男子で軍人か元軍人でなかったものはほとんどいなかったのにである(『沖縄戦「集団自決」の謎と真実』より)
(注※)上記引用文の「f」とは左翼が頻繁に主張する次の文である。
「日本軍のいない島では<集団自決>は起きなかった」
林教授の強弁・詭弁も秦氏にかかったらまるで形無しで、見事粉砕されている。
林教授の言い訳と強弁について、さらには学会における「恥ずかしい過去について、」秦郁彦氏が『沖縄戦「集団自決」の謎と真実』の中で5ページに渡る特別の章を設けてからかい半分ながら木っ端微塵に粉砕しているので、興味のある方はご購入の上一読下さい。
この林教授批判の部分を読むだけでも学会の興味深い裏話が満載で、面白いですよ。
沖縄戦「集団自決」の謎と真実 | |
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来る五月十六日は「パンドラの箱掲載拒否訴訟」の第一回口頭弁論が、那覇地裁で行われます。
上原さんの支援団体である三善会では、その報告会を同日正午より午後二時まで奥武山護国神社社務所大会議室にて行いますので、ご多忙の中とは存じますが、参加下さいます様にご案内申し上げます。
参加費は、昼食の弁当代を含め千円となります。準備の都合上、参加頂ける皆様には、下記の事務局に一報下さいます様にお願い申し上げます。
「パンドラの箱掲載拒否訴訟」那覇地裁第1回口頭弁論報告会
日時:5月16日(月)正午~午後2時まで
会場:奥武山護国神社社務所大会議室(2F)
会費:1000円(昼食弁当代込み)
報告者:上原正稔・徳永信一弁護士
参加頂ける方は、準備の関係上、下記の事務局まで一報下さい
事務局:090-9780-7272 ニシコリまで
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★「パンドラの箱訴訟」の支援カンパの協力
お願いします。 ゆうちょ銀行 総合口座(普通)
記号 17010 番号 10347971
三善会(サンゼンカイ)
沖縄県宜野湾市真栄原1-11-1-702
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上原さんをサポートしていくのが沖縄再生への第一歩になりそうです。
タイムス新報が偏向報道を続けるために沖縄で遺族年金をもらっていた全ての方が疑惑の目で見られるようになってしまう事になりかねません。
沖縄タイムスは、この俵氏の間違いは重々承知のはず。
しかし、自社の主張ではないので、承知で堂々と紙面に載せる。
以前、不思議でならなかったのは(現在は、精神衛生上タイムスは読んでいません)地方紙で、それも内容は粕だと評される新聞に、関東地方のおばぁや、高校生・中学生等が投稿していることです。
これらの意見は、本日ご指摘の俵氏のようなトンデモない勘違いや間違いをもとに、反米・反基地・反旧軍の内容となっている。
読者に誤認を誘導する三流新聞なりの手法ではないのでしょうか。
これって や ら せ ?