狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

小林よしのりvs佐藤優の大戦争!罠にかかった小林よしのり

2008-11-14 08:04:14 | 県知事選

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昨日(13日)の朝、当日記は「アクセス殺到」により、一時アクセス不可能の状態になった。

コメント欄の源さんにより、「SAPIO」11月26日号が前日発売され、連載中の「ゴーマニズム宣言」で当日記が紹介されていたと知り、そのせいで時ならぬアクセス殺到になったようだ。

通常は一日2000前後のアクセスだが、12日、13日の二日間で万を越すアクセスがあったのは当日記では初めての経験である。 「ゴーマニズム宣言」様様である。

アクセスは「戦争勃発!小林よしのりvs佐藤優」に集中しているが、沖縄での書籍発売は一週間近く遅れるので筆者は「SAPIO」をまだ読んでいない。

だが、上記エントリで書き忘れたことを書いておきたい。

先ず、同エントリで次のように書いた。

 <(講演)内容は自分のアイデンティイからグルジア問題に至る広範囲な話題を広く浅く、自分のユニークな体験を交えて興味深く話し、質疑応答にも丁重に答えていた。

 
ただ、演題の小項目の中に「沖縄は同調圧力の島か」があって、終始小林よしのりを意識した発言をしていた。
 
「小林よしのりが沖縄を書くのは金儲けのためである」
 
「金儲けには品性のある金儲けと品性のない金儲けがある」
 
「小林氏の金儲けは品性がない」
 
と手厳しいが、どこが品性がないのか詳しい説明はなく、沖縄の新聞が偏向しているという批判に対しても、
 
「沖縄の新聞は、賛否両論を掲載するので公平であり、偏向はしていない」・・・とのこと。 
 
この方、沖縄の新聞の言論封殺に付いてはご存じないようだ>
 
 
佐藤優氏は、「護憲」、「沖縄の血」、「沖縄独立」といった沖縄紙が喜ぶようなキーワードで沖縄紙に擦り寄って、「集団自決訴訟」では「手榴弾で自決したのだから隊長命令がないはずはない」と尻尾を振って見せている。
 
おまけに中央文壇で売れっ子のラスプーチン先生とあれば、沖縄紙が、泣いて喜んで紙面を望みどおり提供する。
 
沖縄紙は自分と異なる意見には編集権云々で言論封殺しておきなが同じ意見であれば、内容を検証することなく無節操に紙面を提供することは実証済みである。
 
これは沖縄紙の特質をモロに表した大爆笑劇である。

琉球新報の大失態!幻の「曽野綾子誤字・誤読事件」

 
「沖縄紙は偏向しておらず、むしろ公平である」
という佐藤氏の意見は、沖縄紙に対する不勉強か、さもなくば佐藤氏独特の「相手に近づくためには無節操に揉み手をするインテリジェンス・ポリシィ」と揶揄されてもしかたがない。
 
沖縄には、少なくとも沖縄マスコミには、小林よしのり氏がいう「同調圧力」や言論封殺は存在する。
 
沖縄紙の言論封殺については、「沖縄イニシアティブ方式」と揶揄される卑劣な手段で沖縄紙の論壇から異論を述べる多くの「識者」が放逐されている。
 
実は小林よしのり氏もこの「沖縄イニシアティブ方式」犠牲者である。
 
沖縄の作家・目取真(めどるま)氏が琉球新報で小林氏を批判というより、罵倒したのがことの発端であった。
 
ことの詳細は雑誌『WILL』増刊号に「これが沖縄の言論封殺だ」というタイトルで、筆者(狼魔人)が寄稿してあるので読んで欲しいが、一部を抜粋して以下に引用する。
 
『WILL』増刊号掲載
 
『これが沖縄の言論封殺だ』
 
(前略)

■「沖縄イニシアティブ」方式
 平成二十年三月二十七日付け琉球新報「声」欄に次のような投稿が載った。
《県民大会論争について  浦添市 S・S・(62歳)
 3月20日(の)本欄は良かった。県民大会への賛否両論が併記され、どうすべきか迷った人も結論が出せたと思う。新聞の使命は「偏見なく真実を報道」。だが、偏りがちなのも現実。その点、投稿は両論併記が簡単だ。 賛否を決めるときは多少稚拙でもそうしてもらえばと願う。(以下略)》
 琉球新報は時折、アリバイ作りのように自社論調にそぐわない「投稿」「寄稿」を掲載する。右のS氏は琉球新報の一見公平に見える両論併記の裏に潜む「沖縄イニシアティブ」方式という卑劣な言論封殺手段をご存知ないのだろう。
 二十日の「声」欄の論争も一見両論併記に見えるが一人の投稿者を複数の反論者で袋叩きにする「沖縄イニシアティブ」方式そのものであった。
 「沖縄イニシアティブ」方式の由来は後に譲るとして、最近の例では目取真俊氏と小林よしのり氏の論争に琉球新報はこの汚い手を使った。

■罠にかかった小林よしのり
 その経緯を「ウィキペディア」が、次のように書いている。
《目取真は『琉球新報』でも小林を中傷。小林は自ら申し出て反論文を掲載。だが反論一回きりという条件だったため、以降は『琉球新報』と目取真のコラボによる小林中傷特集としか言い様がない些かアンフェアな状況に。沖縄に巣食う同調圧力の象徴とも見なされている。》
 また、最近発売された小林氏の著書『誇りある沖縄へ』(小学館)には、琉球新報と小林よしのり氏とのやり取りが次のように説明されている。
だいたい、この連載には「目取真(めどるま)・小林論争を中心にというサブタイトルがついとるけど、わしは目取真俊への反論は一回しかさせてもらっていないんだからね。 〇七年十一月三日に目取真が「風流無談」というコラムでわしを批判した後、琉球新報の記者が「何回かの連載になってもいい」と言うから反論を書くことにしたのに、書き始めた途端に「小林さんの反論は今回限りにさせてもらいます」と言ってきた。(中略)。
 で、わしの反論が掲載された一週間後には、目取真の再反論が紙面に載った。さらに渡名喜(渡名喜守太・沖縄紙を根城にする左翼学者―筆者注)の連載も始まった。でも、わしはもう反論させてもらえない

 このくだりを読んで、琉球新報の罠に見事に引っかかって憤慨する小林氏の姿が想像され、失礼ながら思わず吹き出してしまった。
 琉球新報の常套手段を知らずにこの「論争」を読んだ読者は、おそらく次のような印象を植え付けられただろう。
「沖縄の作家や学者はすばらしい。あの論客の小林よしのりが、たった一回しか反論できず論破されたあげく尻尾を巻いて逃げたのだから」と。

■沖縄紙の共同開発
 では、そもそも沖縄マスコミの常套手段である「沖縄イニシアチブ」方式とは何なのか。
「沖縄サミット」を目前にした二〇〇〇年五月~六月、沖縄の新聞紙面を賑わせた「沖縄イニシアティブ」論争に端を発する。
 沖縄の新聞を舞台に、沖縄の保守系学者が沖縄の将来を展望した政策論を発表したが、これを、数を頼んだ沖縄の左翼学者が袋叩きにした。その論点は肝心の政策論からイデオロギー論に摺りかえられ、左翼学者を支援する沖縄紙の画策もあった。
 そのために以後、沖縄の保守系学者は物言えば唇が寒い状態に置かれ、沖縄二紙は左翼学者の独占状態になる。(略)(WILL創刊号「これが沖縄の言論封殺だ」より抜粋)

                   ◇

「佐藤優講演会」で「小林よしのり講演会」に関して述べた部分で書き漏らしたことは次の通り。

佐藤氏は、沖縄紙の言論封殺を知ってか知らずか、

「沖縄紙は公平だ」と述べて、「反対意見は載せてくれない」という沖縄大学M教授の言葉を引用して同氏を次のように批判した。

「新聞が掲載しないのは載せる内容ではないからだ。新聞が掲載するような中身のある論文を書いてみよ」(要旨)

その後続けて、会場の記者にM教授との公開討論を呼びかけていた。

沖縄紙主催の論戦には、くれぐれも「沖縄イニシアティブ方式」にご用心を。

「おまけ」

沖縄紙の言論封殺を書いたエントリ

「輩」は使用禁止用語?小林よしのり氏沖縄講演会

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9 コメント

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待ち遠しい (ヒロシ)
2008-11-14 12:12:43
SAPIOの発売が待ち遠しいですね。
狼魔人日記ファンの私としてはとてもうれしいです。

佐藤さん、リップサービスしてタイムスや新報によいしょされているうちは気持ちいいでしょうが、どんどん裸の王様になっていくのがわからないでしょうね。
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日本のメディアの方が奇奇怪怪 (八目山人)
2008-11-14 13:34:00
佐藤優氏に就いては、3~4年前から保守派の方でも講演会に呼ぼうとか言って、結構評価する人が居ました。
私は彼が鈴木宗男氏に接近していた時点で、アウトです。まあ東大法学部卒で無いから、出世欲が強い人なら、仕方が無い事では有りますが。それとも源ちゃんや狼魔人さんが言われる様に、目的の為なら手段を選ばない、ラスプーチン的精神が成せる技なのでしょうか。
私は読んだ事が無いので、彼のインテリジェンスが凄いのかそうでないのか、分かりません。しかし拉致被害者を、どの様に奪還するかと言う彼の論が、ある本に載っていましたが、全く評価出来ませんでした。一番評価できる論は、荒木さんのものです。
今、20世紀の歴史を詳細に調べ上げた上で、アメリカ、イギリス、中国、韓国北朝鮮、台湾・・・などの遣って居る事を見ていると、別にそれほど凄い事を遣っているとは思えません。大体何を遣りたいのか分かります。
其れより、日本のメディアや政治家が遣って居る事の方が、理解不能です。
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Unknown (モノ言うサラリーマン)
2008-11-14 16:40:33
狼魔人さん、とりあえずデビュー?おめでとうございます。関東に売ってましたので買いました。しかしながらS氏は小学館に言論弾圧を仕掛けているようで、よしりんは次回で連載を止めると言ってます。

それはさておきゴー宣におもしろいことが載ってました。それは沖縄の新聞社と沖縄の裕福層が同じ穴の狢であること。以前沖縄の新聞を誰がサポートしているか疑問と言わせて頂きましたが、なんと黒幕は沖縄の裕福層だったんですね。なぜなら反日に煽ることで、本土から見返り金をもらえるからです。

お互い相反する輩ですが、利害が一致したことによってタッグを組んだんでしょう。黒幕は意外な奴らでした。裏を取る必要がありますが、事実は小説より奇なり。まさに沖縄は綺麗な海に反し、魑魅魍魎が住む場所のようです。
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初めまして (ジリノフ小沢)
2008-11-14 23:46:11
沖縄在住のジリノフ小沢と申します。
某SNSよりゴー宣絡みでこのブログを知りました。

初めて狼魔人さんのブログを読ませて頂きましたが、沖縄でここまで鋭い評論をされる方がいるとは思いませんでした。素晴らしいです!

SAPIOはいつも月曜日に発売されるので今回のゴー宣は非常に待ち遠しいです。

これからも読ませて頂きます。
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Unknown (トラネコ)
2008-11-15 21:27:59
もの言うサラリーマンさんへ
沖縄の軍用地主も同じですよ。私は本人から直接聞きましたが、反基地闘争は率先してやるそうです。その方が土地代が上がるので基地反対と大声で叫び、大金を懐へ入れてるのが軍用地主の実態です。
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Unknown (涼太)
2008-11-16 00:27:25
マスコミが垂れ流すユートピア報道で、近年沖縄に移住する人も多いが、半数近くが挫折する様です。
基本的には沖縄は同調圧力の島で閉鎖的だと思います。
そのような事情を理解した上で、移住するならまだしも、マスコミの宣伝に乗るのは危険です。
文化の違いもありますが、大抵の人が本土の人に対し偏見を持っているように思います。
地元2大誌や左翼団体が作り上げた日本本土は「悪」なのですから。自分達が帰属する国をそこまで「悪」とする県も他に無いと思います。歩んできた歴史の違いでしょうか。それとも金のためでしょうか。
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Unknown (涼太)
2008-11-16 01:46:10
連投失礼します。
沖縄がなんで同調圧力の島になったのかを考えたとき、今まで日本本土には、沖縄に対する同情もあり沖縄の社会を批判する意見はあまり無かったと思います。
それが、沖縄の左翼団体の我儘を助長することになったのでしょう。ただ近年ネットの普及などで沖縄の左翼の主張が通らなくなってきたように思います。
今まで、日本本土にも沖縄の甘えを容認する余裕もあったのでしょうが、日本本土も今は余裕がありません。
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Unknown (モノ言うサラリーマン)
2008-11-16 09:21:53
トラネコさん、
なるほどそうですね。地主としてはできるだけお金をぶんどってやろう、と思うでしょうね。
これから想像するに、「沖縄独立論」は全く持ってその気がないことが分かります。独立するぞ~、と脅しておいてお金をぶんどる。反対に本当に独立すると彼らが困ってしまう。とてもとても特定国様がお金をくれるとは思えない。
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Unknown (狼魔人)
2008-11-16 13:08:15
ヒロシさん

「SAPIO」は送ってくれた人があり読みましたが、よしりん得意の悪人面の似顔絵ではなく、黒く塗りつぶしたシルエットの言論封殺魔には爆笑してしまいました。

言論封殺魔が正面からの議論を避けて封殺に掛かる理由は、沖縄に関しての知識ではよしりんに勝てないと思ったからでしょう。


◆八目山人さん

佐藤氏は自称保守派といいながら、沖縄に来ると左翼におべっかを使う。 彼の別の広範囲な知識のウンチクがどんなものかはともかく、最近の沖縄に関する論評は地元紙の受け売りの噴飯モノで、とても評論と言えた代物ではありません。

過激派学生が大人になって「転向」したりする例はよくありますが、佐藤氏
場合同志社時代は左翼過激派学生で、それが外務官僚、そして現在は左翼に尻尾を振る・・・得たいが知れません。

やはり「ラスプーチン言論封殺大魔王」ですか。


◆モノ言うサラリーマンさん

たった2行のデビュー?でしたが、さすが「ゴー宣」の影響力はすごいですね。 アクセスが殺到でした。


◆ジリノフ小沢さん

コメントありがとうございます。

>素晴らしいです!

凡人の浅はかさで褒められると書き続ける勇気が湧いてきます。

沖縄では少数派の保守けいブログですが、最近は開設当時の2年前に比べて保守ブログも増えつつあります。

またコメントください。



◆涼太さん

ユートピア幻想の夢破れた移住者は多いようです。

マスコミが創り上げた「癒しの島」。

その一方で、基地の多い「悪魔の島」もマスコミの作り上げた幻想です。

過去エントリ↓http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/85f32b88d6b9c53276a9cec10c604c6b

よしりんvs言論封殺魔の「同調圧力」論争、いや戦争はよしリンの勝ちですね。
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