狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

沖縄戦の「不都合な真実」

2007-06-24 17:38:49 | ★集団自決
 

【速報】平和の誓い、固く 糸満市摩文仁で沖縄全戦没者追悼式

 沖縄戦の犠牲者のみ霊を慰め、恒久平和の誓いを発信する沖縄全戦没者追悼式県主催が23日昼、糸満市摩文仁の平和祈念公園で行われた。
 2008年度から使用される高校教科書の検定で、文部科学省が集団自決強制集団死への日本軍の関与を修正削除するなど、沖縄戦の史実があらためて問われる中で迎えた慰霊の日。大勢の参列者が犠牲者に祈りをささげ、戦争体験継承への決意や平和への願いを新たにした。

→電子号外(PDF、1.4MB) 仲井真弘多知事は平和宣言で沖縄、日本、そして世界の人々が安心して暮らせる平和な時代を築くとの決意を力強く宣言。仲里利信県議会議長が式辞を述べた後、正午の時報に合わせて全員が黙とうした。
 追悼の言葉で、
県遺族連合会の仲宗根義尚会長は集団自決は、わが国で唯一住民を巻き込んだ地上戦であったゆえに起き、生き残りや多くの方々の証言で紛れもない真実であり、歴史的事実を正しく後世に伝えることこそが平和建設にまい進する原動力だと述べた。
 安倍晋三首相、扇千景参院議長、高市早苗沖縄相ら招待者や小中学生の代表らが献花した。
 沖縄尚学中2年の匹田崇一朗君が命を粗末にしてはいけないとの思いを込めた平和の詩を読み上げた。

(琉球新報 6/23 13:55)

                     ◇

沖縄発信のブログで今「不都合な真実」という言葉が飛び交っている。

事実を隠蔽し続ける沖縄メディアにとって,「不都合な真実」はどのメディアからも徹底的に排除されると言うことを揶揄した言葉だ。

>追悼の言葉で、県遺族連合会の仲宗根義尚会長は集団自決は、わが国で唯一住民を巻き込んだ地上戦であったゆえに起き、・・・

お決まりの追悼の辞だったが、この後仲宗根会長が述べた次の言葉を報道するメディアは一つも無かった。

「首相は靖国参拝をしてほしい」

同追悼式を取材した産経新聞那覇支局長の小山さんのブログによると、

今年も、たしか去年も「首相は靖国参拝をしてほしい」という内容の言葉があったのですが、報道ではなぜか省略されてしまいます。≫

≪全国紙は知事、首相、平和の詩を朗読の中学生の言葉を盛り込むだけで行数がいっぱいになるので、仕方がないのですが、
紙面で大展開する地元紙が遺族会の言葉の「要旨」からそれを削るのは、意図的なものを感じてしまいます。≫とのこと。
無視される靖国参拝希望の声




 ≪首相は靖国参拝をしてほしい≫と仲宗根会長が述べた言葉は、「不都合な真実」であり、当然のように県民には知らされること無く封印された。
 
仲宗根遺族会会長は去年の追悼式に小泉前首相が参加した時も同じように、首相に「靖国参拝」をお願いしていたらしい。(“らしい”と言うのはこの「不都合な事実」を最近まで知らなかったから)
 
この辺りの経緯は小山さんのブログ「今夜も、さーふーふー」のコメント欄に詳しい。http://koyamay.iza.ne.jp/blog/

2007/06/23 17:31

Commented by starbeast さん

小山さん、
沖縄戦遺族の「
靖国参拝の希望」は、少なくともNIKKEIのコラムで取り上げていますよ。
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20060714ne97e000_
14.html

NIKKEI プロの視点 抜粋
報じられない沖縄県遺族会会長の謝意

 沖縄戦終結から61年目の「慰霊の日」となった6月23日。小泉も出席した沖縄県糸満市の平和記念公園で開いた全戦没者追悼式でハプニングが起きた。

 「小泉首相が就任以来、靖国参拝で慰霊と尊崇の誠を捧げられていることに遺族は謝意を表します」。挨拶で靖国参拝を評価したのは県遺族連合会会長・仲宗根義尚だった。「参拝を続けていただくようお願いします」。前年の前会長の挨拶にこの下りはなかった。小泉は一瞬、追悼式出席への御礼かと戸惑った。靖国参拝への謝意と分かると何度もうなずいた。ほとんど報じられない一件だが、小泉の背中を押した。

こう言うのも「不都合な真実」って言うやつではないですか?

                     ◇ 

小泉前首相が戸惑うのも道理。

沖縄在住の筆者でさえも、県遺族会長がこのような挨拶を追悼会で述べるとはにわかに信じることは出来ない。 

日頃地元新聞に批判的な筆者でさえ、県遺族会と言えば靖国神社に祀られてていることを不愉快に思っている、という印象を刷り込まれていたからだ。

地元メディアが日頃声高に叫ぶ「沖縄戦の真実」は実はイデオロギー塗れの政治プロパガンダである。

「不都合な真実」を解明・検証しようとした地元在住のドキュメンタリー作家上原正稔さんの連載特集は今日も封印されたままである。

 

以下【再掲です】

琉球新報の言論封殺が続いて今日で日目です。

琉球新報の夕刊で火曜から土曜にかけての長期連載特集、

上原正稔著「パンドラの箱を開ける時 沖縄戦の記録」が

掲載予定日の6月19日より

読者に何の断りも無く中止になりました。

上原さんは掲載前に知人に次のように言っていました。

≪19日付からは第2話「慶良間で何が起きたのか」が始まります。
集団自決」をテーマにしたもので、作者の上原正稔氏は圧力に屈することなく執筆する≫と。

同氏の話によると、

≪沖縄で現在展開されている運動に水をかけることになる内容になるためか≫

≪担当編集者の態度に変化があり、今回の事態に至ったらしい≫とも言っているそうです。

どんな大きな圧力が働いたのでしょうか。

琉球新報は読者に連載中止の理由を一言も言っておりません。

問い合わせても「調整中」の一言で済ましています。

読者は一方的に「知る権利」を奪われています。

沖縄では今メディアの意見と違う考えは封殺される異常な事態になっています。

これでは戦前の言論弾圧と変りません。

琉球新報が連載を再開するまでこの記事を掲載し続けます。

                              狼魔人

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【お知らせ】


6月24日、米下院のホンダ慰安婦決議案の採択が確実視されています。

拙ブログも微力ながら署名活動を支援しています。

下記のページから「河野談話」の白紙撤回署名にご協力を願う次第です。
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