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<何かを変えようとする際、反対意見が出ることは珍しいことではない。その声にしっかりと耳を傾けることで、より良い方向に改善できることは多い。その意味でも反対意見は重要である。>(署名規制 あまりに短絡的な対応だ )
故人いわく、文は人なりと。
この文章を書いた人、実に懐が深いといおうか、バランスの取れたものの見方をする人物だと感銘する人もいるだろうが、これが琉球新報の社説だ知ると驚く人の方が多いだろう。
社説が大真面目で言っているのか、それとも己の言行不一致を自虐的に皮肉っているのか、当日記のような凡人には測りがたい。
7日のエントリで琉球新報のオピニオン面を紹介したが、
沖縄大学地域研究所副所長宮城能彦氏が企画した
「沖縄大学土曜教養講座」が、
反対意見を持つ人々から圧力がかかっていると聞く。
講座企画者は学校内外の圧力に対して次のように訴えている。
「自分たちと異なった思想や意見を封殺しようとする人たちが多くいる。残念なことに、沖縄の新聞二社ともそうだ。」
「普通に議論させてほしい。沖縄でも。」
もし琉球新報が社説で言うように「反対意見を重要」と思うなら、
自社紙面で紹介された講演会を援護してもいいと思うのだが、
講演会の告知を兼ねたエッセイの掲載にも紆余曲折があったようだ。
講演企画者の宮城教授は3年前沖縄コンベンションホールで行われた「小林よしのり講演会」の企画者の1人のようだ。↓
幻の討論会 「小林よしのりvs糸数慶子(沖縄県知事候補)」
ところで、いろんな方面からの圧力を受けているという今回の「沖縄大学土曜教養講座」とは一体どんな内容の講演会なのか。
企画者は「東京では普通に講演や講義をしている講師が沖縄で講演会をする」だけなのだと言う。
ところが同じ講師の講演会でも場所が沖縄となるとタブーになるらしい。
琉球新報は反対意見を尊重するとその社説で言う。
その一方で漫画家の小林よしのり氏は沖縄を称して「同調圧力」が異常に強い「全体主義の島」と言う。
「沖縄大学土曜教養講座」はタブーの島沖縄で、
そのタブーを打破することを目的としているように思える。
沖縄の閉塞した言語空間に風穴を開けんとする企画者の意気に感じて声援を送りたい。(声援しか出来ないが・・)
2月11日の琉球新報オピニオン面の宮城教授のエッセイを読めば自ずと講演の主旨がわかる仕掛けになっているのだが、
琉球新報を取っていない読者のために新報掲載の同エッセイから一部抜粋して紹介したい。
◇
“甘える沖縄”への挑戦状
著者招き沖大で11日に講座
沖縄大学土曜教養講座(講師)浅羽通明氏。
<「『右翼』『左翼』って何ですか?」「そもそも何を基準に『右』とか『左』よかいうんでしょうか?」と言う質問に何と答えるか。・・・・>
<「社会主義という物語が輝いている限りは意味を持っていた日本の戦前を否定尽くす『物語』が、既にその光源を失って『自虐史観』へと堕した以上、それに代わる『物語』を誰かが供給しなければならない。『戦争論』はこの要請に応じた。 (略)しかし『戦争論』を歓迎した読者に自己欺瞞を見た。(講師の浅羽氏が発行するニュースレター「流行神」よりの抜粋)>
<彼(講師の浅羽氏ー引用者注)の言説が、ここ沖縄でどこまで理解されるのかわからない。 しかし、このギャップが埋まらない限り、埋めようとしない限り、沖縄の閉塞感は打破できないと思う> (浅羽通明著『右翼左翼』を読む 宮城能彦 ー沖縄大学地域研究所副所長)
念のため沖縄大学のHPより講演会要項を以下に転載した。
2007年度土曜教養講座(第433回)
http://www.okinawa-u.ac.jp/chiikikenDoyou.php
更新日:2008年01月31日
日時:2008年2月11日(月)午後1時~
場所:沖縄大学3号館101教室
講師:浅羽通明氏(作家、「みえない大学本舗」主宰、
法政大学非常勤講師)
申込み不要、聴講料300円(大学生以下無料)
「日本を信じるな、日本に甘えるな-沖縄がヘタレでなくなる日-」
近著『右翼と左翼』『アナーキズム』『ナショナリズム』をふまえ、
右翼-左翼の概念から歴史、沖縄の言論空間の現在について語っていただきます。
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