戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

少し時が過ぎて

2017年05月26日 | 想うこと

父が亡くなって二十日近く経ちます。

お参りくださった方々に、道で会ったときにお礼を述べますが、みなさん一様に、「お寂しいでしょう」と言われます。

曖昧に応えますが、正直寂しさは感じていませんでした。

歳を取ってから躯が衰弱し徐々に弱っていき、最後は寝たきりなって亡くなりましたから、その間の準備ができていたともいえますから、寂しさはなかったはずです。

ですが、これはたぶん、自分と同じ境遇になった片は皆さん同じだと思うのですが、やはり寂しさを感じるようになりました。

懐かしく思い返されるのです、元気だった頃のことを。

何気ない仕草など、思い出されます。

そうなってきました。

昨夜は夢にまで見ました。

玄関口に立っていまして、足を引きずるように外へ向かおうとしているのです。

父の隣には、面白いことに、先日亡くなった近所の方が、車椅子に乗っておられました。

その方と一緒に外へ出かけようとしているのです。

それを居間から眺めながら、ちゃんと歩けるのだろうかと、汚い話ですが、下を汚さないだろうかと少しだけ心配していました。

しかしすぐ思い直し、もう汚すこともないんだ、ちゃんと歩いて行けるんだと、安心したのです。

そこで目が覚めました。

もう二度と会えないのだと、今頃になって、思い知らされるのです。

 

 

 

 

コメント
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