気ままに

大船での気ままな生活日誌

巴水の清洲橋を茅ヶ崎で

2022-10-14 22:24:55 | Weblog

こんばんわ。

2009年、江戸博の”うるわしき大正新版画展”ではじめて川瀬巴水の”清洲橋”を見て、すっかり巴水ファンになった。これは、巴水の代表作の一つだが、その後、随分、巴水の展覧会を見ているが、意外と”清洲橋”は現れない。ぼくの過去ブログを調べてみると、2014年以来、記載がないようだ。それが、何と、今日、ふいに、現れたのだ。

何処で?茅ヶ崎美術館で。

茅ヶ崎駅から歩いて10分ほどの高砂緑地内に美術館はある。

そして、その展覧会は? ”THE 新版画/版元・渡邊庄三郎の挑戦”

久し振りだね、清洲橋さん。巴水ブルーの空と隅田川にかかる美しい橋。関東大震災からの復興のシンボル。巴水のまなざしは近代化する東京風景に向けられるが、橋の下を渡る小さな手漕ぎ舟とその漕ぎ手にもやさしい眼差しを。

清洲橋

まだハーバード大学の学生だったロバート・ムラーは、ニューヨークの日本美術店で一枚の絵に目がくぎづけになった。それが川瀬巴水の”清洲橋”だった。この日の感動がきっかけとなって、大正新版画の蒐集にのめりこんだのだ。生涯にわたり集めた2000点にも及ぶムラーコレクションは、スミソニアンの博物館群のひとつ、アーサー・サックラー・ギャラリーに寄贈された。前述の江戸東京博物館で開催された”よみがえる浮世絵/うるわしき大正新版画展”には、”清洲橋”をはじめムラーコレクションのよりすぐり30点が展示されていた。

茅ヶ崎美術館での”THE 新版画展”は、素晴らしかったが、その詳細はのちほどに。

ただ清洲橋だけではさびしので、ここでは、その隣りに展示されていた”相州七里ガ浜”をひとつ。

相州七里が浜 ぼくのよく出向く場所。七里ガ浜向かいに江の島。満月がここに出ているということは、早朝である。二人連れの早朝散歩が気になる。

美術館はこの高砂緑地内にある。

巴水はじめ、深水、五葉、小早川、紫浪、小原古邨ら錚々たる新版画家、勢揃いの見事な展覧会でした。”仙厓展”(あと3章分、残っている)の紹介のあとにでも詳しくレポの予定です。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

美術館前のアメジストセージ↑

現在の清洲橋↑

コメント (4)
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