気ままに

大船での気ままな生活日誌

自然と人のダイアローグ 

2022-10-05 11:32:11 | Weblog

おはようございます。

国立西洋美術館リニューアルオープン記念として、”自然と人のダイアローグ”展が開催されている。すでに9月11日に終わっている。

1年半ほど休業していた上野の国立西洋美術館がリニュアルオープンしたというので、初日は逃したが、3日目に行ってきたのが、4月12日。そのときはまだ特別展は開かれていなくて常設展のみだった。6月4日に記念展”自然と人のダイアローグ”が開始され、これは初日を大幅に逃し、千秋楽の二日前、9月9日に行っている(汗)。

この展覧会はドイツのフォルクヴァング美術館と国立西洋美術館のコラボ展である。両美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウス(1874-1921)と松方幸次郎(1866-1950)の個人コレクションをもとに設立された美術館という共通点がある。西美のコレクションはもう何度も見ているので新鮮味はないが、ドイツの美術館のは初めて見るものばかり。でも、印象派、ポスト印象派、20世紀絵画などが中心なので馴染みの画風で、あまり考えないで(笑)楽しめる。

本展の見どころを最初に挙げ、そのあと、それらの作品の代表的なものを載せたい。ここも館内撮影禁止なので、ちらし等の写真を使用した。

はじめに、公式サイトの本展の見どころを。

1)リニューアルオープンする国立西洋美術館と、 開館100周年を迎えるフォルクヴァング美術館による、夢のコラボレーション企画 (松方幸次郎とカール・エルンスト・オストハウス、それぞれのコレクションを礎に設立された、日独を代表する美術館)

2)ファン・ゴッホが晩年に取り組んだ風景画の代表作 《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》がドイツより初来日

3)ドイツ・ロマン主義から印象派、ポスト印象派、20世紀絵画まで、100点を超える作品によりヨーロッパの自然表現を紹介 (ゴッホをはじめ、マネ、モネ、セザンヌ、ゴーガン、シニャック、ノルデ、ホドラー、エルンストなど、西洋絵画の巨匠たちの競演による多彩な自然をめぐる表現をお楽しみください。)

4)日本ではめったに見られない作品も多数展示される、貴重な機会です

5)1年半の休館を経て、リニューアルした新しい国立西洋美術館にご注目ください。

(デザイン上も大きな意味を持つ前庭の目地、西門の位置や囲障など、ル・コルビュジエの設計をもとに、1959年に創建した当時の姿に近づける工事を行いました)

西美は常設展では写真撮影可能なのに、特別展は不可とは。図録も買わないので、写真もちらしの作品しか出せない。では、”見どころ”の順にしたがってご紹介します。ドイツのフォルクヴァング美術館からのは末尾にF。無印は西美所蔵です。

ゴッホ 《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》F

晩年、精神を病み、療養中であったゴッホが、麦を刈る人物に「死」を、刈られる麦のなかに「人間」のイメージを見たと言われます。ゴッホの死の12年後に、オストハウスが購入し、ハーゲンでのフォルクヴァング美術館開館を飾った記念碑的作品です。

松方コレクションの代表的作品として。

クロード・モネ 《睡蓮》

ドイツ・ロマン主義

フリードリヒ 《夕日の前に立つ女性》F ドイツ・ロマン派を代表する画家。ドレスデンのノイエ・マイスターでフリードリヒの作品をたくさんみていたので、なじみがある。

印象派

クロード・モネ 《舟遊び》

新印象派

シニャック 《サン=トロペの港》

ポスト印象派

セザンヌ 《ベルヴュの館と鳩小屋》F

ポール・ゴーガン 《扇を持つ娘》F

20世紀絵画その他

ゲルハルト・リヒター 《雲》F ドイツが生んだ現代アートの巨匠。

アクセリ・ガッレン=カッレラ 《ケイテレ湖》フィンランドの有名な画家、西美の新所蔵品。

パウル・クレー 月の出 F 「芸術は見えないものを見えるようにする」と主張していた。

ホドラー モンタナ湖から眺めたブァルン F 19世紀末の時代を象徴した画家(スイス人)の一人

足元の草花から広大な宇宙まで、そして人間自身を内包する「自然」の無限の広がりから、2つの美術館のコレクションという枠で切り出したさまざまな風景の響き合いをお楽しみください。自然と人の関係が問い直されている今日、見る側それぞれの心のなかで作品との対話を通じて自然をめぐる新たな風景を生み出していただければ幸いです(公式サイトより)。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (4)
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