【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

アステアの優雅な踊り

2009-05-21 00:39:42 | 映画

ジョージ・スティーヴンス監督「有頂天時代(Swing Time)」103分(米,1936年

             

 ヴィクター・ムーアの一座で踊っていた無類のギャンブル好きのラッキー(フレッド・アステア)は,賭けに夢中になって結婚式に遅刻します。怒った婚約相手の父親に金を貯めることを約束させられたラッキーは、ニューヨークに出ます。

 ラッキーはニューヨークで舞踊学校でダンス教師をしているペニー・キャロル(ジンジャー・ロジャース)に心を惹かれ,シロウトを装って弟子入りします。気をひくために故意にヘマをして彼女を怒らせたりしますが,校長が生徒を叱りつける彼女を解雇しようとする事態がおこり,ここでアステアは彼女がすばらしい教師であることを証明するために本気で踊ってみせます。

 機嫌を直した校長は,ふたりをコンビで売り出すことにします。ナイトクラブでのステージは成功し,いつしかふたりはお互いに愛し合うようになり,最後にふたりはめでたく結ばれます。

 アステアの演じるラッキーはあまり好感がもてない人物で,そのためかこの作品はいまひとつ魅力に欠けます。ペニーがラッキーに優るとも劣らず恋に積極的なところは印象的で,ふたりのダンスは華麗です。

 この作品の見所はアステアが顔を黒く塗り,服装も黒人風にした「ボージャングルズ・オブ・ハーレム」というナンバーを踊るシーンです。

 大勢の女性とアステアひとりがダンスする部分は凄いのひとこと,またアステア自身が3つの巨大な影と一緒に踊る場面も迫力満点です。