【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

エイドリアン・ライン監督「「フラッシュダンス(Flashdance)」(米、1983)

2008-12-04 00:15:05 | 映画

エイドリアン・ライン監督
 フラッシュダンス(Flashdance)(米,1983

        

 
物語のなかにダンスを取り込んだアメリカの青春映画です。

 舞台はペンシルヴァニア州の工業都市ピッツバーグ。
18
歳のアレックス(ジェニファー・ビールス)は昼には製鉄所の溶接工として働き,夜には酒場でダンスを踊って、舞踏学校に入るためのお金をためていました。

 田舎から出てきた彼女は倉庫を棲み家とし,グランドという名の犬と暮していました。彼女の夢はプロのダンサーになること。

 アレックスはそれまでダンスを習ったことはないのですが、音楽がなると自然に体が躍動する天性の素質が彼女にはありました。

 ハンナ(リリア・スカラ)という元クラシックのダンサーだった老女が側にいました。アレックスがまだ小さかった頃,彼女をクラシックに連れていってくれた人でした。

 アレックスは,製鋼所の上司ニック(マイケル・ヌーリー)と恋におちました。バレエ養成所への申し込みに行くが,経歴がなく自信を失い一度は願書提出を諦めたのですが,ハンナに励まされ,ニックの後押しもあってオーディションを受け,審査員の前で無我夢中に踊ったのです。

 この間,それぞれに夢をもつ周りの人々との交際がリアルに描かれ面白いです。

 しかし,何と言ってもラストシーンでの主役アレックスのオーディションの踊りが圧巻です。

 しなやかに伸びた手足,躍動感にみちた肢体,はじけるようなリズム感,力強いステップとスピン,どれをとっても見ているものを昂奮させます。

 不熱心な姿勢がありありであったオーディションの審査員たちは,彼女のダンスを審査しているうちに、しだいに彼女のダンスに引き込まれていきます。

 こういう映画を観るとアメリカの映画もまだすてたものではない、と思います。