The Toland Child Abduction Case: making waves in the wake of the Savoie Case
Posted by debito on October 15th, 2009
debito.org/?p=4737
有道氏のブログからである。
I’ve been following another case of child abduction to Japan, that of Paul Toland, US Navy Commander, who lost his daughter Erika to an international divorce with a Japanese and abduction seven years ago.
7年前に離婚し、日本へ連れ去られた別のケースだという。
On July 13th 2003, Erika Toland was abducted from her home at Negishi Navy Family Housing in Yokohama, Japan. She was abducted by her mother, Etsuko Toland, who subsequently died on October 31st, 2007. Since the death of her mother, Erika has been held by her maternal Grandmother, Akiko Futagi. For six long years her father, Commander Paul Toland, US Navy, has been trying to see his daughter Erika, but to no avail. Erika is held in Japan, a haven for international child abduction. Japan is the only G7 country that is not a signatory to the Hague Convention on the Civil Aspects of International Child Abduction.
事件の概要はしかし、日本にある自宅から日本人の奥さんが子供を連れ去ったケースである。文脈からすれば、そのまま日本にいたわけだろう。その後、奥さんは、死亡し、親権は父親ではなく、奥さんのお母さん、つまり、祖母の方に行ったが、子供とは会えないでいる、という。ハーグ条約を云々しているが、しかし、ハーグは habitual residenceへ返せと言っており、本件の場合、habitual residenceは日本だろうから、ハーグは関係ないんじゃないかね? そして、これを国際的拉致とは言えないじゃないの?
親権は子供の福祉を考えて、もっとも適任した者にいき、裁判所は祖母を指定した、ということはありえないことではなかろう。
ここらへんどういう事情があったのか、裁判記録などによって、審らかにならなければ、なかなか、本件について語るのは難しかろう。また、面接権を家庭裁判所に申し入れたかどうかも、わからない。そうしたことが明らかでないと実質的・有効な議論はできないのではないだろうか?(例えば、面接権も不当な理由で認められなかったとか。)
たしかに、国際離婚のケースではあるが、国際間、二国間にまたがる拉致とは話が別で、サボイ氏・のりこさんケースと同類と言われるものに、サボイ氏のケースが特異だったのに加えて、上記のようなものまで含まれているのだろうか?
ハーグの予定するケースというのは、例えば、アメリカで育った子供を元日本人妻が元夫の同意無く日本に連れ去る、とか、逆に、日本で育った子供を、元アメリカ人夫が元妻の同意なくアメリカに連れ去れるような場合だろう。
サボイ氏の事件が報道されてから、ハーグ条約について、いろいろ言われるが、サボイ氏の件を含めて、なぜこうしたハーグ条約の予定するような典型例が出てこないのか不思議ではある。
因みに、CNNでのインタビューがあるが、CNNのおねえちゃんの反応ぶりなどをみると、日本に関する偏見がいかに、根深いか考えさせられる。また、Japan Probe などの英語圏のブログのコメントなどで、一個人の偏見に満ちた体験談から、強引にこれまた、偏見に満ちた一般化をしたり、あるいは、臆断のみで、自国の実態と比較することなく、半ば蔑視をともなったと解釈できるような偏見口調で語る、というのがちらほらあるのを見る度に多少絶望的になってくる。もっとも、公正に論じてくれている在日外国人の方々もいるので、そこらへんも銘記しておこう。
関連投稿
Christopher Savoie: vs Noriko
(日本人記者にはお勧め、海外での報道で、明らかになっている部分をまとめています。・・・英語ですが・・・)
クレイマークレイマー
2ちゃんねる的記事 1
Savoie vs Noriko
サボイ氏の事件 noriko vs Chris
裏をとって、ジャーナリストさん
メディアさん、おもしろうなネタだよ!!
米政府 日本人拉致未遂事件関与か?
誘拐合戦
更新 CNN Kyung Lah の迷走記事。
どうしても国会議員に一言言いたかったらしく、質疑応答の場で自分のケースを話し、色々と訴えていました。
【勉強会の様子】http://blog.goo.ne.jp/oyakonet/e/c43e55d21bbafcc7bf1516285c5071fc
Toland氏のケースであれば、アメリカ側のファイルは下記のサイトにあります。ワシントンDCの裁判所が何故か見れないので、他のサイトをリンクします。サイトの中は私は読んでいませんので、あらかじめご容赦。
[Find Law : Code & Case]
http://caselaw.lp.findlaw.com/scripts/getcase.pl?court=wa&vol=2007_app/350700MAJ&invol=4
ありがとうございます。勉強会ご苦労さまでした。
IN THE COURT OF APPEALS OF THE STATE OF WASHINGTON
DIVISION II
PETER PAUL TOLAND
管轄についてなのかな・・・細かな議論は追い付けませんが、関連する情報として、
Peter and Etsuko were married in Japan on March 22, 1995. Thereafter, the military
transferred Peter to Washington, where he and Etsuko lived as husband and wife from July 1996 until July 1999
Another military assignment took them back to Japan in July 1999, where they
remained until they separated in July 2003. Their daughter was born in Japan on October 17,
2002. Etsuko became a naturalized United States citizen in April 2003
family court also noted that the parties' child had lived her entire life in Japan. Stating that
When the mediation failed, Etsuko filed her dissolution petition with the Tokyo family
court on April 1, 2004. She served Peter with the petition on April 19, 2004, in Japan. On April
23, 2004, Peter retained attorneys in Japan and petitioned the Tokyo family court for child visitation
The
agreement set the terms and conditions of Peter's visitation rights and his obligation to pay
monthly child support. It also provided that "these terms and conditions will expire at [the] time
[the parties divorce]." CP at 116.
Etsuko was employed and economically independent, the Tokyo court awarded her full custody.
サボイにしても、トーランドにしても、CNN的に歪曲すれば「英雄」になるんだろうが、
もっと白人至上主義者の方々(ハーグ条約推進者)に都合の良いケースは無いのかね?w
→、ハーグ条約推進者は白人至上主義者とはかぎらないし、是非を問う人達は白人至上主義者とは無関係でしょうし、まれにいたとしても、ハーグ条約の規定の是非とは無関係でしょう。
彼は娘エリカ(5歳)の監護権を求め、彼女がまだ九ヶ月のときに訴訟を始めた。彼の妻、フタギ エツコは2007年9月に自殺をし、エリカの母方の祖母が彼女を占有した。
「自分が同じことの繰り返しに陥っていることが本当に不満です。」と、ヴァージニアに住むトーランド(40歳)は言う。「決着させようというのは、悪夢です。」
手元において置く(=占有)が鍵
トーランドはエリカにとって、ただ一人の生存する親であるのに、日本の裁判官は数え切れない聴取の場において、「子どもが現在一緒に住んでいる人間と住むのが子の最善の福祉である」という文化的強制を支持している。
「裁判所に入ってくるときに子どもを監護している人であれば誰でも、その子の監護権が与えられるのです。」とトーランドは言う。「裁判官は現状を崩そうとはしないのです。制度に実効力が無いから法が執行されるなんてことはありません。警察はそれが家庭内の出来事であるからと言って介入しようとしません。裁判官は皆そのことを知っているし、仮に、決して実行されはしないことを命令したりすると面目を失うことになるから現状主義を採るわけです。」
http://blogs.yahoo.co.jp/haleshomahube/57141319.html
サボイ氏、釈放されたようですね。
詳しい情報(即退去を命じられたのか)は不明、とありましたが、日本の国籍を放棄していないのなら、法では認められないけど二重国籍で、一応日本人でしょうから、即退去を命じられていることはないだろうと思いますが。
また、この事件を受け、アメリカは、joint custodyについて日本と一層の協議をしていく、とありました。
とにかく、ノリコさんと子どもさんが心穏やかに過ごされる日々を願って止みません。
もちろん、サボイ氏に対してもそうです。
この一報が入って脱力しました。
なんか、DV被害者支援をしたときに、結局旦那が忘れられなくて戻ってしまうと言う典型的なパターン。
これ以上、何を言っても妻の耳には届かない。
というわけで、これで終了します。
ありがとうございました。
10/15 18:51 更新
ウィンドウズメディアプレイヤー
柳川市で元妻と暮らす子供を連れ去った疑いで逮捕されていたアメリカ人男性が15日夕方、処分保留で釈放されました。釈放されたクリストファー・サボイさん(38)は先月、元妻と暮らす2人の子供を無理やり連れ去った疑いで逮捕されていました。釈放の理由について検察は「サボイ容疑者が、法律を犯したことを反省し、子供の養育問題は今後話し合いで解決することを誓約している。こうした点を考慮した」と説明しています。
http://www.kbc.co.jp/news/index.html?newsno=1&mode=kbc
ごくろうさまです。今回の件、検察もおとしどころを悩んだのではないでしょうか?
国際結婚、離婚のいろんな側面をうきぼりにしましたが、日本の報道陣の海外報道に対する反応の鈍さ、また、独自の取材力のなさにはちょっとあきれました。今後に期待したいです。
Keiさん
とにかく、ノリコさんと子どもさんが心穏やかに過ごされる日々を願って止みません。
もちろん、サボイ氏に対してもそうです。
→
同感です。
また、この事件を受け、アメリカは、joint custodyについて日本と一層の協議をしていく、とありました
→
今回の件でかえって離婚後の共同親権に関してやっかいな面が表面化したようにも思います。
選択肢の一つとして有り得ても、裁判所が共同親権付与を決定する場合、かなり消極的になるかな、という印象をもちました。
http://www.msnbc.msn.com/id/33323487/ns/today-today_people/
“My understanding is one of the conditions of his release is that he did return to the United States,” Amy Savoie said.
↓以下、新聞記者に送った後追い記事の依頼文の一部で代用します。
正直、検察の処分保留で釈放には驚きました。
この問題について、『アメリカ政府の意向を受けた落としどころ』と私は見ています。
NBCによると、私の誤訳でなければ、Amy氏によると「アメリカに帰ることが
釈放の条件」となっていますので、日本国籍を放棄したのかなと思いつつ、
ここのところの詳細を知りたいと考えています。
6.佐保井氏が日本国籍を放棄したのか?
1点は日本国民に国外退去処分などあり得ません。もう一点は国籍法第5条第1項(5)
に違反していることにより、日本国籍の剥奪を宣言する前に自主的に日本国籍返上を
申し出たのかと言う点です。
7.アメリカでの指名手配を取り下げたのか?
少なくとも相互主義を標榜するものなら、日本でも罪にしないからアメリカの提訴も
取り下げないと、日本は強く言えばアメリカの言うことを聞く事例が一つ増えるだけです。