What’s right and wrong with divorce in Japan
October 8th, 2009 by Joe Jones
(MFT)
わりに 絶賛されている。
なんて、冒頭に書き出したら、やはり、絶賛してくれるだろうか?
今回のサボイ氏の件で、こうした件が、議論されるのはよいことだ。
例えば、本件について、こんな投稿もある
RightsForMothers.com
October 1, 2009
American Dad Kidnapping Kids “Not News” in Japan。
もっとも、氏の投稿は、英語圏の数ある投稿の中では、比較的事実に基づいた公正なものなのかもしれない。
しかし、
日本の制度は外国人に対して偏見があるか、ある、というところで、再びご自身の体験談にまいもどってしまう。冒頭のような書き始めをした方の体験談である。
日本で、外国人に対する偏見がない、といいたいわけではない。アメリカの制度の下でもたぶんあるだろう。外国人に対する偏見というのは、わりに普遍的なものだ。
しかし、しっかりとした事実認定をすべきだ。
ついでに、アメリカの統計なども教えて欲しい。
法廷侮辱がなく、これは日本法に蔓延する問題である、と指摘する。
どうも、John Haleyなる人が広めたらしい。Japanese Law: An Economic Approach (Studies in Law and Economics)
なる一節がある。そのすぐ後、
差し押さえ、日割りの罰金などの間接強制、あるいは、証拠収集における権限にも言及している。
Joe Jones氏も言及しているが、例えば、家族法についていえば、
有道氏なら2ちゃんねる裁判をあげて、これも強制力がない、と言い張るかもしれないdebito.org/?p=4646が、例外的な場合をあげてもしかたがない。脱法行為というのはどんな法制度でもありえる。
究極の手段として、極めて例外的なケースだろうが、こんな事例もある。
もちろん、他に改善の余地がない、というわけでもない。面接権の充実なども問題になりえよう。が、それぞれの国にそれぞれの問題があり、改善の余地があるのは、どこの国でも同じだろう。
今回のケースで、サボイ氏を重婚にしてしまうのは、非論理的である、という。
単純に考えれば、今回の場合、家族がその一生を過ごした日本で離婚をして、アメリカで愛人と結婚すれば、それほど難しい問題は生じなかった。
戸籍制度についても問題がある、という。有道氏などもJapan Times で、サボイ氏の件に関してこの点に絡めていた。なるほど、手間がかかるという点では問題もあろうし、他の制度にしてしまってもいいのであるが、今回の件などにどう関係するのかよくわからない。戸籍制度が、婚姻離婚制度を決定するわけではない。逆であろう。
もっとも、子供ができた場合の婚姻、離婚、親権などは、子供の守る観点から、論じるべきである、という。
この点は全く賛成である。
わりに細かいことにうるさく言うようであるが、日本に関する記事というのは、例えば、アメリカに引き直して考えてみると、アメリカで日本人が殺されました、という事件があったとして、
などなどくだらない暴論が通用してしまう状況なのである。
日本の制度を改善する、というのは、日本人としても、やぶさかではない。結構な話である。
が、できれば、こうした状況に配慮して英語記事を書いていただけることを希望している。
祖国の法制度、運用具合など知らず、日本を、異なる文化に対する尊重という視点からではなく、劣った文化・法制度をもった国という相変わらずの偏見ーーー一種の人種差別であるーーーーだけで、論述している英語記事が多いのである。
おれらのようになれ、という傲慢な声に聞こえなくもない。
こうした状況が続けば、一部欧米人に散見される根深い優越意識に辟易する日本人が増えるだけだろう。
日本人も先進国がやっているから、といった粗野の議論はやめたほうがいい。先進国では、殺人が多い、暴力が多い、から、じゃあ、日本でもやりましょうというのは愚かであろう。その国その国に独自の問題があり、それに応じた法律がある。どちらが問題があるから、問題が先に生じたから、といって、そっちが進歩しているとはいえないだろう。問題の文化的価値、問題のコンテクスト、解決法のコンテクスト、解決法の問題点などなどもしっかり把握すべきである。
なお、親権、誘拐などについてわりに詳しいサイト魚拓を見つけた、
参考にされたい。
October 8th, 2009 by Joe Jones
(MFT)
わりに 絶賛されている。
道夫 それじゃ、
和子 うん。
道夫 いい思い出をありがとう。
和子 うん。わたしも。
二人は、役所に離婚届けを提出した。
人生はじめて、他人の離婚に目撃した場面であった。
アメリカに行って、数多くの離婚劇ではめちゃくちゃなのを見てきた。クレイマー、クレイマーは有名だが、散々、暴力を振るわれて怯える妻。子供を人質に日本人妻をアメリカに幽閉するアメリカ人夫・・・・
なんて、冒頭に書き出したら、やはり、絶賛してくれるだろうか?
今回のサボイ氏の件で、こうした件が、議論されるのはよいことだ。
例えば、本件について、こんな投稿もある
RightsForMothers.com
October 1, 2009
American Dad Kidnapping Kids “Not News” in Japan。
How is it archaic just because it disagrees with American laws and values?
Why is it always that American values are considered fashionable, while East Asian values are considered a thing of the past? Americans need to wake up and start to realize that as they associate themselves more in this ever increasingly globalized world, that them and their values are not superior.
In response to the comment about women who want to be wth their kids being harassed in the US…using the word “harass” is an understatement. Mothers are treated horrible in the US. The news has repeatedly stories that mercilessly bash single mothers. Mothers should be outraged at the way they are portrayed and patholized and criminalized
Here in America, there is no respect for women and children, we have rights according to the law, but people in the system do not follow these laws. Even if you have not been married to the father, a man can come and take your child away, even if you have been the only one taking care of your child. Men in the United States are angry about the child support system and continue to view us as their property and wish to take revenge on the mothers.
もっとも、氏の投稿は、英語圏の数ある投稿の中では、比較的事実に基づいた公正なものなのかもしれない。
しかし、
Is the system biased against foreigners?
Yes, it is.
日本の制度は外国人に対して偏見があるか、ある、というところで、再びご自身の体験談にまいもどってしまう。冒頭のような書き始めをした方の体験談である。
日本で、外国人に対する偏見がない、といいたいわけではない。アメリカの制度の下でもたぶんあるだろう。外国人に対する偏見というのは、わりに普遍的なものだ。
しかし、しっかりとした事実認定をすべきだ。
ついでに、アメリカの統計なども教えて欲しい。
Problem 1: There is no contempt of court
This is really an endemic problem throughout the Japanese legal system, not just in the sphere of family court
法廷侮辱がなく、これは日本法に蔓延する問題である、と指摘する。
どうも、John Haleyなる人が広めたらしい。Japanese Law: An Economic Approach (Studies in Law and Economics)
In a provocative series of writings, John Haley claims that Japanese judges lack sufficient power to enforce the law they make. pg 147
なる一節がある。そのすぐ後、
Unfortunately Haley overplays his hand. Japanese judges do indeed have contemp powers and do indeed control ways to force parties to comply with their orders---in fact, a wide variety of powerful waysとして、その誇張を諫めている。
差し押さえ、日割りの罰金などの間接強制、あるいは、証拠収集における権限にも言及している。
Joe Jones氏も言及しているが、例えば、家族法についていえば、
pg 148
One mother with legal custody over her four-year-old daughter could not induce her ex-husband to give up the girl. Rather than kidnap her daughter, she sued. The court gave her ex-husband two weeks. If he did not return the girl by then, he owed his ex-wife 30.000 (this from a man with a monthly take-home pay of about 400.000) for each day she stalled.
有道氏なら2ちゃんねる裁判をあげて、これも強制力がない、と言い張るかもしれないdebito.org/?p=4646が、例外的な場合をあげてもしかたがない。脱法行為というのはどんな法制度でもありえる。
究極の手段として、極めて例外的なケースだろうが、こんな事例もある。
人身保護法違反容疑で男逮捕 栃木
裁判所の決定に従わず、長男を妻に引き渡さなかったとして、23日、人身保護法違反の疑いで、容疑者(48)を逮捕した。
同署の調べによると、容疑者は、元妻(35)と離婚後、裁判所から監護者を元妻と指定されながら、その後確定した判決にも従わず、長男と同居を続け、引き渡す義務に従わず、同法による救済を妨げた疑いが持たれている。
同署によると、離婚後の子供の引き渡し問題で、同法を適用して逮捕に至る例は極めてまれという。
もちろん、他に改善の余地がない、というわけでもない。面接権の充実なども問題になりえよう。が、それぞれの国にそれぞれの問題があり、改善の余地があるのは、どこの国でも同じだろう。
Problem 2: The arbitrariness of Japanese nationality and conflict-of-law rules
Whether or not we agree with the propriety of a U.S. divorce for the Savoies, turning Chris into a bigamist is a pretty illogical outcome
今回のケースで、サボイ氏を重婚にしてしまうのは、非論理的である、という。
単純に考えれば、今回の場合、家族がその一生を過ごした日本で離婚をして、アメリカで愛人と結婚すれば、それほど難しい問題は生じなかった。
Problem 3: The koseki is a moronic concept
戸籍制度についても問題がある、という。有道氏などもJapan Times で、サボイ氏の件に関してこの点に絡めていた。なるほど、手間がかかるという点では問題もあろうし、他の制度にしてしまってもいいのであるが、今回の件などにどう関係するのかよくわからない。戸籍制度が、婚姻離婚制度を決定するわけではない。逆であろう。
The whole framework of marriage, divorce and custody is ultimately not about what Mom or Dad wants: it’s about protecting children and giving them a chance to inherit the world as capable individuals
もっとも、子供ができた場合の婚姻、離婚、親権などは、子供の守る観点から、論じるべきである、という。
この点は全く賛成である。
わりに細かいことにうるさく言うようであるが、日本に関する記事というのは、例えば、アメリカに引き直して考えてみると、アメリカで日本人が殺されました、という事件があったとして、
アメリカでは法律上殺人が許されています。アメリカ文化の初期設定は、暴力です。アメリカの法律は現代化する必要があります。
佐藤氏は、「私はアメリカの警官に拷問を受けました」といっている。
などなどくだらない暴論が通用してしまう状況なのである。
日本の制度を改善する、というのは、日本人としても、やぶさかではない。結構な話である。
が、できれば、こうした状況に配慮して英語記事を書いていただけることを希望している。
祖国の法制度、運用具合など知らず、日本を、異なる文化に対する尊重という視点からではなく、劣った文化・法制度をもった国という相変わらずの偏見ーーー一種の人種差別であるーーーーだけで、論述している英語記事が多いのである。
おれらのようになれ、という傲慢な声に聞こえなくもない。
こうした状況が続けば、一部欧米人に散見される根深い優越意識に辟易する日本人が増えるだけだろう。
日本人も先進国がやっているから、といった粗野の議論はやめたほうがいい。先進国では、殺人が多い、暴力が多い、から、じゃあ、日本でもやりましょうというのは愚かであろう。その国その国に独自の問題があり、それに応じた法律がある。どちらが問題があるから、問題が先に生じたから、といって、そっちが進歩しているとはいえないだろう。問題の文化的価値、問題のコンテクスト、解決法のコンテクスト、解決法の問題点などなどもしっかり把握すべきである。
なお、親権、誘拐などについてわりに詳しいサイト魚拓を見つけた、
参考にされたい。
>> なお、親権、誘拐などについてわりに詳しいサイト魚拓を見つけた、
ここの実例3です。同じ時期、神奈川でも児童養護施設から子どもを父親が連れ出し、逮捕されています。
児童養護施設が安全上を理由に面接交渉を制限しようとしたので、面接のルール作りをしましょうというのが、私が運動に入ったきっかけです。
そのような理由は全く正当なものだとおもいます。
面接交渉の時、例えば、第3者が入ったりするのもいい考えだと思います。その際の費用の負担は国家がするのか、当事者するのか、など、どんどん議論していってもらいたいものです。
やはりこの件、当初からアメリカ政府が深く関わっていたとするものです。さらに、7月には鳩山氏とすでに会見、ハーグ加盟の言質をとっているというもの。鳩山氏の言を「プロミス」として、その実行を求めているようです。
While most recent news and commentary about Japan has understandably been focused on that country's dramatic election results, the U.S. government has been quietly working on a parental-custody case that has become an irritant in the budding relationship between the new Japanese and American administrations.
http://thecable.foreignpolicy.com/posts/2009/10/08/the_us_japan_child_custody_spat
State Department officials have been intimately involved in the Savoie case, even before Savoie traveled to Japan,
北朝鮮同様なことをアメリカ政府がからんでいたってことかな?
日本国民からアメリカ政府の信用が全くなくなりますよ。
But State Department officials point to an interview new Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama gave in July, where he said he supports signing the convention and giving fathers visitation rights.
サボイ氏の件にからませて、ハーグを調印するというのは最悪でしょう。
これで、サボイ氏釈放、ハーグ調印ということになれば、愛人をつくって女房捨てて、元妻を羽交いじめした男が英雄になる。
サボイ氏を立件、民法などの改正をして、ほとぼりがさめたころやにわハーグ調印、というならわかりますが。
http://www.mutantfrog.com/2009/10/08/all-thats-wrong-with-international-divorce-in-japan/#comment-422381
Once she brought the kids to Tennessee, even two days later, Japan was no longer the “home state,”
と言っているが、
(7) "Home state" means the state in which a child lived with a parent or a person acting as a parent for at least six (6) consecutive months immediately before the commencement of a child custody proceeding.
http://www.memphisdivorce.com/uccjea.html
というのはどうなるのだろう?
また、
http://www.mutantfrog.com/2009/10/08/all-thats-wrong-with-international-divorce-in-japan/#comment-422371
JUDGE: OK, Chris wins.
NL: We appeal, citing lack of jurisdiction in Tennessee.
CL: You should have said that before.
APPEAL COURT: Chris wins again. Go back to China or wherever you’re from.
というが、管轄や、home stateなどはアメリカでは、職権調査事項、あるいは、職権探知事項ではないのか?