盛夏が訪れようとした頃、懐かしい声の主から電話をいただきました。一度当店にも来て下さったことのある、和歌山県日高郡日高川町の、「山の本屋 イハラ・ハートショップ」の井原万見子さん。
彼女の声は第一声から弾んでいました。「井戸書店の名を意外な方からお聞きし、思わず受話器を取りました。」その内容は彼女のホームページから引用させていただきます。
1冊の「本」 と 1枚の「書」
エリコ・ロウさんというかたが、います。
「エリコ・ロウのバンクーバー徒然草」http://blog.goo.ne.jp/pressbox
(ブログ自己紹介文より・・)在米ジャーナリスト。
NY,イサカのエコビレッジ、シアトルをへてバンクーバー在住。
多数の著書のなかに、01年発行「アメリカ・インディアンの書物より賢い言葉」(扶桑社)があります。
たまたま、この本を神戸の書店で求めた女性が、いました。
アーティスト(書家)のakiさんです。このakiさんというかたは、
田辺市龍神村へ居をかまえ、大阪や神戸などを行き来しつつ、
前衛書のアプローチをベースに、ジャンルにこだわらない創作活動中です。
akiさんのブログ=http://blog.goo.ne.jp/aki05rj/
自然豊かな村で暮らしはじめたakiさんが、
この本を開いたときに、気がついた・・・1冊の本に宿る、先住民族の教え。
そして、著者エリコ・ロウさんに許可を願い、心がうごいた自分の思いを、1枚の「書」という形にしました。
この6月。当店は、akiさんから「本」と「書」の展示企画の提案を受けました。
しかも、彼女がこの本を求めた書店は、わたしが業界誌で興味を持ち、
お訪ねしたことのある神戸の井戸書店さんだと知り、不思議なご縁に驚きました。<o:p></o:p>
たまたまめぐりあえた本と、本屋と、読者。
エリコ・ロウさんが、この本のあとがきに書かれた
「ミタケ・オアシン、私が関わるすべてに祝福を!」が広がっているのでしょうか・・。<o:p></o:p>
そして、昨日、遅い昼食を食べ終わったころ、その書家akiさんが来られました。突然の来訪に驚きました。彼女は神戸の先生に書の基本を学んでおり、その足で板宿へ来られました。御縁の循環の結果でしょうね。
「都会育ちの私が龍神に行って、多くのことを学びました。土地の人たちもオープンマインドの方が多く、本当の人間関係を築いています。ネイティブ・インディアンは、見えるものより見えないもの大切にしていますが、それがじわじわと分かってきました。」というお話をいただきました。
来年1月には神戸でも合同の書展を開催する予定で、その時には井戸書店で書について、また龍神に暮らして感じたことなどを、「大人の板宿塾」で話したいとおっしゃてました。嬉しい限りです。
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