事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2018年10月号PART2 学生って何?

2018-10-31 | 受験・学校

FLEETWOOD MAC - SONGBIRD LIVE IN JAPAN 1977

PART1「親分健在。」はこちら

「(就活ルールは)自由競争にすればよい。市場のメカニズムに任せれば、おのずと均衡点は見いだせる」

大手や人気企業が3年の春休みまでに内定を出し、そこまでに内定を取れなかった人を中小企業が採用すればいいという意味。自由競争だから2年生のうちに内定を出してもいいと。八代尚宏昭和女子大特命教授の主張。

これを紹介した内外教育の伊豆倉哲解説委員の評がふるっている。

「八代氏の提言がどのように学生の利益第一になるのか、残念ながら筆者には理解できなかったが、それは“学生”という存在に対する考え方の違いによるのだろう。」

これほど痛烈な皮肉はなかなか。大学教授なのに、学生に学問させる気もない御仁のようだしね。

今日の2曲目は、スティーヴィー・ニックスをやったらクリスティン・マクビーはやんなきゃダメでしょ。ということで久しぶりにソングバード。ライブ・アット・ザ・武道館。ウドーに謝辞をのべるあたりはさすがに大人だなあクリスティン。世の中の男はスティーヴィーかクリスティンのどっちかが好き(勝手に断定)。わたし?そりゃあもう……

2018年11月号PART1「平成の次。」につづく

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今月の名言2018年10月号PART1 親分健在。

2018-10-31 | 国際・政治

Leather And Lace - Stevie Nicks and Don Henley

2018年9月号PART2「落合。」はこちら

「よけいなことをしやがって、という正直な気持ちがある」

「暇に決まっている。呼ばれればすぐに飛んでくる」

馳浩元文部科学大臣(細田派)のパーティに石破茂・元幹事長を呼んだことについて森喜朗・元首相が。変わらないなあこの人は。いつまでも親分気分。安倍内閣が続く限り自分の影響力は保たれるとでも考えているのだろう。オリンピックがらみでも、いったい何様なんだあんたは、とボケた発言連発。

それでも彼が親分でいられるのは、むかし以上にサメ頭だから子分が安心できるという背景もあるんだと思う。キレキレで優秀なのがトップだと、ちょっとたまりませんもんね。

まあ、こんなことを言われて馳議員がどのように感じたかは知りたいところだ。首相出身派閥にいながら、少し前まで対立候補だった人物を呼ぶなど、馳はなかなか器の大きい人物のようだ。さすが専修大学出身者は違いますね(笑)。

PART2「学生って何?」につづく

本日の1曲はスティーヴィー・ニックスとドン・ヘンリーの「レザー・アンド・レース」。このふたり、できてたの?

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「コーマ」Coma (1977 MGM)

2018-10-30 | 洋画

 

再見。初めて見たのは学生時代。新宿西口パレスか新宿ローヤルだったと思う。ドラマの宝庫である大病院が舞台。

ボストン記念病院に勤務する医師スーザン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)の親友ナンシー(なつかしのロイス・チャイルズ)は堕胎手術をスーザンがいる病院で受ける。

「だいじょうぶよ。簡単な手術だから」

そう、確かに簡単な手術のはずだった。しかしオペの最中にナンシーの血圧は下がり、蘇生することなく昏睡状態(コーマ)となる。スーザンは納得できず、院内で情報を収集する。その途端に彼女に有形無形の妨害が……

原作はロビン・クックのベストセラー。監督・脚本には自らもベストセラー作家であるマイケル・クライトン。なにしろ「ジュラシック・パーク」の作者ですから。

このふたりの共通点は、作家であると同時にハーバードの医学部を卒業した医師であること。クライトンはそのあたりでクックの小説に目をつけたのだろう。不可思議なコーマの連続が、しかしシンプルな方法によるものだったあたりが妙味。昏睡状態にある身体を、いかにコストを安く維持するかのシーンこそが映画として売りだ。

主役に、おそらくハリウッドの女優の中でもっとも弱っちいルックスのビジョルドを選んだことが奏功している。上司のリチャード・ウィドマーク、恋人のマイケル・ダグラスと並ぶと、いかにか弱いことかと。これが例えば、攻撃型美女のフェイ・ダナウェイあたりを選んだら……(笑)。

にしてもビジョルド。ヌードあり、真下から撮られながらパンストを脱ぎ捨てるシーンあり(ちゃんとした伏線でもあるんですが)、サービスショットが盛りだくさん。おかしいな、頭がエッチなことでいっぱいだったはずの学生時代はなんとも思わなかったのか。さっぱり忘れてました。

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うまい店ピンポイント2018年秋 花鳥風月2連発

2018-10-30 | 食・レシピ

「志幡」篇はこちら

いけいけドンドンの花鳥風月。拡大路線がつづくという噂も。

山形の店には行ったことはないけれど、新月があったところに居抜きで入った酒田店、そして鶴岡まちなかキネマの近くの鶴岡店(こちらは確か椿のあとに居抜きで)には何度も。

面積には天地の差があります(笑)。鶴岡店のほうが3倍近く広いんじゃないかな。

どちらも接客がすばらしいし、客も多様なので強い。なによりおいしい

酒田本店では花鳥風月ラーメン、鶴岡店ではつけ麺。なにを血迷ったか大盛りをポチッとしてしまい、少し妻に進呈するという情けないことに。衰えたなー。

確かにお昼時は混むけれども、少し時間帯をずらせば行列なしに座れます。

「つるおか家本店」につづく

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「中野のお父さん」北村薫著 文春文庫

2018-10-29 | ミステリ

出版社に勤務する体育会系の娘。彼女は困ったことがあると中野の実家にいる父親に相談に向かう……

これ、北村薫が考える“理想の娘”像だろう。快活で、結婚のケの字もまだ無し。父親をひたすら頼りにし、父親もその期待に常に応える。

お父さんは定年間近い高校教師。ちょっと気が遠くなるほど博覧強記で、トラブルを一刀両断。いくら北村が高校教師出身とはいえ、こんなに知識豊かで人情に通じているんですか高校教師って(笑)

人生の師である存在が、若き主人公を社会の邪悪さから守るという骨格は、もちろん落語家の円紫と「わたし」のシリーズの変奏曲だ。

あちらがずいぶんとシリアスな方向に進んでしまったので。あのシリーズのリブートと言えるかもしれない。

そしてもちろん続編につづく

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「合衆国最後の日」Twilight's Last Gleaming (1977 日本ヘラルド)

2018-10-28 | 洋画

再見。原題がすばらしかったの。「黄昏の最後の輝き」Twilight's Last Gleaming。アメリカ国歌の一節。作品のテーマをこれほど象徴するフレーズもない。

退役軍人のデル(バート・ランカスター)は、ベトナムにおけるアメリカの態度が、国民に対するパフォーマンスに過ぎなかったことを公表させるために、軍事基地の核をジャックする。

交渉の過程で彼は条件を追加する。大統領本人(チャールズ・ダニング)を人質にすると。はたしてアメリカの威信は保たれるのか。原爆は発射されるのか……

カリフォルニア・ドールズ」のロバート・アルドルッチ監督作品。現在のアメリカの惨状を見れば、このドラマはぬるい時代のものと思えてくる。戦争は国民へのアピール、大統領は消耗品、体制の内部は意外にゆるい……そんなことは当然ではないかと。

バート・ランカスターリチャード・ウィドマークバート・ヤングなどが顔をそろえているだけでうれしくなる。ああ、アメリカ映画にとっても幸福な時代だったのかな。画面分割が効果的な映画でもありました。

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「散り椿」 (2018 東宝)

2018-10-27 | 邦画

鶴岡まちなかキネマのチケットカウンターで

「わたしは『散り椿』、こっち(妻)は『万引き家族』をお願いします。」

よく考えたら散り椿には奥田瑛二、万引き家族には安藤サクラが出ている。夫婦で奥田家に貢献しています(笑)。

享保年間。藩の不正を追及し、結果として藩を追われ、次々に刺客を送り込まれる新兵衛(岡田准一)と妻(麻生久美子)。労咳を病んだ彼女は、夫に「故郷の散り椿を見てほしい」と願う。そしてもうひとつ……

新兵衛の帰郷は、誰からも歓迎されない。妻の妹(黒木華)をのぞいては。愛するもののために、できることをする、と心に決めた新兵衛だが、かつての友、榊原采女(西島秀俊)との間に、隠しきれない屈託があった。

椿はもちろん血を象徴している。

画面には出ないが妻の喀血や、終盤の壮絶な斬り合いにおける過剰なほどの鮮血を(だから前半はほとんど血が映し出されない)。

大(声もでかい)撮影監督の木村大作作品。セットを組まず、オールロケ。脚本は同じ葉室麟の「蜩ノ記」を映画化した小泉尭史。

黒澤明の作品からスタートした彼らなので、インスパイアされたに違いないシーンがいくつも。だいたい、タイトルだって三十郎が出てきそうじゃないですか。

懐手(ふところで)の岡田准一が、三船敏郎に見えなかった人はいないでしょう?新兵衛を用心棒にするあたりの展開も憎い。川のなかを馬が疾走するシーンなど、映画人の誰もが撮りたいと思ったはずだ。

にしても凄かったのは岡田准一が主導したという殺陣。ふつうの間合いからもう半歩から一歩近づいて、激しく刀を応酬させ、脇差しを押さえこむ。すばらしい。

驚くほどのキャスティングも実現している。事前に情報を入れないようにしていたので、次から次へと味のある俳優が出てくるのでうれしい。

池松壮亮緒形直人駿河太郎柳楽優弥富司純子新井浩文、ナレーターは芸能界でいちばん指のきれいなあの人……ああそれなのに、なんで肝心の榊原采女の養父の役に無名そうな俳優を……あ、木村監督自演でしたか(笑)。

予想したよりもずっと面白い映画でした。監督、次も時代劇でいきましょう。

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ドラフト2018

2018-10-26 | スポーツ

根尾は中日、吉田は日ハム。意外だったのは立命館の辰巳という外野手の人気ぶりだ。

にしても根尾って、中学時代にスキーで日本一、高校で野球日本一、両親が医師でかなりクレバーらしいって、どれだけ恵まれてるの。そういう選手もいるってことか。

ドラフト翌日の新聞については、んもう昔から楽しみだった。スポーツ新聞は速攻で売り切れていたりした。今でもそうなのかなあ。

今年は豊作なんだろうと誰だって思う。でもプロ野球のスカウトの眼はまた違うのがよくわかった。

にしても巨人、阪神、ヤクルト、ソフトバンクのくじ運の悪さは伝統芸だな(笑)。日ハムの特攻もまた伝統。面白いですよね。

昔にくらべれば穏やかな気持ちでその結果を見ることができる。江川、元木と大森(彼の才能は凄かったのに)、菅野の行方に右往左往(ほんとですよ)していた頃よりはね。

あと3~5年経つと本来のスカウティングの妙が理解できる。これもまた、ドラフトの楽しみ。人買いとはまさしくプロの所業だから。

オヤジは金足農業の吉田のファン。というか彼しか知らないのだ。

「あんだ雪のふっけどごさ行ぐなはめじょけね(かわいそうだ)」

それをわたしの妻の前で言うあたりがすごい。函館生まれの彼女にとって、こっちの方がよほど(以下自粛)

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「ジャージー・ボーイズ」Jersey Boys(2014 WB)

2018-10-26 | 洋画

 

キネマ旬報ベストワン作品クリント・イーストウッド寄り(笑)と勝手にわたしが思っているキネ旬だけれども、わたしだってイーストウッドのファンなのだし、どうしてこれまで4年間も見逃していたのだろう。

わかってはいるんです。4年前、山形での会議を終えて速攻でこの作品を見るためにフォーラム山形に向かったの。そしたら予想外の渋滞でアウト。いつかDVDで見ることもあるさ……こういうとき、縁がなかったんだなあと見ないで終わる映画ってたくさんあります。わたしはそういうタイプです。

馬鹿だった。4年間を空費していたとすら。会議を途中で脱けてでも見るべき映画でした(社会人としてめちゃめちゃ怒られるでしょうが)。

フランキー・ヴァリの生涯を描いた(あ、まだ存命だからそんなことを言ってはいけない)ブロードウェイミュージカルの映画化。フランキー役は舞台と同様にジョン・ロイド・ヤング。強力なファルセットの持ち主なので、余人には代えがたい。あの大スターがマフィアと関係を持っていた……という暴露ものではなく、マフィアがたまたま美声の持ち主だったぐらいの描き方。

え、誰だフランキー・ヴァリってですって?ほら、フォーシーズンズの……知らない?知らないはずがないんですよ。だってあの「シェェェェリィ♪」って曲を聴いたことがない人はいないでしょう。彼と組むことになる作曲担当のボブ・ゴーディオ(彼らを引き合わせたのはなんとあのジョー・ペシ!)は、フランキーたちに「これがおれの曲だ」と紹介するのがShort Shorts。あのタモリ倶楽部のオープニングテーマ。あたまに女性のお尻がちらついて(笑)。

節目節目にヒット曲が挿入される。そして、フランキーが最愛の娘を失ったときに、あの名曲がズドンと来る。「君の瞳に恋してる (Can't Take My Eyes Off You)」ここは、見せどころ、聴かせどころでした。

“君”とは誰なのか。泣かせどころでもある。

しかしイーストウッドは、いかにもミュージカル的な盛り上げを回避し、例によって淡彩な演出に終始している。映画でも音楽でも達人であるイーストウッドだからこそできることでしょう。もちろんラストには、これぞ映画におけるミュージカル!ってシーンも用意されていますが。

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日本の警察 その97「機龍警察 狼眼殺手」 月村了衛著 早川書房

2018-10-25 | 日本の警察

その96「特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望」はこちら

前作「火宅」はこちら

まず、作者はシリーズの新作を書くにあたって、ひとつ決心したのだと思う。営業サイドも編集も、きっと大反対したはず。だってこの第5作に至って、シリーズのキモであるパワードスーツ、龍機兵(ドラグーン)はジャッキアップすらしないのである。

あ、読んでいない人にはなんのことかわからないし、違う作品のフレーズもまじってしまいました(笑)。

機龍警察の特徴は、機動警察パトレイバーと同様にパワードスーツが警視庁内に存在するという設定を読者に納得させる手管だ。しかも搭乗員三名はすべて傭兵。軍人、ロシアの警察くずれ、そしてIRAのテロリストである。

セクト主義のかたまりである日本の警察において、およそありえない。そんな高いハードルを月村了衛(つきむらりょうえ)は軽々とクリアしてみせる。

その方法のひとつとして、傭兵たちが所属する特捜部が組織の中で徹底的に差別されているという視点が貫かれていることがあげられる。同じ警視庁に所属しながら、警備部(特にSAT)などと衝突し、ましてや他県の警察とは……

今回の事件は、これまでのどの作品よりもミステリ色が強い。このご時世に予告殺人である。そしてこの作品の強みは

「なぜ殺人は予告されなければならなかったのか」

だ。うまいなあ。強引とも言いますけど(笑)

特捜部のトップである外務省からの出向者、沖津がめざすものがいよいよ明らかになり、次作以降は巨大な敵と直接に激突することになるだろう。さすがに、今度はドラグーンを使ったドンパチが期待できそう(笑)。

その98「冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場」につづく

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