事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

庄内を究める 15:00 & 庄内映画事情PART10 庄内映画村その2

2009-10-31 | まち歩き

庄内映画村その1はこちら

この巨大なオープンセットは、ほぼ中央のエントランスをはさんで

・漁村、農村エリア

・宿場町エリア

・山間集落エリア

にわかれている。東京ドーム何個分、という広さなので周遊バスがひっきりなしに走行。このバスは地元の大企業、三元豚でおなじみの平田牧場が提供しているようだ。

Eigamura02 でも、わたしはひねくれ者だし、その広さを体感したかったので歩いてみることにした。最初に向かったのは漁村・農村エリア。途中にはこんな社がたっていて、あまりにも自然なのでほんとにセットなのかと近づいてみる。

Eigamura03すると、こんなメモ書きがあったりするのでかえってうれしい。

貧しい農家のセットも、ここまで作り込むのか、とあきれるほどの出来映え。わらの匂い、土間の湿った感じ。なるほど、なるほど。

圧巻は漁村。大量の砂をぶちこんで、羽黒の山奥に確かに浜が再現されている。ボランティアの案内人たちはとても親切で、「ここの裏に原田芳雄がやる医者が住む家もあるんですよ」と教えてくれる。それって「座頭市-THE LAST-」のことかな。香取慎吾が「とにかくひたすらさっむー!」と言っていた過酷な撮影のことだろう。

次回は山間集落エリアに行きましょう。

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庄内を究める 14:30 & 庄内映画事情PART9 庄内映画村その1

2009-10-29 | まち歩き

Eigamura01 庄内映画村資料館篇はこちら

月山高原牧場ふれあいハウスでジンギスカンを食べ……すいません正直にいうと生ビールをぐびぐび飲んでました。

わたしの妻は北海道出身だからジンギスカンにはうるさい。

「もやしが入ってないのはジンギスカンじゃないわ」

わたしはキャベツいっぱいのここのジンギスカンもおいしかったけど

さて、いよいよ庄内映画村に向かう。これまでさんざんネタにしてきながら一度も訪れてなかったのでワクワク。お?この矢来(やらい)はいい雰囲気なんじゃないの?遠くに見える鳥居はジャンゴのセットだな!

駐車場にはクルマがいっぱい。お客さんもたーくさん入っている。へー、マジで大人気だ。この映画村がどんなシステムになっているかと言うと……以下次号

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庄内を究める~正午 & 庄内映画事情PART8 松ヶ岡開墾場

2009-10-28 | まち歩き

090223_departure   今井繁三郎美術収蔵館特集はこちら

庄内映画事情PART7~宇宙戦艦ヤマトはこちら

松ヶ岡開墾場に移動。ここは本来、庄内藩士が養蚕などで開墾した歴史を展示する場所で、息子や娘を連れて学年PTAの行事として訪れたことがあった。ところが、今やすっかり庄内映画村関係のイベント会場と化している。わたしにとってはラッキーな話。おまけにその日は、なんと「おくりびと」のオスカー像まで展示されているとか!

参加したみんなにとっては、まあ普通の見学なのかもしれないけれど、港座の関係者としては心穏やかではいられない。だから500円の入場料がかかる庄内映画村資料館をみんながスルーするけれど、わたしは気合いをこめて見学した。

満足したー。いきなり「おくりびと」の棺が展示してあって、受付のお姉さんが「いかがです?入ってみると縁起がいいとか」ほんとですか(笑)

山形スクリーム」「蝉しぐれ」そして「ジャンゴ」の展示がメインなので、確かに映画ファン以外にはしんどいのかも。でも、小道具のすみにさりげなくタランティーノのサインがかましてあったりするのだ。これで喜ばない方がどうかしている。

そしてオスカー像。みんなで話してたんだけど、どう考えてもナマで見ることってもうないんじゃないか。

「日本人でアカデミー賞とった人ってあとは誰がいるの?」

もてる知識を総動員。

「えーっとぉ、黒澤明は名誉賞だよな。坂本龍一も『シェルタリング・スカイ』だかでとったはず。ワダエミが衣装で……あとは短篇とかアニメとか……あ!確かナンシー梅木って人が助演女優賞をとったはずだよ!」

……誰も彼女のことを知らないので(実はわたしもその人の作品を見ていないっす)、どんだけオタクなのかとあきれられてしまいました。

それはともかくオスカー像。となりに、それと同じ重さのお米が置いてあったので持ちあげてみる。約4㎏。重いってこりゃ!その過激な重さにも、満足満足。

次回は庄内映画村オープンセット

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庄内を究める 午前11時~今井繁三郎美術収蔵館

2009-10-26 | まち歩き

Imaimuseum01 玉川寺特集はこちら

つづいて今井繁三郎美術収蔵館。とんでもないロケーションだと聞かされていたとおり、羽黒の柿畑のど真ん中にある。いつも山形にいくときに広域農道を使って自動車道のあさひICに入るんだけど、そのすぐ近く。考えてみれば「今井繁三郎美術収蔵館→」という看板だけはいつも見ていたのだった。

いやそれにしても、まんま“蔵”なのだ。洋画家の今井(1910~2002)が、存命中に「取り壊しになるんならおれの美術館にする」と移設した享保年間の蔵。

自分の作品を展示すると同時に、自らのコレクションをぶちこんでいる……というか蔵自体が彼(と彼の娘さん)の作品のようになっている。

いっしょに行った人が

「実は今井繁三郎っておれの仲人の従兄弟でよ」

「そ、そうなの?」

「あの人の絵って……うーん、ちょっと見んな覚悟いるよ。晩年になっど、んもう何でもありだんや」(見るのは覚悟がいるよ。晩年になると何でもありなんだ)

変な先入主がありつつも、見渡せば今井の作品は悪くない。というか正直に言うとおれは感動してしまいました。今井の作品は売れないことで有名だったというが、おれは欲しいぞ。

「すごくいいじゃん!」

「あー、これは娘さん(館長をやっている)の意図だな。まだしもわがりやすい絵を選んでるもん」

Imaimuseum02 最晩年の作品は、具象のかけらもなく、見る者を不安にさせるようですらあったという。この日わたしが見た作品群は、確かに悪くいえば“アヴァンギャルドないわさきちひろ”あるいは“トレンドを無視した吉田カツ”だったかもしれない。しかしわたしはマジで感じ入った。

受付に行って

「あの、作品集をください」と購入。

館長さんは本を手渡しながら

「今度はもっと静かなときに来るといいですよ。ぜひ」

「はい、ぜひ」

絶対来る。

次回は「松ヶ岡開墾場

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庄内を究める 午前10時~玉川寺

2009-10-25 | まち歩き

羽黒山特集はこちら

お次の“研修地”(笑)は玉川寺(ぎょくせんじ)。「寺かよー」と檀徒総代なくせにいっこうに不信心なわたしは内心思っていた。

「で、そのお寺の宗派はなに?」

「曹洞宗らしいよ」他の参加者が教えてくれる。あら、ウチといっしょじゃん。道元の高弟である渡来人がひらいた寺らしい。

Dewanoumi01 で、そのお寺に入るといきなり碑がある。曰く「初代出羽海之碑」。彼はここ玉川の出身で、酒井家の庇護をうけた人でもあるそうだ。あ、だから“出羽”の海だったのか。知らなかったー。

庫裡を抜けて庭園をのぞむと……どわ。すげー庭。こんなのが庄内にあったのか。維持費だけでいくらかかるんだ、なんてビンボーくさいことを考えながら庭で一服。資料館も併設されていて、玉川遺跡なる縄文時代の土器が田んぼからザクザク出てきた出土品が展示されている。いっしょに行った人のなかには「おれ、掘ったおぼえがあります」という人もいてなおびっくり。

寺を出て、「すごかったねー、ここ」と話していたら、「ここはね、春に来るともっといいのよ」という人もいる。

「どうしてですか?」

「ここは花の寺で有名なの。特にクリンソウ

「クリンソウ?」

「知らないの?」

「知らないです。」知ってますか?

Gyokusenji02 次回は今井繁三郎美術収蔵館。すげーぞぉ。

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庄内を究める 午前9時~羽黒山

2009-10-25 | まち歩き

息子の通う学校のPTA行事に参加してきた。

スクールバスを使って庄内を散策。特に旧羽黒町が中心。宿坊や山伏で有名な町だけれど、いまは例の映画村で大騒ぎになっています。こりゃ、庄内映画事情の新ネタになりそうではないですか。

職員と保護者をあわせて50名弱。三川や藤島でも参加者をひろいながら羽黒山へ。ここは、お決まりですわね。もっとも、むかしから観光客を相手にしてきたところだから、茶店などはひなびた庄内、ってイメージとは裏腹に、かなりハードな商売の場になっております。

Haguro01

次回は玉川寺(ぎょくせんじ)。うーん神社の次は寺かよ……と思っていたら。

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続・意外なふたり 崖っぷちの人

2009-10-23 | うんちく・小ネタ

Kaifutoshiki02 「意外なふたり」正編はこちら

正編最終回はこちら

連載終了後もExcelでしこしこネタを収集し続けていたんだけど、次第にネタ自体が古びているのでこのへんで放出しましょう。

まずは政治家編。

♯073 海部俊樹 & 小林誠

総選挙前に知ったので“崖っぷち政治家”とノーベル物理学賞受賞者というくくりだったのに、政権交代によって海部はただの人になってしまった。

このふたりはいとこ。

選挙ではかなり小林は応援したらしいのだが、怒濤の流れはいかんともしがたかった。

現在、民主党が少しでもミスをすると読売~産経~NHKの保守系メディアは「ぶれた!」と騒ぐ。でも海部のことは決してふりかえったりはしないんだね。
あれこそが、ブレというものだったろうに。

わたしは、海部俊樹に足りなかったのは強力な派閥よりも、もう少し広い肩幅ではなかったかと思っている。マジで。ガタイの良さだけで総理になったあいつのような例(小泉じゃないですよ)もあることだし。

次回は青森政治家編

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「男よりテレビ 女よりテレビ」 小倉千加子著 朝日新聞出版

2009-10-22 | 本と雑誌

02250485 アカデミズムの世界におけるナンシー関。小倉を形容するにこれ以上のフレーズってないだろうけど、そのアカデミズムの分だけ切れ味が鈍いのも確かなところか。

着眼の鋭さに手がついていかないというか。まあ、文章の芸でナンシーに勝てというのが無茶な話だけれど。

むしろ痛感させられる。ナンシーの不在の重さを。小倉千加子には失礼な話ながら。

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明細書を見ろ!09年10月号「いい話と悪い話」~悪い方のお話

2009-10-21 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Otakuinusa01 いい方の話はこちら

この時期に悪い話とくれば人事委員会勧告に決まっています。10月15日に発表された今年の内容とは……

・給料月額の引き下げ(給料表の引き下げ改定→△0.2%)

・自宅に係る住居手当の廃止(月額△3、000円)

・期末勤勉手当の引き下げ(△0.3ヶ月分)

……月例給とボーナスの同時引き下げは6年ぶり。引き下げ幅は過去3番目の大きさ(平均年間給与△14.7万円)です。

 もちろんこれは“勧告”されただけで決定ではありませんから詳しくは来月に特集します。ただ、気になる項目がひとつ加えられているので、これだけはお知らせしておきます。

『高齢期の雇用問題については、人事院において、平成22年中を目途に定年延長に関する立法措置のための意見の申し出を行うこととしているため、本県としても、国・他の都道府県の動向に留意しながら対応する必要がある』

……おわかりでしょうか。例の『まったく年金の支給が行われない期間』に向けて、どうやら定年延長が本気で論議されているのです。新しい情報が入り次第、特集することにします。

画像は「『オタク・in・USA』愛と誤解のAnime輸入史」パトリック・マシアス著 町山智浩編/訳
意外にまじめなオタク文化史。神は細部に宿るというが、マシアスはオタクらしくなく、大局も同時に把握しているようだ。

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明細書を見ろ!09年10月号~いい話と悪い話

2009-10-20 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Thebabelclubchronicle ……があるんですけどどっちから聞きたいですか。こういうとき、とりあえず悪い方から、というのが人情ですが、悪い話が先だと読むのをやめちゃう人もいそうなのでいい話からいきましょう。

◇いい話

 出産費の『直接支払制度』が今月からスタートしました。経験のある人は思い返してください。出産の多くは医療行為ではないため、保険証を提示して3割自己負担、というわけにはいかず、費用を一度全額自腹で払わなければなりませんでした。

 そのあとに共済組合や互助会から出産費が業務用口座に定額で支払われるシステム。平成18年からは『受取代理』という、職員が希望すればある程度までの費用を共済組合が肩代わりする過渡的な制度がありましたが、これを9月末日で廃止して、出産費については医療機関への支払を共済組合などが(一定額までは)直接行うこととされたのです。

 出生率の低下をくいとめたい政府の施策としての改正。出産前に金を必死でかき集めなければならなかった時代を思うと確かに改善といえるでしょう。もっとも、患者からの現金払いではなく、共済からの支払いとなることで運転資金がショートしてしまうという懸念から、産科医の反対もあったことは確かなのですが。

 某校の職員のなかには腹黒いヤツもいて、医療機関への支払いを配偶者の親におまかせし、共済からの支給を全額ふところに入れる不届きな事例も。人としてどうなのそれは。これからはそうはいかないぞ。

※出産が

・平日か休日か

・お昼か夜か

などによって費用は変わってくるわけで、直接払いになったから自己負担が全然なくなるかはわかりません。休日の早朝に生まれるうちの娘のような親不孝な例もあるし。

 ただし、支給額自体も40000円上積みされていますからこれも朗報。

……次回は悪い話

転勤したので昔のファイルをそのまま使えるのはうれしい。っていうかどうもすみません。10月の児童手当関係はこちらです。

画像は米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」。
“奇妙な味”までこの作家は絶妙に語るのか。

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