事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2017年6月号 学校はブラックか。

2017-06-29 | 明細書を見ろ!(事務だより)

順番が逆になってしまいましたが2017年6月期末勤勉手当号「空白の一日」はこちら

4月28日に発表された文部科学省の教員勤務実態調査の結果は、どのメディアも大々的に報じました。全国2万人の公立学校教員を抽出した10年ぶりの調査。曰く

・時間外勤務労働が、過労死レベルである月80時間を超す教員が中学校で6割近い

・1週間の校内勤務時間は小学校教諭で10年前の前回調査から8%増の57時間25分、中学校教諭で9%増の63時間18分。

・平日1日あたりの勤務時間は小中ともに平均11時間を超えた

……電通のブラック職場ぶりにあきれていたら、この業界はもっとひどかったという次第。事務だよりはその是非を語る場ではないのですが、背景に

・学習指導要領の改定によって授業時間数が物理的に増えた

・いわゆるブラック部活問題が解決されていない

などがあることは容易に想像できます。基本的に

・学校の役割と家庭の役割がはっきりと分けられていない

ことが原因だとわたしはにらんでいますが、この報道の影響がもっとも大きいのは

・教員自身が「あ、自分はブラックな職場にいるんだ」と気づいてしまった

ことだと思います。

話はそれだけにとどまらず、平成30年度山形県教員採用試験の志願者数が減少してしまったのは、公立小中学校が職場として魅力的ではない、と判断されたからかも。その意味で、学校の未来はこのままだと真っ黒です。

画像は「メッセージ」 Arrival

主演:エイミー・アダムス 新進気鋭のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。久しぶりに頭を使わないとついていけない映画。わたしがストーリーをほぼ把握できたのは帰りのクルマのなか。「あ、そういうことかあ.。」遅いって。庄内では7月1日から公開。

2017年7月号「新機種登場。」につづく

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明細書を見ろ!2017年6月期末勤勉手当号 空白の一日

2017-06-28 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2017年5月号「勝負服」はこちら

さあボーナス。公務員の場合は期末勤勉手当というのが通称ですが、じっくり明細書を見てみましょう。この期末勤勉手当というのは、「期末手当」と「勤勉手当」が合算されたものなのがわかります。ふたつの微妙な違いを説明すると長くなるので省きますが、今日支給されたのは、12月2日から6月1日までの6ヶ月間をフルに勤務した人なら、

・期末手当 → 月例給の1.2ヶ月分

・勤勉手当 → 月例給の0.825ヶ月分

の計2.025ヶ月分です。まあ、額面を2.025で割っても給料額にならないぞと思われる人もいますが、それも職務別加算割合とかめんどくさい理屈がついているので省きます。

問題は、フルに働いていない人の場合です。期末手当の場合は「在職期間」、勤勉手当は「勤務期間」という名でそれぞれ支給率が決まっています。期末手当は以下のとおり(例によって略します)。

……この表はどう読むかというと、6ヶ月フルに働いた場合は満額(100/100)の1.2ヶ月分で、短くなるにつれて期間率と支給割合が漸減していきますよというわけ。だからまっさらな新規採用の場合は3ヶ月未満の数字が該当して満額の30%の0.36ヶ月分の支給になります。

勤勉手当はさらに細分化されていて、次のページのようになっています(もちろん略します)。

……賞与、という言葉を文字通り「賞めて与える」ものだとすれば、勤勉に半年を過ごしたことへの報償として期間の長さに応ずるのは理屈が立っているような気もする。ところが、例外があります。期限付職員の場合です。

例えば、欠員補充として前年度の4月1日から年度末まで勤務し、今年度も同じように4月1日に発令された職員がいたとして(たーくさんいます)、その人たちの雇用は実は連続していないのです。

多いのが3月30日までの発令で、31日は空白の一日になっているケース。その理由はいろいろと噂されていますが、これはもう完全に雇用する側の理屈です。一日空白なだけで、期末手当が0.24月分、勤勉手当が0.04125月分の計0.28125月分、つまりおよそ0.3月分減額される。これはいくらなんでも……。

画像は「LOGAN/ローガン」
主演:ヒュー・ジャックマン

本日が公開最終日の作品を紹介することになってもうしわけない。でもこれ、傑作です。R指定を覚悟のうえで血しぶきが舞い、生首が吹っ飛ぶ描写を繰り広げているのは、マーベル漫画祭りとはもう言わせないという製作者の意地でしょう。ある高名な西部劇を下敷きに、不老長寿であったはずの男の幕引きを……

あ、最終日だからばらしていいのか。その作品とは「シェーン」のことです。「シェーン、カンバーック!」というあれです。この映画も、ラストにすばらしい場面が。

2017年6月号「学校はブラックか」につづく

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パソコン買いかえました2017PART2

2017-06-27 | デジタル・インターネット

「木蘭の涙」 佐藤竹善

PART1はこちら

でもまあ、バックライトを交換すればいいわけじゃん。前のパソコンを買った出入りの業者に修理を依頼。

「……あの」

「はい?」

「もうメーカーが部品の供給をやめてまして」

ちょっと待ってくれ。2011年に買ったんだからまだ7年経ってないぞ。なんてこったー。

ということで新しいパソコンを急いで買うことにする。ここで、わたしも少しは逡巡するべきだったのかとは思う。

他の業者(6年前にすべてを完璧にあつらえてくれた人たちが移籍したところ)に頼めばなんとかなったのでは?と何度も考えた。

しかし、本来はこれがまっとうな社会人の買い物なのだと自分に言い聞かせ(すみません。小田嶋隆が言うところの、学校のパソコン導入はとても教育的ではない状況で行われた、という余韻がまだ学校には残っています)、普通に見積もりをとって普通に(じゃないけど)

「早く届く機種にしてください!」

と懇願。

なにせ、毎日毎日愚にもつかないメルマガを発行しているうえにブログもほぼ毎日更新。それが生活の一部になっているのだから。

「でもあの、お望みのブランドとかは?」

「早いのでお願いしますー」

子どもか。

結局は納品まで一週間かかった。でもね、苦労したのはそこからだったの。前のパソコンが使えない状態での更新がこんなにしんどいとは。以下次号

本日の一曲は、逝ったVAIO(あ、言っちゃった)への鎮魂歌「木蓮の涙」。今回は佐藤竹善バージョンで。木蓮みたいにボトッと落ちて部品供給できないってか。うー。

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パソコン買いかえました2017 PART1

2017-06-26 | デジタル・インターネット

2011年版はこちら

パソコンふっかぁーつっ!

喜んでばかりもいられない。なんでしかしこんなに時間がかかったかなあ。

「ずぼらだからでしょ?」

天の声は正しい。まったく正しい。もっと前からきちんと対応していればなんの苦労もなかったのに。

6月の初めの段階で、わたしはさまざまなことを先送りしていた。

まずはクルマ関係。

・(おそらくは)後輪のあたりから異音がする

・カーステが5回に1回は電源が入らない

自転車は

・後ろの反射灯がぶっ壊れてる

・タイヤのスポークが次々に外れて

そしてパソコンは

・突然、画面がブチッと暗くなる(でも電源を入れなおすと復活する)。

・CD/DVDドライブが死んでる

身体はもっとひどい。あ、これはシャレにならん。

で、パソコンなんだけど、電源を入れなおしても復活する時間がどんどん短くなってる。最後には2秒で死ぬこともある。さすがにこれは修理しなきゃいけないでしょ。おそらくディスプレイの不具合だから、まあすぐになんとかなると思ってた。でもね、わたしのパソコンは、デザイン優先ブランド優先で選んだものだから(いつもです)、ディスプレイと本体が一体になってるタイプ。セパレートなら新品のディスプレイを買えばすんだのに……以下次号

ということでですね、メールは前回のようにグルーピングが消去されたとかいうレベルじゃないです。

あの能天気なメルマガがまだ必要だという奇特な人は、わたしのメールに返信ください。反省しています。ほんとです。

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パソコンがぁ(T_T)

2017-06-10 | デジタル・インターネット

ついにパソコンのディスプレイがいかれちゃいました。一体型なんでどもならん。しばらくお休みします!

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明細書を見ろ!2017年6月児童手当号 年に一度のおつとめを2017

2017-06-08 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2017年2月児童手当号「不公平なお手当PART2」はこちら

例によって児童手当を受給している人にだけ発行する増刊号です。本日のあなたの受給額は0,000円です。

さて、児童手当受給のベテランとなった方にはすっかりおなじみの6月の恒例行事があります。市役所に行って書類をとってきてもらいたいのです。なにをとるかというと

・住民票の写し

・あなたの所得額証明書

・配偶者の所得額証明書

この三つ。ついでに、扶養している家族の分をいっせいにとると、扶養手当の確認(これは7月の恒例行事)の時に便利です。

6月26日(月)までに、事務室へ提出してください。地区中総体の振替休日は、あなたが市役所に行くためにあるといっても過言ではありません(過言です)。

画像は「美女と野獣」 主演エマ・ワトソン

振替休日に映画、というとちょっといい感じだけれど、公立の中学校に勤務する教職員にとっては鬼門でもある。どこに生徒がいるかわかったもんじゃない。この作品のようにバカヒットしている場合は特に。もっとも、わたしが見たときは、すぐ後ろに同業者が。既婚の中年男性事務職員が鉢合わせってのもちょっと(^_^;)。あ、映画はなかなかけっこうでした。ハーマイオニーは大きくなったなあ(父親目線)。


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「太陽を盗んだ男」ふたたび。

2017-06-07 | 港座

「太陽を盗んだ男」映像証言NO1

すでに一度特集しているけれど、再見したらやはりめちゃめちゃ面白かったのでふたたび。

ご存じのように、この作品は今や「撮らずの巨匠」として有名になってしまった長谷川和彦監督作品。彼はデビュー作「青春の殺人者」、そしてこの「太陽を盗んだ男」の2本しか監督していない。

「青春の殺人者」(主演水谷豊、原田美枝子)をATG(解説がめんどくさいので検索してください)で撮っていきなりキネ旬ベストワン。くわえて、助監督時代に多くの映画人から愛されていたこともあって次がいきなりメジャー東宝の番線一本立て。いかに期待されていたかがわかる。主演は沢田研二と菅原文太。水谷豊と西田敏行がいい味を見せてからむ。豪華キャストである。

ただし、ネタは危ない。理科教師が原爆を自作し、あまつさえ……な話ですから。結果的に興行はふるわず、ソフトも廃盤になって長い間カルト扱いされることになった。

久しぶりに見て気づいたのは、作品全体がおおらかなユーモアで包まれていたことだ。脚本にレナード・シュレイダーがかんでいたことも、アメリカ映画の匂いがする要因だろうか。

皇居前のバスジャック(伊藤雄之助が最高)、プルトニウム収奪、原爆奪還といったアクションのつるべ打ちを、わくわくするようなリズムで撮りきった長谷川和彦の実力はやはり本物。

長谷川本人の特別出演(電車で新聞を広げています)、過激派の写真はなんと今をときめく黒沢清監督のもの(スタッフで参加していたようだ)。アナウンサー役はお決まりの林美雄。戸川京子と森達也の名もエンドロールにあったけれど確認できませんでした。

要するに長谷川がなにかとんでもない映画を撮っているということで、くせ者たちが集合したということだろう。その意味でも贅沢きわまりない作品だ。助監督は相米慎二。井上尭之の音楽も最高。カルメン・マキ&OZがこんなにフューチャーされてたっけとうれしくなる。

オープニングの沢田研二の出勤シーン(すげーおしゃれ)だけでも見ようと思ったら、やはり最後まで見ることになりました。堪能した。ぜひぜひぜひ!

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「メッセージ」 ARRIVAL (2016 SONY)

2017-06-06 | 洋画

この秋に公開される「ブレードランナー」の続篇を監督しているドゥニ・ヴィルヌーヴの作品。どんな映画評でも絶賛されているし、予告編やポスターからも傑作の匂いがプンプンする。この映画だけは見逃せない。でも庄内では公開予定なし。ということでフォーラム山形で鑑賞。ありがとうフォーラムグループ。

いやあ久しぶりに頭を使わないとついていけない映画。必死でくらいつく。ネタバレにならないようにヒントだけ。この作品で重要なのは

・外国語を習得すると考え方が変わるという説がある

・時間は流れゆくもの、という常識が通用しない世界がある

ですかね。このふたつはちゃんと前半で説明はされているのでフェアなつくりになっている。

地球上に12の「殻」shellとよばれる物体があらわれ(日本では北海道に出現します)、各国政府は極秘裏にそのなかの地球外生命体と接触する。彼らの“メッセージ”を解読するために言語学者(エイミー・アダムス)と数学者(ジェレミー・レナー)が招集されるが……

ヴィルヌーヴの演出がすばらしい。殻をなかなか見せず、むしろ低空を飛ぶ飛行機やヘリの異物感を強調する。宇宙人の造型や言語もかなり考えてあって、テッド・チャンの原作も読みたくなってくる。そのタイトルは「あなたの人生の物語」

凡百のファーストコンタクトものと違うのは、生きることの哀しさと喜びにラストで気づかされることだ。見逃さなくて本当によかった。ほんとうにありがとうフォーラムグループ。

そんなことを言いつつ、実はストーリーをほぼ理解できたのは帰りのクルマの中ででした。

「あ、そういうことかぁ」

遅いって。

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おんな城主直虎 第22回 虎と龍

2017-06-05 | 大河ドラマ

第21回「ぬしの名は」はこちら

前回の視聴率はギャンブル失敗。下降して13.2%でした。そんなもんよね。

所用で米沢にいたので今週は見られないかと思ったけれど、こうなったら直虎を見てから帰ろうということになり、家に着いたら午前0時を過ぎてました。とてもアップする気力&体力なし。

さて、「虎と龍」………………ぶっほ!これってそのまんま、あの名作「タイガー&ドラゴン」(TBS)のタイトルじゃん。森下さん、宮藤官九郎にちゃんと仁義は切りましたか。まあ、実際には「花と龍」のもじりなんでしょうけど、お話的には「虎と龍と猪」で、なんか花札っぽい。

いやひょっとして森進一の「花と蝶」なのかな。ちょっと色恋が前面に出た回で、直虎は煩悩に、政次は嫉妬に苦しむ的な。柴咲コウが鏡の前でうつむき、高橋一生がバーのカウンターで水割りをあおるカラオケビデオが思い浮かびます。

龍雲丸(なんてヤンキーはいってる名前なんだ)が武家の出らしいだに、と冷静に語るのが、「みんな!エスパーだよ!」(テレ東)で煩悩まみれだったマキタスポーツなのがおかしい。直虎の手をつかみ、後ろから抱きかかえるようにしてノコギリを動かす龍雲丸という画には、マキタスポーツならずとも変な妄想が。すみませんわたしがいちばん煩悩まみれでした。

揶揄してばかりのようだけれど、どうもここ数回のラブコメぶりがしんどいんですよ。天下動乱が近いことを予想させる今川氏真の歯がみが一瞬だけというのは、あくまでホビット村である井伊谷にはまだ無縁なのだということなんでしょう。それはそれでありだとしても、少なくとも織田信長を登場だけでもさせてバランスはとってくれないかなあ。

え、次回のタイトルは「盗賊は二回 仏を盗む」ですと?ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングばりにテーブルの上でなんかやってくれるんですかっ!ああまた煩悩が……

視聴率は、この展開が女性視聴者にわりに好評らしいので14%台と読みました。

第26回「誰がために城はある」につづく

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「グッドモーニングショー」 (2016 東宝=フジテレビ)

2017-06-01 | 邦画

わたしがパソコンに向かっているうしろで、妻がこの作品をDVDで見ながらキャッキャッと喜んでいる。

「面白いわよすごく」

ということで彼女が見終わってからわたしも鑑賞……うわあ、「誰も守ってくれない」に続いて君塚良一の大衆憎悪が爆発。

ある理由で現場に出ることを恐れているニュースキャスター澄田(中井貴一)はその朝、学生の息子がガールフレンドを妊娠させてしまったと告白され、同僚の女性キャスター(長澤まさみ)からは澄田とのの仲(それは単に彼女の思い込みなのだが)を本番中に発表すると宣言されるなど、追いつめられていた。本番開始直前、渋谷のカフェに銃をもった若い男(濱田岳)が立てこもり、澄田を連れてこいと要求する……

さすが「踊る大捜査線」の作者だけあって設定は相変わらず達者だし、ギャグも機能している。カメラの裏側でスタッフがどんな動きをしているかも興味深い。そして、登場人物のほぼ全員が“救済”される作劇もおみごと。笑わせ、泣かせ、ハラハラさせて、確かに面白い。

でもね、見終わってどこかザラリとした感触が残る。その最大の理由は、視聴者の投票で事件を解決するという部分。君塚が考えるように、確かに視聴者は無責任に犯人に「死んじまえ」とする方が過半だとは思う。少なくとも、リモコンのdボタンを押すタイプの視聴者は。

ワイドショーがくだらないのは視聴者がくだらないからだ、という(ちょっと乱暴ですが)君塚の血の叫びが聞こえてくるようだ。そしてその主張はおそらく正しいからこそ、娯楽映画にこの主張を忍ばせることは正解だったのか。

報道局と情報局の力関係は「踊る~」のキャリアとノンキャリの対立を想起させるが(報道部長が小木茂光だし)、現実がそこまで露骨なはずはない。それに、おいしい事件のさなかに

「番組あと9分です!」

はありえないはず。面白いけれど、どこか詰めが甘く、それ以上にあざとすぎる。ちょっとため息をつきながら、妻には「面白かったよ」と小声で報告しておきましたが。

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