事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2022年12月号PART3 人気者

2022-12-29 | 国際・政治

Sade - Smooth Operator - Official - 1984

PART2「ツーブロック」はこちら

「私はまったく差別はしておりません」

12月8日の参院法務委員会における杉田水脈(元になったけど)総務大臣政務官の発言。この人の特徴は、例の(LGBTには)「生産性がない」と雑誌に寄稿した内容でわかるように

「臆面がない」

「身内である極右層しか見ていない」

「自分は人気者だと思っている」

えーと、あとなんだろう。人気者云々は、そうでも思っていなければ、自分のブログに

「会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」

「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなるくらい気持ち悪く、国連を出る頃には身体に変調をきたすほどでした」

「存在だけで日本国の恥晒し」

……ここまでは書けませんよなかなか。しかも、彼女が国連女性差別撤廃委員会に出席した際のことなのだ。こんな人物を政務官にせざるをえなかった現総理の判断の甘さ。そして連続する閣僚の更迭。これこそが、日本国の恥晒しではないですか。

PART4「アクリル板」につづく

本日の1曲はシャーデー。世の中には“シャーデー顔”としか表現できないタイプの美人がいる。好きです。

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今月の名言2022年12月号PART2 ツーブロック

2022-12-28 | 受験・学校

Talking Heads - Life During Wartime LIVE Los Angeles '83

PART1はこちら

「華美というか行き過ぎた髪形。髪を染めるのと併せて禁止にしています」

「外見が原因で事件や事故に遭うケースがあるため。生徒を守る趣旨から定めている」

ツーブロックはなぜ禁止されているのか、それは大人の側の思い込みにすぎないのではないかという論議が盛んになっている。

わたしはわからないのだ。いや禁止することの可否のそれ以前に、ツーブロックという髪形自体がわからないの(笑)。調べてみた。

「ツーブロックとは、トップの長さを残しつつサイドやもみあげ周辺、襟足などを刈り上げ、トップと段差をつけたヘアスタイルのこと。」

ネットにはこうある。まわりに訊いても

「ほら、こう、段差があるのよ」

わからない。よし、画像検索だ。

「……」

いや極端な段差なのは過激かもしれないけど、この髪形って、どう考えても現在のメインストリームじゃないんですか。むしろ自然ではないか。なんで禁止なのかなあ。ほんとわかんない。

っていうかさ、荒れた学校の時代を知っているわたしですら思う。髪型の規制?制服?まだこんなのが生き残っている。

本日の1曲はトーキング・ヘッズ。まだみんな仲がよかったころ?

PART3「人気者」につづく

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今月の名言2022年12月号PART1 中国とインド

2022-12-27 | 国際・政治

Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022

2022年11月号PART6「黙食の功罪」はこちら

「出生率1・16の国が、世界を制覇することなどありえません。」

これは日本のことではなく、中国のことを指摘した人口統計学者エマニュエル・トッドの発言。同じようなことを内田樹も言っている。

「この後、アメリカはそれほど高齢化しませんが、中国は一人っ子政策のせいで急激に高齢化します。その人口構成の若さの差が、いずれは国力の差に反映してくるのでは」

……世界一の人口を誇る国は中国。世界で一番話されている言語は中国語。長らく定着してきたこの常識も、いつかひっくり返る時が来る。

まもなく、というか2023年にはインドが人口のトップに躍り出るだろうと予測されているのだ。そんな国を強引に維持しようというのが習近平の強権政治なのだろうか。人口減少という強敵が内部にいるのに、台湾有事とかやっている場合か。

本日の1曲は、言い忘れてたけどメリークリスマスってことで。言い忘れてたけど大好き坂本龍一。

PART2「ツーブロック」につづく

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明細書を見ろ!2022年差額号 年の瀬のお餅代~紙上フォローアップ研修

2022-12-26 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2022年12月号「センセイの不祥事」はこちら

さあ、本日支給されているのはいわゆる“差額”と呼ばれるものです。正確に言うと「給与改定に伴う差額」。その内容は裏面に掲載した、まじめな事務職員がつくった事務だよりを参考にしてください(不真面目な事務職員がつくっているこっちが裏面ぽいですけど)。

※他の学校の事務職員がつくった事務だよりを裏面にくっつけました。いいんだ。いいにきまってる。

あ、しかし去年に新規採用された人たちは、差額の経験がないんですね。去年はボーナスを引き下げるだけの改定だったから。それでは二年目の方々に向けて、差額とはどんなものかを解説します。

人事委員会勧告や労使交渉を経て、県議会に新しい給料額やボーナスの支給月数が提案され、12月20日の県議会最終日に可決しました。この改定は4月1日にさかのぼることが多いので、前の給料額と新しい給料額の差の4月~12月分を一気に年末に支払う……これが、差額というものです。

その支給時期から、かつては「餅代」と呼ばれていたそうです。先輩から聞きました。

給与改定の規模によって差額は大幅に変化します。たとえば、田中角栄が首相だった時代は20数パーセントにおよぶ上昇。おかげで12月のボーナスよりも差額の方が大きかったとか。その年はさぞやみんな、たくさんのお餅を食べることになったでしょう。

そんなインフレ時代に及ぶべくもない今年の改定ですが、さーて県のシステムにログインして明細書をプリントアウト……………とっ!23日16時になっても県のシステムに入れない!何があったの?いったいどうなるのかなあ。(16時38分に復旧)

本日の画像は「あのこは貴族」(2021 東京テアトル)

東京に生まれ、何不自由なく育った娘。かたや田舎に生まれ、努力して慶応に入ったけれど……このふたりを、門脇麦と水原希子が演じる。貴族が門脇麦で田舎者が水原希子というキャスティングは周到。普通は逆にするよね。

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うまい店ピンポイント2022 きよ~鎌倉殿の13人がない夜に

2022-12-25 | 食・レシピ

とみ将篇はこちら

「伍長、年に一度の“多少Excelが使えるだけで接待を受ける”日ですね」

「砂越の『きよ』で天盛り。うまかったー」

「あ、昼からビール飲んでる!」

「接待だもーん」

……やっぱりマジでここはおいしいのである。でも激混みなのがなあ……なんと客はわたしたちだけ。いったいどうしたんだと思ったら、次から次へと客がわらわらと。招き猫ですかわたしたちは。

さて日曜日。いろんなことをやったけれども、何か足りない。そうか、今日から「鎌倉殿の13人」はないんだった。うーん。

年末居抜き篇につづく

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「スパイ・ウルトラ」Welcome to Acapulco(2019 メキシコ)

2022-12-22 | 洋画

原題は「アカプルコへようこそ」。そんな感じの、能天気な観光映画だと思えば腹も立たない。っていうかわたしは面白く観た。スパイ映画が大好きだし。世評は最悪だけど(笑)。

ゲームデザイナーがプレゼンのためにニューメキシコに向かうが、ある陰謀に巻き込まれてアカプルコに向かってしまう。

「アカプルコ?ニューメキシコじゃなくてほんとのメキシコに向かってるの?」

とCAに文句をたれるゲームおたく。この展開が我慢できるかどうかが評価の分かれ目かな。わたしは我慢できます。

美女が数多く登場し、その正体があやふや。だけど主人公はCIAのエージェントにベタぼれ。この展開に(以下同文)。

B級映画らしく主演のふたりは地味なのに、マイケル・マドセンポール・ソルビノなど、いかにも悪そうな脇役陣がうれしい。

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明細書を見ろ!2022年12月号 センセイの不祥事 紙上校内倫理委員会⑦

2022-12-21 | 明細書を見ろ!(事務だより)

12月期末勤勉手当号はこちら

少し古いので申しわけないのですが、職員の頻発する不祥事に業を煮やした県教委が、平成30年2月に改訂した資料「県民に信頼される教職員であるために」に、興味深い部分があったので紹介します。

平成20年から10年間に、懲戒処分となった事例は40件(交通事故及び速度超過違反を除く)。

その内訳は

・わいせつな行為(痴漢、盗撮、児童生徒との不適切な関係等)……13件

・酩酊による粗野な言動(暴行、器物損壊、住居侵入)……6件

・その他(詐欺、万引き、窃盗、着服等)……7件

・飲酒運転、酒気帯び運転……13件

・ひき逃げ……1件

となっています。わいせつ系と飲酒運転系が多いことがここでわかります。そしてこれらの不祥事を、山形県職員のうち、どの部署の人間が起こしたか。任命権者別に載っています。

・知事……13名

・企業管理者……1名

・病院事業管理者……3名

・教育委員会……23名

ということで教育委員会がダントツです。もっとも、山形県職員18000人のうち、教育委員会関係はおよそ1万人(小中学校6400、特別支援学校1000、高校2200など)ですから、確率的に多くて当然という考え方もあるでしょう。しかし、教育委員会としてはもちろん愉快な数字ではありません。

子どもを学校に通わせている保護者の立場になれば、わいせつ系で処分された職員のいる学校なんてとんでもない、という話になるのも自然です。県教委としては、再発防止のために、事件の背景にどんな事情があったのかを重視しています。典型的な事案がありました。

当事者……教員、二十代、男

概要……平成28年11月15日午前6時40分頃から同日午後1時30分頃までの間に、自己が勤務する小学校の女子トイレに侵入し、個室に小型のビデオカメラを設置して盗撮した。被害小学校の校長からの通報を受け警察が捜査した結果、当該教員の犯行であることが確認されたことから、同年11月19日、建造物侵入の容疑で逮捕された。(罰金50万円)

背景・動機……犯罪という認識はあったが、理性より欲求が上回った。採用2年目になり、同年代との交流が減ったほか、一人前の仕事を任されるようになり負担感が増えるなど、仕事上のストレスがあった。

もちろんこの教員はほとんど即座に免職になっています。彼を擁護するつもりはありませんが、ひとつだけ同情するとすれば、彼の生活が相当にストレスフルなものだったということです。そのあたりを次号で。

画像は「アバウト・タイム
どうして「ノッティングヒルの恋人」を見たかといえば「ラブ・アクチュアリー」が素晴らしかったから。どうして「ラブ・アクチュアリー」を見たかといえば、この「アバウト・タイム」が素晴らしかったからです。すべての脚本を書いたのがリチャード・カーティス。

さえない青年のティムは、父親(ビル・ナイ)に「わが家の男たちには、不思議なチカラがある」と告げられる。ほんの少しだけ自分の過去に戻れるのだと。しかしティムは、次第にその便利な能力を使わなくなっていく。それはなぜか。「愛おしい時間について」というサブタイトルどおりの展開。泣いた泣いた。レイチェル・マクアダムスなど女優陣が豪華。

センセイの不祥事Ⅱにつづく

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「日本歌謡ポップス史 最後の証言」中山久民著 白夜書房

2022-12-20 | 音楽

高田恭子 みんな夢の中

かつて歌手も作曲家もレコード会社に所属し、作品は完全に囲い込まれていた。しかし次第にその関係性が壊れていった経緯が主旋律。演歌や歌謡曲がニューミュージックに変容していくことが、契約的にも必然だったことが納得できました。

ということで今日の1曲は他意はありませんが高田恭子の「みんな夢の中」1969年の曲。つくったのは我らが(どこが)浜口庫之助です。希代のメロディメイカー。

 

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鎌倉殿の13人 最終回「報いの時」

2022-12-19 | 大河ドラマ

第47回「ある朝敵、ある演説」はこちら

昨日から今日にかけて、わたしが何をしていたかと言えば、続篇を見るつもりなので「アバター」の1作目をDVDで見返し、6時と8時の2回この大河を見て2回とも涙を流し、あろうことか0時からのW杯決勝戦までフルに観てしまったのである。ど、怒涛の娯楽三昧。当然のごとく、職場でも眠かった。社会人失格。

にしてもすべて一級品でしたね。一日で消化するのはもったいなかった。

さて大河。冒頭に徳川家康登場。といっても北大路欣也ではなくて、松本潤。次の大河へのブリッジ。脚本協力として古沢良太さんの名がクレジットされている。これは三谷幸喜らしいサービスで、そういえば「真田丸」のときも、大坂城から赤備えの彦根藩兵士を見ながら、「あの藩もいろいろあったんだろう」と信繁に語らせ「おんな城主直虎」につなげて見せていた。

そのサービス精神はこの最終回でも炸裂。義時(小栗旬)がどのように死ぬのかを散々推理させながら、

・のえ(菊地凛子)の毒 → ある程度当たり。義時はしかし彼女を罰しない

・三浦義村(山本耕史)の裏切り → ある程度当たり。動機がすごい。

・泰時(坂口健太郎)の反抗 → 義時は泰時のために悪名をかぶろうとする。

・政子の決断 → ある意味、実行犯は政子。しかし殺すというより、楽にさせたかったのが本音か。

……すべてが当たりであり、どれも的中というわけでもない。みごとだ。そしてこの脚本に小栗旬と小池栄子のふたりが応えた。すばらしい最終回。そしてすばらしい大河だった。

タイトルの13人の意味をひっくり返したり、誰よりも幸福なエンディングを迎えるのが暗殺者トウ(山本千尋)であるなど、最後まで楽しませてくれた。日曜夜のお楽しみがこれで……ん?とりあえず「どうする家康」の1回目は見ようかな。古沢良太さん(「ALWAYS」「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマン」)が脚本だもんな。

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「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」Venom: Let There Be Carnage(2021 SONY)

2022-12-17 | 洋画

ロバート・レッドフォードとブラピの「リバー・ランズ・スルー・イット」もたいがいだと思ったが(嫌いなタイトルじゃないです)、こちらの原題そのまんまの邦題もたいしたものだ。単に「ヴェノム2」じゃだめだったのかな。みんなそう呼んでるだろうに。

MARVELのなかでは、SONYと組んだスパイダーマン系のヴェノムは、アベンジャーズ系とは少し毛色が違っている。それはどういうことかというと……

宇宙生物(?)ヴェノムと共生する記者のエディ(トム・ハーディ)。前作より強力な敵、カーネイジと激突することになる。

人間が食べたくて食べたくて仕方がないヴェノムと、それをなんとか抑え込むエディの掛け合い漫才が基調音。敵として立ちはだかるのは、素の顔の方が怖いウディ・ハレルソン(お父さんが殺し屋だったというのは本当なんだろうか)。シリアルキラーである彼、クレタスは、エディと接触することで怪物化する。

へたれの記者であるエディと、冷酷な殺人者であるクレタス。宿主の差が共生体に影響するらしいので、ヴェノムはカーネイジに圧倒されてしまう。あの、邪悪な表情で人を食いまくっていたあいつが。しかし……

コミカルな場面は多いし、セリフもしゃれている。しかしどうにも調子がでない感じ。暗いストーリーでもアベンジャーズ系は爽快感があるのに、こちらはどうにも切れ味が悪い。

これはおそらく、トム・ハーディという役者の個性と、ヴェノムというキャラが合っていないことに起因しているんだと思う。だからと言ってジム・キャリーにやらせたら違う映画になっちゃうもんなあ。

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