事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント ロードサイドは山岡家

2023-10-31 | 食・レシピ

龍上海東根店篇はこちら

「きのうは山形の山岡家」

「伍長、せっかく酒田のラーメンが総選挙で1位になったというのに、内陸2連発ですか。どんだけひねくれてるんですか」

そうだった。総選挙の話はやんなきゃ。

とりあえずうちの学校に来る業者は山岡家がイチ押し。全国チェーン。ロードサイドの雄。

「がまんできないっすぅ」

でも地元の事務職員は「うーん」

山形での会議ではお弁当をキャンセル。どうやらそっち系でバレバレ。。

「どこに食べに行くんですか」

受付でいきなり(笑)

「いつもはまるぶんでしょう?でもここから遠いじゃないですか」

「うん、だから山岡家」

目の前にあるのだ。

「あら、あたし息子と週末に行ったんですよ」

「どうだった?」

「悪くないです」

ってことで会場からテクテクと山岡家へ。内陸だから辛味噌ラーメンをいただく。

しょっぱいじゃんか!

受付のお姉さんに言うと

「あー、うちの息子も味噌食べたんですけどイマイチだったらしくて。あたしは塩を食べたらよかったですよ」

それ早く言ってくれ

 

 

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今月の名言2023年10月号PART1 訃報が多すぎる

2023-10-30 | 芸能ネタ

赤いアンブレラ

2023年9月号PART4「いつか王子様が」はこちら

「帰ってまいりました!ドリフターズです!」

デビュー45周年記念の、地元茅ヶ崎でのコンサートにおける、サザンオールスターズの桑田佳祐のギャグ。

そうか桑田ももう67才なのか。なんか近ごろ“あの頃”のアーティストの訃報が続いている。もんたよしのりの「赤いアンブレラ」の熱唱はもう聞くことはできないし、谷村新司の「天才・秀才・バカ」コーナーの復活はもうありえなくなった。

よけいな話ですけど、うちの事務室の相方は、谷村新司といっしょにセイ!ヤングをやっていたばんばひろふみのことを知らなかったし、「いちご白書をもう一度」も知らなかった。

「ユーミンがつくった曲なんだけど」

「知らないです」そんなもんか。

ついでだからふれておくと、訃報それ自体が多すぎないですか。リタイアして長くなったとはいえ、財津一郎が亡くなったのはショックだし、クレイジーキャッツ最後のひとり、犬塚弘さんの退場もさみしい。

職員室の新聞の訃報欄をチェックしていたら

「誰が死んだんですか」

「ほら、『ゆうひが丘の総理大臣』の脚本を書いた畑嶺明さんと、読売テレビのディレクターだった鶴橋康夫さん」

「え、そんな脚本家とかディレクターまでチェックしてるんですか」

わたしの世代はそうだったの。だから山田太一の「想い出づくり」と倉本聰の「北の国から」が同じ時間帯でオンエアされたときは迷ったっけなあ。ちゃんと新聞のテレビ欄には脚本家の名が明記されていた時代。

その名を前面に出すことで、彼らの次の作品をアピールするという……もう現代はそんな悠長なことをやっている場合ではないんだろうか。

PART2「伝統芸能」につづく

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どうする家康 第41回「逆襲の三成」

2023-10-29 | 大河ドラマ

第40回「天下人家康」はこちら

年に一度の、うわ、大河を観ようか迷う時期到来。プロ野球の日本シリーズとかぶってしまうのだ。同じことを考えた人は多いようで、だからシリーズはデーゲームでやってほしいと願っているとか。

そうかなあ。もちろんナマで観戦するなら、青空の下で(今日は京セラドーム大阪だけど)生ビールを飲みながらベースボールを見るのが至福の体験なのは理解できる。でもテレビ観戦のわたしのようなものには、夜気が迫るナイトゲームの方が趣深いけどな。

結局は大河を優先。家康、タヌキとして順調に嫌われております。暗殺計画が露見して大野修理(玉山鉄二)らが流罪とされ、石田三成(中村七之助)はついに家康を討つと挙兵する……

直江状(直江兼続を演じたのはTAKAHIRO)から小山評定直前までの、政治的にまことに微妙な時期。作品によってはすべてが家康の策だったとするものもあるけれども、それやっちゃうと「戦なき世をつくる」というこの大河の大前提が崩れてしまうのでどうするものだか。

それよりも強調されているのは、それぞれのキャラを印象的な女性たちがリードしていること。家康のそばには阿茶(松本若菜はほんとうにきれいだなあ)がいるし、伏見を任された鳥居元忠(音尾琢真は立派になったなあ)のことは後妻となった千代(古川琴音)がひっぱたいている。そして、石田方にも家康側にも金を贈ることで全面戦争を煽っているのがもちろん茶々(北川景子)だ。

そしてこれら強烈なキャラを受け止める松本潤は、次第にタヌキっぷりに磨きがかかっている。できればもう少し前から白ウサギから脱却しているともっと面白かったろうに。

第42回「天下分け目」につづく

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うまい店ピンポイント 龍上海東根店、あるいは日本シリーズ第1戦のこと。

2023-10-28 | 食・レシピ

八月のお弁当篇はこちら

福田村事件、ゆとりですがなにかインターナショナル、龍上海東根店……うむ」

「うむじゃないでしょ伍長、痛風も治りきっていないのに東根までなんて」

「うむ」

映画と映画の間が20分しかないので途中で食べるのはギブ。ということで2時を過ぎてから龍上海。そんなとんでもない時間帯なのですぐ座れました。

山岡家篇につづく

それにしても今日の日本シリーズ第1戦は、せっかく吉田正尚がゲストで来ているのに、アナウンサーとの呼吸が合わなくてしんどそうでした。にしても吉田は美声だなあ。

それに、酒田南高等学校出身の阿部翔太と、天童出身で日大山形高校の中野拓夢の対決を日本シリーズで見れるなんて……

 

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日本の警察 その142「臨場 劇場版」(2012 東映)

2023-10-27 | 日本の警察

その141「黒石」はこちら

横山秀夫の原作はもちろん読んでいる。鑑識を主人公にすえるという発想は、ドラマとして絵面が地味ではないかと懸念される。でもテレビ朝日は「科捜研の女」にしても、そのあたりをクリアする自信があったのだろう。わたしはテレ朝のドラマは苦手なので見ていなかったけれども。

さて、そのテレ朝と歴史的に関係深いのが東映だ。東映といえば昔は時代劇中心の会社だった。その伝説は生きています。内野聖陽だけではない大仰な台詞回し、最終的にお涙頂戴で観客を納得させる展開……この劇場版はまさしくそのとおりの作品。だからこそ高齢者が多いとされるテレ朝ドラマの視聴者たちは安心して見終えることができるわけだ。

その143「可燃物」につづく

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「特捜部Q カールの罪状」ユッシ・エーズラ・オールスン著 早川書房

2023-10-26 | ミステリ

「アサドの祈り」はこちら

長く続いてきたこのシリーズも9作目。予定されている最終作まであと1作だ。今回も北欧ミステリらしく犯行は残虐で、しかし精緻な構造になっているし、ユーモアのたっぷりだ。このシリーズが終わるのはさみしいなあ。

未解決事件を掘り起こす、個性あふれる(あふれすぎの)メンバーで組織される特捜部Q。最初は単なるコメディリリーフかと思われたアサドは家族にふりまわされ、ローセの性格の奇矯さはみがきがかかっている。

そして、このシリーズを貫く主人公カール自身の事件がついに動き出す。どのような幕引きになるのであれ、やっぱり終わるのはさみしい。

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「福田村事件」(2023 太秦)

2023-10-25 | 邦画

A」「放送禁止歌」「i-新聞記者ドキュメント」などでタブーに挑んできた(というより、当然の姿勢なのだが)ドキュメンタリー作家、森達也の実話をもとにした初劇映画。

大正12年、ある事情をかかえて朝鮮から引き揚げてきた元教師の夫婦(井浦新田中麗奈)、戦争未亡人(コムアイ)と寝ている船頭(東出昌大)、讃岐から薬を売りに来た行商人たち、朝鮮人を排撃すべきだと主張する在郷軍人(水道橋博士)らが千葉県福田村にいる。

そこへ、関東大震災。朝鮮人たちが井戸に毒を入れているとか、反乱を企てているとする流言飛語がまん延する。“自衛”のために朝鮮人を拘束しろと騒ぎ出す在郷軍人たち。

そして、悲劇が起こる。日本人である行商人たちの言葉がわかりにくいという理由だけで、行商人たちは朝鮮人と誤解され、屠られていく……

村民たちが朝鮮人を血眼になって追い回す理由が恐ろしい。

怖いから、なのだ。

自分たちがいつも迫害しているからこそ、復讐されるのではないかとびくついたのだ。醜い差別意識が、そんな臆病さと表裏一体である理不尽。観客として、頬が怒りで熱くなる。

静かな日常が、一瞬にして地獄絵と化す転調がすばらしい。虐殺の描写は気の弱いひとにはきついかもしれない。しかし、弱いものがもっと弱いものを差別する構図こそが、体制の思うつぼであることをこの映画で知ってほしい。

天皇、被差別部落民、ハンセン病患者など、現代では放送禁止に近いことがらが、歴史的な事実であったことを感得できる。そのうえで、虐殺がなかったとする歴史修正主義者の主張がいかに唾棄すべきものなのかを理解できる作品になっている。

森達也の演出と、特に荒井晴彦の色が強い脚本がすばらしい。被差別部落民のリーダーを演じた永山瑛太の

「(じゃあ)朝鮮人なら殺してもいいのかよ

という啖呵が重い。東出昌大、ピエール瀧、水道橋博士など、わけありの役者をそろえるあたりのセンスもいい。

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「ボクもたまにはがんになる」三谷幸喜&頴川晋 幻冬舎文庫

2023-10-25 | 健康・病気

自分が健康ではないからか、前立腺がんになった三谷幸喜の体験談はしみる。まったく自覚症状がないあたりは怖い。

でも確かに怖いがんのお話を、ここまで笑えるお話に仕立てるあたりの三谷幸喜の芸のレベルを思う。

えーと、わたくし今日で禁酒18日目です。

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うまい店ピンポイント 八月(はづき)のお弁当

2023-10-24 | 食・レシピ

夏休みの終わり、酷暑の始まり篇はこちら

「合唱コンクールの日は恒例の八月(はづき)のお弁当。今年はひときわうまかったなあ」

「伍長、それは痛風のために禁酒していることが影響しているのでは」

「……」

ええそうですとも。酒を飲まないと舌が鋭敏になっている気は確かにします。いやホントにうまかった。

にしても。Facebookでこの写真を公開したら

「レターパックのシール、頑固ですよね😅」

というコメントがあったのには笑った。学校事務職員あるある(笑)

龍上海東根店篇につづく

 

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「江戸一新」門井慶喜著 中央公論新社

2023-10-24 | 本と雑誌

大河「どうする家康」では、秀吉の命で家康が江戸に国替えとなり、彼が泥濘の土地だった江戸をこれからどう変えていくかが描かれ……なかったですね。あの大河ではまったく江戸における家康は描かれない。意図的?

まあそれ以来、江戸幕府は世界でも有数の大都市を築き上げた。しかし、この都市には致命的な欠点があった。火に弱いのである。というか、火事が起こることを前提に都市計画がなされていた気配すらある。

そこに、「天災ものがたり」でも描かれた明暦の大火が。その焼失面積、被災者数から、世界三大火災にカウントする向きもあるようだ。

このとき、老中首座だったのが松平信綱。知恵伊豆として知られる切れ者の彼が、どう復興に向けて差配したかの物語。やけに魅力的な脇役がいるなあと思ったら幡随院長兵衛だったり、題材に比してやけに面白い。さすが門井慶喜。

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