事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2022年11月号PART1 コメント欄

2022-11-30 | ニュース

Skunk Anansie - Hedonism

2022年10月号PART6「中央銀行」はこちら

「東京ならば教員より条件の良い仕事はいくらでもあります。」

「文科省は主体的に考え、判断する児童生徒の育成を学習指導要領等で説いてきました。若者が判断し、主体的に教職を選ばないのは文科省の教育の成果であり、文科省や県はむしろ誇るべきです。」

「若年層教員の病休、将来を見切った離職が加速しています。かなりの惨状です。」

……東京都でも教員不足が深刻化しているというネットニュースに寄せられたコメントの数々。読むにたえないコメントが並ぶことも多いあの欄だが(特にクルマ関係のニュースでは、筆者をボロクソにこき下ろすことが通例となっている)、このニュースに関してはレベルが高いものが多かった。

#教師のバトンと同様に、業界人のため息が聞こえてくるようだ。このお話は「先生になりたくない」としてまた特集します。いくらでも“替えはいる”と考えてきたやり方の破綻。

本日の1曲はスカンクアナンシー。すごいバンドだ。なんで知らなかったんだろう。

PART2「宗教2世」につづく

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雪国の作法2022 雪囲い

2022-11-29 | 日記・エッセイ・コラム

皆既月食篇はこちら

「伍長!雪囲い戦線の初戦は完勝ですね」

「全然疲れてない」

「息子さんが上にいるようになったからでしょ」

……勤労感謝の日の初戦は完勝だったけれども、日曜日の自治会の第2戦は無惨なものだった。この画像のすぐ左の部分で、有為の人物が倒れて死んでしまったのである。

明日は彼の葬儀。RIP

謹賀新年2023篇につづく

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鎌倉殿の13人 第 45 回「八幡宮の階段」

2022-11-28 | 大河ドラマ

第44回「審判の日」はこちら
 
もう残り少ないんだよねこの大河。承久の乱まで行き着くんですか。それしか正確には知らなかったんですけど。っていうか北条義時ってどう結論づけられるんですか。

鶴岡八幡宮(これでつるがおかはちまんぐう、とみんなが読めるぐらいメジャー)における、源氏一族の殺し合い。

階段が舞台なのは、映画史に残る傑作「戦艦ポチョムキン」における、オデッサの虐殺を意識してのことだろう。鎌倉がジェノサイド(虐殺)の場であることは、この事件が背景にあったのか。

その源氏の、誰をチョイスするかで北条義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)の相克が。

公暁(寛一郎)を後押ししていたのではないかと詰め寄る義時に、もしそうなら俺が公暁の首をとっていると豪語する三浦。だけど先週において、彼が嘘をついていることがその仕草でバレバレ。わたしは、こういう嘘のつきあいこそがこの大河の魅力なので大好き。

こういう約束事こそ有能な脚本家しかできないお話。ま、あの仕草がなくても三浦が嘘をついているのはバレバレでしたが。

妻(菊地凛子)に粉をかけている(死語)源仲章(生田斗真)が、義時の身代わりに殺されるなどが史実なのかはおおいに疑問。でもドラマとしては最高。そうか、あんた寒かったか。話も長かったもんな。

あのトウ暗殺者(山本千尋)が殺人ではなく、人を救うあたりもうまい、いい回だったなあ。

実は昨日、屋外で人が現実に死にゆくことを見ていたので(現場検証とかでえらく時間をとられた。明日がお通夜)、暗殺の回に沈むよりも、これだけの娯楽を提供してくれた三谷幸喜に感謝。たまんなかったっす。

今日も、急に倒れたあいつの顔が油断すると出てくる。人間って、簡単に死ぬんですよ。さっきまであんなに元気だったのに。

 

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「スプラッシュ」Splash(1984 タッチストーン)

2022-11-26 | 洋画

マネー・ピット」でトム・ハンクスのうまさを再認識したので(しかも若きトムは激しく魅力的)、大昔に観たっきりのこの作品を再見。うわあけっこう覚えてるシーン多いぞ。

前に観たときはここまで人魚姫のストーリーをトレースしていることに気づかなかった。たとえばアンデルセンの原作では人魚姫は声を失うが、映画では英語を話せない設定。しかしそんな彼女がテレビを見るだけでどんどん話せるようになるあたりがおかしい。

しかしなぜ人魚という存在にわたしは魅かれるのだろう。海中からパシャ(スプラッシュ)っと飛び上がる姿や、陸上で水を浴びてしまい、下半身が魚にもどって困惑する様子など、きわめてセクシーなのである。なんか、こういうのが好きって危ない人間みたい。

演ずるダリル・ハンナがとにかく美しい。そりゃ、リドリー・スコットでなくても「ブレードランナー」のレプリカント役に起用したくなろうというものだ。あ、順番が逆か。え、彼女ってジャクソン・ブラウンとつきあってたの?え、今はニール・ヤングとつきあってるの?なんか、一貫してるなあ(笑)

トム・ハンクスは、意外なことに二枚目だなあとびっくり。こういうファンタジーには、やっぱり美男美女が必要ですよね。監督はロン・ハワード

 

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眠い1日

2022-11-24 | スポーツ

職場に行って山形新聞を読んで驚愕。もう昨日のワールドカップの結果が載ってる!

ノリノリだったんでしょうねえ。地方新聞の矜恃がうかがえてうれしかった。今日はずーっと眠かったっす。わたし、午前様になったのも久しぶりなら、そこからまた酒を飲んだのも久しぶり。大丈夫、今日はチャリ通です。

勝ったよドイツに。びっくり。

うちの業界が特殊なのは、職場にサッカーの専門家がいるってことかな。

「吉田が全盛期ならもっと確実に」

なるほど。 

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「十二国記 30周年記念ガイドブック」新潮社

2022-11-23 | 本と雑誌

ベストセラーになっている。そりゃそうだろう。累計1200万部を超える売り上げのシリーズの、“読み方”を教えてくれる最高のテキストだし。

いや最初に言っておいた方がいいかな。もしもあなたが十二国記を読んだことがない幸運な人だとして、このガイドブックを読もうとはまず思わないでしょう?でもね、この世界観を解説されて、一作目からずーっと読み続けることができるあなたは本当にラッキーだ。これほど面白い小説にはまず出会えないので。

雪囲いを終了し、自室のソファでこのガイドを読んでいたら、圧倒的な多幸感がやってきた。北上次郎の書評によってこのシリーズの存在を知り、少女小説だったはずのこの作品が、いかに奥深いかを感得したわたしは、学校事務職員として勤務校すべてにこの大河小説を図書館に導入した。司書のみなさんは大歓迎してくれました。

その十二国記だけれど、作者の小野不由美さんのことはおよそ語られていなかった。綾辻行人の奥さんであることはみんな知っていても、画像が出てくることはないし、長いこと新作が出なかったのが体調不良によるものであることは初めて知った。それだけでなく

・エピソード0である「魔性の子」に小野さんが提示したタイトルは「滄海の東 扶桑の外」で、担当の編集者は大森望だった。「申し訳ない」

・「月の影 影の海」における陽子への前半の仕打ちには編集者のみんなが反対した(わたしもしんどかった)

・まさか作家本人が等高線まで描いた設定を用意していたとは

・山田章博による挿画がいかに強力だったか

などなど、思い切り楽しめたのでした。新潮文庫の完全版でもう一度完全読破してやろうと決心。もちろん、そのそばにはこのガイドブックが。

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「キャッシュトラック」Wrath of Man(2021 クロックワークス)

2022-11-22 | 洋画

いやはややはりリアルレンタルDVD店には行くものだ。

人気ランキングに並んでいる作品をボーっとながめる。で、見つけたのがこれ。主演がジェイソン・ステイサムなのだからどんな作品かは読める。久しぶりに何にも考えないで映画を楽しもう……おっとぉ、オープニングからセンスのいい演出の数々。いったい誰が監督なんだろう(そんなチェックすらしていなかった)。

出た、ガイ・リッチーだったのか!

まあ、彼の監督作でメジャーなのは「シャーロック・ホームズ」や「アラジン」だし、マドンナの元亭主ということで記憶している人も多いだろう。

でもわたしにとっては圧倒的に「スナッチ」の人だ。ブラピが主演したオフビートなアクション映画は、宮藤官九郎のように時制を自在にあやつり、観客を手玉にとっていた。

この「キャッシュトラック」もまた、リッチーのセンスが爆発している。

警備会社に転職してきた“H”(ステイサム)、平凡な人間かと思われた彼は、実際に強盗に対峙すると驚異的なパフォーマンスを見せる。平凡さはあることを隠すためだったのだ。

彼の目的と正体が次第にあらわになっていく過程が(例によって時間を前後させて)この映画の基本線。ゾクゾクするほど面白い。大当たりでした

コメント (2)
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鎌倉殿の13人 第44回「審判の日」

2022-11-21 | 大河ドラマ

第43回「資格と死角」はこちら

タイトルからしてジャッジメント・デイ。「ターミネーター2」ですか。おそろしく気合いの入った回になっている。

有能な脚本家が全力を傾注したストーリーは複雑に絡まり合っている。芋焼酎を飲みながらボーっと見ていたのでは振り落とされそう。で、二回見ました。それでもよく理解できないのでネットもチェック。あ、そういうことだったのか。

京都との関係を深める三代目の鎌倉殿である実朝(柿澤勇人)。北条を、そして鎌倉を守りたい義時(小栗旬)は実朝の排除を決意する。弟の時房(瀬戸康史)に

「これからは修羅の道だ」

と告げる。

しかしここからがなかなか複雑で、三浦義村(山本耕史)と接近する公暁(寛一郎)、その義村の動きを静かにながめる義時……この二人の本音がどのあたりにあるのか、どうも判然としない。

実朝が右大臣に叙され、鶴岡八幡宮で行われる拝賀式で、公暁は実朝を討つつもりだ。その挙を三浦義村は後押ししようとするが、北条により参加すら認められない。

公暁が何かを起こすことを確信した義時は、しかし何もしない。何もしないことによって実朝を排除しようとするアクロバット。と同時に、自分も標的になっている……

次週は血まみれの回になるようだが、その前段として

・北条義時は何もしなかった

・三浦義村もその場にいなかった

というシチュエーションを完成させている。おみごと。

その、血まみれの回につづく。まさかそんなことになるとは。

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明細書を見ろ!2022年11月号 定年引き上げ最新情報

2022-11-19 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2022年10月号「人事委員会勧告2022」はこちら

先月号で、今年度に60才になる(なった)人たち(昭和37年度生まれ)が、最後の60才定年退職者になると予告しました。いよいよ、定年引上げが目前に迫っています。

もっとも、まだ引上げ条例が県議会で可決されたわけでもなく、不確定な部分も大きいようです(どうしても教育委員会のほうが知事部局より制度設計が遅れ気味ですし)。しかし順調にすすめば、昭和38年度生まれの人には今年度中に意思確認が行われるようなので、少しでも早く情報をお届けします。

まずおさらいを。引上げは以下のように行われる予定です。今年度に

・59才になる(なった)人の定年は61才

・58才になる(なった)人の定年は62才

・57才になる(なった)人の定年は63才

・56才になる(なった)人の定年は64才

・55才以下の人の定年は65才

感覚的にしっくりこないかもしれませんが、65才定年制は十年間かけて、令和14年度末に完成する見込み。そしてそれまでの間、上記の人たちが65才になる年度までは、現行の再任用制度が“暫定再任用”と名を変えて続くことになるはず。

そもそも、どうして定年は引き上げられなければならないのでしょう。もちろん年金受給との接続という側面はあります。しかしそれ以上に……

今年の山形県人事委員会勧告にはこうあります。

「少子高齢化が急速に進展し、若年労働力人口の減少が続いている我が国において、複雑高度化する行政課題に的確に対応し、質の高い行政サービスを維持していくため、60歳を超える職員の能力及び経験を60歳前と同様に本格的に活用していくことを目的とする」

かつて、“後進に道を譲る”ことが美徳として語られていましたが、もうそれどころではない、というのが正直なところなのでしょう。

学校現場を考えればわかりやすいはず。現在、数多くの再任用職員がいるにもかかわらず欠員が生じ、教員採用試験の倍率は下がり続けています。おしりに火がついているわけ。

さて、それでは定年が引き上げられると、61才以上の段階でその人たちの身分はどうなるのかが課題。

まず、行政職の場合はどう想定されているかというと

・部長級、次長級 → 原則として退職。公社等へ再就職

・課長級 → 補佐級に降任または転任(管理職手当なし)

・管理職手当ありの補佐級 → 管理職手当なしの補佐級

・非管理職 → 降任なし

……この動きを役職定年制といいます。要するに偉いままではいられないぞと。

またも、学校で考えてみましょう。現在も協議中らしいのですが、いたってシンプルです。

・校長、教頭、主幹教諭 → 教諭

これだけ。

それでは給与はどうなるかというと……以下次号

画像は「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ)

これがNHKのドラマかと思うような破天荒さ。主演はわれらが池松壮亮。

脚本と演出がオダギリジョーなので、彼の人脈を活かして超豪華キャスト集結。

あ、オダギリはなんと小学校でお笑いコンビ次長課長の河本準一と同級生だったとか。河本曰く「クラスの人気はオダギリ君が1位で、自分が僅差の2位だった」とのこと。僅差(笑)

 

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史劇を愉しむ 第31章「さすらいの航海」Voyage of the Damned(1976 日本ヘラルド)

2022-11-17 | 洋画

第30章「ローマ帝国の滅亡」はこちら

ユダヤ人の流浪の物語。とくれば「十戒」や「栄光への脱出」が思い出されるけれど、この作品は原題が示すように救われない展開。紅海が割れたりはしないし、イスラエル建国はまだまだ先の話なのである。

1939年5月13日。ハンブルクよりドイツ客船SSセントルイス号がナチ・ドイツから逃れようとする937名のユダヤ人を乗せて出航。目的地はハバナ。しかし政治的状況は不安定でキューバは上陸を拒否。つづいてアメリカも……

ナチスは受入れ拒否を働きかけることで、世界においてユダヤ人がいかに嫌われているかの宣伝にこの船を利用したのである。

絶望した乗客たちのなかには死を選ぶものもいる。ドイツに帰れば、強制収容所が待っているのだから。

船長はわざと座礁して乗客たちを救おうとまで考えるが、ユダヤ人救済機関の働きかけによって……

とにかくキャストが豪華。大好きなフェイ・ダナウェイ(彼女のためにレンタルしたのだ)とリー・グラント。そんなきつい顔好きのわたし向けの女優以外にも、マルカム・マクダニエル、ホセ・フェラー、キャサリン・ロス、ベン・ギャザラ(彼はユダヤ問題を描いた「QBセブン~ロンドン裁判所第7号法廷」というすばらしいドラマにも出演していました)、マリア・シェル、ジェームズ・メイソン、ウェンディ・ヒラー、そして船長役にマックス・フォン・シドー、加えてオースン・ウェルズまで!

わたしの記憶では、確かこの作品はTVムービーだと思っていたんだけど、勘違い?もちろん最後にみんなハッピーエンドになるわけではなくて……

第32号「エリザベス」につづく

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