事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2014年6月号 産めないのか。

2014-06-30 | 国際・政治

2014年5月号「横着な人たち」はこちら

「自分が早く結婚したらいいじゃないか」

「産めないのか」

みんなの党Tokyoの都議、塩村文夏に向けて本会議の最中に投げつけられた野次。発言の一部は鈴木章浩都議(自民党)であることが発表されたが、他の部分はいまだにはっきりしていない。

この問題については、多くの人が発言しているようだし、むしろ語られることで“消費”されてスカッとしてしまう方が怖い。でも、いくつかわたしも語りたいことがあるので参戦。

この野次のレベルの低さ、放った人間の品性がいやしいことに疑問の余地はない。それよりも重いのは、おそらく「なぜ悪いのか」を性根のところでまだ理解できていないであろうことだ。

考えてもみてほしい。本会議場で、質問する議員に聞こえるように大声で放っているのである。本音のなかの本音が出てきたとしか考えられない。

ほとんど不随意運動のように、脊髄から出た発言に違いないのだ。筋金入りの性差別。自民党(だけにかぎらず)議員の多くにその性差別の根があることは、石破幹事長のこの発言でわかる。

「結婚したくても、できない人たちのためにも、党全体として、さらに強力に政策の実現に取り組む」

問題がそんなところにないことは明白で、しかもかえって女性に害をなすこと必至。

鈴木都議の釈明がまたひどかった。

「少子化、晩婚化のなかで、早く結婚をしていただきたいという思いがあった」

明白な嘘。よくもまあ。心根のどこかに、グラビアアイドル出身の女性を軽侮する思いがあったに違いなく、同じ議員であることにいらつきもあったのだろう。

さて、マスコミはこれから、きっと塩村都議の方を落としにかかるに違いない。そこのところで、本当の意味での“レベル”が測られる。しっかり、見ていきましょう。

2014年7月号「遅かれ早かれ」につづく

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軍師官兵衛~第二十六話「長政初陣」

2014-06-29 | テレビ番組

Matsuzakatohkiimg01 第二十五話「栄華の極み」はこちら

前回の視聴率は16.4%と的中。前週は4月期のドラマの最終回が多く、特に「ルーズヴェルト・ゲーム」と「花咲舞が黙ってない」の池井戸潤原作対決に注目が集まった。読売の総括

「逆転はなかったけれどもいいゲームだった」

はうまい。日テレの勝利なので微妙に上から目線ですけど(笑)。にしても、半沢の枠がありながらTBSは……いやいや、もう視聴者は局によってとか時間帯によってとかはあまり考えていないのかも。

その点、大河と朝ドラだけは鉄板。批判も含めてね。月9が史上最低を記録したことで、尾野真千子ファンの妻はがっくし。

今週は、キャストが替わったばかりの長政の初陣。松坂桃季は確かに松寿丸の面影あります。言い方変ですか。

血気にはやる長政に、官兵衛はもこみちを補佐役につける。怪訝に思う母(中谷美紀)と、えーと祖父(柴田恭兵)の若い後妻(藤吉久美子)。縁側でこのふたりにはさまれて一献。理想的な定年後の生活。

「官兵衛には考えがあろう」

なんか、期待しますよね。黒田節の武骨な男をつけるからには、それなりの理屈があるだろうと。ところが

「自分が守られていることを……」

てな精神論に終始。ここは太兵衛の欠点をむしろ見せつけて、とかいうこしゃくな論理で行ってほしかった。なんつっても軍師なんですから。このままだと単にオリーブオイル好きの二代目が出現するだけだぞ。

その軍師方面。例の水責めを着々と。そりゃ、ブラックエンペラーの元総長(宇梶剛士)とガチンコ対決はしたくない。さすがだ官兵衛殿!と石田三成が感嘆したために「のぼうの城」の、あの展開になっちゃうわけですね。

毛利家は「宇喜多が離れたのは痛い……」と言っているけれども、「超高速!参勤交代」を見ていただければ、陣内を味方につけているとむしろろくなことはなかったのでは、とつくづく。

本日の見せ場は小朝。どんどん肩の辺りが丸くなり、主君への恐怖と絶望がふくれあがっていくのをきっちり。この人、ちゃんと計算した演技をしてる。目に表情がないあたりもうまい。ふつう、小細工しちゃいますもんね。

さて、来年の「花燃ゆ」のキャストが続々と発表。主役の井上真央、そして伊勢谷友介、高良健吾、東出昌大と魅力的。でもよく考えると、この時期にすでに再来年の「真田丸」の主役の堺雅人は発表になっている。三谷幸喜の遅筆を計算したとしても、いかに来年の大河が安普請になっているかがわかる。あ、意図的な悪口でした。どうもすみません。

さて今回の視聴率は、うーんやはり16%台と読みました。日テレ8時がいきおいを落としているけれど、17パーはきびしいかと。松坂人気があってもね。

第二十七話「高松城水攻め」につづく

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明細書を見ろ!2014年6月期末勤勉手当号 ブービー賞

2014-06-28 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Sankinimg01 2014年6月号「明細書をもっとよく見ろ」はこちら

booby < bú?bi>

1 まぬけ

2《主に英国で用いられる》最下位の人、びり。

booby prize ……ブービー賞、最下位賞 
 
研究社新英和中辞典より

というわけでブービー賞とは本来、びりっけつに送られるものでした。一種のしゃれ。だから賞品も笑えるお安いものが多かったのです。ところが、日本においては優勝に匹敵するほどの高価な品を送る習慣がなぜか定着してしまい、そのためにわざと最下位をねらう不届きなふるまいを防ぐ意味で、最下位から二番目に送られることになったといわれています。

なぜボーナスの支給日にこんな話をしているかといえば、山形県が公務員の期末勤勉手当支給月数(年間)において栄えあるブービー賞を獲得しているから。一覧にすると

・国及び40都道府県………………3.95月

・岩手、福島、鳥取………………3.90月

・青森、高知………………………3.85月

・山形………………………………3.75月

・島根………………………………3.70月

島根県のみなさんどうもありがとう!

というわけで本日の支給額は期末手当1.2月、勤勉手当0.6月の計1.8月分です。期限付きや新規採用者は12月のボーナスに期待して。支給日は12月10日です。

画像は「超高速!参勤交代」(2014 松竹)

監督:本木克英 主演:佐々木蔵之介、深田恭子

封筒のなかから出てきた一万円札には土がついており、純をのせたトラックの運転手は「おれには受け取れん」……ご存じ、「北の国から」の名シーン。この新作においては、同じパターンを1万5千石の殿様が演じます。観客は大笑い&大泣き。これぞ娯楽映画。庄内映画村撮影作品。

2014年7月号「新明細書登場」につづく

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「ポップミュージックで社会科」 細見和之著 みすず書房

2014-06-27 | 音楽

Nakajimamiyukiimg01 ボブ・ディランをもっと知りたくて読む。

確かに社会科のお勉強になる。著者はドイツ哲学の人。ユダヤ人に音楽の才能が豊かなのは、徹底して偶像崇拝が(ユダヤ教によって)禁じられていたため、という理由には納得。「ドナ・ドナ」を、単に暗い歌とはもう呼べない。そこにはユダヤの哀しい過去がうっすらと(じゃなくて露骨に)仕込んであるから。なるほど。

中島みゆきの「4.2.3」にもふれてある。ペルーの人質事件に彼女は憤っているか、あるいは諦念をいだいていることを論述。

♪リポーターは日本人が手を振っていますとだけ嬉々として語り続ける
担架の上には黒く煤けた兵士

そうだったのかイエモンの「JAM」

♪外国で飛行機が落ちました ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう

よりも前にそこを中島みゆきは意識していたのか。

ジャニス・イアンが政治的な人だったというのも意外だった。それにしても、おれがみすず書房の本を読むなんて……

ポップミュージックで社会科 (理想の教室) ポップミュージックで社会科 (理想の教室)
価格:¥ 1,404(税込)
発売日:2005-06

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「ハッピーフライト」(2008 東宝=アルタミラ・ピクチャーズ)

2014-06-26 | 邦画

Happyflightimg01 わたし、やっぱり矢口史靖作品って肌に合わない。

ロボジー」や「SWING GIRLS」、そして「ウォーターボーイズ」ですら、ギャグを狙いに行っている感じが露骨すぎて。

この作品にしても、全日空完全バックアップ態勢だから仕方がないとはいえ、そんなに飛行機が安全なのかよとブツブツ。

てへ、と自分の頭をコツンとやって世界を崩壊させるドジ娘、そんなキャラを綾瀬はるかでやるのは似合いすぎ。こんなCAが乗る飛行機には絶対に乗りたくない。全日空出身の妻には絶対に言えない話ですが。

それにしても、吹石一恵の立ち姿はきれいですねえ。みどころはそこだけだったっす。

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「ボブ・ディラン ロックの精霊」 湯浅学著 岩波新書

2014-06-25 | 音楽

Bobdylanimg01 常にリスナーを裏切り続けている先導者にして扇動者ディラン。これだけ名声と売り上げがシンクロしないアーティストもめずらしいと前書きで。確かに(笑)。

でも、あのメジャーのコロンビア(現ソニー)が彼を手放さないのは、彼がソニーのアーティストであることに、やはり大きな恩恵があるからだろう。誰もがリスペクトするミュージシャンズ・ミュージシャン

教科書に載り、ローリングストーン誌のもっとも偉大なロックランキングの一位が「ライク・ア・ローリングストーン」だった寓意も含めて、すばらしい存在であることに異議はございません。

もっとも、わたしにとってディランは「ハリケーン」や「コーヒーもう一杯」の人なんだけど。

ボブ・ディラン――ロックの精霊 (岩波新書) ボブ・ディラン――ロックの精霊 (岩波新書)
価格:¥ 821(税込)
発売日:2013-11-21
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「超高速!参勤交代」 (2014 松竹)

2014-06-24 | 邦画

Sankinkotaisuperexpressimg01 いくらご当地映画とはいえ(舞台は現いわき市だけど撮影は庄内映画村や霞城公園でも行われた)、フォーラム山形には平日なのにお客さんがたーくさん!大ヒットである。面白そうな匂いはみんな感じていたんだなあ。あれ?なんでお前はそんなときにそんなところで見ているんだって?それは言わない約束でしょ。

お殿様がいて、遊女がいて、老中、御庭番、抜け忍が登場する。いやあ照れちゃうくらいに時代劇。

将軍吉宗の時代に、一万五千石の小藩が、参勤交代で地元に帰ってきたとたんに「五日間でまた江戸に来い」という無理難題を老中(陣内孝則はやっぱりこういう役が似合う)に押しつけられる。

そのために佐々木蔵之介演じるお殿様以下、西村雅彦、寺脇康文、柄本時生、六角精児、知念侑李、そして上地雄輔らのチームがどうその難題を解決するかの物語。

とにかく脚本がよくできている(城戸賞を受賞しているのでキネ旬に掲載されたはずだけどわたしは読んでいない)。

「このミッション、インポッシブルです!」

がキャッチコピーなので、逆に成就することがバレバレ(笑)。誰も失敗するなんて思っていない。しかし客が期待する以上のハッピーエンドが待っています。

それにはいくつかの偶然が作用する。でもその偶然は、殿様の政治姿勢が呼んだものという描かれ方なのでけっこう。深田恭子をもうちょっと綺麗に撮ってやればいいのにな…………そう来たかぁ。

お客さんたちは最初から大笑いの連続。しかも、途中で「北の国から」の2万円のエピソードや、スターウォーズでハン・ソロ(この映画では伊原剛志)がいきなり帰ってくるなどの定番エッセンスがぶち込まれるので涙もたっぷり。

ラスト近く、この映画はなによりもフクシマのために撮られたことが強調されてわたしも満足。よかったー。

「冒頭の参勤から帰ってくるシーン、いやあ、こんな映画をロケで撮れるところがあるんだと思って。庄内は本当に良かったですね。」(佐々木蔵之介のインタビュー)

どうもありがとうございますっ!みなさんもぜひ。これが、娯楽作だ。

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「ピラニア 3D」Piranha 3D (2010 ワインスタイン・カンパニー)

2014-06-23 | 洋画

Pirania3dimg02 正直、エリザベス・シュー目当てでレンタル。バカっぽい女子大生とかがたーくさん出てくるんだけどやっぱり彼女が(主人公のお母さん役なのが泣かせますが)いちばん綺麗。

予想以上にグロい描写の連続で、批判もそのあたりに集中している。でも、なんか突き抜けた雰囲気があって爽快。バカっぽさが堂に入っている。ほんとにあのワインスタイン兄弟が金を出したのか(笑)

オープニングでピラニアに食われるのはなんとリチャード・ドレイファス。鮫には強いけどピラニアには、というギャグかしら。わたし、この映画好きです。エロいし。

Pirania3dimg01_2

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軍師官兵衛~第二十五話「栄華の極み」

2014-06-22 | テレビ番組

Horiuchimasamiimg01 第二十四話「帰ってきた軍師」はこちら

前回の視聴率は17.5%と予想以上にアップ。ほう。ワールドカップの方は前半が42.6%と怖いくらいに的中。後半は46.6%なので日本代表をなめてました。一喜一憂というか一喜二憂な展開。ふつうの社会人はこのコートジボワール戦しか見ることはできないしねえ。

わたしが見ていたのはラーメン屋。客が騒ぐ騒ぐ。スポーツバーならぬスポーツラーメン屋か。日本代表ばっかり騒ぐのやめようよ。アメリカに負けちゃったけどガーナというのはしかし魅力的なチームだなあ。

さて官兵衛。今回は、信長後をにらんだ展開。目力全開の宇喜多直家(陣内孝則)は、いまわの際に「信長は危うい」と予言し、勝ち馬はこいつだと秀吉に妻をさしだす。いただいちゃう秀吉も秀吉。不倫の朝に、妙にほのぼのしたライ・クーダー的音楽が流れるのがおかしい。

「あら、今日は堀内正美さんも出るのね!」

妻は狂喜。日本のクリストファー・ウォーケン(勝手にそう思っています)の彼女はファンなのである。筋金入りのサヨクだった彼は、しかしお公家さん役はお手のもの。今回も吉田兼見役で明智光秀に信長への恐れを吐露する。自分たち公家が“旧きもの”で、改革者の信長は怖いのだと。

同じ思いでいる光秀と信長の、帝に対する態度は正反対だ。ひたすらおそれいる光秀と、皇室とは利用するものにすぎないとする信長。さて、歴史はどちらを評価するか。

信長嫌いなこのドラマは、安土城のライトアップという、儚い美しさで信長を縁取りする。決められない殿だった小寺政職(片岡鶴太郎)も上役としてはしんどいが、決めすぎる殿もいかがなものかと。だいたい、今回のタイトルは、あとは堕ちていくだけを意味しているしね。

政治的に正しくないことは歴然たる“黒人を信長が買う”シーンはしかしうれしかった。「清須会議」のぐっさん(違うんすか)はこのようにして登場したわけだ。

官兵衛の奥さん光(中谷美紀)が微妙な動き。このわかりやすすぎる大河ドラマでは、それって死亡フラッグってこと?なんとご懐妊でした。よかったね、そっちの方は無事で(オヤジ発言)。

視聴率アップはどのあたりが影響したのかなあ。このまま本能寺まで勢いがつづくのかしら。ちょっと懐疑的なので今回は16%台と読みました。そうですわたしは旧きものです。

第二十六話「長政初陣」につづく

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「あかんやつら 東映京都撮影所血風録」 春日太一著 文藝春秋

2014-06-21 | 芸能ネタ

As20140112000158_comml また、東映のお話です。

昭和の劇

嗚呼!活動屋群像

シネマの極道

東映ゲリラ戦記」(追悼鈴木則文)

……とにかくすべてが混乱の渦中にあり、作品よりも社史の方が面白いのではないかと思うくらいだ(半分は本音)。

長大な物語をまとめたのは映画史家の春日太一。東映を愛するがあまりに入社試験まで受けて最終面接まで行った御仁だ。

東映がむちゃくちゃなのには理由がある。後発だったために自転車操業を余儀なくされ、徹底した娯楽作を連発しなければならなかったことと、創業者であるマキノ一族(その末裔が津川雅彦だ)の影響が大きかったこと。そして、満州映画協会(満映)からの引揚者など、右から左からどんな人間でも受け入れたことなどが影響している。

わたしがわからなかったのは、市川右太衛門(北大路欣也のお父さん)と片岡千恵蔵の両御大の力の源泉だったが、このふたりは、スターというより、会社を物心両面で支えてきた経緯があり、肩書はともかく彼らは東映を自分の会社だと思っていて、時代劇隆盛のころは、それは事実だったというのが理解できた。

この会社を引っ張ったのは現社長である岡田裕介のお父さん、岡田茂。この書の主人公はまぎれもなく彼だ。東大卒のインテリでありながら、本物のやくざも数多く出入りしていた東映に入社。時代劇の退潮から任侠もの、実録ものへの移行に成功するなど、経営者としてのセンスと、裏世界と対峙して一歩も引かない度胸は、文字通り東映という会社そのもの。

ただ、実録路線に客が入らなくなって以降の混迷もまた彼の責任だと言えて、そのあたりもこの書ではきちんと指摘してある。

著名な監督たちの恥ずかしいお話もたくさん紹介してあって、工藤栄一、田中登、小沢茂弘などのファンは複雑な気持ちになるのではないかしら。

思えばわたしが東映作品を浴びるように見ていた70年代後半って、この会社が最低の時代だったんだなあとつくづく(笑)。しかし救世主が常に現れるのもこの会社の伝統だというのも、リアルタイムで見ていたからこそ納得。このころの救世主の名は角川春樹。納得。

あかんやつら 東映京都撮影所血風録 あかんやつら 東映京都撮影所血風録
価格:¥ 1,998(税込)
発売日:2013-11-14

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