事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

春に浮く人たち。

2012-04-30 | 日記・エッセイ・コラム

201204291000000 きのうは授業参観だったので職員のクルマはグランドへ。
さあ事務室にもどろうとして上を見てびっくり。

人が、人が浮いてるっ

三十代あたりから高所恐怖症になったわたしには悪夢のような……

もっとも、すぐに頭のなかで「危険手当はどれくらいだろう」とか考えてしまうあたりは事務職員でございます。

浮いているのは東北電力だけではなくて、うちの若いもん(だからどこの若いもんだよ)が例によって春に浮かれ出し、テレビ塔に向かったようです。カメラを原チャリにとりつけるのに、オヤジたちがいっしょうけんめい考えたりしてました。

実際に行ってみると、テレビ塔近くの展望台は、ガラスが割れていたりして違った意味で怖かったとか。

春ですな。

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YouTube: テレビの送信塔へ行って来た。

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個人情報その2

2012-04-28 | ニュース

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YouTube: kd lang - Barefoot (lyrics)

その1はこちら

亀岡の事故に関して(というよりもその報道のあり方について)、考えさせられる事例がもうひとつ。

被害者が搬送された但馬救急救命センターのブログが注目されたのだ。非常に勇気ある発言である。

2012年4月23日月曜日

マスコミの人間に心はあるのか

本日,京都府亀岡市で悲しい事故が起こりました.当ドクターヘリも出動し対応しています.検証されるべき事項は沢山ありますが,1つの命をすくい上げようと誰しもが全力をつくしました.結果,望まない終末になることもあります.その後のご家族の心のケアには人として,医療者として十分な対応を心掛けております.当然,院内や病院敷地内に勝手に入り込み,勝手に取材,写真をとるマスコミには取材の許可を出しませんし,取材拒否の旨をきちんと伝えております.もちろん必要があれば病院から情報を伝えます.

しかしながら,マスコミ各社の記者たちは霊安室の前にカメラをかまえ,お帰りになるご家族の映像を勝手に撮影していました.再三にわたって取材はお断りの旨を伝えていたにもかかわらず,一番大切にしたい瞬間に,ズカズカと土足で割り込んできました.

ご家族,医療者,関係者の心情を考えられないくらいマスコミの人間の心は腐っているのでしょうか.このブログが多くの方に読まれていることは十分に存じ上げております.だからこそ敢えてここで述べます.

※追記:霊安室だけではなく,処置室前,敷地内含めての記載内容です(一部,誤解ととられる内容,真意が伝わらない部分は訂正・修正しております).皆様の反響をいただき,本件に関するコメントは終了させていただきます.このような事故が二度と起こらないこと,行き過ぎた報道が二度と起こらないことを切に願っております.
(但馬救命救急センターのブログ)

……読んでおわかりのように、修正が加えられてこの表現なのである。当初の怒りがどれほどのものだったか。

すべてのマスコミとは言わない。しかしこんな姿勢の持ち主が、その同じクチであの教頭を指弾しているのだとしたら、確かに「心はあるのか」と嘆じたくなるではないか。

今日の一曲はk.d.lang「Barefoot」雪の上を、裸足で……

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個人情報……

2012-04-27 | 受験・学校

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YouTube: TOKYO No.1 SOUL SET+紗羅マリー / 接吻(fromAL「全て光」)

校長と教頭が遺族に謝罪 松村さんの遺族「気持ちを踏みにじられた」
 
2012.4.27 産経新聞
京都府亀岡市の集団登校事故で、亡くなった松村幸姫さん(26)の携帯電話番号を、児童が通っていた安詳小学校の教頭が容疑者の少年の父親側に伝えていた問題で、同小の校長と教頭が27日、遺族を訪れ、謝罪した。

校長は取材に「許してもらったとは思わない。遺族からは『気持ちを踏みにじられた』と言われた」と話した。

教職員を集めた朝礼でも校長らが経緯を説明し「個人情報保護の指導を徹底してきたが、申し訳なかった」と謝罪。教頭は「一緒に子供たちのために頑張ってきたのに、大変申し訳ない。ご家族に心からおわびしたい」と話したという。

PTA側からの要望で、児童への説明は心情に配慮して行わず、27日の下校時に、保護者向けの経緯を記したおわびの文書を、児童に持ち帰らせることを決めた。同校への苦情は約20件寄せられているという。

……娘と(まだ見ぬ)孫を一瞬にして失ってしまった父親の立場になれば、加害者の家族からいきなり携帯に連絡があれば激昂するだろう。その意味で教頭のとった行動は軽率のそしりを免れないかもしれない。

しかし、全国ニュースで大々的に報じられるほどのことなのか。校長とともに深々と頭を下げる姿が与える印象は、いかにも罪深いことをしたように見える。少なくとも子どもたちはそう思うだろう。

でも、事故の被害者に謝罪をしたいから、通夜と葬儀の日程と連絡先を教えてほしいという父親の気持ちはわかるじゃないですか(あいだに教頭と同い年の人物がからんでいるだけに、よかれと思ってやったことなのは歴然)。

むしろ、個人情報の漏洩だ!とマスコミが騒ぐ背景には、例によって未成年がからんだ事案だから実名報道ができない腹いせをここでかましているのではないかと。それはマスコミだけでなく、わたしたち読者・視聴者も同様だ。

誰かを血祭りにあげたい欲求がまたしても?

だいたい、マスコミのどのクチが「個人情報をもらすな!」と糾弾できるのか、本気でおうかがいしたい。読売はまったくこの問題を報じていない。見識。

本日の一曲は、オリジナル・ラブの名曲をTOKYO No.1 SOUL SET+紗羅マリーでカバーした「接吻」。田島の声はあまりに特徴的だから、カバーしたくなるのはよくわかるかも。紗羅はすごく綺麗だし。

その2につづく

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小沢無罪。

2012-04-26 | 国際・政治

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YouTube: Talking Back to the Night ~ Steve Winwood

やっぱりちょっとマスコミはずるいと思う。

小沢無罪については、まっとうな神経の持ち主なら誰でも確信していたはず。

なのに直前までどのマスコミも(司法に予断を与えたと言われたくなかったにしても)きちんとした主張をしない。

ここで隠し子騒動を持ち出してみせる文春はお見事だとは思うけれど(笑)。

もしも今回の裁判で小沢が有罪だとされたと仮定してみよう。

そりゃ、すごい。

一度証拠が不十分だとされた事案で、市民が構成する検察審査会はそれが不当だと。

でも、でもその根拠となる調書がでっちあげであることが既に明らかになっているのだ。

これが成立するなら、ある政治的勢力が反対派の力を削ごうと思えば、検察にちょっとお願いすればいいわけね。簡単だ-。

結果的に小沢は無罪になったけれど、しかし今回はかなり奏効した。長いこと彼の行動をしばることができたわけだし。

わたしが懸念するのは、検察審査会なるものの“市民感覚”を、実は検察は利用したのではないかと思えることだ。それを敷衍すれば、裁判員制度とはいったいどんな意図で(しかも巨額の予算を使って)導入されたのかな、と。

誤解されると困るのだけれど、わたしは近ごろの小沢の行動には失望させられっぱなし。

怨念を晴らすためには何でもあり、とばかりに橋下、大村などと組む姿勢を見せたり、“とりあえず増税反対”だったり。

それでも、ここで有罪にむりくりに持って行くようではこの国に未来はない。

明日の朝刊にはこう載るんだろうな。

「無罪判決が出たとはいっても、元代表の行動に道義的責任がないとはいえない。」

とっくに予定稿はあがっていたんだろう。わたしが惜しむのは、これでまた怨念をベースにした政治が展開されるであろうことだ。さっそく民主党のやんちゃな政調会長

「日本は三審制をとっている」

と子どものようなことを……なんか、日本の政治ってわかりやすすぎる。

本日の一曲はスティーブ・ウィンウッドの「Talking Back To The Night」
わたしは彼の曲の中でこれがいちばん好き。たとえヒットしなかったとしても。そう夜に言い返している。

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孟宗汁。

2012-04-25 | 食・レシピ

Mosojiruimg01 わたし、ほんとに疑問なんだけど孟宗汁(もうそうじる)って山形県庄内地方だけの名物なんですか。ほんとに他の地方では酒粕を入れたあのお味噌汁を食べないんですか。

知らなかった-。あんなにうまいのに。

いやしかし孟宗ってそういえば何のこと?孟宗竹という名にはどんな由来が?

もう‐そう 〔マウ‐〕 【孟宗】
中国の二十四孝の一人。三国時代の呉の人で、孝行の徳により寒中に母の求める筍(たけのこ)を得て、供したという。→雪中の筍
【デジタル大辞泉】

……三国志の人だったのかぁ。でもちょっと調べてみるとこのお母さん、色んな説教を息子にたれるわりに冬にタケノコをほしがるって。

まあそれはともかく孟宗汁。春はこれっす。酒田では高級料亭から身近な居酒屋まで(わたしが行く範囲では)みんな出してきます。それぞれにおいしい。

北海道生まれの妻はしみじみと
「あたし、酒田に来て初めて食べたのよ。まさか二日にいっぺん大鍋に作るようになるとは……」
いいじゃないですか。亭主は孟宗汁を食べていれば機嫌のいい男なんだし。

いまは九州産がスーパーに並んでいるけれど、次第に産地も北上する。
そしてうちの庭にもまもなく……

孟宗汁にはいろんな形態があり、もめるのは次の二点。

・豚肉を入れるか

・海藻を入れるか

うちの場合は

・どちらも正解

です。酒粕が入ってお味噌の味がしっかりしていたらどっちでもいいんだオレはよ。

まもなく、庄内の警察では「もうそうパトロール」が開始されるんだとか。

「妄想パトロール?」

新任はみんな疑問に思う。まるで筒井康隆の世界ではないかと。

こちらの正解は

「孟宗パトロール」

盗掘者(っていうか)を摘発するのよね。でもよく考えてみると

「妄想汁」

だと違う世界に……

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続・意外なふたり~エピソード収集家その2

2012-04-24 | うんちく・小ネタ

Iangillanimg01 その1はこちら

坪内祐三の収集はとまらない。今回は「文庫本福袋」から。

♯122 小松崎茂 & あの人

「異能の画家 小松崎茂」に載っていたエピソード。

原稿を争奪する編集者たちの姿も活き活きと描かれているが、その一人に、『冒険少年』という「紙質も印刷も悪い」雑誌の、「折り目正しくおとなしい」、「ハンサムな若者」がいた。名前は池田大作といった。

おとなしくてハンサムだったんですね。あおい輝彦が演じたのもむべなるかな。

他にも文庫本福袋には

「日本風景論」加藤典洋
その頃の文学サークル仲間に若森栄樹、藤原利一(伊織)、平石貴樹、そして芝山幹郎がいた。

「ジョン・レノン ラスト・インタビュー」ジョン・レノン、オノ・ヨーコ/池澤夏樹訳
「ぎんざNOW!」に元ディープ・パープルのボーカリスト、イアン・ギランが出演してビートルズの「ゲット・バック」のカバーを披露し、その番組が終了する直前、司会のせんだみつおが「今ジョン・レノンさんから局あてに電話がかかってきて『ゲット・バック』の歌詞に間違いがあったそうです」と興奮しながら語っていたのを憶えている。

などのエピソードが満載。芝山幹郎はわたしが信頼する評論家。彼が藤原伊織とサークルを組んでいたとは。レノンの話は、いかにもですね(笑)

「その高校に行ってみたい。」につづく

 

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日本の警察~その46「外事警察」 麻生幾著 NHK出版

2012-04-23 | 日本の警察

514k598pkl_sx230_ その45「警視庁FC」はこちら

「この国の安全を誰が守れる?自衛隊?出動さえできない。外務省?実行部隊を持たない奴らが泣きつく先は我々だ。内閣情報調査室や公安調査庁などは問題外。内閣危機管理室はしょせんマニュアル屋。じゃあどこだ?警察(われわれ)こそがこの国を守るのだ」

警視庁警備局長の発言の是非はともかく、ソトゴト、と呼ばれる外事警察の内情を、例によって麻生幾は徹底的に(たくさんのディープスロートがいるんでしょうね)描く。

NHKでドラマ化されたのは一度も見ていないので(さすがに地デジに早く対応しないと)、あふれるほどの隠語はどう処理されたかわからない。

オモテ……情報班

ヤマ……関東山中にある諜報施設

マルエー……特別情報提供者

警乗……電車内検索

旅舎検……宿泊施設調査

チヨダ……協力者獲得工作本部

など、「新宿鮫」のときのように字幕で全部説明したんだろうか。

地方公務員として興味深かったのは、外事警察がハイジャックを担当するという強引な展開を納得させるために

「管制塔四階に準備されていた千葉県警の前進指揮所に入った住本は、急遽、警察庁職員兼務となり、千葉県警への派遣という人事措置が緊急決定された。」

そりゃま、東京都警察本部である警視庁の職員が成田空港で活動するためには必要な措置だろう。絵空事に思わせないための工夫として周到。まあ、この部分にこだわるのって公務員ぐらいだろうけれど(笑)。

テロリストがなぜ(外交的な影響力などほとんどないにもかかわらず)日本にこだわるかが、活動のインフラづくりが目的、という着想は面白い。でも、マジなテロを始めちゃったあたりからは普通のポリティカル・スリラーになってしまう。むしろ前半の、プロとしての尾行のノウハウが味わい深いですよ。

その47「鮫島の貌」につづく

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「タイタンの逆襲」Wrath of The Titans (2012 WB)

2012-04-22 | 洋画

Wrathofthetitansimg01『タイタンの戦い』の続編かあ……観たいか?」

「………………ちょっと、観たいかも。」

女子高生であるウチの娘の言葉を翻訳すると

「ものすごく観たいっ!」

である。そういう娘なのである。なにしろギリシャ神話オタクだからね。ってことで週末に映画を観るのは(混んでるから)大嫌いなわたしだけれど、娘といっしょにイオンシネマ三川へ。

あははははは。前作以上に何にもなく、そのことがかえって気持ちいい。おっと監督は「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のお兄ちゃんじゃないか。いいぞっ。

前作で、人として(人じゃないけど)どうなの?という不道徳さだったゼウス(リーアム・ニーソン)が息子ペルセウス(サム・ワーシントン)に助けを求めてくる。まあいろんな理屈はあるけど「親父が復活しそうだ」ということ。どんな一族だよ。

以降、

「とんでもない敵の出現」→

「絶対に人間ではかなわない」→

「でもペルセウスがなんとかする」

のくりかえし。

「うまいテンプレ見つけたってことよね」

娘よ、もうそんな生意気な口をきくように(T_T)

見終わってから、さすがギリシャ神話オタクの解説は詳しい。

「どうしてミノタウロスがペルセウスを攻撃するの途中でやめたか、よくわからないじゃない?」

「そういえばそうだな。一つ目だから遠近感がどうしても」

「違うのよ、ミノタウロスはね、鍛冶屋のお手伝いを昔からしていて……」

以下延々とつづく。このあたりは二年前とまったく変わらず。

「にしてもさあ、アンドロメダ(ロザムンド・パイク)はきれいだったなあ。あれ?前のときもあの女優だっけ」

まるでゼウスのように女癖の悪い父親。ギリシャ神話なので父殺し連続のストーリー。わたしもちょっと気をつけよう。

Wrathofthetitansimg02

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「僕達急行 A列車で行こう」(2012 東映)

2012-04-21 | 邦画

Bokutachikyukoimg01_2 「東京の街を電車みたいに走れたらなあ。」

松山ケンイチはそうため息をつく。瑛太は同意する。鉄道オタクの究極の本音なのだろう。彼らは仕事に関してはそれなりに有能だけれど、恋愛には臆病。

ん?主役ふたりが鉄道大好きで、仕事よりも趣味に生きていて、それは自分が傷つきたくないから……おいおい「間宮兄弟」そのものじゃないか(笑)。ここまで臆面もない変奏曲だったか。

もっとも、佐々木蔵之介と塚地武雅のふたりが、中島みゆきというエキセントリックな母親の精神的支配のもとでそれなりに自由だった「間宮兄弟」以上に、マツケンと瑛太には家族というしがらみが事実上存在しない。

お見合いした元キャバクラ嬢にあっさりふられ、自分が考えていた以上に激しく落ちこむ瑛太に激しく同意。だよね、「あの女をオレのものにするんだーっ!」的な男性って、いまどこにいるんだろう。

待て待てぃ。それ以前に、圧倒的な美男ふたりに恋愛ベタな設定を与えたために、森田芳光は鉄道オタクを描写するフリーハンドを得ることができたみたい。

登場人物の名前はすべて列車に関係あり。ちなみにわたしは、社長秘書のお母さん(いなほ……大好きな星野知子が演じています)が通る町に住んでいます。

ヘタをすると息苦しくなるマニアの話なので、こりゃ東宝の社長漫遊記かっ!と思うぐらいのサラリーマン喜劇を基調にしている。森繁と三木のり平が出てくるかと思いました。

そのかわりに出てきたのは、山本浩司、中村靖日、そして「の・ようなもの」の伊藤克信だったのでうれしい。事実上のデビュー作と遺作に伊藤は出演することができたんだな。

これが遺作になったことは、森田芳光にとって幸いだったのではないだろうか。とても幸福な気分を観客に提供し、しかも森田でなければ許されないような演出(まるで小津映画かと思えるようなふたりの口調に注意)まで披露してみせることができたのだし。

しかしよく考えてみれば、主役ふたりの現実の奥さんって小雪と木村カエラなのである。どこが恋愛ベタだよ。そこも計算だったの監督!?

Bokutachikyukoimg02

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「バトルシップ」 Battleship (2012 ユニバーサル)

2012-04-20 | 洋画

Battleshipimg02 ガチガチの軍人がやる気のない若僧にひとこと。

「お前みたいな奴ばかりになったらどうなるんだ」

「もっと住みいい世の中になると思うよ」

これ、「バトルシップ」のセリフじゃなくて、ジャック・スマイトの「世界が燃えつきる日」のやりとり。ジョージ・ペパードとジャン=マイケル・ビンセント。和田誠の名著「お楽しみはこれからだ!」に載っています。和田さんは「まったくだ」と笑わせてくれました。

同じことを今回も痛感。軍人として自堕落な生活を送る弟をなんとかしたい兄が「生活を変えろ!」と迫るのはわかります。

でもね、バーで見かけたいかす姉ちゃんをナンパするためにチキン・ブリトーを不法侵入までしてゲットするバカな弟の行為は愛敬でも、兄の意見を受けいれ、クルーカットになって海軍で出世してから後先考えずに特攻するのでは意味が違う。いったいどこが有能なのにその能力を活かしていないのか最後までわからない(笑)。

そうなの。馬鹿さ加減の調節がうまくいってなくて、あのとんでもない作戦がどうして生まれたのか納得できないのよね。

地球侵略ものでなにがむずかしいかというと、エイリアンの圧倒的な行動すべてを描くことができないので、どうしても局地戦にもっていかなければならないあたり。

「ロサンゼルス決戦」はストレートな軍事行動にしたし、「スカイライン」はマンションのなかのかくれんぼに矮小化された。「アルマゲドン」だって結局は穴掘りの成否だったじゃないですか。今回もエイリアンの都合でバリアーを張るという強引な……

浅野忠信が出ていなければおそらく観なかったであろう作品。逆にいえばユニバーサルの戦略が(少なくとも日本には)奏効したってことかな。これほど大きな役で、しかも謎の東洋人あつかいじゃなかったのは「ラストサムライ」以来かも。

でも、主演のテイラー・キッチュとは演技の質が違いすぎる。先日DVDで「アカルイミライ」を観たばかりなので、浅野がいつ本性をむき出しにするかハラハラ(笑)。

にしてもねえ、これが創立100周年記念作でいいのかユニバーサル。いいか、どことなくB級感ただようのがこの会社の伝統だし。「ジョーズ」「E.T.」にちらっとふれているあたりは歴史。でも監督ピーター・バーグにはもっと期待していたのに。「キングダム」はフロック?

いやはやそれにしても、エイリアン側の戦艦は燃費悪そうだったなー。

Battleshipimg03_2

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