事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

The Beatles 1 B面

2007-08-31 | 音楽

Beatlesthethebeatles19659990483  その頃の私とて、ビートルズと全く無縁だったわけではなく、リーダーの時間、英文和訳を命じられた私は、問題の“I go abroad”(外国へ行く)を、「私はアビーロード(※)に行く」と訳してしまい、授業後「堀、お前面白すぎるよ(笑)」と妙なほめられ方をしたこともあった程だ。

※ アビーロード……ビートルズがレコーディングをしていたスタジオのある場所。アルバム名にもなっている。

 関係ないけどもうひとつ私は壮絶な誤訳をしたことがあった。“I was watching boxing match on TV .”『私はテレビでボクシングの試合を見ていた』を、「私は……えーと…テレビの上で…マッチを箱につめていた?」と訳して教室の爆笑を誘ったのだった。なんで英文科に進んだかなあしかし。

 で、「THE BEATLES 1」である。ビートルズの№1ヒットだけを27曲、1枚のCDにブチこんだ超豪華盤。御商売の極致。例によってウチの職場でも学生協経由で1枚売れたし(今度は教務)、妻のリクエストで去年のクリスマスプレゼントはこれだった。そりゃあ売れるだろう、Love Me DoからThe Long And Winding Roadまで、誰もが1度は聴いたことがある名曲のてんこ盛り。音楽のバリューセットだ。ビートルズを知らない世代はもちろん、ビートルズエイジはかの赤盤や青盤に加えて、数年前のアンソロジーまで揃えた人だってお得だと思って買った人もいたはずだ。

 実際聴いてみて、思った以上にこのヒット曲の連続には感動した。ポップチューンの底力を思い知らされる。ライナーも技術論に徹しているのは好感がもてる。今さら思い入れたっぷりな感情論をつづられてもつらいだけだし。

Beatlesthe19684900267  知らないことって結構たくさんあったことにも気づかされた。バンド名が本来のBeetle(かぶと虫)ではないのはBEATをもじったものだったとか、初期や中期はジョンがピアノを弾いていたとか、ジョンとポールの友情の証しとして、どちらか一方が作った曲でも、レノン=マッカートニーとクレジットする約束を交わしていた(ええ話や)とか。ん?そんなこと常識?そんなこと言うからビートルズフリークは狭量だというのだ。

 そういえば、ジョンとポールのあまりに完璧なハーモニー(まさしく、ビートルズの声)に幻惑されがちだが、曲を書いた方がメインボーカルをとる傾向があるとか。この曲はどっちが書いたんだろう、と類推する楽しみもあったのか。でもよく聞き分けられないから(笑)ライナーをもとに色分けすると……

マッカートニー⇒『Yesterday』『Eleanor Rigby』『Hey Jude』『Let It Be』

レノン⇒『Help!』『Day Tripper』『All You Need Is Love』『Come Together』

……のようになる。このアルバムで私が一番好きなのはポールの「恋を抱きしめよう」We Can Work It Outだが、27曲の他に、一番のお気に入り「イン・マイ・ライフ」や「ノルウェーの森」を始めとして、呆れる程の名曲の数々があるわけで、いやはやもの凄いソングライティングチームだ。

 でも、この豪華なラインナップを誇るよりも、ローリングストーン誌のインタビューで「俺たちは、とにかくいいライブバンドだったんだ」と呟くレノンの言葉を読むと、1966年6月に、日本武道館の観客席にいた連中のことが、とにかく妬ましい。《乗り遅れた》ことが、ひたすら悔しいのだ。

不世出の天才が二人、ともに寂しい家庭環境の中で、ご近所に住んでいたという気の遠くなるような偶然の結果が、この20世紀最大のバンドを生んだと言えるだろうか。その偶然を生んだ神に、やはり感謝しなければ……いけね、こっちまでお祈り系になってきた。

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

The Beatles 1 A面

2007-08-30 | 音楽

Beatles_mp3the_beatles 最初に買ったレコードは何か。これ、その人がどんな嗜好を持っているか、大げさに言えばどんな人生を歩むか、を結構表すかも。よく言うじゃないですか、あの1枚との出逢いがその後の私の……とか現役のミュージシャンが。

 私の場合は、小学生の時に酒田祭りでおこづかいをはたいて買った「悟空の大冒険」のソノシート(わかってる、若い奴は知らないことぐらい)。手塚治虫原作のアニメのテーマソングだ。まだ歌えるぞ。洋楽は高校一年の時に同級生から買ったカーリー・サイモンの「うつろな愛」You’re So Vain。ミック・ジャガーがバックコーラスをやってるヤツ……前言撤回。人生なんか何にも表しちゃいないな。

 でも、最初の1枚がビートルズだった人間はやけに多いような気がする。物理的にむちゃくちゃ売れたのだから無理はないが(1964年4月のビルボードのヒットチャートでは、1位から5位までをビートルズが独占したのだそうだ。知らなかった)、なんか、かっこいいじゃないですか。「悟空の大冒険」とはエライ違い。しかしこの連中はあのイギリス労働者階級の不良四人組を完全に神格化していて、新参のファンが小癪なことをいうと鼻で笑うような傾向がある。ビートルズはオレのもんだ、とか。

12月8日はレノンの命日だが、知り合いの大学時代の教授は毎年この日は一晩中“神に祈りを捧げる”のだそうだ。ひえぇ。くそ、おーし語ってやる。解散した1970年には訳分らずに万博音頭を運動会で踊っていた《ビートルズに乗り遅れた男》が、洋楽に目覚めた時には既にツェッペリンはお休みの時期で、高校の同級生たちが嬌声をあげていたのがベイシティローラーズ(※)だったという不毛な10代を過ごした男が、ちょっと本気出して語ってやるぞ。

※ ベイシティローラーズ……ご存知タータンチェックのアイドルグループ。高校の物理の時間「おい、鬼瓦(こんなかわいそうなあだ名で呼ばれる女の子がいた)、今日休みか?」「しーっ、今日ローラーズの武道館公演じゃねぇか」「あー、じゃしょうがないか。」しょうがなくはないと思うのだが。

 まず世代論的なことを言えば、同級生たちも私と同様に万博音頭(by三波春夫~♪せんきゅうひゃく、ななじゅうねぇんのっ♪こーんにっちっわ~♪)を踊っていたくせに、早熟な連中は結構ビートルズにハマっていた。

中学時代にあの頃で6000円ぐらいした(30年前のだよ)LP「バングラデシュ・コンサート」を買っていたヤツもいたし、高校にはクラスに2人づつぐらいビートルズフリークはいた気がする。でもかわいいのは、音楽室でポールの「ビーナス・アンド・マーズ」を披露していたクラスメイトは、ライナーノーツを読みながら、「ほらぁ、ここにポールのコメントも載ってるんだぞ、英語で。えーと、This is not a concept album……だって。コンセプトって何だ?堀、辞書引け辞書。え?概念?コレハ概念ノあるばむデハナイってか?なんだそれ?」コンセプトアルバムの何たるかも知らず、思いっきり背伸びをしていたのである。
(明日につづく)

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

人魚伝説 その2

2007-08-29 | 邦画

Densetu このやり取りをそばで聞いていた秋田の部長(当時)のヤマガタさん(ややこしい)が、

「まるで『原子力戦争』だな」とつぶやく。

「……原田芳雄の?」こんな大昔のATG(アートシアターギルド)映画のことを知ってるのって私らぐらいだろう。山口小夜子(合掌)も出てたなあ。

調子にのって今度は映画ばなし。

「百円ライターを一番最初に使った日本映画って知ってる?」

「え……知らない。」

ヤマガタさんトクトクと

「『最も危険な遊戯』だよ。」

「うわ、山形出身監督(村川透)じゃないか、しまったあ」

ひょっとして組合の幹部って映画に逃避する傾向があるんだろうか。何が哀しくて秋田の温泉でATGやら東映セントラルのマニアックな映画の話をしてなければいけないんだか。

 この「人魚伝説」は山形出身監督(池田敏春)が撮ったATG映画。しかも原発を扱った映画である。まるで三題噺みたいだが、久しぶりに観てもこれは傑作だった。

 白都真理扮する海女さんが、亭主(江藤潤)を殺した原発推進派を皆殺しにする復讐の映画だ。池田は日活ロマンポルノ出身らしく(村川透もそう)、濡れ場の演出が妙にねちっこいのが笑える。

 とにかく白都真理をひたすらいやらしく撮っていて、有名な大殺戮シーン(はたして銛一本で何人殺したか今回もよく分らなかった)まで、まるで濡れ場のように見えるのだった。ラスト、死ぬこともかなわない、人魚のような白都真理の神々しいこと!

 現実の白都は、しばらく見ないな、と思っていたらアメリカに渡っていたらしく、帰国した今は容色も衰え、どうやら宗教に走っている様子。不老不死の人魚には、なれなかったみたいだ……。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

人魚伝説 その1

2007-08-28 | 邦画

4988102969011 さあ原発ネタ。7年前のことだからどうなのかなあ……って柏崎のことを考えたらかえって危なくなってる(T_T)

2月の末に秋田に行って来た。日教組東北ブロック事務職員部長会。“前”部長がご苦労さんということでご接待をうけるのが伝統になっている。ああ私もここまで来たんだな、と感慨。秋田市街に近いさとみ温泉の清酒がうまくてうまくて。露天風呂も良かったしなあ。

 で、私と一緒に“あがり”を迎えたのが福島のSさん。来年で定年も迎えるのだ。この人は太平洋側の相馬地区に勤務しているが、ここはいわゆる原発銀座であり、ディープな原発話をたっぷり聞くことが出来たのだった。

「だいたいね、東電(東京電力)は絶対安全なんて言ってるけどね、そんなこと全然ないんだ。」

福島弁のアクセントは内陸に良く似ている。

「あ、やっぱり。」

「従業員の放射能対策だってちゃんとやってるっていうけど、それは正社員だけのことでね、炉心の近くには臨時とか外国人が特攻してんのよ。」

「へー」

「地元じゃみんな知ってるんだぁ。原発出るとき汚いジャンパー着てるのは危なくないとか。」

「は?」

「汚いのを着てるってことは、帰りに着替えてないってことだろ?そーゆーのは塗装とか危なくない方をやってるわけ。」

「あ、そうか。じゃあ炉心の近くに行く人は……」

「そう、ちゃんと着替えて出てくるわけよ。」

「なるほどねぇ。」

「それにね、私は釣りが好きなんだけど、あの辺りの漁業権はみんな東電が買ってるんだ。それでも漁は禁止されてるわけでもないからみんな獲ってるの。漁師も私も。」

「はあ。」

「でまたこれが何でか知らないけどでっかいのが揚がるのよ。」

「魚が、でっかいんですか。」

「うん。まあ温水が出てるってこともあるんだろうし、他の理由もあんのかもしんないねぇ。」

「他の理由って……ヤじゃないですか。」

「そうだねえ。でもそのでっかい魚、地元じゃ食べなくて、陸送で築地に持ってくと高く売れるんだって。なんたって大ぶりだから。そいで高級料亭に出てるんだってよ、原発近くの魚が。」

「しっかし何でその……」

「地元は分っててなんで文句言わないのかってことでしょ?東電に。いやそれはさあ、私の前任校に行けばわかるよ。そりゃもう凄い設備だから。町のグランドだって観客席可動式だよ?交付金あるうちは町民は何にも言えないの。」

「うーん」

「そのくせ事故対策に公民館にヨウ素用意しろっていう要望は却下されるんだよ。」

「何でですか?」

「だってほら、事故は絶対に起こんないって建前だから。」

以下次号

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

今夜、すべてのバーで 最終話

2007-08-27 | 健康・病気

第二話はこちら

Ramo01 この小説の登場人物たちの判定はもっとすさまじい。

「うーむ」

 おれは苦笑いした。2点以上が「きわめて問題多い」というテストで「12.5」点もとってしまったのだ。

 井口氏は横でパチパチそろばんをはじいて計算していた。答えが出たようだ。

「うーん」

「どうでした」

「小島くん、ずるいじゃないか。人に尋ねるのなら自分のから先に言いたまえ」

「井口さん。おれ、実はね……、12.5点もあったんですよ」

「ほう、立派なもんだな」

「井口さんは」

「私は14点だ」

「14点?」

「ま、“年の功”ってやつだな。はっははは」

……すさまじい。この主人公の小島さんが中嶋らもそのまんま。物語も現実も、禁酒に成功しているのはめでたい限り(ラストで題名が生きてくる)。私も考えなきゃな。と言いつつ、すっかり安くなったジョニ黒を口に含む。やっぱりいい人にならなければ。妻子のためにも。……この言い訳が8.3点っぽいでしょ。

Kola ※中島はとにかく引き出しが多くて楽しめるが、とにかく笑いたかったら「こらっ!」(徳間文庫、だったかなあ)が絶対のお薦めだ。本を読んで「腹を抱えて笑う」なんて漫画みたいなマネ、初めてしたおぼえがある。

※医者の息子⇒灘高⇒とんでもない三流大学⇒薬・酒・風邪薬⇒同時にコピーライター⇒文筆業⇒同時に劇団主宰、これら怒涛の人生は「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」や近作「バンド・オブ・ザ・ナイト」に詳しい。

※正月に子どもに付き合って教育テレビの「浪花少年探偵団」を見ていたら、お好み焼き屋のおっちゃんの役で中島が出ていた。あまりの憔悴ぶりに妻は「中島らも、病気?」とうろたえたが、この人、昔からこうだった気もする……。

……およそ中島らものような人間が“死ぬはずがない”と思っていたころのネタ。合掌。

なんと奥さんの側から出た驚きのネタはこちら。ふう。

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

今夜、すべてのバーで 第二話

2007-08-26 | 健康・病気

Ramo

第一話はこちら

久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テスト(KAST)

最近六ヶ月の間に次のようなことがありましたか。

1. 酒が原因で、大切な人(家族や友人)との人間関係にひびがはいったことがある。

・ ある(3.7)

・ ない(-1.1)

2. せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでしまうことが多い。

・ あてはまる(3.2)

・ あてはまらない(-1.1)

3. 周囲の人(家族、友人、上役など)から大酒飲みと非難されたことがある。

・ ある(2.3)

・ ない(-0.8)

4. 適量でやめようと思っても、つい酔いつぶれるまで飲んでしまう。

・ あてはまる(2.2)

・ あてはまらない(-0.7)

5. 酒を飲んだ翌朝に、前夜のことをところどころ思い出せないことがしばしばある。

・ あてはまる(2.1)

・ あてはまらない(-0.7)

6. 休日には、ほとんどいつも朝から酒を飲む。

・ あてはまる(1.7)

・ あてはまらない(-0.4)

7. 二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことがときどきある。

・ あてはまる(1.5)

・ あてはまらない(-0.5)

8. 糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断されたり、その治療を受けたことがある。

・ ある(1.2)

・ ない(-0.2)

9. 酒が切れたときに、汗が出たり、手がふるえたり、いらいらや不眠など苦しいことがある。

・ ある(0.8) 

・ ない(-0.2)

10. 商売や仕事上の必要で飲む。

・ よくある。(0.7)

・ ときどきある。(0)

・ めったにない。(-0.2)

11. 酒を飲まないと寝つけないことが多い。

・ あてはまる(0.7)

・ あてはまらない(-0.1)

12. ほとんど毎日三合以上の晩酌(ウィスキーなら1/4本以上、ビールなら3本以上)をしている。

・ あてはまる(0.6)

・ あてはまらない(-0.1)

13. 酒の上での失敗で警察のやっかいになったことがある。

・ ある(0.5)

・ない(0)

14. 酔うといつも怒りっぽくなる。

・ あてはまる(0.1)

・ あてはまらない(0)

Kc5wnxk5 判定方法

総合点……判定(グループ名)

・ 2点以上…きわめて問題多い(重篤問題飲酒群)

・ 2~0点……問題あり(問題飲酒群)

・ 0~-5点……まあまあ正常(問題飲酒予備群)

・ -5点以下……まったく正常(正常飲酒群)

……さてどうだったろうか。この時点での私の点数は5.7点(本に妻がメモっていた)。問題多いなぁ、と二人で静かに笑ったが、今は8.3点。笑えない。γ-GTPの値も跳ね上がったのに、本気で妻が私に禁酒を勧めないのは、「あなたはねぇ、酒さえ飲めばいい人なんだけど」というように、酒を飲んだ方が穏やかになるかららしい。ん?他に理由あるんだろうか。近頃新しい保険に入ったとか?協栄生命問題にあんなに興味を示したのはなぜ?

最終話につづく

コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

今夜、すべてのバーで 第一話

2007-08-24 | 健康・病気

05_03  中島らもは本当に面白い。面白い以上に、病気がうつる感じ。ひいきにしているのは別に巨顔同士だからというわけではない。

 初めて目にしたのは「ぴあ」に連載されていた(というより広告だったのだが)「啓蒙かまぼこ新聞」。異様なキャラと関西弁の炸裂。次がいきなり大メジャー、朝日新聞の「明るい悩み相談室」。関西版オンリーだったのに、あまりのおかしさのためだろう、全国版に転載され、おかげで週一回山形の地方公務員も楽しめるようになった。

 朝日は、ごくたまにこんな冒険をする。独善的すぎて記事はそう好きではないけれど、毎朝いしいひさいちとしりあがり寿の新作が読めるんだし。

Nakajima_akarui_s  この朝日で一気にブレイクし、次に吉川英治文学新人賞をとったのがこの「今夜、すべてのバーで」。若い時分から睡眠薬、風邪薬(ブロン……今も問題になっている)、そしてアルコールに耽溺して来た経歴を活かした、というか、酒とは、そしてアル中とは何かを考えさせる傑作。酒飲みの亭主をもって苦労している女性二人に一冊づつプレゼントしたら、それはもう、ものすごく喜ばれた。何だったのだあれは。

 この本は十年ほど前、妻が入院している時に病室で読んだのだが、あまりにはまった状況のため、自分の肝臓を押さえながらページをめくった憶えがある。特に、中盤にアルコール依存症判定テストが載っていて、これが他人事ではないのだ。ちょっと長くなるけれど無断転載します。次回は電卓のご準備を

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ドラゴンクエスト7

2007-08-23 | アニメ・コミック・ゲーム

Dq7 これも7年前のネタなのでちょっと古いです。
出てくる息子は今は高校生。
しかも不登校などを経過して……いかん、マジになってきた。

「ぼく、お父さんの子どもでよかったぁ。」
おお、そうか息子よ。泣かせることを。
「ドラクエのことが色々きけて。」
……俺はファミコン119番か。

 息子(小3)にとってはDQ(ドラクエ)とFF(ファイナルファンタジー)のシリーズを全部やっている父親はそれだけで畏敬の対象となるらしい。実はただのゲームおタクなんだけど。

0131102  それにしても、だ。ゲームをやっていると本は読めないビデオも観られない子どもの眼と妻の機嫌は悪くなるという、真っ当な社会人としてはなんとしても避けなければならない事態に陥る。
 そのため、私はゲームに関してただ一つ心に決めていることがある。

「DQとFF以外のゲームには決して手を出すまい」これ一本。

 これまではこのモットーで何とか職業人として、家庭人としての体面を保ってきたのである。異論もあるだろうけれど。
 それが……それが今年に限っては7月にFF、8月にDQが発売されてしまった。盆と正月がタッグを組んでやって来たのだ。

 加えて両作ともクリアまで100時間はかかるという……大作主義もいい加減にしてくれよ。寝る暇も仕事する時間もあったもんじゃない。

 皆さんの職場にもいませんか?妙に眼を赤くして「ベホイミ!(回復呪文)」とかつぶやいている危ないヤツ。試しに耳元で「ラリホ~(敵を眠りに誘う呪文、強敵にはまず効かない)」とささやいてあげましょう。いきなり熟睡したら、そいつがドラクエ中毒者です。早めに更生させて下さいね。

コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

燃えよドラゴン!

2007-08-22 | 洋画

Lee41 ブルース・リーが今も生きていたら、とは誰もが考えたことがあるのではないだろうか。

「生きてたら……60過ぎてるじゃん。」

いやそういう話ではなくてね。カンフーを中心に据えたアクション映画がどう進化していたろうかと夢想するのだ。

 彼の死後、結局は古くさぁいアジアの印象から脱却できない有象無象がたくさん出てきたけれど(ジミー・ウォングとか、ソニー千葉とか、倉田保昭とか……リーの旧作ですらそうだった)、第二のブレイクはひたすら明るいジャッキー・チェンの出現を待たなければならなかったし、リーが意識し続けたハリウッドで、チェンとジェット・リーが主役をはれるようになったのはつい近年のこと。「燃えよドラゴン」から、四半世紀も経ってしまったのである。この空白はリーが生きていたら許せなかったろうな。

 でも、冷たいようだがこの奇跡の作品としか思えない「燃えよドラゴン」を観ると、彼の夭折はむしろ幸福だったのではないかと思う。これ以上面白い作品ってどう考えても撮れそうにないじゃない?肉体の衰えと共に悲惨なフェイドアウトを迎えるなんて、いかにもプライドの高そうなリーには耐えきれなかったろうし、ドーピングに近いマネはやってたろうから何れにしろ長生きは無理だったろう。

 それはともかく、この映画がわれわれに与えた影響は圧倒的。怪鳥音(アチョー!)を発しながらヌンチャクのバチモンを振り回し、怪我をする馬鹿は後を絶たず、同い年の同僚は「いやーサントラでセリフ全部入ったなどご買てやー。今でも『お前は少林寺の名を汚した』どが全部言わいっぜぇー」と自慢しているぐらい。私もラロ・シフリンのテーマ曲を聴くといい年をして条件反射で血湧き肉躍る。

 でもよく考えるとこの映画、設定はむちゃくちゃ。拳銃の存在しない島でカンフーのトーナメントを行う、それだけのために色んな無理を重ねている。囚われの身だった連中が、さっきまでぜぇぜぇ言ってたくせに最後には鍛え上げた悪者たちをやっつけちゃったり。当時カンフー映画がハリウッドでどんな扱いを受けていたか(こんなもんでいいだろ?)よくわかる。悪役ハンを演じたシー・キェンが実は全然英語を話せなくて、完璧な口パクだったなんていかにもB級で笑えるし。

 あ。この映画がどうしてこんなに忘れられないかをもう一つ思い出した。これを観ていたとき、私は初めて痴漢に襲われたのだった。隣に座ったコートを着た男が「ガム食べない?」「あ、どうも。」しかしその後そいつはいたいけな中学生だった私の股間に手をのばし始め、私は必死でそれを防御していたのだった。

「悔しくてさー」と高校に入ってからそれを話すと、なんと「あーっ!オレもやられた」というヤツがゾロゾロ出てきた。そのうちの勇気ある一人は、悔しさのあまりその男の跡をつけ、自宅と名前までチェックしていた。田○サンジローというその名とともに、「燃えよドラゴン」は深く我々の胸に刻みつけられたのである。あんのヤロー。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ガウチョ / スティーリー・ダン

2007-08-21 | 音楽

今回はこの1枚。大昔のCD。2000年のネタなので古いです!
……でも今でも全然ドナルド・フェイゲンは変わってないのでそのままアップします。

Steelydan_gaucho 前にも書いたけれど、私はもう音楽のリスナーとして現役ではない。特に洋楽はプリンスまでであり、以後、つまりラップやグランジが主流になってからの新譜は殆ど聴いていない。それにはまぁ、CDへの移行に乗り遅れたとか結婚や子育てで音楽どころじゃねぇや、とか様々な要因はあるものの(子どもが寝ているそばでヘッドフォンでロックを聴く根性はさすがになかった)、要するに歳をとったということだろう。生活にどうしてもハードなロックが必要だった時期は明らかに過ぎ去った。

 今年買った洋楽のCDはわずか3枚。新しいのはベス・オートンぐらいで、ジョニ・ミッチェルのベスト、そしてスティーリー・ダンのおよそ20年振り(ぐらいは経つんじゃないだろうか)のオリジナルアルバム「トゥー・アゲインスト・ネイチャー」……呆れる程のなつメロ状態。演歌の花道か俺は。

そのスティーリー・ダンのむかぁしのアルバム「ガウチョ」は、おそらく就職して以降最も数多く聴いたアルバムで、それはとにかく

・ 世界最高のスタジオミュージシャンをバックに

・ 世界最高のスタジオを長期間借りきり

・ 世界最高の音質を保障するためにミックスにやたら時間をかけた

Steely_dan260というめちゃめちゃコストの高い、効率のわるぅいアルバムだから少しでもモトを取ってやろう……と思って何度も聴いたわけではないのだけれど、ひたすら気持ちのいい一枚なのである。

 その当時から半分隠居したようなバンドだったが、久しぶりのアルバムを恐る恐る聴いてみて私は呆れかえった。んもう全っ然変わっていないのである。爺くさいのは昔からだとしても、若いモンにはまだ負けんという意地とか、トレンドに影響を受けたとかいう節すら窺えないのだ。まったく自然に反した二人組(Two Against Nature)である。この訳は正しいか知らんけど。

アーティストの方がこうなら、リスナーの方が進歩がなくても、これは仕方のないことだよなあ。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加