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沈黙

2017-01-19 18:43:48 | 

 「沈黙」 遠藤周作著 新潮社 昭和49年3月20日 45刷 970円

古い本である。キリスト教についても、ほとんど勉強していない時に読んだ本である。

司祭 ドロリゴは、鎖国をしキリスト教の迫害が始まった日本での、

長崎の隠れキリシタンの火を絶やすまいとして、こっそり入国した。

長崎における隠れキリシタンの人達の極貧の生活の中で、

信仰を守り通し殉教した人々の姿と、キチジローのように簡単に転び、

また司祭までも売るような弱く卑怯な人間も描いている。

どちらかと言うと、自分はキチジローのような「弱かー人間」である。

棄教しますかと問われると簡単に承諾し、踏み絵を踏みなさいと言われると、

すぐに踏み難を逃れる卑怯な人間であろう。

アメリカ映画となって、21日に封切である。「沈黙 サイレンス」

監督は、マーティン・スコセッシである。

長崎にある遠藤周作文学館」の庭石には、

「人間がこんなに哀しいのに 主よ海があまりに碧いのです」と刻まれている。

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