見詰められる

　彼女は、小柄で可愛らしく歳より若く見える。５０数歳とは見えない。
両親が認知症になり、姉妹二人で協力して、通いながら面倒を見ている。
４ヶ月になるが、今からが長期戦である。心身ともに疲れ気味であろう。

　その彼女から困っていると打ち明けられた内容は、
「父母の元に来る度に、彼から見詰められ気持ちが悪く、怖いのです。」
彼なる男性は、流行らない理容院を開いている家庭持ちの冴えない人だと認識している。
彼は、仕事なく手持ち無沙汰なので、ただ眺めているだけかもしれない。
自意識過剰か、心が疲れているのか、彼が彼女に関心をもっているのか判断できない。

　見詰められたことも、見詰めたこともないブーコさんには、何とも言えない。
近所の人達は、カーテンや障子の破れから他人の行動を覗いていることがあるらしい。
黙っておけば分からないのに、「朝早くから外出したね」などとボロを出す。
他人の行動に興味を持つ人間は多い。

　レンギョウと桃の花である。

露天3

　大気汚染対策として、露天での焼鳥を禁止するとのニュースを聞いた。
しかし、いっさい取り締まりなしで変わりはないとのことである。
実際に焼鳥屋を取り締まりしても、大気汚染にはあまり関係ない。





　八百屋さんと魚屋さんの露天である。魚屋さんは今調理している真っ最中。

露天 2

　道路で商品を売っている露天商は、日本ではほとんど見かけないが、
中国では非常に多い。Ｙ氏からの写真である。
衣服も鳥の乾物も同一場所でに売られている。

露天商1

　長期間中国で仕事をしていたＹ氏は、昨年７月やっと日本への永住を決めた。
３月の半ば、仕事のためまた中国に出張する。
水が合っているのか、滞在期間が半月になる。今月中には、帰国することを祈る。

Ｙ氏から送られた写真は、日本にない情景が多いので、つい紹介したくなる。
今回は、自動車のボンネットの上に商品を乗せて、商売をしている情景を撮っている。
これで商売になっているのであろうかと、心配する。

雪柳

　雪柳が満開。小さな枝に、５弁の小さな真っ白い花を沢山付けている。

桜

　桜の開花宣言があったと思ったら、すでに８分咲きぐらいになった。
２７日、２８日は、雨の予報になっているので、チョット足踏み状態であろう。
しかし、３月中が見頃で、４月に入ると花吹雪になりそうである。
花の間から見えるのは白木山である。空は花曇りである。





姉と弟は、今夜も夕食後に、理解できない内容を話している。
携帯電話の時代になり、時代に取り残されないようにと、遅ればせながら携帯電話を持った。
しかし、いつも管理されているようなので、うっとうしい気分である。
それなのに、ああそれなのに、携帯電話の時代は終わりに近づき、
スマホとかアイパッドとか、アイポーンなどの時代に突入。
何も使えないブーコさんは、化石に等しい。
まだ数年間は生きるとすると、情報の乏しい、殻に閉じこもった化石人間になりそうである。
若者は瞬時に情報を得て、それを活用する。ブーコさんには出来ない芸当である。
ゆっくりと本など読んでいたのでは、追いつかない時代になったのか！！
今からの若者は新幹線で、景色など見る間もない忙しい旅をして終わる。
ブーコさんは、各駅停ローカル列車に乗り、景色などを楽しみながらゆっくりと旅をしよう。

牛窓オリーブ園

　「最上稲荷」から、「牛窓オリーブ園」に行く。
バスに揺られている時間ばかりが長く、オリーブ園での時間は、５０分弱。
１８０人が売店に殺到するので、レジは大混雑。
オリーブ園は、高台に位置しているので、瀬戸内海に浮かぶ島々のパノラマは、箱庭を眺めるようである。
春霞か黄砂霞か、くっきりした風景ではない。



園の東に、「ローマの丘」と題して神殿の石柱を模した個所があった。
石柱だけが経っているので、訪れる人もまばらで、静かな雰囲気である。

岡山へ

　女性ばかり約１８０名の岡山への日帰り旅。観光地テンコ盛りの疲れ旅である。
西条稲荷、竹下夢二美術館、牛窓オリーブ園と廻ったが、足早に通り過ぎただけである。
１点豪華主義ではなかった。
旅行は、気心の知れた少人数で、ゆっくりと意見を言いながら、
景色を楽しみ、展示物を楽しみ、食事を楽しむのが本来の姿である。
美術館などでは、他人の頭越しに絵画を見るのでは、観たうちに入らない。
旅行の口直しをしたい気分である。

西条稲荷は、大きな規模を誇る近代的などっしりした建築物であるが、
神や仏が宿っている雰囲気は感じられなかった。
西条稲荷に植えられた枝垂れ桜が、ほぼ満開を迎え、風になびいていた。

彼岸桜

　夕方、陽が落ちる前に、Ｈと彼岸桜を撮りに出かける。
８分咲きで見頃である。Ｈのカメラは、先日買ったばかりの１８００万画素である。
撮った写真を１枚もらったら、その容量は約８ＭＢである。
ブーコさんの彼岸桜は、約１．５ＭＢである。それを縮小して載せると、次のようになる。

　　　　　　　　　　　Ｈの彼岸桜


　　　　　　　　　ブーコさんの彼岸桜

来賓

　今日は、老婦人ばかりの会であるＢ福祉会総会である。出席者は３０名ばかり。
毎年、地区社会福祉協議会から来賓としてご出席頂き、お言葉を頂いていた。
本年も口頭で案内した。会長は行事で無理であるが、誰か役員を送るとの返事であった。
その予定で定刻まで待ったが、誰も見えないので会を始めた。
時間をもたすために話していたが、とうとう出席なしである。
次の行事まで３０分を、何とかしなければいけない。
フィリッピン共和国について、私見と断りながら、日本との違いをお喋りする。
最期に「世界で一番安全で住み易いのは、日本である。」との結論を付け加える。

　このすれ違いの原因は何であろうか。社協会長が日時を間違えたのか、
頼まれた者が日時を間違ったのか、はたまた私が間違った日時を頼んだのか、
どちらにしても、残念な結果になった。
次年度からは文書を手渡しして、頼むことにしよう。
しかし、出席した会員は、来賓無しが落ち着いてよいから、
来年からこのままにしておこうとの意見である。補助金だけ頂けばそれで良いと言う。

　椿が一斉に花開いた。花は美しいが、花が終わる時はポトンと落ちる。
桜の開花宣言があった。