大宰府天満宮は、学問の神・菅原道真公を祭ってある。
この時期になると、受験を控えた高校生が祈っている姿が眼に入る。
泣いても、祈ってももどうにもならないことは、受験生がよく知っているはずである。
この歳になると、「人生は、運・鈍・根である」と居直っているが、
若い時には、努力すれば何事も叶うと過信していた。
努力も必要であるが、運が大きく左右する事は知って欲しい。
いかに努力しても不合格になるのは、運を司る神が横を向いていたのである。
次々と列を組み、賽銭を投げて、合格祈願をしている若者。
地下鉄祇園駅から徒歩5分の所に、真言宗・東長寺は建つ。
建立して間もない五重塔や大仏を持つ大きなお寺である。
広い庭は数人のお坊さんが掃除をしている。その庭に大きな柊の木があり、
今満開で、ほのかな芳香を漂わせている。