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「蒼穹の昴」その3

2009-01-03 18:34:44 | 
 その頃清朝の実権を握っていたのは、西太后である。
咸豊帝を色香で篭絡し、その生気を吸い取り、正室であった東太后も、
自らの腹を痛めた同治帝をも毒殺し、国政を我が物にしたといわれている。
今は毎日芝居と飽食に明け暮れている。紫禁城内では、
周囲の者に対して過酷なお仕置きをするので、常に恐れられていた。

 このままでは列強に狙われ国が滅びるとの危機感から、楊喜をはじめ
梁文秀等は、政権を西太后から光緒帝に移し、この国を改革する理想に燃える。
梁文秀は、里帰りした際、春児の妹・玲玲が一人残っていることを知り、
都に引き取り、文秀の身の回りの世話をすることにする。

 光緒帝と西太后の姪との婚儀が行なわれる席で、京劇の観劇の時に、
正太后は、無理難題を言って役者達を震え上がらせた。
ちょうどそこに居合わせた春児が、難役をこなした。黒牡丹が生き返ったようだと
拍手喝采を浴び、西太后に気にいられ、御前太監に取り立てられる。
またこの観劇に出席していた梁文秀との再会を果たす。

 せっかく再会を果たした2人であるが、敵対関係にあることを知る。
梁文秀は光緒帝の側にあり、春児は西太后の側に組み込まれることになる。
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