とんぼ歳時記

ヘルシー家庭料理の店「とんぼ」のお知らせ

今年もありがとうございます!

2018-12-27 13:59:55 | 日記
いよいよ年の瀬も押し迫りました。
[とんぼ]は明日28日(金)で年内の営業を終えます。
新しい年は1月7日(月)からお店を開きます。

今年は[とんぼ]も開店10周年を迎えた節目の年となりました。
この間、内外に悲喜交々の出来事がありましたが、大過なく新しい年を迎えられることは、お客さまからの多大なご支援のおかげと感謝いたしております。

迎える新しい年には、これまで以上により一層皆さまの健康第一を念じながら、ヘルシー料理の開発や、お客さま同士の交流会を企画するなど、干支に因んで猪突猛進ならぬ[直往邁進]する決意です。

この一年間ご愛顧いただきありがとうございます。
皆さまには、どうぞ良いお年をお迎えください。

GINZA と ん ぼ
富士子

隠岐牛のローストビーフ

2018-12-25 14:17:52 | 日記
今日はクリスマス。
[とんぼ]では、クリスマスの特別料理といえばローストビーフが定番です。
今年は、奮発して一月以上前から肉屋さんに注文していた幻の隠岐牛、それも5Aランクの肉で誂えました。


ローストビーフは、牛肉の塊をオーブンで蒸し焼きにした伝統的なイギリス料理です。
中身をほんのり赤みが残る程度に焼くのがポイントです。
富士子風ローストビーフの作り方は、まず肉塊を常温にして、中まで火が通りやすい状態に。塩・胡椒して味を馴染ませます。
塩加減は、肉塊の重量に1%くらいが目安です。

フライパンにオリーブオイルを入れて熱して焼き色をつけます。
その後、140℃のオーブンで一時間分ほど焼いて出来上がりです。

[隠岐牛]は、口の中に入れると脂がスーと溶け、霜降りなのにさっぱりした味。
生まれも育ちも島根県の隠岐の島で、そもそもは他の地域で育てられていた黒毛和牛のブランド牛を、隠岐の島独特の気候風土の中で飼育された牛です。
年間1200頭の生まれた牛の中から[隠岐牛]の名で市場に出るのは、僅かに100頭程度。なかなか入手が難しく、
[幻の黒毛和牛]といわれる由縁です。

GINZA と ん ぼ
富士子

華やかな 五目キンピラ

2018-12-20 14:32:21 | 日記
いよいよ押し迫ってきました。
今年もあと10日余り。でも街を歩いていてもクリスマスイルミネーションは華やかですが、何か一つ物足りません。師走の雰囲気は希薄です。

そこで、私自身にも気合いを入れ師走モードを全開させて華やかな[五目キンピラ]を誂えることにしました。
見た目も鮮やかな色合いのクリスマスバージョンです。
具沢山のキンピラは、レンコン、ゴボウ、ニンジンに七味ゴマ。

キンピラ用にカットしたゴボウとニンジン、レンコンに、食べやすい大きさにカットした竹輪を加え、温めたフライパンにゴマ油を加えてカリッと炒めて出来上がりです。

お召しあがりの時、お好みで、今テレビで話題の[エゴマ油]を添えさせていただきます。
エゴマ油に含まれているα‐リノレン酸が、物忘れ予防やアトピーの改善効果が期待できる ー と注目をあつめています。

GINZA と ん ぼ
富士子

小腹を満たす稲庭うどん

2018-12-17 13:39:13 | 日記
[とんぼ]では、お客さまの箸休めや小腹を満たすお品としてお椀に少量の[短稲庭うどん]をおだししており、好評をいただいております。

[稲庭うどん]はそうめんより太く、コシがしっかりしていて、ツルツルと滑らかな喉越しのピュアな味わい。
日本三大うどんの一つとして有名なのも納得です。
この[稲庭うどん]は、350年以上前に雪深い北国の保存食として作られたのが起源とされております。
その美味しさが認められ江戸時代の秋田藩主佐竹公にも納められたと伝わってます。

[稲庭うどん]は一般的に流通しているのは乾麺。
その製法は出来上がりまで手間暇をかけて四日間も要します。
一日目は、小麦粉と塩水を混ぜて熟成し。ひねりながら練る。そして寝かせるという手順を三回繰り返します。
二日目は最も細やかな神経と集中力を必要とされる[手ない作業]が。
三日目は朝から夜まで熟成します。
四日目に本乾燥という流れ。この工程を経て独特のコシを生み出しているのです。

とんぼでは、この[稲庭うどん]の短く切ったものを、お客さまのお好みに合わせて、あたたかい出し汁に玉子とじ、など承っております。
お椀一杯の箸休めは心も体もほのぼのいたします。

GINZA と ん ぼ
富士子

松迎えの正月事始め

2018-12-13 09:55:29 | 日記
いささかの 塵もめでたや 事始=暁水=

今日12月13日は[正月事始め]の日。本来ならお歳暮を贈るのもこの日から、と言われております。
全国各地で、門松用の竹や松などを採りに山に入ったり、煤払いの大掃除したりする習慣があります。
事始めの餅と称する鏡餅を、踊りの師匠さんに配り挨拶する京都・祇園の舞妓さん、芸妓さんの習慣が有名です。

私も今日あたりから、店内の煤払いなどしながら、正月を迎える準備に着手したばかり。
何しろ今はクリスマスを前に忘年会シーズンの真っ最中。
〆飾りなどの正月用品の準備は、まだ手付かずです。
こうしてみると昔の人々は季節季節の年間の生活行事を、計画的に実践していたことが分かります。

そして明日12月14日は、赤穂浪士が吉良上野介邸に討ち入りの日。
前日降りしきる雪の中、浪士の大高源吾が煤払い用の竹売りに姿を変え、両国橋で俳諧の師匠・宝井其角と会います。
其角は源吾の身なりから、隅田の流れを見て
[年の瀬や 水のながれと 人のみは]と付け句を出します。
それに対して源吾は[明日またるる その宝船]と返したそうです。

其角は、当初その句の意味が解らず、旗本・土屋主税の屋敷で句のやり取りを説明すると、主税は即座にその意味を理解したそうです。
因みに旗本・土屋邸は、吉良邸の隣だったそうです。

平成最後の歳の瀬もあと18日。
内外に悲喜交々の出来事がありました。
新しい年、新しい代はどんな年になるのかしら?
お客さまにも[とんぼ]にも、そして私にも、明日待たるるその宝船です。

GINZA と ん ぼ
富士子