おじさんの映画三昧

旧作を含めほぼ毎日映画を見ております。
それらの映画評(ほとんど感想文ですが)を掲載していきます。

ダークナイト

2024-09-28 10:43:42 | 映画
「ジョーカー」の続編がやってきます。
登場した時の衝撃を思い出しました。

「ダークナイト」 2008年 アメリカ


監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベイル ヒース・レジャー アーロン・エッカート
ゲイリー・オールドマン マイケル・ケイン マギー・ギレンホール
モーガン・フリーマン エリック・ロバーツ ネスター・カーボネル
モニーク・カーネン ロン・ディーン キリアン・マーフィ チン・ハン
ストーリー
ピエロ姿の強盗犯数人がゴッサム・シティ銀行を襲い、最後の一人になるまで殺し合いを行いながら金庫から大量の金を盗み出した。
仲間さえも平気で殺したその男は、顔を白く塗った男・ジョーカーだった。
ゴッサム・シティでは、バットマンや、ゴッサム市警のジム・ゴードン警部補、新任の地方検事ハービー・デントたちが、ゴッサム・シティから組織犯罪をなくすため、互いに活動していた。
ウェイン産業では、中国系企業ラウファンド社のラウ社長と、合弁事業に関するミーティングを行っていたが、会長のウェインは何か気にくわない様子だった。
マフィアたちが集い、マローニ、ギャンボルらが、マネーロンダリングに関する会議を始め、そこにはラウ社長もテレビ会議で参加していた。
ラウは、表向きは香港に拠点を置く中国企業の社長だが、裏では犯罪組織のリーダーで、捜査が及ぶ前に犯罪組織の金を別の場所に移し、自分も香港に戻ることで捜査を逃れようとした。
そこへ突如ジョーカーが現れ、「計画を成功させるためにバットマンを殺してやる」と提案する。
「ただしマフィアの資金の半分をいただく」と宣言し、ギャンボルの怒りを買う。
ギャンボルに懸賞金をかけられたジョーカーであったが、ジョーカーはギャンボルを殺害、ギャンボルの組織を引き継ぎ、瞬く間に組織を自分のものにしていき、マフィアはジョーカーの提案を受け入れた。
ラウをゴッサム・シティへ戻すため香港へ向かったバットマンは、香港でラウを確保し、マフィアに不利な証言をさせるためにゴッサム・シティへ連れ帰り、ゴードン警部補に引き渡した。
その結果、警察はマフィア組織の人員549人を逮捕、裁判にかけることに成功したのだが・・・。


寸評
前作を引き継ぐ形でジョーカーが登場する。
ジョーカーはバットマンを凌駕する印象深いキャラクターである。
滑り出しからエンジン全開である。
ジョーカーたちは銀行を襲うが、銀行強盗をするにあたって役目を終えた仲間をジョーカーは次々殺していく。
その様子が異常な性格の持ち主としてのジョーカーと、バットマンとやり合うだけの力量の持ち主を感じさせる。
さらに偽者のバットマンが出現していることで、模倣犯ならぬ同調者も存在し始めていることを示している。
マフィアたちが集ってマネーロンダリングに関する会議を始め、そこにはブルースが会長を務めるウェイン産業が取引を検討している会社のラウ社長もテレビ会議で参加しているのだが、そこへジョーカーが現れる。
ジョーカーとマフィアたちのやり取りがあるが、マフィアたちはとてもジョーカーの相手ではないことが分かる。
つまり、ジョーカーはマフィアを子ども扱いするほどの奴なのだ。

新しい構図が組み込まれているのだが、それはレイチェルをめぐる新任の地方検事ハービー・デントとブルースとの三角関係である。
前作ではレイチェルはブルースに心を寄せていたはずだが、本作では同僚であるハービーに傾いている。
ハービーがレイチェル同様に正義感にあふれ、犯罪者を厳しく取り締まる検察官であることで、ブルースも一目置いていると言う複雑な関係であるが、その結末の付け方は見事と言うほかない。
影のヒーロであるバットマンより、表のヒーローであるハービーの方が正義の達成に相応しいとして、ブルースがバットマンの引退を考えているのも新しい視点となっている。
ところがある事件をきっかけにハービーが変節していく。
しかし、ちょっと恨む相手は違っていたんじゃないかなとは思う。

ジョーカーはローブ市警本部長、裁判長、ハービーの3人を殺害することを示唆する。
そして直後にローブ本部長は毒入りの酒で、裁判長は自動車の爆発で死亡し、ジョーカーの実行力が示される。
ジョーカーは、次に市長のガルシアを殺害することを示唆する。
ゴッサム・シティではパレードが開催されており、そこにガルシア市長の姿もある。
厳重な警備の中だったが、警官隊に紛れ込んでいたジョーカーがいて発砲する。
身を呈してガルシア殺害を食い止めたのはゴードン警部補で、銃弾を受けた彼はそこで命を落としてしまう。
重要な登場人物であるゴードン警部補がこんなにも簡単に消え去ってしまうのかと唖然とする。
しかしそれは伏線であったことが分かる展開は中々凝っている。
ハービーはジョーカーをおびき寄せるために警察に連行される。
ジョーカーがハービー殺害に現れて大バトルが繰り広げられ、ついにジョーカーは逮捕されるのだが、これが二転三転する展開の呼び水となる。
フェリーの爆破エピソードでは、囚人の中にも良心を持ち合わせている者がいることが描かれたり、悪役ジョーカーの勝利とも受け取れることなども描かれたりしているのはバランスをとっていたのだろうか。
ゴードンの息子ジミーは「なぜバットマンは追われるの?何も悪いことをしていないのに」と尋ねるが、それは観客である我々と共通した思いである。


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