goo blog サービス終了のお知らせ 

ZANMAI BLOG(新アドレス)

遊べや遊べ。
素晴らしいトラウトとの出逢いを綴ります。
タックルのお知らせもこちらからどうぞ。

収められないヤマメたち

2016年09月11日 | 渓流・本流2016年
岐阜での釣りを終えた夜、かの地ではかなりまとまった恵みの雨が降った。雨音がむなしく響いたっけ。

その後、滋賀に立ち寄った目的はここ、国宝である現存天守をもつ彦根城を見るため。現存天守は12城しかなく、中でも国宝指定されているのは姫路城、松本城、犬山城、この彦根城、昨年指定されたばかりの松江城と5城しかない。



いざ登城。

明治政府の廃城令で同じ日本人によって壊されたり、大戦の空襲や失火で焼け落ちたり。きちんと残っていれば、残す努力をしていれば、今頃はどれだけの文化財となっていたんだろう。惜しいなんてもんじゃない。


岐阜が釣果としては消化不良だったので、自宅への帰路、15分一本勝負で丹沢へ立ち寄った。着時刻は17時50分、この日の日没が18:02だったかな、だから日没寸前。

簡単に支度をして、川に降りる。ソリスト50MD2 FSで刻んでいく、ちょうど日没を迎えた谷合の渓はすでに薄暗く、自分がどこを通し、どのように誘っているかすらしっかり把握できない状況だったけれど、ふいにヒット。顔を見せたのは8寸ほどのヤマメ、写真を撮る前にお帰りになったけど。

顔が見れたのでなんとなくホッとして、無事に帰宅。

翌々日は相模原に所要があったので、ではその前に少し竿を出そうと丹沢へ。頑張って早起きする気はなく、いつも通りに起床。渋滞に巻き込まれながら川に着いたのは9:00ごろ。

この日の朝は来シーズンの発売を予定している、60㎜のテストからスタート。アップで出てこなかったポイントをダウンで攻め直したら、ガツンとヒットしたのは8~9寸のヤマメ、元気いいナア。強い流れから緩い流れに寄せようとしたところ、なんとすっぽ抜け。あらら。

次いで攻めたのは向こうの流れ、ここもアップやクロスでは何も出てこなかったので、ダウンでネチネチ流すとギランと光る魚影。おや、よいヤマメかな。流し直すとしっかりヒット。



ニジマス君でしたか。



そのあともニジマスを連発、一番紛らわしいサイズでしょ。

肝心のヤマメ、反応は決して良くはなかったけれど、やはり8~9寸ぐらいのが何匹か出てきたし、ヒットもした。

この日のヤマメは大雑把にいうとまだ夏を引きずっているヤマメと、すでに秋モードのヤマメ、2種類がいたようだ。すでに縄張り意識を持っているのか、出てきても尾鰭でミノーを叩こうとするヤマメ、盛期のように高速でミノーを追うが口の使い方はかなりシビア、というヤマメ。前者はなかなかヒットにすら持ち込めなかったけれど、後者はヒットはする。けれどすでに口が固いのだろうか、非常にバレやすかった。



暴れ方が凄くてネットインできなかったヤマメが私の足元で吐き出した、8㎝ぐらいのアブラハヤ。尾鰭がすでに溶けているから昨日捕食したのかな。

他にも足元で落としたり、なんだかヤマメたちに翻弄されたなあ。結局まともなサイズのヤマメを写真に収めることはできなかった。



悔しいからこのサイズだったけれど一枚だけカメラに収め、3時間ほどの釣りを終え退渓とした。

次回はとりあえず、シングルフックをすべて新しいものに変えてみよう。

タックル
ロッド:レヴェルトラウト50MT+2000番+ナイロン6lb
ミノー:ソリスト50MD2、同FS、ソリストシャッド50、60㎜ミノー(プロト)

Photo&Report by 小平


続・岐阜の川旅へ

2016年09月09日 | 渓流・本流2016年
翌日は早朝から歩いた。歩くの大好き、特に重いリュックを背負わずに済む歩きは大歓迎。

岩崎さんはこの歩きが嫌で、けれどこの川の魅力にも抗いきれず年に一度ぐらいは足を向けるとのこと。



途中からはひたすら藪漕ぎ。背の高さを超えるまで伸び放題の笹薮など、確かに面倒な箇所もあった。今年もすでに一度来ているという三田さんはカンを働かせながら、先頭に立ちナタを振るい、道を切り開くべく奮闘してくれた。



ようやく川に降りる。後ろに見えるのが目的の川、ご覧のとおりかなり乏しい流れ。水量は半分だね、と三田さん。

それでもまあ、ようやく竿が振れるのでみな笑顔。さあ行こう。



スタートしてわりとすぐ、まずは釣って欲しいという言葉に甘えて先頭を歩かせてもらった私の50MD2のFSに、イワナがヒット。

幸先良いねえ。けれどこのあとがいけなかった。その直後、遠目のポジションからキャストしたFSに着水後すぐに誘いを入れたところ、横からイワナがすっ飛んできてミノーに食いついた。ドカン、ゴンゴンゴン。出てくるところから食いつくまで丸見えだったけど、良いサイズ。横にいた妻も思わず大声が出る。白くて太くて、腹に少しオレンジがかったイワナ。少し遠目からの目測だけれど尺はゆうに超え、どこまで伸ばせるかな、といったところ。

ところが。やり取り開始直後、急にフッ・・。やられた、あのサイズなら50㎜のミノーなんて丸のみするし、歯も鋭い。ラインが引っかかった上に魚の体重が掛かれば、いかに6lbでも簡単に切られることもある。そのための6lbだったし、ラインも直前にチェック、結び直したばかりだったのだけれど。開始早々、魚に悪いことをした。フックはシングルバーブレスだし、大きな魚ほど賢い。きっとうまく外してくれるだろう。ラインブレイクなんて今シーズン初めて。恥ずべきことなので、反面教師として欲しい。



雑草、というよりも木々が生い茂り始めた林道。廃道となって久しいようだ。

私がイワナ狙いであっても遠目からキャストすることが多いのにはいくつかの訳がある。そこにこそミノーイングの醍醐味があるんじゃないか。そんな勝手な嗜好も多分にあるのだけれど、書き始めると少し長くなりそうなのでまたの機会に。


さて。この規模の小渓流を4人で釣るのだ。ほとんど暗黙のうちに一匹釣ったら交代、となる。

某さんはかなり頻繁に8寸から9寸ほどのイワナを引っ張り出すし、口も使わせているのだけれど、どうしてかやり取り途中で、または足元でバラシてしまう。でもこれも秋の魚の特徴。しっかり口を使ってくれる魚はどうしても減る傾向にあるだろうし、産卵を意識していれば渓魚の体そのものだって変わってくるはずだから。





岩崎さんがキャッチした尺あったかな、よい尾鰭のイワナ。ミノーはソリスト50MD2かDDかよくわからない。

三田さんは皆に先頭を譲りながらも、隙を見ては時折りイワナをキャッチしている。40DDをうまく使っている印象を受けた。

 
それはそうと、スズメバチが多くて困った。こんなにいるのは初めて、と三田さんも岩崎さんも声を揃える。私も初めて。ほとんどいつも数匹のスズメバチに付きまとわれている、そう言っても過言ではなかった。刺激しなければ大丈夫と頭でわかってはいたものの、やはり怖いよね。1匹だけならまだしも、2.3匹にまとわりつかれたらなかなか叩けないし。

こんなこともあろうかと、この日はいつも車に積みっぱなしのハチ退治の専用スプレーを持ち歩いたのだけれど、吹けばすぐに周囲のスズメバチが逃げてゆくことからかなり効果があるみたい。かといって興奮させることもなかった。

教訓。これからの季節にハチ退治スプレーは必携、必ずハチ用と明記されているものを選ぶべし。



これは帰路、林道脇のり面工事された崖で見つけたスズメバチの巣。引くぐらい大きい。キイロなのかな、きっとこういう巣がいくつもあったのだろう。
 

とあるポイントでのこと。ここは嫁さんに優先権があった。我々男衆は後ろで座って見物していたところ、急に嫁さんの顔色が変わった。大きいのが追ってきた!このぐらいのイワナ!と、両手でサイズを示している。

自分には無理だから変わって、という。半信半疑で選手交代、ミノーをキャストすること数投目、グイッと出てきたイワナ、確かに大きい。特に頭が大きい、40はありそうだ。この川の規模、水量で40は特に大きく感じる。

さらに角度を変えて数投、もう一匹出てきた。こちらも大きいけれどさっきのよりはもう少し小さい、尺と少しぐらいのサイズ。

でもどちらも釣れない。皆で代わる代わる、場を休ませつつ狙ったけれど、時々チェイスはするものの、結局ヒットさせることはできなかった。

まあでも特にそれ以上熱くなることもなくて、いいの出てきたね。やっぱりいるんだ夢があるねえ。と、傾き始めた太陽を背にいくらか嬉しそうですらある我々だった。ペアリングしていた可能性もあるしね。大きいのが釣れればもちろん嬉しいけれど、釣れない大物を残して去るのもまた釣りなのだろう。そこには山や川に踏み込み、垣間見たものの、そのまま残して帰れたという安堵に似た気持ちもいくらかあったと思う。

全員が見たけれど、誰にも釣れなかった大イワナ。誰にも釣れなかったからこそ、あれは幸せな時間だったのかもしれないよ。



大きな川に、湖に大物がいるのはある意味では当たり前だけれど、私的には小さな流れのどこかに潜む大イワナ、大ヤマメにもそれと同じぐらい惹かれる何かがある。

この場合、流れは小さければ小さいほどいい。10年、いやきっとそれ以上、いったい何年ここで生き延びたんだろう。どれだけタフなんだろう。そう考えると渓魚はただの渓魚などではなく、少し大袈裟に言えば人生を掛けて対峙する存在になり得るのだから。



釣り人が大物の呪縛から自由になることはとても難しい。だからこそ釣りとは今日、この時の一匹とどう関わるかなのだ、という私が信条とするところに結び付く。

この翌日は独りで、のんびりと見知らぬ渓を歩いてみたが、アマゴは小さいのしか釣れなかった。この時の一匹、とはもちろん魚の大小などとは無関係だ。きっとそうだ。ではこのアマゴで満足したかと問われれば、答えに窮するほかない。

三昧(ざんまい)

《梵語》
①妄想を離れて心を静寂にし、心の鏡に映る実相をみきわめること。精神を集中して動かさない境地。
②ある事に熱中すること。専念すること。勝手気ままにすること。
(旺文社 古語辞典より引用)

そういう境地がきっとどこかにあるのだろう。一度はそこに立ってみたいものだ。








これはどれも、この小渓でかつて岩崎さんがキャッチした素晴らしいイワナたち。


この日のタックル
ロッド:レヴェルトラウト50MT+2000番+ナイロン6lb
ミノー:ソリスト40DD、ソリスト50MD2、同FS、ソリスト50DD、ソリストシャッド50etc

Photo by 岩崎さん、小平

Report by 小平



岐阜の川旅へ、初日

2016年09月08日 | 渓流・本流2016年
我々のホームリバーに遊びにおいで。そうかねてより岐阜の仲間よりお誘いをもらっていた。

条件が揃えば凄いトラウトが出てくるらしいことは、彼らから時折り届く便りで承知していた。魅力的なお誘いだなあ。そこで作業の算段を付け、先週末に岐阜まで車を走らせた。岐阜の川や町が好きでこれまで毎年何度も遠征を重ねてきたけれど、このあたりで竿を出すのは初めて。渇水気味らしいのが気になるけれど、どうなのだろう。





出迎えてくれたのはこの水系で毎週末、いや正確に言えば時間さえあれば朝駆け夕駆けで遊んでいるという、三田さんと岩崎さん。

釣れても釣れなくても楽しい釣りになりそうだ。



川はやはり渇水で、朝から魚を探すのにかなり苦労した。それでもさすがに地元の三田さん、可愛いけれどアマゴをキャッチ。岩崎さんも25ぐらいのイワナをキャッチしたのだけど、私には数回ゆるいアマゴのチェイスがあったきり。

三田さんは40DDを使っていたそうで、沢でもないのに40を使わざるを得ない状況にこんなはずじゃないんだけどなあ。首をかしげるお二人。



メスノコ。



やはり反応が悪いので、川を移動する。強い押しを持つ本流の流れ、三田さんお勧めポイント。

レヴェルトラウト76MTを操る岩崎さんに何かがヒット、期待して見守るも・・残念ながら良いサイズのウグイ。三田さん後ろでクスクス忍び笑い。



私は68MTにソリストシャッド60でこの流れを攻める。無理に立ち込むと足元をすくわれそうな流れ、みな慎重に釣る。

ゴンとヒットしたものの期待はすぐに裏切られた、姿を見せたのは下口アマゴ。普通、皆はウグイと呼ぶけれど。このあとこの愛すべきミノーイーターを三連発、実はガツンと凄くよいアタリもあったのだけど、強い流れを寄せてくる途中であっさりバラシた。ウグイじゃなかった気がするのは秘密。思わず声が出たな。

タックル:レヴェルトラウト68MT+3000番にPE0.8号+ナイロンリーダー8lb



川下で三田さんにヒット、無事に取り込んだみたい。尺はなかったようだけれど、よい本流アマゴはソリスト50DDで。

結局、一日やって良型と呼べるのはこのアマゴのみだったかな。私なんてアブラビレのある魚には出逢えずじまいだったことは、重ね重ね秘密ね。



垂涎の流れでしょう。でも魚っ気無し。

この日は釣りとしては厳しかったけれど、情報交換をしたり、馬鹿話をしながら川歩きを楽しんだ。

気が付くとあっという間に終了時刻、いよいよ夏も終わりなんだとしみじみ。



岩崎さんお勧めの眺望の良い温泉に浸かって、アナゴ御膳をいただいた。アナゴといえば関東だと思うけど、美味かった。


明日は少し歩くらしい。どういう川なんだろう、凄く楽しみだ。


Photo by 三田さん、岩崎さん、小平

Report by 小平



秋色ヤマメ、杉本さんです。

2016年09月06日 | 渓流・本流2016年
あちらの仲間に呼んでもらって、岐阜と滋賀へ出掛けていました。

釣りは岐阜だけだったのですが、かなりの渇水でした。釣りを終え、滋賀に移動する夜になってまとまった雨。ぐぅ。岐阜の様子はまた後日に。


さて。広島の杉本さんがカッコいいヤマメをキャッチしましたよ、さっそく紹介させていただきますね。

鼻曲がりの37㎝、すでに十分秋を感じさせてくれます。

こんなヤマメ釣りたいですねえ、酒がいくらでも呑めそう!







「今シーズン、シャッド50sにはとても良い思いをさせてもらってます!

お気に入りのルアーの1つです!」


昨年だったかな、杉本さんに依頼をいただいて制作したこのソリストシャッド。

クロギンは派手さはないけれど、確実によい仕事しますね。おめでとうございました。


ミノー:ソリストシャッド50 クロギン

Photo by 杉本さん

岐阜の岩崎さん、三田さんからの便りです。

2016年08月31日 | 渓流・本流2016年
まず、丹沢がお好きな皆さんへ。

一昨日、東のダム上で釣りを終えた知人が沢伝いに戻っていたところ、唐沢キャンプ場付近でクマに遭遇したそうです。数日前にもこの付近での目撃情報が役場に寄せられているとのこと。清川村役場にも情報がアップされていますので、気になる方はご確認を。

丹沢のツキノワグマの生息数は推定30頭ほどと、かなり少ないと言われており遭遇することは稀でしょうけれど、しばらくは気を付けて楽しみましょう。

結構大きな個体だったとのことです。

 
さて、岐阜の岩崎さんから便りが届きました。今回は釣友であり、よく共だって釣りに出掛ける三田さんの釣果もお預かりしています。





三田さんとキャッチした夏アマゴ。体高があってよいアマゴですねえ。

しかもミノーはファット85type2、アワビ ワカサギとのこと。詳細が書かれていませんでしたが、本流での釣果でしょうね。

湖でお馴染みのファットですが、本流でもなかなかいけます。よく飛びますしね。





こちらは岩崎さんのイワナとアマゴ。

‘夏の渓にはイワナとパーチがよく似合います‘

パーチとはまた渋い選択ですね。でもこのカラー、どこか虫っぽい気がしてきました。

ロッド:レヴェルトラウト5.0MT
リール:カーディナル3
ルアー:ソリスト50MD2パーチ・シャッド50オリカラ等。




Photo&Report by 岩崎さん、三田さん


南アルプスのイワナたち

2016年08月30日 | 渓流・本流2016年
翌朝。これから山に登る人々の気配で目が覚めた。





やっぱり今日登るべきだったかな、そう思わせるほどの青空だ。

ソーセージを炒め、パンを温め、目玉焼きを加えて朝食とする。ゆで卵もつくった、これは今日の行動食にしよう。


ここ南アルプスには東西南北問わずいくつものよい川がある。どこで釣ろうか少し考えた末、今回はひとつの川を選んであった。

ここからだと移動に時間が掛かる川なので、急いでフライシートやらを干し、リュックに詰め込んでさあ出発だ。



バスなどを使って大きく移動した後は、さあ歩け歩け。この日のリュックは約15㎏、夏は特に堪えるね。



木苺を少しだけいただく。





フジアザミが咲き始め、アサギマダラが花から花へと盛んに舞う中、ひたすら歩く。







リュックの重みが肩や腰にきたころ、ようやく竿を出す。渇水のようだ。ウェットゲーターでも水がぬるく感じる。

しばらくは追いがあってもなかなかキャッチに結びつけられなかったけれど、ソリスト50MD2のFSにひとつ良型が出たのをきっかけとしたかのように、連続して顔を見せてくれるようになった。

私は釣り人であり学者ではないので断定はしないが、やはりヤマトイワナのようだ。ヤマトとニッコウの見分け方や、そもそもヤマトとはなんぞや、このあたりについてはいろいろ言われているが、現在ではニッコウの一亜種との見方が強いと聞く。よって中間種も存在するのだろうし、ましてやそもそも川ごとの地域差が大きいイワナの話。なかなか難しい。

ただよく見聞きする、白点がなく橙点のみが存在するのがヤマト、という説だったり、腹のオレンジ色の有無、サバ模様の濃淡だけで判別するというのは個人的な経験からも、またヤマトが棲息している地元の声を聞いてもいかがなものかと思う。ヤマトでも魚のサイズだったり、谷ごとの地域差で白点の残る個体など、様々なヤマトが存在するのではないだろうか。個人的見解を乱暴だけれど一言で言わせてもらえれば、やはりパッと見た全体の雰囲気がニッコウとヤマトでは異なる、そんな気がして仕方ない。

源流域のニッコウも黒ずんでいたり、ヌメリ気が強かったりする個体もいるけれど、やっぱり雰囲気が違うとしか言いようがないのだ。そんな曖昧な、とおっしゃることなかれ。曖昧なのだから。

そこには希望的観測だったり、思い込みだったり、様々な要素が入り込んで邪魔をするところだとは思うけれど、我々釣り人としては断定はしないがヤマトっぽいな、希少種に逢えて嬉しいな。こういう肌感覚でちょうどいいんじゃないだろうか。

この日も混血を思わせる個体もいたことはいたけれど、結局DNA鑑定でもしないとわからないことでしょう。

かつて、もうかなり前の話だけれど、私が作るミノーのヤマトイワナに少し白点を入れていた頃がある。私がイワナ釣りを覚えた南アの渓には地元の人たちがヤマトイワナと呼ぶ、確かにニッコウとは雰囲気が異なるが少し白点を有するイワナがたくさんいたからだ。そういう個人的な原体験に基づいてルアーを作っていたところ、ユーザーさんからこれはヤマトじゃない、ヤマトには白点が存在しないと断言されて、困ったなあと。こういうことを経て思うところがあり、現在では橙点のみ吹くことにしているのだけれど。





コンパクトロッドを1本だけ持ってきていたので、良型が出たところで妻に交代する。しばらく音沙汰がないので、これまで投げていた40㎜からミノーを変えようと提案してみる。結んだのはソリスト50MD2のヘビーシンキング。重量があるのでキャストコントロールがしやすいだろうし、ヤマトイワナカラーがボックスにあったので、ヤマトでヤマトを釣ろうよ。そう声を掛けた。

すると不思議なもので、割とすぐにヒット。雰囲気のあるよいイワナ、よいヤマトだった。

妻も初めてのヤマトにすごく嬉しそう。これでいいのだ。





特別大きいのは出なかった。けれど午後も遅い時間からの釣りだったにもかかわらず、たくさんのイワナに逢えた。

もちろんすべてリリース、特にこういう魚を釣るときは無条件でシングル、バーブレスとしたい。



これぐらいのサイズも多かった、これはグリーンヤマメで。







翌日も少し竿を出したのち、満足して山を下った。今シーズン中にもう一度行きたいな。

タックル
ロッド:4P 4.8f+2000番+ナイロン6lb
ミノー:ソリスト40DD、同FS、ソリスト50MD2、同FS、ソリスト50DD そのほか(すべてシングルバーブレス)
偏光サングラス Talexイーズグリーン(宅配のめがねやさん)
ランディングネットは荷物になるので所持せず

Photo&Report by 小平




丹沢、ヤマメの小渓へ

2016年08月27日 | 渓流・本流2016年
山に登ったり、ヤマトイワナに遊んでもらったりして、昨日無事に下山しました。よく歩いた。疲れたけれど楽しい山旅だった、この様子はまた後日にアップします。

さてもう先週のことだけれど、八橋さんから‘夏イワナに逢いに行きませんか‘とのお誘いをいただいた。夏イワナいいな、けれど私はすでに翌週、イワナ釣りに出かける予定があった。

そこで連発で来ていた台風の間隙を縫うように、お互いの地元、神奈川は丹沢の小渓を案内しヤマメたちに遊んでもらおうと目論んだ。



この日はあるテーマをもってスタートした八橋さん。入渓後しばらくはかなり苦戦を強いられていたけれど、ついに待望のヤマメを手に。



ひとつキャッチした後は、ヤマメのリズムを掴んだかのよう。手に入れていただいたばかりのグリーンヤマメに続き、イチゴヤマメにも。







川の規模が規模なのでヤマメのサイズはある程度限られるし、ましてや魚影だって決して濃くはない。

けれど釣れるヤマメはどれもピカピカ。





私にも9寸ほどのヤマメが。ヤマメカラーでヤマメはお約束でしょ、ソリスト50MD2のFSで。





綺麗だなあ、ホントに綺麗だなあと何度も口にしながら写真を撮る八橋さん。

この日の釣りは昼までの限定だった。この川は何度目かになるけれど、まだ一番奥まで詰めたことがないのでまた今度、そんな約束を交わす。

誰しもいろいろ抱えて生きている。だからこそなのだろう、言葉のひとつひとつやその表情から、しばし渓魚に遊んでもらうこの時間を心の底から大切にしているのが私にも感じ取れた。そんな時間を共有できて嬉しかった。

一瞬であの頃に戻してくれる渓魚たちに、山に、川にこの日も感謝。過ぎ行く夏が惜しいねえ。



「綺麗な山女が沢山釣れて良かったです。

ソリスト40 FSのイチゴヤマメ、グリーンヤマメ、早速の入魂する事が出来ました。

いつも渓流ではあまりローテーションをしない私ですが、この日は違います。

グリーンヤマメをキャストすると、それまでチェイスだけだった山女たちのスイッチが入り、以降は連続ヒット!

一時はボーズを覚悟したのですが、イチゴとグリーンに替えてからは、それまでがウソのように釣れてしまいました。

やっぱり渓流でもルアーカラーは大事ですね。」


タックル
ロッド:レヴェルトラウト56MT+ナイロン4lb
ミノー:ソリスト40DD FS、ソリスト50MD2 FS、ソリスト50MD2など

Photo&Report by 八橋さん


丹沢の尺イワナ、相模の釣り師さんです。

2016年08月23日 | 渓流・本流2016年
相模の釣り師さんより、週末の釣果便りをお預かりしました。

地元の丹沢へもぐり込み、キャッチしたのは源流尺イワナ。

頭が大きくて後ろはひょろっとしているんだけれど、色合いといいまさに源流イワナ。このぐらいになると顔付きも迫力が出てきますね。







「丹沢の貴重なビッグチャンスを生かし切れず。

32センチ止まりでしたが源流イワナ祭りは久しぶり、釣果に満足出来ました。」


ミノー:ソリスト50MD2 FS(フラットサイド)イチゴヤマメ

Photo&Report by 相模の釣り師さん

帰省中のイワナ、中野さんです。

2016年08月16日 | 渓流・本流2016年
台風が来ていますね、横浜も降り始めました。ほどほどの、恵みの雨となってくれますように。


さてお盆休み中の便りが届いています。

山梨の中野さんは山形へ帰省し、泣き尺ながらもよいイワナをキャッチ。

あちらも渇水だったらしいのですが、DDを選択したそうです。丁寧に引けるから、でしょうかね。

いつもの愛竿レヴェルトラウト56MTにソリスト50DD、夏の思い出作りに一役買ってくれたかな。



「山形も渇水で魚もややナーバスでしたが、深みからシャローまでしっかり引けるDDが良い顔したイワナを連れてきてくれました!」

タックル
ロッド:レヴェルトラウト56MT
ミノー:ソリスト50DD サビヤマメ
 
Photo&Report by 中野さん

八橋さんよりイワナの便りです。

2016年08月13日 | 渓流・本流2016年
お盆休み、皆さんいかがお過ごしですか。

私は追い込みもあり、籠りっきりで毎日制作に励んでいます。

今月は少量ではありますが、久しぶりにソリスト各種をオンラインショップ販売させていただこうと準備をしています。詳細はもう少しお待ちください。

さて、神奈川の八橋さんは夏の渓で遊んできたようです。昨年、渓流へお誘いして以来すっかりこの釣りに魅了されたみたい、フフフ。

綺麗な色彩のイワナですねえ。困るなあ、制作を放り出して夏イワナに逢いに行きたくなるではありませんか。





鮮やかだなあ。




「先の日曜日、相模の釣り師さんガイドのもと、初めての川に釣りに行ってきました。

ソリスト40 FSでピカピカのイワナが釣れました!素人でも釣れるソリストのお陰です。

地元丹沢以外のロケーションでの初釣行かつ、初のゴルジュ帯でしたが、百戦錬磨のガイドのお陰で安心して、心の底から楽しむことができました。

イワナがイワナに食らいつきました。共喰いですね。・°°・(>_<)・°°・」


ロッド:レヴェルトラウト56MT
ミノー:ソリスト40DD FS(フラットサイド)

Photo&Report by 八橋さん