ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ロシアが「制裁破り」とは!

2017-04-23 11:03:09 | 日記
産経新聞のきょうの社説《万景峰号就航 「対北」乱す露を警戒せよ》
を読んで、ロシアが北朝鮮に対する経済協力の姿勢を強めていることを
知った。(日本への入港が禁止されている)北朝鮮の貨客船「万景峰
(マンギョンボン)号」を、5月からロシアへの定期船として就航さ
せることが明らかになったという。

ロシアは万景峰号で、農業・鉱工業用機械の部品や魚介類などを輸出す
る。さらに、3月に北朝鮮と締結した協定に基づき、極東で働く北朝鮮
の労働者を輸送することを想定しているらしい。

こうした事態を受けて、産経は次のように書いている。

「核・ミサイル開発に突き進む北朝鮮に対し、国際社会は圧力を強めて
いる。ロシアの動きはこれに逆行する。いわば「制裁破り」への加担は
容認できないものだ。」

右翼で知られる産経だが、この見解は、右寄りの人でなくても受け入れ
ざるを得ないだろう。

私はかつて本ブログで、(左翼の)朝日新聞が次のような「捌けた」見
解を表明していることを紹介した。

「米ロがいま最優先すべきは、互いの非難合戦ではない。今も続くシリ
ア各地での流血の防止と、内戦終結へ向けた和平協議の成功へ向け、国
際的な機運を高めるよう協調することだ。(中略)北朝鮮問題や核軍縮
など、多くの問題の解決には米ロの協調と関与が不可欠だ。多極化世界
の安定に向けて共有する重責を自覚し、対話を深めてほしい。」

さて朝日さん、ロシアが「制裁破り」を企図しつつあることが明らかに
なった現在、「長いもの(ロシア)には巻かれろ」式の以前のこの自社
社説の見解に対して、御社はどう落とし前をつけるつもりだろうか。

ちなみに産経の提言は、以下の通りである。
「東アジアで高まっている現実の脅威に対処する日米韓とは、明らかに
異なる方向をロシアは打ち出しているのだ。日米両国は十分すりあわせ
を行う必要がある。」

う〜ん、「日米両国の十分なすりあわせ」ですか。これだけでは具体性
が乏しく、ちょっと物足りないんだよなあ。またしても難問発生。
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