ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

拉致問題に続報が

2019-02-18 16:47:35 | 日記
次の記事を読んで、私は意外の念に打たれた。すっぱ抜き言論サイト「リテラ」に掲載されたこの記事は、私が先日、本ブログで「奇妙なこと」と書いた一件と、密接につながっているからである。

奇妙なこと、それは、「拉致被害者の田中実さんが、北朝鮮で妻子とともに暮らしている」という情報が、新聞でもネットでもシカトされているように思われたことである。米朝首脳再会談を間近にひかえた今、こんなセンセーショナルな情報を、メディアはなぜ大きく取り上げようとしないのか。それが私には奇妙に思えたのである。

「リテラ」の記事(2月17日配信《安倍政権が北朝鮮から伝えられた田中実さんら拉致被害者の生存情報を隠していた! これこそ拉致問題の政治利用だ》)には、こう書かれている。田中実さんらの生存情報を握りつぶそうとしたのは、実は安倍政権だった。安倍政権は、国民の支持率を維持するため、「悪らつで非人道的な北朝鮮」と対決する姿勢(ポーズ)を印象づけるべく、北朝鮮との取り引きにつながりかねない「田中さんらの生存情報」を握りつぶそうとした、というのである。この記事は、安倍政権による「拉致問題の政治利用」を糾弾しようとしている。

しかし、奇妙なことと言わなければならない。田中実さんらの生存情報は、「共同通信が昨年3月以降なんども報じ続けてきた」ものであり、何度か国会審議のテーマにもなっている。永田町のセンセでも知っているそのような政治トピックを、メディアが知らないはずはない。

それなのに、メディアはなぜこの情報をシカトするのか。蔑(ないがし)ろにするのか。メディアの記者たちは、安倍政権の意図を「忖度」して、この情報の隠蔽工作に加担しようとしたのだろうか。そうとしか思えない。そう思う天邪鬼爺からみれば、政府とメディアはグルもグル、立派な共同正犯である。

 せめてもの救いは、拉致被害者の田中実さんが北朝鮮での生活に(一応?)満足しており、日本に何が何でも帰国したいというつよい願望を持っていないことである。日本政府が何もしなくても、田中さんに実害はない。逆に日本政府がしゃしゃり出れば、田中さんにとっては、むしろ「余計なお世話の、ありがた迷惑」かも知れないのである。
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