今、シンガポールのシャングリラホテルで「アジア安全保障会議」が開かれている。この会議は開催されるホテルの名にちなみ、「シャングリラ・ダイアローグ」と呼ばれる。ダイアローグ(対話)を通して、アジア太平洋地域の緊張緩和をはかろうとする試みである。我が国からは、木原防衛相が参加している。
この企てに参加するため、シンガポールを訪れた我が木原防衛相は、さっそく韓国のシン・ウォンシク国防相や、中国の董軍国防相と会談し、ダイアローグ(対話)の実践に取りかかった。
韓国の国防相との間では、6年前の自衛隊機へのレーダー照射問題をめぐって対話が交わされ、その再発防止策を検討することで意見の一致をみた。
中国の国防相との間では、木原防衛相が沖縄県の尖閣諸島など東シナ海での中国の海洋進出に対して懸念を伝えた。その一方で両者は、防衛当局間のホットラインを引き続き適切に運用し、対話や交流を推進していくことで一致したという。
こうした「対話」の有り様を聞くと、私には、木原防衛相が先日の「日中韓3カ国首脳会談」の再現をねらっているように思える。
先日のブログで、私はこの首脳会談を「似非(エセ)仲良しクラブ」と呼び、ドスを懐に忍ばせた首脳同士が、国際社会向けにマイルドな作り笑いを見せている姿を重ね合わせたが、
今回の「シャングリラ・ダイアローグ」の場での防衛相同士の会談の模様を見ると、私は、テーブルの下で激しく足を蹴り合いながら、テーブルの上では紳士的に握手を交わす、ボスたちの滑稽珍妙な姿を思い浮かべる。
このようなダイアローグにどんな意味があるのか、私にはイマイチよくわからない。
「対話は平和への道」という考え方は、どこまで真実なのだろうか。
この企てに参加するため、シンガポールを訪れた我が木原防衛相は、さっそく韓国のシン・ウォンシク国防相や、中国の董軍国防相と会談し、ダイアローグ(対話)の実践に取りかかった。
韓国の国防相との間では、6年前の自衛隊機へのレーダー照射問題をめぐって対話が交わされ、その再発防止策を検討することで意見の一致をみた。
中国の国防相との間では、木原防衛相が沖縄県の尖閣諸島など東シナ海での中国の海洋進出に対して懸念を伝えた。その一方で両者は、防衛当局間のホットラインを引き続き適切に運用し、対話や交流を推進していくことで一致したという。
こうした「対話」の有り様を聞くと、私には、木原防衛相が先日の「日中韓3カ国首脳会談」の再現をねらっているように思える。
先日のブログで、私はこの首脳会談を「似非(エセ)仲良しクラブ」と呼び、ドスを懐に忍ばせた首脳同士が、国際社会向けにマイルドな作り笑いを見せている姿を重ね合わせたが、
今回の「シャングリラ・ダイアローグ」の場での防衛相同士の会談の模様を見ると、私は、テーブルの下で激しく足を蹴り合いながら、テーブルの上では紳士的に握手を交わす、ボスたちの滑稽珍妙な姿を思い浮かべる。
このようなダイアローグにどんな意味があるのか、私にはイマイチよくわからない。
「対話は平和への道」という考え方は、どこまで真実なのだろうか。
他方で「口は禍(わざわい)のもと」という諺もあるように、対話がむしろ争い(武力衝突)を引き起こすこともあるのではないか。
「シャングリラ・ダイアローグ」の模様を伝える朝日新聞の記事の中に、こんな件(くだり)があった。
「『フィリピン国民が(相手の)故意の行為によって死亡すれば、それは戦争に極めて近い』
フィリピンのマルコス大統領は5月31日の基調講演で、強い言葉で中国に警告を発した。南シナ海の領有権をめぐって、フィリピンは中国と海上で一触即発の局面が続いている。
マルコス氏は相互防衛条約を結ぶ米国と、共同で反撃する可能性まで示唆。仮に中国側の攻撃で死者が出れば、『ルビコン川を渡ったことになる』とも発言した。
こうした強い発言に対し、中国の軍事科学院の何雷・元副院長は、『あまりに好戦的すぎる』と述べ、緊張の高まりの責任はマルコス政権にあると批判した。」
(朝日新聞6月2日)
なんだかなあ・・・。
「シャングリラ・ダイアローグ」の模様を伝える朝日新聞の記事の中に、こんな件(くだり)があった。
「『フィリピン国民が(相手の)故意の行為によって死亡すれば、それは戦争に極めて近い』
フィリピンのマルコス大統領は5月31日の基調講演で、強い言葉で中国に警告を発した。南シナ海の領有権をめぐって、フィリピンは中国と海上で一触即発の局面が続いている。
マルコス氏は相互防衛条約を結ぶ米国と、共同で反撃する可能性まで示唆。仮に中国側の攻撃で死者が出れば、『ルビコン川を渡ったことになる』とも発言した。
こうした強い発言に対し、中国の軍事科学院の何雷・元副院長は、『あまりに好戦的すぎる』と述べ、緊張の高まりの責任はマルコス政権にあると批判した。」
(朝日新聞6月2日)
なんだかなあ・・・。
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