ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

鳩山元首相 新党「共和党」の立ち上げ

2019-10-26 12:22:31 | 日記
鳩山由紀夫元首相がこのほど新たな政治団体「共和党」の設立に向けた初の準備会を開いた。鳩山氏といえば、(旧)民主党の結成に参加し、この新党の初代代表に就いた人物である。7年ほど前に政界を引退し、今ではすっかり「過去の人」になった感がある。そんな「レジェンド」が今度は「共和党」を立ち上げようというのだから、冗談めいた話である。

民主党と共和党といえば、アメリカでは互いにアンチの関係にある政党である。鳩山氏が(今は存在しない、過去の日本の)「民主党」の、そのアンチとして今回の「共和党」なる新党を立ち上げようとしているのだとすれば、この元首相の問題意識は、(自身の存在も含めて)まるきり「過去のもの」だと言わなければならない。

鳩山氏は先日の新党設立準備会で、新党の理念として、正義、美徳、卓越、友愛という4つの「公準」を掲げ、日米問題、日中問題、日韓問題などについて、相変わらずの「鳩山節」をぶち上げている。

せっかくのウイークエンドだから、文章が長たらしくなるのは避け、その詳細については後日(機会があれば)とりあげることにしよう。きょうのところは、とりあえず「笑える」ネタとして、鳩山氏が環境問題に言及した件(くだり)を紹介するに止めよう。彼はこんなふうに述べている。

「このまま行くと地球の気候変動、地球の温暖化に歯止めがかけられないのではないか。一説には、排出される二酸化炭素というものをクリアするためには、1千年かかるといわれる。一旦、閉じても1千年かかるということなので、今すぐに二酸化炭素をゼロにしたとしても、1千年間、その影響が続くとしたときに、今、私たちがどんな行動をすべきかということが、最も早急に行わなければならないことではないか。」

地球の気候変動に対処し、地球の温暖化を食い止めるために、我々はどうすべきなのか。どうしなければならないのか。ーー即効性のある有効な打開策などない、もう手遅れなのだ、というのが、はっきりした答えだろう。

ところがこの楽天家は、こう述べるのである。
「我々がしなければならないこと、それは、我々がすぐにでも行わなければならないことである」。
何という空疎なトートロジー。我々は、すべきことを、すぐにでも実行しなければならない。鳩山氏はこう語りながら、我々がでは「何を」なすべきかについては、一言も語らない。これでは、あの進次郎若大臣も顔負けの無意味な空念仏ではないか。

由紀夫くん、まさか、進次郎くんの引き立て役になるつもりじゃないよね⁉
コメント
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