おはようございます。
もうすぐ7月ですが、大河ドラマと言うのは、毎年7月がひとつのクライマックスで、
戦争の月なんですね。そう言えば一昨年の大河ドラマ「八重の桜」では、7月は会津戦争でした。
今回は、その敵、長州藩が、がっつり描かれますから・・・やっぱり大河ドラマは面白いですね。
さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、
若いミユウちゃん(25)と御島さんのマンションで「週末肉食べ会」を行っておりました。
「わたしね。今朝、珍しくNHKの番組を見ていて・・・なんかニュース掘り下げ、なんとかみたいな番組で」
「ガッテンの小野さんが司会している番組なのね」
と、御島さん。
「で、なんか、その日のテーマに沿って、専門家を含めて様々な立場の人が討論するような番組だったんだけど」
「今朝のテーマは「痩せ過ぎ女子が、結婚や出産でヤバイ事になっている」的な内容だったのよ」
と、御島さん。
「ほう、さすがに御島さんが食いつくような内容だ」
と、僕。
「それでね・・・なんていうのかな・・・わたし、頭に来ちゃったの。いろいろなあり方に」
と、御島さん。
「え?それは具体的に、どういう感じだったんですか?」
と、ユキちゃん。
「だいたい、わたし大学教授って大っ嫌いなのね。だってダサいおっさんの癖に知識ひけらかして」
「正義の味方面して、ドヤ顔・・・も、最悪なオヤジでしょ?そんな人間の言う事なんて、軽く無視よ、わたしは」
「そんなオヤジ、この世に存在してほしくないし、視界にすら入れたくないもの・・・」
と、御島さん。明らかに怒っている。
「話としては、こうなの。現代の女性が美しくなりたくて、食を細くしたり、ダイエットしたりして」
「数値としても、明らかに痩せ過ぎで、戦後すぐの女性よりも、平均体重が明らかに軽い」
「だから、そういう過度なダイエットが身体に悪影響を及ぼしていて、生理が来なくなっちゃう女性も散見される」
「それが結局、結婚や妊娠に響いて・・・正しく妊娠出来ない、なんて結果を産んでいる・・・と言う状況が」
「今、あるらしいの」
と、御島さん。
「でも、それって5年以上前から言われている事だし・・・わたしが何に怒っているかって言うと」
「そういう情報をテレビで流せば、そういう状況が変わる、改善されると思っているNHKの制作側とこのクズ早稲田大学の教授に」
「怒り狂っているわけなの」
と、御島さん。
「だいたい、そういう事実を示せば、女性達がその情報に接して、意識を変えるなんて思っているとしたら」
「バカ過ぎて笑っちゃうでしょう?テレビや大学教授にそんなチカラがあるわけないでしょう?どっちもバカなんだから!」
と、御島さん。
「だいたい女性を舐めすぎなのよ。こういう奴らよ、女性を蔑視したり、女性をおもちゃにしたり」
「女性は頭が悪いから啓蒙活動が必要だ・・・なんて言いながら、女性にチヤホヤされたくて、大学教授をやっている」
「このクソ教授・・・下心が見え見えなのよ。それでいて、言ってる事は浅くて、なにかって言うと」
「「戦後すぐの女性達より平均体重が下なんです。この状況を打開し、今すぐにでも女性を助けなければ」って」
「以前タレント活動していた、反原発のクズ政治家と発想が同じだわ。「子供達の為に今すぐ原発を無くしましょう!」って」
「要は女性票を取り込みたいだけの嘘つき政治家の手法と全く同じなの。ほんと、腹たったわ」
「要は、似非フェミニスト・・・単に女性にチヤホヤされたいだけのバカオトコよ。その本質は、ね」
と、御島さんは、とにかく怒っている。
「だいたい、テレビだって同じでしょ?、もう、テレビなんて終わったコンテンツなのよ」
「もう、今の時代、テレビは必要とされていないの。人々はリアルライフでしあわせを得る為に日々のライフスタイルを作っている」
「素敵な人間同志のコミュニティを作り上げ、そのネットワークを利用して、毎日を楽しんでいる」
「仕事も充実させている。皆の笑顔がわたしを笑顔にするし、そんな皆がわたしは好きだわ。皆に愛されている事も実感しているし」
「それが本当のしあわせでしょ?そういう生活にテレビなんて必要ないでしょ?情報はネットや新聞でチェックすれば」
「充分だし、仕事に充実して取り組んで、終わったら、好きな仲間と楽しくお酒を飲みながら、笑顔でおしゃべりすれば」
「それで一日がしあわせに終わっていく・・・人生ってそういうモノでしょ?」
と、御島さん。
「あるいは、「リアルライフ」が上手くいかなくて、「ネットライフ」中心になっている人もいるでしょう」
「動画を楽しんだり、映画を見たり、ネットの友人といろいろおしゃべりしたり」
「ブログを覗いて意見を言い合ったり・・・今、人々の生活は「リアルライフ」中心か、「ネットライフ」中心の」
「二極化しているの。その生活の中に、テレビを視聴する時間が必要かしら?」
「ただセンスの無い、中二向けの作り物の動画をただただシーケンシャルに流すだけの視聴する価値の無い映像マシンが」
「人生に必要?一億総白痴化マシンは人生にいらないでしょ?」
と、御島さん。
「そういう時代に入ってきているのに、土曜日の朝の時間帯に「女性は痩せ過ぎ」なんて話題を今頃になってやっている」
「その時代感覚のズレも嫌だったけれど、そこに「こぶ平」がいるのよ!なんで週末の朝から、「こぶ平」の顔なんか見なきゃいけないの」
「わたし、あのオトコ大嫌いなのよ。未だに幼児言葉が抜けないし、見るからにダサいし、見るからに友達少ないタイプでしょう?」
「それに大人のオトコの癖に何の魅力も無いでしょう?子供の頃から一切苦労をしていないから、成長出来なかったタイプの男性で」
「とにかく、女性にすれば、視界に一切入れたくないタイプ・・・そんなオトコを土曜日の朝にテレビに出す?」
「そんなオトコが現代女性の切実な問題に切り込めると本当に思ってるの?わたし、不快過ぎて呆れちゃったわ」
と、御島さん。今までに無いくらい強烈に怒っている。
「(小声で)ゆるちょさん・・・御島さん、明らかに怒っていますけど・・・これ、原因、ゆるちょさんじゃないですか?」
と、貴島くん。
「(小声で)聞いてますよ。大学時代の先輩の女性とサシ飲みしたって・・・それで御島さん、本格的に怒っているんじゃないですか」
と、貴島くん。
「(小声で)いや、だって、相手も忙しい人だから・・・4年ぶりに飲めたんだよ。世界的に有名な外資系の会社の」
「お偉いさんで・・・世界を飛び回っている女性だから、やっと飲めたって感じだし、もちろん、既婚だし・・・」
「昔から、お世話になってきた人だから、久しぶりに飲んだって話なわけだし・・・」
と、僕。
「(小声で)まあ、理屈的には、僕も男性ですから、説得されますけど・・・女性、特に御島さんは、洞察力すごいですから」
「ゆるちょさんから、何か不穏な匂いを嗅ぎとったとか・・・そういう事じゃありませんか?」
と、貴島くん。
「(小声で)おいおい。僕は超クソ真面目オトコだぜ・・・そういう所は信頼出来るって言うのは、御島さんだってわかってるはずなんだけどな」
と、僕。
「(小声で)だったら・・・やっぱ嫉妬でしょうね。その女性・・・外資系のお偉いさんってところに御島さんが嫉妬しているのかもしれません」
と、貴島くん。
「(小声で)いずれにしろ、今日の御島さんの暴走を止めるのは、ゆるちょさんの仕事ですからね。頼みましたよ・・・」
と、貴島くんは言葉にした。
「なるほど・・・そういう事なら、攻撃的に前に出るか」
と、僕は口の中で、つぶやいていた。
「・・・と言う事は、御島さんは、二つの事に怒り狂っている・・・と言う話になるね?」
「大学教授は、事実を示せば、女性達の意識は変わると思っている・・・そこがそもそもそオカシイと言う事と」
「テレビも同じで、そういう番組を流せば、女性達の意識を変える事が本気で出来ると思っている・・・結局、テレビも大学教授も、その意識がおかしいだろ!と」
「指摘したい、と言うのが、御島さんの本音と言うところかな?」
と、僕。
「ええ。そうです。それに、わたしが大学教授を嫌いなのは、結局、学生時代から勉強しかして来なかったから、世の女性達の本音なんて読み取る事すら出来ないし」
「その大学教授の本音は「僕こんなに勉強出来るんだ、ママ、偉いでしょ」って言う、子供の頃のママ大好き症候群の延長」
「あとは、そういう女性問題を扱えば、女性に尊敬されると踏んでいる卑しい下心を持っていると言う事・・・ほんとガサツな脳・・・吐き気がするわ」
と、御島さん。
「それともうひとつ。その大学教授からは、女性蔑視の匂いがぷんぷんしていたの。つまり、「女性はバカだから俺が啓蒙してあげよう」と言う上から目線の」
「「俺は頭がいい。だからバカなオンナ達を守ってあげよう。俺、偉いだろう」って言う意識が見え見えだったの。その匂いも無茶苦茶嫌だった」
「ああいう、バカオトコって、ほんと、大学教授に多いタイプなのよね」
と、御島さん。
「なるほど・・・女性からすれば、許せない事が満載・・・それが今日の御島さんを激怒させているんだね」
と、僕。
「まあ、そこは御島さんの指摘で明らかになったから、話を進めよう。そもそもその話って、フランスのモデル業界で、ガリガリの女性は」
「ランウェイを歩かせないと言う法律が出来た・・・と言う話にリンクした話だったんじゃなかったっけ」
「例のイザベル・カロさんが拒食症撲滅の為の啓発キャンペーンの為に、自らのガリガリになった身体を写真に撮ってポスターにした事で」
「マスコミなどにも大きく取り上げられた件・・・あれってもう結構前だよね」
と、僕。
「そう。まさにその写真を今回も出してたわ。イザベル・カロさんがその後、亡くなった事も説明していたけど、「今頃になってその話?」って感じだったわ」
「人を説得したり、意識を変える為には、タイミングが必要だって事も奴らは、まったくわかっていないの」
と、御島さん。
「じゃあ、話を解いていこう。まず、大事なのは、今回の主要テーマに関して・・・「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」と言う疑問について考えてみよう」
「そこをまず解きほぐしてから、女性の意識を変えさせる説得力について考える事にしよう」
と、僕。
「「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」・・・これについて、ミユウちゃんはどう思う?」
と、僕。
「そうですね。それって要は、若い女性は、素敵な男性に愛され、恋人から結婚と言う女性のしあわせを現実化したいから・・・」
「そのひとつの手段として、可愛かったり、素敵な服を着たい・・・と言う現実的な手段を用いる為に、可愛い服に自分の身体を合わせる事から始めるんだと思います」
「女性服の売り場に行けばわかりますけど、可愛い服や素敵な服は当然、デザイン的な条件からも、少し細身の体型でないと入らないように出来ています」
と、ミユウちゃん。
「なるほど。女性は痩せると言うより、可愛い服を着たいから、その服の着れる自分にしている・・・そう言う意識なんだね」
と、僕。
「ええ。女性はものすごく現実的な思考をしますから・・・この可愛い服が着たいから、5キロ痩せよう・・・と言うような目標の立て方をするんです」
「だって、具体的な目標を立てないと女性は、がんばれませんから」
と、ミユウちゃん。
「ふーん、女性は皆、そういう考え方なの?」
と、僕。
「そうとばかりとは限らないと思います。実際、いろいろなタイプの女性がいます。「ダイエットと女性」と言うテーマでは長年取材してきましたが」
「具体的な彼がいない女性が自分の美意識に従って、ダイエットを行っていると言う構図が多いのが現実です」
「あるいは、今不幸だから、しあわせになりたいからこそ、人間性の小さい女性が手軽にダイエットをしたくて、それが結果、リバウンドにつながって」
「ドンドン太るからさらに手軽なダイエットに手が伸びて・・・と言う悪循環につながるパターンも多く見られます」
と、辛辣姫。
「じゃあ、そのユキちゃんに聞くけど・・・その場合の言葉のキモは、「お手軽ダイエット」と言う事になるんだろうけど」
「何故女性は、リバウンドのリスクの高い、「お手軽ダイエット」に手を出すの?」
と、僕。
「個人差はあると思いますけど、女性は長期計画が苦手なんですよ。どちらかと言えば、即物的に欲しいものを手に入れたい・・・そういう特徴を持っているのが女性なんです」
「それは男性が長期ローンでマンションを買うのに適しているのに対して、女性は見えるモノに敏感で、短期的周期で思考をするのが得意だと言う特徴があるからだと思います」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・男性は長期スパンでモノを考えるのが得意だけど、女性は短期スパンでモノを考えるのが得意」
「・・・さらに男性が夢想的なのに対して、女性は現実的・・・そういう特徴も関係しているんだろうね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、体脂肪を落とす場合は、3ヶ月から6ヶ月スパンで毎回考えているじゃないですか。しかも、これまで何度も体脂肪燃焼を成功させているから」
「計画さえ立てて、毎日のライフスタイルにエアロバイクのトレーニングの時間さえ入れ込んで習慣化してしまえば」
「半年で12キロくらいは、楽に落とす事が出来る・・・それを経験からわかっているから・・・食事でのダイエットはほとんどやらないんですよね?」
と、ユキちゃん。
「ああ。食を制限すると、どうしても食ストレスが溜まるからね。溜まった食ストレスは食べる事でしか解消出来ないから」
「結果、リバウンドをする。それは5年かけても、10年かけても、結果リバウンドするから、食は制限しないんだ」
と、僕。
「で、話を女性が何故「お手軽ダイエット」にばかりハマるか?に戻しますが、やはり、女性は、結果がすぐ欲しいのと、本能的に嫌と感じる時間はあまり持ちたくない」
「・・・なにしろ、女性は本能の世界の住人ですから、理性の世界に住む男性みたいに理論的に自分の本能を騙せないから、本能が不快な事は長く我慢出来ないんです」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・それが女性が「お手軽ダイエット」にハマる原因か。じゃあ、女性のスポーツ選手って言うのは、それはすごい人達なんだな」
と、僕。
「ええ。そう思いますよ。女性の大敵、日焼けによるシミ・そばかすを物ともしないし・・・求めているモノが違うって感じですね」
と、辛辣姫。
「そうか。それって日本人のスポーツ選手の精神力の強さ・・・が、日本の女性選手が世界で活躍している理由になるのかしらね」
と、御島さん。
「それは多分、何かを守るためには日本人の女性は犠牲的精神すら、あるから、強いって言う、そういう話なんだと思います」
と、ユキちゃん。
「だから、日本人の女性や男性が強さを発揮するのは、その精神的強さ・・・それは個で自立しているからだとわたしは思います」
「だって、わたし達は神を信じない・・・つまり、誰にも依存していないんです。個でシステムとして完全に自立しているから」
「逃げ場はそもそも無いし、逃げる日本人は人ではありませんから・・・その日本文化が日本人が退路を断って、腹をくくってかかった時、その道で」
「絶対的な強さを発揮するんだと思います」
と、冷静に辛辣姫。
「そっか。それからすると・・・お手軽ダイエットをやる人って、必ず、片手間にやっているんですよね。仕事をしながら、だったり、片手間に簡単に出来て」
「楽して、キレイになろうとしているから・・・結局、リバウンドってなってるんだと思うんですね」
「だから、やっぱり、ゆるちょさんみたいに長期計画で、毎月、少ないターゲットを設けて、ちょっとずつ体脂肪を燃やして確実に減らしてくって方が」
「確実なんですよね・・・」
と、ミユウちゃん。
「そういう意味で言ったら、オトコって目標立てて、それをクリアする事に快感を感じるんだけど」
「その辺、女性はどうなの?ミユウちゃん」
と、僕。
「うーん、そもそも目標立てるとか、それを長期計画で、クリアするとか、女性は、全然苦手だと思います」
「むしろ、そういう無味乾燥な時間を減らして、キラキラした時間を増やしたいと思います、女性であれば」
「だからこそ、オリンピック目指している女性のスポーツ選手は女性からすれば、尊敬に値する・・・そういう事なんだと思います」
と、ミユウちゃん。
「・・・と言う事はそもそも女性って、今を大切にしたい人達だから、我慢が嫌いなんだ。今を我慢して、8月、綺麗な身体でビキニデビューみたいなのは、不得意なんだ?」
と、僕。
「まあ、そういう事になりますね。だって、今日を楽しく生きられるから、人生が充実するんですよね」
「だから、何かを得るために毎日確実に我慢の時間があると考えると・・・難しい女性達は多いと思いますね。個人差はあると思いますけど」
と、ミユウちゃん。
「でもさ、ミユウちゃんは、身長もスラリと高いし、細身のモデル体型じゃん?それは実際、どうやってキープしているわけ?」
と、僕。
「子供の頃からのライフスタイルですかね。そもそもそんなにがっつり食べないし、胃が小さいんですよ」
「美味しいものをちょっとずつたくさんの種類が食べたい方だから、そんなに胃は大きくなくていいんです」
と、ミユウちゃん。
「じゃあ、子供の頃からの躾けみたいなモノも入ってるって事?」
と、僕。
「ああ。それはありますね。それと自分に対する美意識でしょうね。親戚とかもすらりとした細身の女性が多かったし」
「見習いたい女性が周囲に多かったです。子供の頃から」
と、ミユウちゃん。
「なるほど・・・と言う事は、美意識とそれを育てる環境と躾けが女性に大きな影響を与えているって事か」
と、僕。
「それについてわたしも取材した結果・・・所得の低い、太った両親の間に生まれた子は、後天的な環境的にも、遺伝的にも太った女性になり易い・・・」
「逆に、所得の高い細身の美しい両親の間に生まれた子は、細身の美しい女性になりやすいと言う統計になっていました」
と、辛辣姫。
「ん?って事は、要は女性の自分自身への人生についての美意識が最も影響をしているって事になるよ?」
と、僕。
「それって有り体に言えば、今、このアイスクリームを食べちゃいたいか、カロリーを気にして、自分の美を取るかで」
「美意識>美味しい体験・・・の人は美しくなれるし、美意識<美味しい体験・・・の人は太ってしまうって事になるんじゃない?」
と、御島さん。
「なるほど・・・となると意見が集約出来て、太る、太らないは、それぞれの自分の美意識の問題って事になるね」
と、僕。
「じゃあ、ここで、最初の問題に立ち戻ろう。「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」・・・ここまで話してきて、いざ、この問題を振られたら」
「どう答えるかな。御島さん、どうだろう?」
と、僕。
「そーねー。わたしはゆるちょくんが常々言っている「人間は本能を満足させるから、しあわせを感じられる」って言う意見にまず、賛成なのね」
「だから、わたしは自分の外見を自分の美意識を満足させる手段として見ているの。事務所の社長と言う立場上、わたしは出来るだけ、美しく、皆に愛される外見を持たないと」
「いけないと思うし、それをキープする事が自分の美意識も満足させられるし、皆の笑顔につながるから、わたしも笑顔になれるの」
「そして、それは内面の充実があるからこそ、それが外見に波及している・・・わたしはそう思っているの」
と、御島さんは答える。
「だからこそ、わたしは、いつも、内面の充実を一番に考えているわ。ゆるちょくんを始めとした、わたしが愛する面々の為に、事務所社長としても営業にチカラを入れているし」
「そういう仕事が終わった後、皆で飲むお酒は美味しいしね。だから、ここまで話してから、その疑問に答えるけど、女性は痩せただけでしあわせになれるなんて」
「そんな簡単な日本社会じゃないと、わたしは思っているの」
と、御島さん。
「ほう。なるほど」
と、僕。
「これね。説得力の話も関わってくるんだけど、例えば、女性は説得力のある男性にのみ、説得されるの。それはどういう男性かと言えば」
「ゆるちょくんの受け売りになるけど、やっぱり「サル山のボス力」を強力に持つ男性なのね。「ヒカルの君の目」を持つ男性に女性は本能的に説得されるから」
「その男性だけを視界に入れたくなる。そして、その男性の為だけに、すべての出来る事をやろうとするの」
と、御島さん。
「それは、ユキちゃんもミユウちゃんも納得する話なの?」
と、僕。
「ええ。そうですね」「はい、女性は皆、そう思うと思います」
と、ユキちゃんとミユウちゃん。
「すべて女性の行動の原点は、そういうオトコの存在なのよ。そういうオトコがいるから、そういうオトコの視線を自分だけに釘付けにしたいから」
「女性は努力するの。つまり、恋こそ、女性の行動力の原点になるの。だから、上手く恋が出来る女性は、素敵な男性に見守られて」
「ドンドン綺麗になっていくの。お互いがお互いの「ハッピーエナジー」に照らされて・・・キラキラ感のある女性になっていくのよ」
と、御島さん。
「近々結婚の控えている女性に会いに行って見ればわかるわ。そのしあわせ感、キラキラ感の正体は、目のキラキラだもん」
「だから、わたしが思うのは、自分にちゃんとした美意識があって、その美意識を満たせるような自分を作れれば、素敵な男性に恋され、素敵な結婚が出来る」
「そういう事だと思うの。つまり、最も基本なのは、内面の充実なのよね。そして、その内面の充実が外見に波及して美しくなり、それが、しあわせにつながる」
「そういう話になるから、基本中の基本になるのは、自分の人生に関する美意識だと思う」
と、御島さん。
「ん。さっきは「自分の外見に対する美意識」と言う答えだったけど、表現が、「自分の人生に対する美意識」と言う表現に変わったね」
と、僕。
「うん。よーく考えたら、自分の外見だけ、美しくするだけじゃ、女性は、しあわせになれないと思ったの。自分の人生に対する美意識が無ければ」
「自分をしあわせにする周囲の環境が作れないじゃない。日本人が女性でしあわせになる為には、多くの男性や女性に愛される女性になる必要があるもの」
「それを考えれば、男性や女性に愛される女性になる事が出来て初めて、女性はしあわせになれるんだから・・・そういう人間になる事がまず、大事って事になるから」
「「自分の人生に対する美意識」があれば、女性はしあわせになれる・・・そういう結論になるの」
と、御島さんは、結論をまとめあげた。
「なるほど・・・御島さんが怒っていた最初の議論をまとめると、大学教授も、テレビも説得力の無い、上から目線の「俺偉い病」になっていたから、御島さんを」
「怒らしたと言う結論になるね。そして、しあわせになれる女性は「人生に対する美意識」がある女性で、日本では、多くの男性や女性に愛される女性になるからこそ」
「しあわせになれるのであって、痩せたくらいじゃしあわせになんか、なれるはずもない。そんな簡単に女性はしあわせになれないけど」
「多くの男性や女性に愛されれば、しあわせになれるんだから、女性はそれを忘れないで欲しい・・・そういう結論かな」
と、僕。
「ええ。・・・やっぱり、ゆるちょくんは、話を回しながら結論に辿り着く司会の仕事が上手いわ。だからこそ、ゆるちょくんは多くの女性に愛されるのよね」
と、御島さん。
「で、説得力の話だけどさ・・・」
と、僕。
「結局、大事な事って、この人の話だったら、聞きたいって女性の思う男性の話こそ、説得力を持つのよ」
「女性に愛された事の無い、枯れたオヤジが上から目線で誰もが知ってる話をドヤ顔でプレゼンしたって、誰も聞かないわ」
「要は女性に恋された経験の豊富な男性の言葉こそ、説得力を持つのよ。だって、この世はどこまでも、男性がプレゼンして、女性が恋に落ちる世界なんだから」
「女性が言葉を聞きたい相手の男性を選択するんだから、その選択された経験が豊富な男性こそが、説得力を持つの。女性に対してね」
と、御島さんが結論的にまとめた。
「その時、女性は動くの。恋に落ちた瞬間、女性は動き出すの。ハートに火がつくの」
と、御島さん。
「そういう女性のハートに火をつける男性こそ、日本の女性の財産って事になるのよね・・・結局」
と、御島さんはやさしい目で、言葉にした。
「ゆるちょくん・・・」
と、御島さん。
「うん。なあに」
と、僕。
「ううん、何でもない。あなたはわたしの重要な戦力だし、いつも傍にいてくれる素敵な男性だもんね」
「さ、今日も楽しく結論を出す事が出来たから・・・もっと楽しく飲みましょう!」
と、御島さんは機嫌よく、笑顔で、新しいシャンパンを開けた。
(おしまい)
もうすぐ7月ですが、大河ドラマと言うのは、毎年7月がひとつのクライマックスで、
戦争の月なんですね。そう言えば一昨年の大河ドラマ「八重の桜」では、7月は会津戦争でした。
今回は、その敵、長州藩が、がっつり描かれますから・・・やっぱり大河ドラマは面白いですね。
さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)、社長の御島さん(31)、辛辣姫ユキちゃん(28)、
若いミユウちゃん(25)と御島さんのマンションで「週末肉食べ会」を行っておりました。
「わたしね。今朝、珍しくNHKの番組を見ていて・・・なんかニュース掘り下げ、なんとかみたいな番組で」
「ガッテンの小野さんが司会している番組なのね」
と、御島さん。
「で、なんか、その日のテーマに沿って、専門家を含めて様々な立場の人が討論するような番組だったんだけど」
「今朝のテーマは「痩せ過ぎ女子が、結婚や出産でヤバイ事になっている」的な内容だったのよ」
と、御島さん。
「ほう、さすがに御島さんが食いつくような内容だ」
と、僕。
「それでね・・・なんていうのかな・・・わたし、頭に来ちゃったの。いろいろなあり方に」
と、御島さん。
「え?それは具体的に、どういう感じだったんですか?」
と、ユキちゃん。
「だいたい、わたし大学教授って大っ嫌いなのね。だってダサいおっさんの癖に知識ひけらかして」
「正義の味方面して、ドヤ顔・・・も、最悪なオヤジでしょ?そんな人間の言う事なんて、軽く無視よ、わたしは」
「そんなオヤジ、この世に存在してほしくないし、視界にすら入れたくないもの・・・」
と、御島さん。明らかに怒っている。
「話としては、こうなの。現代の女性が美しくなりたくて、食を細くしたり、ダイエットしたりして」
「数値としても、明らかに痩せ過ぎで、戦後すぐの女性よりも、平均体重が明らかに軽い」
「だから、そういう過度なダイエットが身体に悪影響を及ぼしていて、生理が来なくなっちゃう女性も散見される」
「それが結局、結婚や妊娠に響いて・・・正しく妊娠出来ない、なんて結果を産んでいる・・・と言う状況が」
「今、あるらしいの」
と、御島さん。
「でも、それって5年以上前から言われている事だし・・・わたしが何に怒っているかって言うと」
「そういう情報をテレビで流せば、そういう状況が変わる、改善されると思っているNHKの制作側とこのクズ早稲田大学の教授に」
「怒り狂っているわけなの」
と、御島さん。
「だいたい、そういう事実を示せば、女性達がその情報に接して、意識を変えるなんて思っているとしたら」
「バカ過ぎて笑っちゃうでしょう?テレビや大学教授にそんなチカラがあるわけないでしょう?どっちもバカなんだから!」
と、御島さん。
「だいたい女性を舐めすぎなのよ。こういう奴らよ、女性を蔑視したり、女性をおもちゃにしたり」
「女性は頭が悪いから啓蒙活動が必要だ・・・なんて言いながら、女性にチヤホヤされたくて、大学教授をやっている」
「このクソ教授・・・下心が見え見えなのよ。それでいて、言ってる事は浅くて、なにかって言うと」
「「戦後すぐの女性達より平均体重が下なんです。この状況を打開し、今すぐにでも女性を助けなければ」って」
「以前タレント活動していた、反原発のクズ政治家と発想が同じだわ。「子供達の為に今すぐ原発を無くしましょう!」って」
「要は女性票を取り込みたいだけの嘘つき政治家の手法と全く同じなの。ほんと、腹たったわ」
「要は、似非フェミニスト・・・単に女性にチヤホヤされたいだけのバカオトコよ。その本質は、ね」
と、御島さんは、とにかく怒っている。
「だいたい、テレビだって同じでしょ?、もう、テレビなんて終わったコンテンツなのよ」
「もう、今の時代、テレビは必要とされていないの。人々はリアルライフでしあわせを得る為に日々のライフスタイルを作っている」
「素敵な人間同志のコミュニティを作り上げ、そのネットワークを利用して、毎日を楽しんでいる」
「仕事も充実させている。皆の笑顔がわたしを笑顔にするし、そんな皆がわたしは好きだわ。皆に愛されている事も実感しているし」
「それが本当のしあわせでしょ?そういう生活にテレビなんて必要ないでしょ?情報はネットや新聞でチェックすれば」
「充分だし、仕事に充実して取り組んで、終わったら、好きな仲間と楽しくお酒を飲みながら、笑顔でおしゃべりすれば」
「それで一日がしあわせに終わっていく・・・人生ってそういうモノでしょ?」
と、御島さん。
「あるいは、「リアルライフ」が上手くいかなくて、「ネットライフ」中心になっている人もいるでしょう」
「動画を楽しんだり、映画を見たり、ネットの友人といろいろおしゃべりしたり」
「ブログを覗いて意見を言い合ったり・・・今、人々の生活は「リアルライフ」中心か、「ネットライフ」中心の」
「二極化しているの。その生活の中に、テレビを視聴する時間が必要かしら?」
「ただセンスの無い、中二向けの作り物の動画をただただシーケンシャルに流すだけの視聴する価値の無い映像マシンが」
「人生に必要?一億総白痴化マシンは人生にいらないでしょ?」
と、御島さん。
「そういう時代に入ってきているのに、土曜日の朝の時間帯に「女性は痩せ過ぎ」なんて話題を今頃になってやっている」
「その時代感覚のズレも嫌だったけれど、そこに「こぶ平」がいるのよ!なんで週末の朝から、「こぶ平」の顔なんか見なきゃいけないの」
「わたし、あのオトコ大嫌いなのよ。未だに幼児言葉が抜けないし、見るからにダサいし、見るからに友達少ないタイプでしょう?」
「それに大人のオトコの癖に何の魅力も無いでしょう?子供の頃から一切苦労をしていないから、成長出来なかったタイプの男性で」
「とにかく、女性にすれば、視界に一切入れたくないタイプ・・・そんなオトコを土曜日の朝にテレビに出す?」
「そんなオトコが現代女性の切実な問題に切り込めると本当に思ってるの?わたし、不快過ぎて呆れちゃったわ」
と、御島さん。今までに無いくらい強烈に怒っている。
「(小声で)ゆるちょさん・・・御島さん、明らかに怒っていますけど・・・これ、原因、ゆるちょさんじゃないですか?」
と、貴島くん。
「(小声で)聞いてますよ。大学時代の先輩の女性とサシ飲みしたって・・・それで御島さん、本格的に怒っているんじゃないですか」
と、貴島くん。
「(小声で)いや、だって、相手も忙しい人だから・・・4年ぶりに飲めたんだよ。世界的に有名な外資系の会社の」
「お偉いさんで・・・世界を飛び回っている女性だから、やっと飲めたって感じだし、もちろん、既婚だし・・・」
「昔から、お世話になってきた人だから、久しぶりに飲んだって話なわけだし・・・」
と、僕。
「(小声で)まあ、理屈的には、僕も男性ですから、説得されますけど・・・女性、特に御島さんは、洞察力すごいですから」
「ゆるちょさんから、何か不穏な匂いを嗅ぎとったとか・・・そういう事じゃありませんか?」
と、貴島くん。
「(小声で)おいおい。僕は超クソ真面目オトコだぜ・・・そういう所は信頼出来るって言うのは、御島さんだってわかってるはずなんだけどな」
と、僕。
「(小声で)だったら・・・やっぱ嫉妬でしょうね。その女性・・・外資系のお偉いさんってところに御島さんが嫉妬しているのかもしれません」
と、貴島くん。
「(小声で)いずれにしろ、今日の御島さんの暴走を止めるのは、ゆるちょさんの仕事ですからね。頼みましたよ・・・」
と、貴島くんは言葉にした。
「なるほど・・・そういう事なら、攻撃的に前に出るか」
と、僕は口の中で、つぶやいていた。
「・・・と言う事は、御島さんは、二つの事に怒り狂っている・・・と言う話になるね?」
「大学教授は、事実を示せば、女性達の意識は変わると思っている・・・そこがそもそもそオカシイと言う事と」
「テレビも同じで、そういう番組を流せば、女性達の意識を変える事が本気で出来ると思っている・・・結局、テレビも大学教授も、その意識がおかしいだろ!と」
「指摘したい、と言うのが、御島さんの本音と言うところかな?」
と、僕。
「ええ。そうです。それに、わたしが大学教授を嫌いなのは、結局、学生時代から勉強しかして来なかったから、世の女性達の本音なんて読み取る事すら出来ないし」
「その大学教授の本音は「僕こんなに勉強出来るんだ、ママ、偉いでしょ」って言う、子供の頃のママ大好き症候群の延長」
「あとは、そういう女性問題を扱えば、女性に尊敬されると踏んでいる卑しい下心を持っていると言う事・・・ほんとガサツな脳・・・吐き気がするわ」
と、御島さん。
「それともうひとつ。その大学教授からは、女性蔑視の匂いがぷんぷんしていたの。つまり、「女性はバカだから俺が啓蒙してあげよう」と言う上から目線の」
「「俺は頭がいい。だからバカなオンナ達を守ってあげよう。俺、偉いだろう」って言う意識が見え見えだったの。その匂いも無茶苦茶嫌だった」
「ああいう、バカオトコって、ほんと、大学教授に多いタイプなのよね」
と、御島さん。
「なるほど・・・女性からすれば、許せない事が満載・・・それが今日の御島さんを激怒させているんだね」
と、僕。
「まあ、そこは御島さんの指摘で明らかになったから、話を進めよう。そもそもその話って、フランスのモデル業界で、ガリガリの女性は」
「ランウェイを歩かせないと言う法律が出来た・・・と言う話にリンクした話だったんじゃなかったっけ」
「例のイザベル・カロさんが拒食症撲滅の為の啓発キャンペーンの為に、自らのガリガリになった身体を写真に撮ってポスターにした事で」
「マスコミなどにも大きく取り上げられた件・・・あれってもう結構前だよね」
と、僕。
「そう。まさにその写真を今回も出してたわ。イザベル・カロさんがその後、亡くなった事も説明していたけど、「今頃になってその話?」って感じだったわ」
「人を説得したり、意識を変える為には、タイミングが必要だって事も奴らは、まったくわかっていないの」
と、御島さん。
「じゃあ、話を解いていこう。まず、大事なのは、今回の主要テーマに関して・・・「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」と言う疑問について考えてみよう」
「そこをまず解きほぐしてから、女性の意識を変えさせる説得力について考える事にしよう」
と、僕。
「「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」・・・これについて、ミユウちゃんはどう思う?」
と、僕。
「そうですね。それって要は、若い女性は、素敵な男性に愛され、恋人から結婚と言う女性のしあわせを現実化したいから・・・」
「そのひとつの手段として、可愛かったり、素敵な服を着たい・・・と言う現実的な手段を用いる為に、可愛い服に自分の身体を合わせる事から始めるんだと思います」
「女性服の売り場に行けばわかりますけど、可愛い服や素敵な服は当然、デザイン的な条件からも、少し細身の体型でないと入らないように出来ています」
と、ミユウちゃん。
「なるほど。女性は痩せると言うより、可愛い服を着たいから、その服の着れる自分にしている・・・そう言う意識なんだね」
と、僕。
「ええ。女性はものすごく現実的な思考をしますから・・・この可愛い服が着たいから、5キロ痩せよう・・・と言うような目標の立て方をするんです」
「だって、具体的な目標を立てないと女性は、がんばれませんから」
と、ミユウちゃん。
「ふーん、女性は皆、そういう考え方なの?」
と、僕。
「そうとばかりとは限らないと思います。実際、いろいろなタイプの女性がいます。「ダイエットと女性」と言うテーマでは長年取材してきましたが」
「具体的な彼がいない女性が自分の美意識に従って、ダイエットを行っていると言う構図が多いのが現実です」
「あるいは、今不幸だから、しあわせになりたいからこそ、人間性の小さい女性が手軽にダイエットをしたくて、それが結果、リバウンドにつながって」
「ドンドン太るからさらに手軽なダイエットに手が伸びて・・・と言う悪循環につながるパターンも多く見られます」
と、辛辣姫。
「じゃあ、そのユキちゃんに聞くけど・・・その場合の言葉のキモは、「お手軽ダイエット」と言う事になるんだろうけど」
「何故女性は、リバウンドのリスクの高い、「お手軽ダイエット」に手を出すの?」
と、僕。
「個人差はあると思いますけど、女性は長期計画が苦手なんですよ。どちらかと言えば、即物的に欲しいものを手に入れたい・・・そういう特徴を持っているのが女性なんです」
「それは男性が長期ローンでマンションを買うのに適しているのに対して、女性は見えるモノに敏感で、短期的周期で思考をするのが得意だと言う特徴があるからだと思います」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・男性は長期スパンでモノを考えるのが得意だけど、女性は短期スパンでモノを考えるのが得意」
「・・・さらに男性が夢想的なのに対して、女性は現実的・・・そういう特徴も関係しているんだろうね」
と、僕。
「ゆるちょさんは、体脂肪を落とす場合は、3ヶ月から6ヶ月スパンで毎回考えているじゃないですか。しかも、これまで何度も体脂肪燃焼を成功させているから」
「計画さえ立てて、毎日のライフスタイルにエアロバイクのトレーニングの時間さえ入れ込んで習慣化してしまえば」
「半年で12キロくらいは、楽に落とす事が出来る・・・それを経験からわかっているから・・・食事でのダイエットはほとんどやらないんですよね?」
と、ユキちゃん。
「ああ。食を制限すると、どうしても食ストレスが溜まるからね。溜まった食ストレスは食べる事でしか解消出来ないから」
「結果、リバウンドをする。それは5年かけても、10年かけても、結果リバウンドするから、食は制限しないんだ」
と、僕。
「で、話を女性が何故「お手軽ダイエット」にばかりハマるか?に戻しますが、やはり、女性は、結果がすぐ欲しいのと、本能的に嫌と感じる時間はあまり持ちたくない」
「・・・なにしろ、女性は本能の世界の住人ですから、理性の世界に住む男性みたいに理論的に自分の本能を騙せないから、本能が不快な事は長く我慢出来ないんです」
と、辛辣姫。
「なるほど・・・それが女性が「お手軽ダイエット」にハマる原因か。じゃあ、女性のスポーツ選手って言うのは、それはすごい人達なんだな」
と、僕。
「ええ。そう思いますよ。女性の大敵、日焼けによるシミ・そばかすを物ともしないし・・・求めているモノが違うって感じですね」
と、辛辣姫。
「そうか。それって日本人のスポーツ選手の精神力の強さ・・・が、日本の女性選手が世界で活躍している理由になるのかしらね」
と、御島さん。
「それは多分、何かを守るためには日本人の女性は犠牲的精神すら、あるから、強いって言う、そういう話なんだと思います」
と、ユキちゃん。
「だから、日本人の女性や男性が強さを発揮するのは、その精神的強さ・・・それは個で自立しているからだとわたしは思います」
「だって、わたし達は神を信じない・・・つまり、誰にも依存していないんです。個でシステムとして完全に自立しているから」
「逃げ場はそもそも無いし、逃げる日本人は人ではありませんから・・・その日本文化が日本人が退路を断って、腹をくくってかかった時、その道で」
「絶対的な強さを発揮するんだと思います」
と、冷静に辛辣姫。
「そっか。それからすると・・・お手軽ダイエットをやる人って、必ず、片手間にやっているんですよね。仕事をしながら、だったり、片手間に簡単に出来て」
「楽して、キレイになろうとしているから・・・結局、リバウンドってなってるんだと思うんですね」
「だから、やっぱり、ゆるちょさんみたいに長期計画で、毎月、少ないターゲットを設けて、ちょっとずつ体脂肪を燃やして確実に減らしてくって方が」
「確実なんですよね・・・」
と、ミユウちゃん。
「そういう意味で言ったら、オトコって目標立てて、それをクリアする事に快感を感じるんだけど」
「その辺、女性はどうなの?ミユウちゃん」
と、僕。
「うーん、そもそも目標立てるとか、それを長期計画で、クリアするとか、女性は、全然苦手だと思います」
「むしろ、そういう無味乾燥な時間を減らして、キラキラした時間を増やしたいと思います、女性であれば」
「だからこそ、オリンピック目指している女性のスポーツ選手は女性からすれば、尊敬に値する・・・そういう事なんだと思います」
と、ミユウちゃん。
「・・・と言う事はそもそも女性って、今を大切にしたい人達だから、我慢が嫌いなんだ。今を我慢して、8月、綺麗な身体でビキニデビューみたいなのは、不得意なんだ?」
と、僕。
「まあ、そういう事になりますね。だって、今日を楽しく生きられるから、人生が充実するんですよね」
「だから、何かを得るために毎日確実に我慢の時間があると考えると・・・難しい女性達は多いと思いますね。個人差はあると思いますけど」
と、ミユウちゃん。
「でもさ、ミユウちゃんは、身長もスラリと高いし、細身のモデル体型じゃん?それは実際、どうやってキープしているわけ?」
と、僕。
「子供の頃からのライフスタイルですかね。そもそもそんなにがっつり食べないし、胃が小さいんですよ」
「美味しいものをちょっとずつたくさんの種類が食べたい方だから、そんなに胃は大きくなくていいんです」
と、ミユウちゃん。
「じゃあ、子供の頃からの躾けみたいなモノも入ってるって事?」
と、僕。
「ああ。それはありますね。それと自分に対する美意識でしょうね。親戚とかもすらりとした細身の女性が多かったし」
「見習いたい女性が周囲に多かったです。子供の頃から」
と、ミユウちゃん。
「なるほど・・・と言う事は、美意識とそれを育てる環境と躾けが女性に大きな影響を与えているって事か」
と、僕。
「それについてわたしも取材した結果・・・所得の低い、太った両親の間に生まれた子は、後天的な環境的にも、遺伝的にも太った女性になり易い・・・」
「逆に、所得の高い細身の美しい両親の間に生まれた子は、細身の美しい女性になりやすいと言う統計になっていました」
と、辛辣姫。
「ん?って事は、要は女性の自分自身への人生についての美意識が最も影響をしているって事になるよ?」
と、僕。
「それって有り体に言えば、今、このアイスクリームを食べちゃいたいか、カロリーを気にして、自分の美を取るかで」
「美意識>美味しい体験・・・の人は美しくなれるし、美意識<美味しい体験・・・の人は太ってしまうって事になるんじゃない?」
と、御島さん。
「なるほど・・・となると意見が集約出来て、太る、太らないは、それぞれの自分の美意識の問題って事になるね」
と、僕。
「じゃあ、ここで、最初の問題に立ち戻ろう。「そもそも女性は痩せたら、しあわせになれるのか?」・・・ここまで話してきて、いざ、この問題を振られたら」
「どう答えるかな。御島さん、どうだろう?」
と、僕。
「そーねー。わたしはゆるちょくんが常々言っている「人間は本能を満足させるから、しあわせを感じられる」って言う意見にまず、賛成なのね」
「だから、わたしは自分の外見を自分の美意識を満足させる手段として見ているの。事務所の社長と言う立場上、わたしは出来るだけ、美しく、皆に愛される外見を持たないと」
「いけないと思うし、それをキープする事が自分の美意識も満足させられるし、皆の笑顔につながるから、わたしも笑顔になれるの」
「そして、それは内面の充実があるからこそ、それが外見に波及している・・・わたしはそう思っているの」
と、御島さんは答える。
「だからこそ、わたしは、いつも、内面の充実を一番に考えているわ。ゆるちょくんを始めとした、わたしが愛する面々の為に、事務所社長としても営業にチカラを入れているし」
「そういう仕事が終わった後、皆で飲むお酒は美味しいしね。だから、ここまで話してから、その疑問に答えるけど、女性は痩せただけでしあわせになれるなんて」
「そんな簡単な日本社会じゃないと、わたしは思っているの」
と、御島さん。
「ほう。なるほど」
と、僕。
「これね。説得力の話も関わってくるんだけど、例えば、女性は説得力のある男性にのみ、説得されるの。それはどういう男性かと言えば」
「ゆるちょくんの受け売りになるけど、やっぱり「サル山のボス力」を強力に持つ男性なのね。「ヒカルの君の目」を持つ男性に女性は本能的に説得されるから」
「その男性だけを視界に入れたくなる。そして、その男性の為だけに、すべての出来る事をやろうとするの」
と、御島さん。
「それは、ユキちゃんもミユウちゃんも納得する話なの?」
と、僕。
「ええ。そうですね」「はい、女性は皆、そう思うと思います」
と、ユキちゃんとミユウちゃん。
「すべて女性の行動の原点は、そういうオトコの存在なのよ。そういうオトコがいるから、そういうオトコの視線を自分だけに釘付けにしたいから」
「女性は努力するの。つまり、恋こそ、女性の行動力の原点になるの。だから、上手く恋が出来る女性は、素敵な男性に見守られて」
「ドンドン綺麗になっていくの。お互いがお互いの「ハッピーエナジー」に照らされて・・・キラキラ感のある女性になっていくのよ」
と、御島さん。
「近々結婚の控えている女性に会いに行って見ればわかるわ。そのしあわせ感、キラキラ感の正体は、目のキラキラだもん」
「だから、わたしが思うのは、自分にちゃんとした美意識があって、その美意識を満たせるような自分を作れれば、素敵な男性に恋され、素敵な結婚が出来る」
「そういう事だと思うの。つまり、最も基本なのは、内面の充実なのよね。そして、その内面の充実が外見に波及して美しくなり、それが、しあわせにつながる」
「そういう話になるから、基本中の基本になるのは、自分の人生に関する美意識だと思う」
と、御島さん。
「ん。さっきは「自分の外見に対する美意識」と言う答えだったけど、表現が、「自分の人生に対する美意識」と言う表現に変わったね」
と、僕。
「うん。よーく考えたら、自分の外見だけ、美しくするだけじゃ、女性は、しあわせになれないと思ったの。自分の人生に対する美意識が無ければ」
「自分をしあわせにする周囲の環境が作れないじゃない。日本人が女性でしあわせになる為には、多くの男性や女性に愛される女性になる必要があるもの」
「それを考えれば、男性や女性に愛される女性になる事が出来て初めて、女性はしあわせになれるんだから・・・そういう人間になる事がまず、大事って事になるから」
「「自分の人生に対する美意識」があれば、女性はしあわせになれる・・・そういう結論になるの」
と、御島さんは、結論をまとめあげた。
「なるほど・・・御島さんが怒っていた最初の議論をまとめると、大学教授も、テレビも説得力の無い、上から目線の「俺偉い病」になっていたから、御島さんを」
「怒らしたと言う結論になるね。そして、しあわせになれる女性は「人生に対する美意識」がある女性で、日本では、多くの男性や女性に愛される女性になるからこそ」
「しあわせになれるのであって、痩せたくらいじゃしあわせになんか、なれるはずもない。そんな簡単に女性はしあわせになれないけど」
「多くの男性や女性に愛されれば、しあわせになれるんだから、女性はそれを忘れないで欲しい・・・そういう結論かな」
と、僕。
「ええ。・・・やっぱり、ゆるちょくんは、話を回しながら結論に辿り着く司会の仕事が上手いわ。だからこそ、ゆるちょくんは多くの女性に愛されるのよね」
と、御島さん。
「で、説得力の話だけどさ・・・」
と、僕。
「結局、大事な事って、この人の話だったら、聞きたいって女性の思う男性の話こそ、説得力を持つのよ」
「女性に愛された事の無い、枯れたオヤジが上から目線で誰もが知ってる話をドヤ顔でプレゼンしたって、誰も聞かないわ」
「要は女性に恋された経験の豊富な男性の言葉こそ、説得力を持つのよ。だって、この世はどこまでも、男性がプレゼンして、女性が恋に落ちる世界なんだから」
「女性が言葉を聞きたい相手の男性を選択するんだから、その選択された経験が豊富な男性こそが、説得力を持つの。女性に対してね」
と、御島さんが結論的にまとめた。
「その時、女性は動くの。恋に落ちた瞬間、女性は動き出すの。ハートに火がつくの」
と、御島さん。
「そういう女性のハートに火をつける男性こそ、日本の女性の財産って事になるのよね・・・結局」
と、御島さんはやさしい目で、言葉にした。
「ゆるちょくん・・・」
と、御島さん。
「うん。なあに」
と、僕。
「ううん、何でもない。あなたはわたしの重要な戦力だし、いつも傍にいてくれる素敵な男性だもんね」
「さ、今日も楽しく結論を出す事が出来たから・・・もっと楽しく飲みましょう!」
と、御島さんは機嫌よく、笑顔で、新しいシャンパンを開けた。
(おしまい)