「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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お昼間カフェ!「ゆるちょTEA」(23)(ゆるちょの昼間向けゆるゆるトーク!(笑))

2010年05月24日 | お昼間カフェ
どうも!「由美ちゃん物語」の沢村です。まひるです!

今日も、楽しい気分になりたくて、あのカフェに遊びに来てしまいました!

わたしも、おいしいパフェが食べたくて、さわさんについて来てしまいました!

やあ、今日も、いい感じで、海が見えています!

海風が気持ち良く吹いています。とっても、気持ちいいですね!

ほら、さわさん、坂登りますよ!

う、うん。まひるちゃん、坂登るの速いからなあ。


あ、あなたも、あのカフェに?

じゃ、ご一緒しましょう!



江ノ電の鎌倉高校駅前から続く一本の坂を、海を右に見ながら登って、ちょっと左に折れると、ほら、ありました。小さなカフェが。

海を見渡せるこのカフェは、昼下がりの気持ちのいい時間を過ごすのに、うってつけ。

さあ、ドアを開けますよ!

「カランコローン」

そして、もちろん、いつものように、奥のカウンターには、マスターのゆるちょさんが、立っています。

「いらっしゃいませ。いつものお席ですね!」

彼は、そう告げるとにこやかに、席を用意するのでした。


さて、今日は週の始めの月曜日!

まあ、ゆるやかな感じで、始めてみましょうか!

楽しい週始めは、気持ち良く!という感じで!

さあ、今日もテンション高目で、開店です!



さて、今日は、沢村さんとまひるさんが、来ていらっしゃるので、お話しましょうか!


沢村さん、まひるさん、お疲れ様です!


沢村:おはようございます。いやあ、最近は、撮影から解放されて、とても楽しいですよ!


まひる:私は、なんだか、ちょっと寂しいけどな。


なるほど、ひと、それぞれ、という感想ですね。


沢村:大学の仕事は、なかなか、忙しいからね。それに、今は5月病の季節だし・・・。


まひる:さわさん、そんな仕事もしているの?


カウンセラー的な仕事もなされているんですか?



沢村:うん。まあ、そういう関係の勉強もしているから、対応することになるんだ。大学生の5月病は、けっこう深刻なんだ!


まひる:へえ。わたし、全然、そういうのとは、縁遠いなあ。


まひるさんは、元気そのものといった感じですからね。


沢村:うーん、まひるみたいなタイプとは、明らかに違うタイプが、そういう病気になるんだけどね。まあ、大学に入ってみたけど、思っていたのと、違う!という奴だよ。


まひる:事前の調査が、できてなかった、ってことなのかしら?


大学受験は大変ですからね。でも、なぜ、その大学にいきたいか、が大切だと、わたしなんかは、思いますけどね。


沢村:まあ、そこらへん、あこがれだけで、入ってしまったり、思い込み、というのも、あるしね。それに、その大学しか、受からなかったなんてこともあるからね。


まひる:ふーん。なんだか、大変なんだねー、沢さんも。


なかなか、大変ですね。


沢村:まあ、そういうこともあるから、撮影が終わってうれしいわけさ。まあ、でも、僕のカウンセリングルームは女子学生が多くて、うれしいけどね!


まひる:5月病なんて言って、実はさわさん目当ての女性が多いんじゃないのー?


ふーむ、そちらも、なかなか大変なようですね(笑)。


さて、そう言えば、昨日の「龍馬伝」、お二人は見ましたか?


沢村:うん。ちょっと論文をまとめながらだったけど、ちら見したよ。


まひる:私もレポート書いてたから、ちら見!


なるほど、どんな感想をもたれました?


沢村:なんというか、昨日は、武市さんが、引っ立てられるというのが、メインだったよね。自分を語る武市さんが、昔の武市さんに戻っているようで、良かったな。


まひる:私も、ちょっと音は消してたんだけど、武市さんの表情が良かった感じ!やさしい頃の武市さんに戻っていたもの。


なるほど、やはり、昨日は、武市さんの回という感じだったんですね。


沢村:富さんが、武市さんを尊敬しているのが、よくわかったね。やっぱり、夫婦って、奥さんが旦那さんを尊敬している構図が必要だなあ、って思ったな。


まひる:尊敬できるようなひとでないと、夫にはしたくないな。わたしは。


なるほど、尊敬というキーワードは、夫婦にとって、とても大切なキーワードになるようですね。


沢村:だからこそ、ああいう美しいストーリーが編めるんだよね。ああいうストーリーを編みたければ、旦那は尊敬されるような能力が必要だってことだね。


まひる:尊敬できるからこそ、愛せる。そういうことだと、わたしは、思うけどな。


なるほど。求めるものが、高いと、いろいろ大変な感じですね。


沢村:でも、武市さんが引っ立てていかれるときの、富さんって、美しかったなあ。


まひる:そうね。あれは、こころの美しさが出ていたような気がする。


こころの美しさですか。じゃあ、こころも美しくしておかないといけない、ということですね。


沢村:こころが美しいひとは、佇まいも美しくなる、ということなんじゃないかな。昨日の富さんを見て、そう思ったけどね。


まひる:武市さんを尊敬しているから、こころも美しくなるっていうことかな。旦那が素晴らしければ、それに合わせようとがんばるもの、女性は。


なるほど。全ては旦那が素晴らしいことから、始まるわけですね。


沢村:尊敬できるような要素をもつこと。それが、旦那が素晴らしくなるキーということになるね。


まひる:こころから、尊敬できる。わたしもそんな旦那さんが、欲しいなあ。


いやあ、なかなか、大変ですね。でも、尊敬されるということは、夫婦にとって必要なことかもしれませんね。


沢村:男性が尊敬できるような人間なら、女性もそれにならって尊敬できるような女性になっていくんだろうね。


まひる:うん。わたしもそう思う。尊敬できるようなひとと、恋愛することが大切、ということね!


武市さんと富さんというのは、日本の美しい夫婦愛を表現されていますからね。ああいう夫婦になりたい、というのは、自然な想いなんじゃないでしょうか。


沢村:富さん、綺麗だったなあ。


まひる:うん。綺麗だった。


なるほど、あの綺麗さの裏には、尊敬という言葉が隠されていたんですね。


沢村:それに、富さんは、謙虚なんだと思うよ。だから、素直に武市さんを尊敬できる。そういう謙虚さが、女性を美しくするんじゃないかな。


まひる:そうだね。謙虚って、絶対必要だと思うな。謙虚じゃなけりゃ、他人を尊敬なんて、できるはずがないもの。


なるほど、謙虚さが、一番重要な態度ということになりますね。


沢村:謙虚な女性こそ、一番美しい、ということになるかな。


まひる:やっぱり、女性の話になっちゃうんだから、さわさんは!


まあ、でも、男性は、そこにいきますよね(笑)。


沢村:そうだよ。僕は素直に思ったことを話しているだけだよ。


まひる:はいはい。わかりました。


はははは。まあ、けんかなさらないでください。


というところへ「カランコローン」と、由美さん、来店です。


由美:マスター、こんにちわ!アイスレモンティー、お願い!


はい。承りました。


沢村:由美さん、ひさしぶり!


まひる:由美さーん、こんにちわ!


由美:ここにくれば、二人に会えると思って!お久しぶりね!


はい。アイスレモンティーになります。お会いするの、久しぶりなんですか?


由美:ええ。最近、撮影が立て込んでいて、なかなか、時間がないの。


沢村:エピソードⅣも、なかなか、快調のようですね。


まひる:わたし、由美さんと会えなくて、寂しい!


由美:ええ。忙しくなってしまって。ごめんね、まひるちゃん!でも、二人は出番があるかもよ!


沢村:え、そうなんですか?


まひる:うれしい!また、あの舞台に帰れるんだ!


由美:まあ、プロデューサーの意向次第みたいだけどね。


沢村:まあ、期待しないで楽しみにしていますよ。


まひる:わたしも、楽しみしていよう!っと。


由美:マスター、海側に移動します。ダイエットの話は、また、明日聞きますね!


はい。了解しました。


さて、いい天気ですね。

今日も、いい一日になりそうです。


さて、長々としゃべってきましたが、

今日はこのくらいにしましょうか。

海も綺麗に見える時間に入ってきました。

みなさん、楽しんでいってくださいね!

ではでは。




そう言って、マスターは、カウンターの中へ、戻って行きました。

「由美さん、あの佳乃さんて、紹介してもらうわけには、いきませんかね!」

と、沢村さんは、楽しそうにしゃべっています。

まひるさんも、にこやかな笑顔で、由美さんと談笑しています。

由美さんも、楽しそうにお話されています。

三人とも楽しい時間を過ごされているようですね。

静かな時間が、波音と共に過ぎていきます。

太陽がさんさんと降り注ぎ、海はどこまでも、気持ちよく、広がっています。

海の見える静かな午後。ここでは、気持ちのいい時間だけが、過ぎていきます。



小田さんの「言葉にできない」を歌詞論考!(感動ストーリーの秘密!:日本人的美学からの論考)

2010年05月24日 | 日本人の秘密
おはようございます!

いやあ、なんだか雨の日が続きますね。

実際、雨というのは、ちょっと苦手。

というか、なんとなく、楽しくない。

というわけで、一番苦手な季節は、つゆ!というわけですけど、

そういう季節になってしまったんですかね!

まあ、あまり気にせず、さらりと感じていようかと思いますが、

なんか、髪の毛もへろっとしてくるし、

湿気が多いと、いろいろ状況も変わってくる、今日この頃ですね。


さて、今日は、月曜日ということで、ちょっとやわらかい感じで、論考してみましょう。

えー、よくCMで流れている小田和正さんの「言葉にできない」という曲について、

その歌詞論考というのを、久しぶりにやってみましょうか!


えー、この曲が出てから、30年近くなるんですね。いやあ、いい曲はいつ聞いても

同じような感動を与えてくれますね。

この曲は、当時オフコースというグループの曲として発表されましたが、

当時、オフコースは一緒にやっていた鈴木康博氏が脱退したい旨を小田和正氏に表明したことで、

解散の危機にありました。鈴木氏と小田氏は、オフコースのオリジナルメンバーで、

大学時代から、彼ら二人が中心になってやってきたグループだったんですね。

そして、鈴木氏は、オフコースのキャプテン的な意識もあったと思います。

しかし、「さよなら」の大ヒットを契機に、小田和正のオフコースになっていく、グループ内にあって、

「新しい道を自分自身で見つけるべきでは?」

という思いを持ったり、

小田氏の音楽性についていけなくなった自分を感じることが、いやになった、

ということもあったと思います。まあ、人間いろいろ考えるものですからね。

そして、最終的に、オフコース脱退、という道に至ったのだ、と思います。

同じように音楽で飯をくってきた人間として、小田氏の音楽性の高さは、認めるべきものだし、

近くでやってきたからこそ、認めることの悔しさ辛さというのもあったと思いますね。

だから、離れるという決断をした。

それは、オフコースを破壊する行為でもあって、多くのファンは、その行き方を悲しんだものでした。

でも、結局、そのことが、小田和正というひとりのアーティストを生む結果になったわけですから、

鈴木氏の決断というのは、結果として良かったということになりますね。


まあ、その決断のおかげで、この名曲が生まれたわけですから、さらに良かった、とそういうことになるわけです。

この「言葉にできない」は、鈴木氏に対する思いを込めて、小田和正が書き上げた渾身の一曲ということになります。

1982年6月30日の、鈴木氏の在籍するオフコースとして、最後のコンサートの時に、武道館の舞台の上で、

「心はなれて」という、また、この鈴木氏に対して書いたと思われる名曲を唄った小田氏は、すでに感極まっていました。

そして、「言葉にできない」のイントロが流れるやいなや、小田氏は、鈴木氏と歩んできた今までを思い、涙を流したのです。

この想いは、彼しかわからないものだったでしょう。涙ながらに唄った「言葉にできない」は、未だにファンの間では語りぐさになっています。


さて、そんな「言葉にできない」ですが、まあ、歌詞論考しちまいましょう。ま、ゆるやかに、楽しい感じでね!


終わるはずのない愛が途絶えた

いのち尽きていくように

違う、きっと違う

こころが叫んでいる


えー、最初の出だし、というあたりですが、

これ、オフコースが終わっていくという想いを持ちながら書いていることがだだわかりですね。

そして、小田さんは、別れたくなかったんですね。


「終わるはずのない愛」というのが、オフコースでしょう。ま、それが終わってしまうわけですから、どれほど、こころが痛かったか、

というわけですね。まあ、それが途絶えた、と言ってるわけです。そして、命がつきていくようだ、というわけで、

これは、逃れられない運命だった、ということも暗示しています。

そして、それに対する感情は、

「違う、きっと違う」であり、それがこころの叫びだと、言っているわけです。決して口では出せないけれど、こころは、

そう叫んでいるんだ、そう言って、本意を顕にしているわけですね。

えー、ラブソング的な解釈とすると、ひとりの女性の愛が終わるところから始まるストーリーです。

その愛の終わりを彼女は信じられない。違うきっと違うんだ、と、こころが叫ぶほど、その愛の終りを受け入れられない女性という

ストーリーです。


ひとりでは、生きていけなくて

また、誰かを愛している

こころ、悲しくて

言葉にできない


まあ、オフコース問題で話すと、小田さんは、ひとりでは生きていけない、鈴木氏にやめないでくれ、と暗示しているわけです。

そして、ラブソングとして見ると、ひとりでは生きていけないから、また、それだけで、愛するひとをみつける、その悲しさは、

言葉にすることができない、としているわけです。ひとりでいたくないから、誰かを愛することは、悲しいことだ、と言っているわけですね。


lalala ・・言葉にできない


これ珍しいんですね。サビをラで歌っていくわけですが、オフコースや小田さんの他の曲にはあまり見られない感じです。

ただ、前回の歌詞論考でも話しましたが、サビはその曲の最もいいたいところ、主張であるわけですから、

そこを見れば主張がわかる、ということで、「言葉にできないことが、いろいろあるんだ!」

ということが、この曲の主張ということで、題名にもなっている、ということなんですね。


一番の歌詞全体を見ると、弱い女性が、突然の愛の終わりに悲しみ、言葉にできないんだけど、こころは違う!と叫びつづけているんだ、という

ことですね。そして、ひとりでは、生きていけない、弱い女性の悲しさと、そのために恋愛している悲しさを同時に挙げていて、

言葉にできないんだ!と叫んでいるわけです。そういう意味では弱い女性の悲しさを唄った歌詞ということになるわけです。


さて、では、2番の歌詞に行きましょう。


せつない嘘をついては、いいわけを飲み込んで

はたせぬあの頃の夢は、もう消えた


えー、これオフコース問題的には、いろいろせつない嘘をつくことになったことを言っているんでしょうね。オフコース的には、解散は秘密にしていましたから、

いろいろマスコミにインタビューされても、せつない嘘をついていましたからね。果たせぬ夢というのは、オフコースの曲を海外でヒットさせたい、

アメリカでヒットさせたい、という小田さんの夢でしょう。「ムーン・リバー」という曲が大好きな小田さんらしい発想です。

さて、ラブソング的には、これもか弱い女性のストーリーということで、せつない嘘をついたり、いいわけを飲み込むのは女性の性というわけで、

夢も消えてしまったかわいそうな女性というストーリーになっています。


誰のせいでもない 自分が小さすぎるから

それがくやしくて 言葉にできない


オフコース問題的には小田さんの自戒の念というところでしょう。鈴木氏がやめるのは、だれのせいでもない、ということでしょう。

そして、自分が小さすぎるというのは、小田さんの素直な想いなのでしょうね。それがくやしくて、言葉にすることができない、ということなのでしょう。

ラブソング的には、そんな女性になっているのも、だれのせいでもないの。自分がちいさすぎるの。それがくやしくて、言葉にできないの、と

女性の自戒ストーリーになっています。まあ、だれでも、自分が小さすぎると若い頃は想いますからね。それで共感を覚えるのでしょうね。


lalala・・・言葉にできない


というわけで、いろいろな言葉にできないことがあるんだ、というサビに、そして主張につながっていくわけです。

2番の歌詞は、全体的には、若い女性の自戒の嘆き、というストーリーになっていますね。


あなたに会えてほんとうによかった

うれしくてうれしくて言葉にできない


というわけで、ここがサビ以上に主張したいところなわけです。まあ、本音というわけですが、

これ、オフコース問題的に言うと、鈴木氏への小田氏の素直な言葉だと思いますね。いっしょに、今までオフコースをやってこれてよかった。

別れることになるけど、今までの思い出は決して忘れない、そういうことだと思いますね。

そして、ラブソング的には、女性として、いろいろ大変だけど、今あまりいい状況じゃないけど、でも、これだけは言える。

あなたに会えてほんとうによかった。うれしくてうれしくて言葉にできない

という、最初の愛の終わりに、愛していた彼に、送る言葉なんですね。


あなたに会えて、ウー

言葉にできない

今、あなたに会えて、ウー


そして、最後に、ほんとうにあなたに会えてよかった、と締めくくるんですね。

そして、良かった、と言う言葉をいわないことで、逆に強調しているわけです。

なるほどね。

愛が突然終わって、いろいろ悪い状況になったりしているけど、でも。

でも、私は、言葉にできないけれど、実は、あなたに会えてほんとうによかった、と思っているの。ほんとよ。

今、あなたにあえて、ほんとうによかったと思っている!

というストーリーだったんですね。


こころの中には、いろいろな言葉があふれているけど、なかなか、それは、言葉にできない、


それは、本当にそうですよね。うん?まあ、僕の場合は、ガンガン言葉にしてしまいますが、

まあ、この曲が出た頃は、まだ、僕もクソガキで、なかなか、その思いというものを言葉にすることが、できなかったもんでした。

まあ、女性というのは、か弱い存在の時期がありますから(笑)、そのこころの琴線に触れるでしょうね。

非常にドラマチックな名曲です。

なるほど、やはり、ストーリーが感動的な物語になっていたんですね。

だから、感動するわけで、まあ、改めてこう論考してみると、名曲には名曲たる所以があるんですね。


まあ、この曲には、唯一欠点がありまして・・・結婚式で歌えない、ということでしょうか(笑)。

まあ、別れちゃうんでね。そういう意味では、同じオフコースの「さよなら」も、もちろん、歌えませんがね。

そういう意味では、別れということをテーマにすると、名曲になりやすいのかな。

まあ、「ラブラブでうれしー」という状態だと、あまり感動ストーリーなんてできないでしょうから、

悲しみから喜びへ、というストーリーが感動を呼ぶわけですね。なるほど、つまり、喜びを強調するために、最初に悲しみ状態にしておく、

というわけですね。ストーリーというのは、強調というのが、ひとつのキーですから、まあ、最大限に喜びを強調するには、悲しみから入るのは、

お約束というわけですね。なるほど。

そういう意味では、この「言葉にできない」は正統な感動型ラブストーリーということになるわけで、まあ、あるいみ典型例と言ってもいいんですね。

なるほど、ストーリーをつむぐ人間としては、勉強になりますね。


結局、感動とは、そういう風にしてつくられていく、ということがだだわかりに、なりました。

なるほどね。強調かあ。そして、

「あなたに会えてよかった。うれしくてうれしくて、言葉にできない」

と言う歌詞が、最初にできたことも、だだわかりです。

この言葉を思いついて、そこから、他のストーリーを編み上げればいいわけですからね。最初は悲しみ、そして最後は感動的に、締める。

そうか、また、いろいろわかってしまった、今日この頃でした。


さて、長くなりました。

なるほど、いろいろわかりましたね。ストーリーの編み方の勉強になります。

まあ、小田さんの場合、音楽的にも、声的にも素晴らしいので、まあ、あれだけの感動を与えるわけですけど、

まあ、作詞の世界も、なかなか興味深い感じです。

まあ、いずれにしろ、同じストーリーテリングの世界ですから、共通するものがたくさんあって、いい勉強になります。

まあ、今回は「感動するストーリーとは」みたいな感じの論考になりましたからね。

なかなか、おもしろかったです。

みなさんも、楽しんで頂けたでしょうか。


さて、今日も長々と書いてしまいました。

ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました!

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。



さて、今日もここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。

また、次回お会いしましょう。


ではでは。



銀座は、大人のワンダーランド!(楽しい大人遊び!)

2010年05月23日 | アホな自分
いやあ、疲れた。もう、歩き通しでしたからねー!

というわけで、今日の午後は、雨!ということで、

自転車のトレーニングは、できない!

ということで、僕はひとりで、へろっと銀座に遊びに行ってきました。

まあ、家を出るときは、自転車でへろっと出て行くのは同じですからね。

まあ、普段着で、というところが、まあ、違いますけど、

「んじゃ、夕方には、戻るから」

と、言い残し、そのまま、最寄り駅近くの駐輪場へ直行。電車に乗って銀座へ、行ってきました!(笑)。


もう、銀座はすっかり僕の遊び場ですね。

まあ、いろいろおもしろいアイテムも売っていますし、なにより、店員さんの質が高い!

もう、対応もばっちりだし、まあ、基本、旗艦店ですから、その店のトップな人間ばかり配置されているわけですからね。

まあ、頭の回転も速い、いいひとばかり、ということで、気安い僕は、すーぐ仲良くなっちゃうんですよね。

なにしろ、僕は決断が速いですから、

「お、これ、俺の人生に必要なアイテムだ!」

と、見抜くとすぐ買っちゃう、という店からすれば、非常にいいお客さんなわけですから、

お互いしあわせにする関係ということで、仲良くなっちゃうわけですよ。


銀座のダンヒルもよくアクセサリー類を買うので、おにいちゃん達と仲良いし、有楽町丸井には、僕が愛するサイクリスト向けの店、

「ローテイト」

があるので、そこは、サイクリスト御用達で、店員さんたちも、ジロやツールドカリフォルニアの話もできたし、楽しかったっす!

もう、すっかり顔なじみさんですからね。まあ、今日は別の場所で、いろいろ買っちゃったので、その店にたどり着いた時には、

ちょっとお金が足りなくなっていて、ピンクのジロカラーのサイクリスト用パーカーが買えなかった。残念。まあ、来週には残っていないでしょう。

1万5000円くらいだったけどね。来週買いにいこうかなあ。


まあ、銀座まわりの楽しいことは、女性の店員さん達が美しい、というのもありますね。

僕は、最近になって、やっと目力が復活してきて、美人の女性との目力のやりあいにも勝利することができる割合が増えてきました。

あれ、おもしろくて、負けると女性は、手で髪の毛を触る、という行為にでるんです。それで勝敗がわかるというわけで、

男性が負けるとあたふたしてしまいます。いやあ、先月、龍馬伝展に行ったとき、その会場の整理係の女性が非常に美しくて、

ちょっと目力合戦に負けましたけど、それ以来、ずんどこ自転車トレーニングをやっていますからね。

なぜ、自転車トレーニングをすると、目力が鍛えられるか、というと、あれは、非常に異性から注目を受ける状況を呼ぶわけです。

だから、たくさんの異性の注目を受けるので、結果、異性との視線のやりあいが起こるわけで、シビアに目力が鍛えられるわけです。

今回、銀座では、無敗だったような気がするなあ。あれ、負けるとあたふたして、ハートをズドンを打ち抜かれて相手になんとなく恋愛感情を

感じたりするわけですけど、まあ、龍馬伝展では、そこまで行かなかったですね。相手も視線が固定されていましたから、

相手もなにがしかの影響があったと思いますね。いやあ、目力合戦で遊んでいるなんて、そんなやつ、いないよね(笑)。


まあ、そんなことをして遊んでいるおかげか、女性を見る目がずんどこ鍛えられちゃって、最近、美人さんのハードルが上がる上がる。

ちょっとやそっとの、美人さんじゃ、美人!と感じなくなってしまいました。いやあ、大丈夫かね、俺!(笑)。


まあ、そんな美人の多い銀座ですが、僕は物怖じせず興味があればどんな店にも入っていってしまうので、ずんどこいろんな情報を獲得することができます。

真珠とかみてたんですけど、ピンクパールがやっぱり最高級な感じでしたね。黒真珠もあったけど、黒、白、ピンクをまぜて、マルチなんていう商品も

ありましたが、ピンクパールがもっとも上品で、女性が喜びそうな感じでした。ネックレスで、10万円くらいでしたけど、

三越のセールということだったので、普通は2倍くらいするそうです。あれ、女性喜びそうだったな。

まあ、女性が欲しがるものを調査、というわけで、まあ、「由美ちゃん物語」を書く取材だったりするわけですよ。

まあ、女性の気持ちも表現しないといけないので、女性的な気持ちになって、欲しいものを探したりしているわけですね。

それで、アクセサリー売り場で、

「ちょっと、女性に贈りたいので、いろいろと教えてください。ま、今日は検討だけだけどね」

と、店員さんに言えば、もう、楽しく説明してくれますからね。

店員さんっていうのは、基本、話好きな方が多いので、もう、話好きの僕としては、もう、思い切り楽しくなっちゃうわけですよ。

それで、美しい女性だったり、上品な女性だったりするわけですから、楽しくないはずが無い!というわけで、


もうね。銀座はワンダーランドって、感じです。

いろいろな店をずんどこ開拓して、いろんな店員さんと友達になって、ずんどこ楽しい未来を開く。

いやあ、楽しい、大人の遊びって、感じですかね。


カリフォルニアは、気持ちが良さそう!(サンデーモーニングの気持ちよさ!)

2010年05月23日 | アホな自分
しかし、日曜日だっつーに、天気の悪いのは、困ってしまいますね!

やっぱり、日頃のストレスやら、何やらを週末のサイクリングで発散する僕としては、

こういうのは、困ってしまいます!


ま、といって、走れないわけでもなさそうなので、週末のお仕事の終わった午後あたりから、走りにいく予定ですけど、

雨降り出したら、さすがに、それもねえ・・・。

サイクリングは、ダイエットにも、強力に寄与しますから、個人的には、走りたい気持ちで一杯ですが、

まあ、自然が相手なんで仕方ないところです。


今週は、朝はツールドカリフォルニア、夜は、ジロ・デ・イタリア!という、サイクリストには、うれしい時間だったりするわけですが、

今見ていますが、今日のカリフォルニアは、めちゃくちゃ天気がいいみたいです。

まあ、カリフォルニアって、天気がいいのが、普通みたいですから、ちょっとあこがれたりしますねー。

こう、サイクルロードレースシーンを見ていて楽しいのは、世界各地の風景を見れることで、その雰囲気だったりを感じられることでしょうか。

カリフォルニアの気持ちよさそうな風景を見るにつけ、西海岸ロックは、こういう感じから、作られるんだなあ、と

そういうことを思ったりもできます。

ロスなんかも、行ってみたいなあ、という感じです。

まあ、気持ちよさそうな場所であることは、確かみたいですね。


今、サイクルロードレースシーンでは、今年デビューの、ペテル・サガン選手20歳の話で、持ち切りです!

なにしろ、まだ、本の数カ月だってのに、もう、5勝。トップカテゴリーで、5勝ですからね。

昨日は、一昨日からの連勝でしたから、20歳で、これじゃあ、このあと、経験を積んだら、どうなってしまうのか!

という感じで、脅威の新人!みたいな感じで、注目の的になっています。

まあ、若くして勝ちすぎると、あまりその後、よろしくない感じになる場合が多いので、

ちょっと心配していますが、まあ、今は、楽しみに、していようかなあ、という感じで見ていますけどね。


今月は、日本国的にも、サイクリング月間ということで、気持ちの良い時間を、サイクリングで過ごしましょう!

と推奨されている日々です。

ま、天気悪くても、気持ちを引き立てて、楽しく走ってこようかなあ、今は、そんな感じですね。

この季節は、今しかないですからね。


さて、サンデーモーニングを、楽しく過ごしますかね!


ではでは。


5月はイタリアの季節!(ちゃおな毎日!)

2010年05月22日 | アホな自分
土曜日の朝は旅サラダ!というわけで、地上波の嫌いな僕ですが、土曜日の朝となると、話は別!

ゆるやかな週末の朝、週末の仕事を片付けながら、地上波がずんどこかかっています。

なんとなく、この週末の朝な感じが、僕は、好きなんですね。


で、今月のマンスリーは、イタリア!というわけで、イタリア語がずんどこ出てくるわけですね!

「ボンジョルノ!」

と、まあ、日本語のこんにちわですけど、それを言いながら、各地をまわる感じがなんとも、いい感じです。

まあ、今、毎日、ジロ・デ・イタリアですからね。

なんとなく、イタリア!な、5月!ということになります。


しかし、イタリア、行ってみたいですね。

ビッツアも、うまそうだし、日本のそれとは、全然違うみたいですし!

パスタもうまそうです。

なんていうか、子供の頃って、イタリアン系は、好きですよね。

僕が学生の頃は、イタ飯ブームというのが、ありました。

その頃は、デートというと、イタリアン・レストランという感じで、

よく、パスタ料理を食べたものです。

あの頃は、よく吉祥寺のいろいろな店をまわったなあ。

裏ジョージと言われるあたり、アルマーニの店の近くの地下にある、イタリアンレストランが

僕の定番でしたが、あの頃デートした女の子は、今何をしているんだろうなあ(笑)。


「ドベー、イルムージオ・ナッチィオナーレ!」(国立博物館は、どこにありますか?)

と、NHK「毎日イタリア語」のスキットを思い出しながら、イタリアの風景を見るのは楽しいです。

アマルフィーとか、行きたいところが、たくさんありますね。

まあ、いつの日か、イタリアに行って、イタリアの女性を、イタリア語で口説くのが、まあ、僕の目標ですから、

いつの日か、実現したいものですね(笑)。


ジロ・デ・イタリアも佳境です。

気持ちのいい5月。イタリアンな月日を楽しみたいものですね。


アーリベデルチ!

チャオ!


「龍馬伝」に高杉登場!(サガンは凄い!:龍馬伝についての、軽いおしゃべり!)

2010年05月22日 | ドラマについての小ネタ
昨日、銀座のとあるバーでの会話です。

友人:「そういえば、おまえ、「龍馬伝」ブログやってたよな?」

僕:「え?別に「龍馬伝」ブログじゃないけどさー」

友人:「だって、「龍馬伝」ネタがメインだろ?」

僕:「大河ドラマネタって、言ってくれよ。「龍馬伝」の名前は欲しくないな」

友人:「まあ、それは、どうでも、いいけど。高杉晋作のキャスト、決まったの知ってる?」

僕:「え!大河ドラマに高杉晋作が出るんだ!タブー視されているのか!と思ってたよ!」

友人:「出るみたいだよ。ほら、あの「白洲次郎」の伊勢谷友介だそうだ!」

僕:「え、「キャシャーン」か!」

友人:「「白洲次郎」だよ!」

僕:「うん。確かに「白洲次郎」つながりだろうな。しかし、どんな高杉晋作になるんだろうなあ」

友人:「なかなか、シュッとしていて、カッコよくなるんじゃないか?」

僕:「そういや、ちゃずさんが、伊勢谷友介キャスト、予測していたっけ」

友人:「だれ?ちゃずさんって?」

僕:「ああ。ブログ仲間さ。なかなか、鋭いひとだよ」

友人:「ふうん。そんな仲間がいるんだ」

僕:「ま、俺の場合、数少ないけどね(笑)」

友人:「しかし、高杉晋作って、タブー視されてたのか?」

僕:「うーん、「組!」の時なんて、声だけの登場だったからなあ」

友人:「「よ!征夷大将軍!」って、やつか!」

僕:「そうそう。あれだけだったからね。まあ、とにかく、まともな高杉晋作は、正月時代劇の、「蒼天の夢」くらいしか、見たことない」

友人:「ふうん。それ、知らないけど、誰がやったの、高杉」

僕:「野村萬斎。切れ長の目とか、けっこう本人と共通点あって、よかったんだけどね」

友人:「まあ、でも、出ることがわかったから、よかったじゃないか。高杉!」

僕:「そうだな。今は楽しみにしていようかな」

友人:「うん。それから、ちょっと違う話だけどさ」

僕:「おお。なんだよ」

友人:「それがさー」


という感じで、昨日、「龍馬伝」に、高杉晋作登場!を、友人から、教えてもらいました。

いやあ、出ることがわかって、よかったです。

ちゃずさん!高杉は、伊勢谷友介さんでしたよ!よかったですね!

まあ、今はどんな高杉になるか、楽しみにしていましょう!


しかし、今、ツールドカリフォルニアを見ていますが、20歳のペテル・サガン選手、連勝です。

すげえな、この20歳。これから、どんな選手になるか、楽しみです。


今日も、いい天気ですね。

明日は、雨らしいから、今日、気合をいれて、走ってきましょう。


楽しい週末のはじまりです!


「由美ちゃん物語」(49)

2010年05月21日 | 過去の物語
「あのう、こんにちわ。お電話しました佳乃です」

とお屋敷前の玄関のインターホンで声を掛ける佳乃さんです。

こちらもお手伝いさんが対応して、応接間に通されると、僕らはブラウンの落ち着いた感じのソファに座ります。

「さすがに社長のお宅って、感じだね。なんとなく落ち着いた雰囲気の部屋だね」

と、僕が感想を述べると、由美ちゃんが答えてくれます。

「そうね。シックな雰囲気がオーナーのセンスを感じさせるわ」

と由美ちゃんは、周りを見回しながら話しています。

「水島さんとは、もう、長いつきあいになるけど、それは、人格者の方よ」

と、佳乃さんは、水島氏の人となりを説明しています。

「そうですか。私、全然知らなかった」

と、同じお茶会に属していながら会うことのなかった由美ちゃんです。

「水島さんの属されている会は、由美さんは出たことがなかったのでしょう。まあ、あの方も頻繁に出るわけじゃなかったし、ね」

と、佳乃さんは、理由を推測しています。

「紅鹿流というのは、どれくらいの規模の会、なんですか?」

と、僕は素直に質問しています。

「メンバー的には、一万人を越えているのよ。ただし、ある一定の基準を満たす必要があるし、茶会についても、私の弟子筋の方が主催するものもあるし」

と、なんだか、すごいことをさらりと言う佳乃さんです。

「うへえ。せいぜい数百人程度か、と思ったけど、そんな大規模な組織なんですか」

と、僕は驚きながらしゃべっています。

「まあ、全国規模だから、そうなっちゃうの。大阪と福岡、仙台にも拠点があるの。だから、自然、忙しくなっちゃって」

とほほえみながら、話す佳乃さんです。

「だから、結婚もできない、ということなんでしょう?」

と、由美ちゃんは気安く言っています。

「まあ、そういうことね」

と、佳乃さんもこういうネタのやりあいには、慣れているようです。

「へえ。それが独身の理由ですか。大変ですね。こんな美しい女性、世間がほっておかないと思うけどなあ」

と、僕が言うと、佳乃さんは、にこやかな感じになりながら、

「あら。お世辞でも、美しいなんて言われるとうれしいわ」

と、佳乃さんは上機嫌になります。

「いや、もちろん、お世辞なんて言ってませんよ。僕は男性として、思ったことを言ったまでですから」

と、僕は、少し真面目に言い直すと、横から由美ちゃんが、

「もう、○○さん、大変だったんですよ。「木村佳乃くらい美人よ」って、言ったら、もう、気合入っちゃって(笑)」

と、言いつけます。

「あら、木村佳乃さんだなんて、ちょっとほめすぎだわ。木村さんに悪いわよ」

と、佳乃さんは、顔を赤らめます。

「佳乃さんって、こういうところが、少女のままなのよねえ。もう、可憐すぎです」

と、由美ちゃんは、まるで、姉に甘える妹のようです。

「そういうところに、魅了される男性も多いでしょうね。やはり、人間は、中身が大切ですから」

と、僕が言うと、佳乃さんは、

「もう、○○さんまで、恥ずかしいわ・・・」

と、うれしそうに顔を赤らめます。

「○○さん、あまり佳乃さんをいじめないで。もう、少女みたいなところがあるんだから」

と、由美ちゃんは僕を止めます。

「あれ、俺、そんなにいじめてた?女性というのは、やっぱり謎だ!」

と、僕がつぶやくと、佳乃さんと由美ちゃんは顔を見合わせて、笑いだします。

「ガールズトークというのは、男にとって、ほんとうに謎だ!」

と、ちんぷんかんぷんの僕は、憮然として、つぶやくのでした。


「お待たせしました」

と、50代の中肉中背の男性と同年代の少し小柄な女性が入ってきます。

「水島さん、こちら、○○さんと、由美さんです。お二人とも、今回のことで、お手伝い頂ける方で、以前電話で、ご説明した方々です」

と佳乃さんが、手短に紹介してくれます。

「どうも、○○と申します。八津菱電機でSEをやっております」

と僕が自己紹介します。由美ちゃんも、

「どうも。由美です。佳乃さんとは、お茶の師弟という関係になります」

と自己紹介しています。

「わたしが水島敬、彼女が、妻の由紀子です。私は水島商事の社長を務めています」

と、男性が自己紹介をします。

「いやあ、佳乃さん、やっかいなことをご相談してしまって、かえってご迷惑をかけてしまったようだ。しかし、見たところ、あなたがたは、ちょっとお若く感じるが・・・」

と、水島社長は少し訝しげに反応しています。

「まあ、こういうことは、いろいろな経験がモノを言うと思います。彼らなら十分期待に答えてくれると思いますわ」

と、佳乃さんは、社長のクレームにも平気な顔で、話しています。

「そうですか。まあ、佳乃さんがそう言うのであれば、わたしも、信じますが・・・。SEというのは、そんなに社会経験があるものなんですか?」

と、水島社長は素直な疑問を口にします。

「まあ、SEという職業というより、僕自身、いろいろ経験を積んできた、というところでしょうか。まあ、とにかく大きな事は言いませんが、悪いようにはしませんよ」

と、僕は、絶対の自信を表情に現しながら、緩やかな感じで、話しています。

「私も佳乃さんの元で、いろいろと経験も積ませてもらっている以上、恩返しのつもりで、やらせて頂きたいのです」

と、由美ちゃんも、水島社長と同じ同門同士ということを強調しながら、うまく思いを説明しています。

「ほう。君は強い目をしているな。それに、あなたは同門かね。なるほど、佳乃さんもああ言っておられることだし、君らにかけてみるか」

と、水島社長は、その気になります。

「良かった。彼らならきっと十分な成果をあげてくれると思います。それに、わたしもできる限り対応するつもりですから」

と、佳乃さんは、自分も対応する旨を表明しています。

「いやいや、紅鹿流の家元に、そんなことをさせるわけにはいきませんよ。そんなことをしたら、全国の同士から、怒られてしまう」

と、水島社長は狼狽します。

「紅鹿流のアイドルと、話させてもらっているだけでも、ありがたいのに、それ以上のことなんて、なんと恐れ多い」

と、水島社長はおもわず本音を吐露します。

「紅鹿流のアイドル?」

と、僕は思わず言葉にしてしまいます。

「いや、あ、そのう」

と、水島社長は、言葉に窮します。

「あなた、そういう目で、家元を見ていらしたの!」

と奥さんの由紀子さんが、思わず突っ込みます。

「いや、そういわけでは、そのう」

と、しどろもどろ状態の水島社長です。

「まあ、とにかく、一旦お引き受けした以上は、わたしも対応しますので、そのおつもりで」

と、佳乃さんは結論的に押し付けると、その場の雰囲気を吹き飛ばしてしまいます。

「○○くん。それで、まず、どうしましょうか?」

と、佳乃さんは、先頭を切って、走り始めます。

「そうですね。水島さん、まず、見えている状況をお話しください。まずは、それからですね」

と、僕が言うと、水島社長はほっとしたように、事実の説明に入るのでした。


「そういうことですか。なるほどねえ」

と、水島社長の話を聞き終えた僕は、ひとりごちます。

「まあ、その新聞記者に突っ込まれるようなことは何も心当たりがないということであれば、これはもう、僕らが直接その新聞記者に会ってみるしかありませんね」

と僕は言います。

「彼が何を調べようとしているのか、を知らなければ、手の打ちようがありませんからね」

と、僕が言うと、佳乃さんは、

「そうね。私もそう思うわ。会いましょう」

と、決断よく話します。

「でも、それでは、家元の顔に傷をつけてしまうかもしれない」

と、水島社長が心配します。

「大丈夫です。私にやらせてください」

と、佳乃さんは気追い込みます。

「佳乃さん、わたしも心配です。わたし達二人は社会的には一般人ですけど、佳乃さんには、紅鹿流家元という立場があります」

と、由美ちゃんが懸念を表明しています。

「それは、それ。これは、これだわ」

と、それでも固執する佳乃さんです。

「やっぱり、佳乃さん、今回は、我々だけでやらせてくれませんか?あなたは、美しすぎる。新聞記者に無用の詮索はされたくないですからね」

と、僕が言うと、佳乃さんは僕の目を無言でじっと見つめます。そして一旦、目をつぶると息を吐きます。

「わかったわ。あなたが、そう言うのなら、私はやめるわ」

と、佳乃さんは、僕の説得を素直に受け入れます。

「よかった。それが、一番いい」

と彼女の身を心配していた水島社長は、ほっとして同調します。

「でも、わたしだけ蚊帳の外は、いやよ。情報、教えてくださいね」

と佳乃さんは、ほほえみながら、僕に言います。

「もちろん、お伝えします。あくまで、今回の交渉だけ、外して頂くだけです」

と僕が言うと、ほっと胸をなでおろす佳乃さんです。

「よかった。それなら、いいわ」

と、佳乃さんが言うと、周りもほっと一息です。


「ところで、新聞記者と会うのは、どうするね?」

と水島社長が聞いています。

「できれば、ここで、待たせて頂いて、そいつが来たら、ここで、話を聞くという形にしたいのですが」

と、僕が言います。

「それが、いいだろう。じゃあ、ここでお待ち頂くことにしようか。まあ、彼は毎日のように来ているから、今日も来るだろう」

と水島社長が言います。

「じゃあ、待たせて頂きます。それから、ちょっと3人で話があるので、3人にさせて頂けませんか。新聞記者が来たら佳乃さんには、別の部屋に移動して頂きますから」

と僕が言うと、水島社長は、

「了解した。わしらは引き上げることにしよう。佳乃さんには別室を用意しておくから、新聞記者が来たら、こちらに連絡を入れる」

と話します。

「わかりました。じゃあ、連絡をお願いします」

と、僕が言うと、水島社長が大きく頷き、社長夫婦は、部屋を出ていきました。


「さて、それじゃあ、待つとするか」

と僕が言うと、佳乃さんが早速、僕に、

「ありがとう、○○くん。私のことを考えてくれて」

と、言います。

「いや、やっぱり、それが最もいい形だと思っただけです」

と僕は苦笑します。由美ちゃんも、

「さすが、○○さんよね。ああいう言い方されたら、女性は弱いわ」

と分析しています。

「それより、佳乃さんって、紅鹿流のアイドルなんですか?」

と、僕は素直に疑問をぶつけます。

「10代の終りから、20代までは、そんな風にも言われたわ・・・」

と、佳乃さんは、懐かしい思い出を話すように話しています。

「紅鹿流を大きくするための宣伝塔をやらされていたの・・・」

と、佳乃さんは、厳しい現実の話をしています。

「あの頃の佳乃さんは、大変そうだったもん」

と由美ちゃんがつぶやいています。

「私の10代20代は、紅鹿流を大きくするための犠牲にさせられたようなものなの」

と、佳乃さんは、あっさりと告白しています。

「いろいろな場所で笑顔を振りまくことが私の仕事だった。いやなことも、たくさんあったけど、でも、もう、そんなことは、忘れてしまったわ」

と、佳乃さんは、美人であるがゆえの宿命を話しています。

「いろいろなことを経験されたのは、あなたの方じゃないですか」

と僕が言うと、佳乃さんは、ぽつりと涙を落とします。

「そんなことを言ってくれたのは、あなたが初めてよ」

佳乃さんは、涙を流しながら、僕を見つめます。

ほんの瞬間、想いが、交錯します!

お互いの気持ちが、一瞬の間に、交錯するのです!

でも、僕は、そんな一瞬を、やり過ごします。

「由美ちゃん、はんかち」

と僕が言うと、由美ちゃんが佳乃さんにハンカチを差し出します。

「あ、ありがとう、由美さん」

と、佳乃さんは、我に帰ったように、涙を拭きます。

「もう、化粧が台無しだわ。ちょっとお顔、なおしてきます」

と言って佳乃さんは、部屋を出ていきます。

由美ちゃんは困惑したように、僕を見つめています。

「華やかに見えていても、その裏側には、いろいろなストーリーがあるもんだ。ひとは見た目では決して判断してはいけない、ということだ」

と、僕はぽつりとつぶやきます。

「佳乃さん、とっても苦労してきた方なの。だから、どこか純情で、やさしくされると、すぐに感情が出てしまうのね」

と由美ちゃんが言います。

「私のことは、気にしないで。だから、佳乃さんにも、やさしくしてあげて」

と、由美ちゃんは、僕を見つめながら、男前なことを言っています。

「ああ。そこはうまくやるさ。ただ、彼女はなぜ、この件に、こんなに真剣に取り組んでいるのだろう?」

そう僕はつぶやくと、静かに、彼女の消えた扉の方を見やるのでした。


(つづく)

お昼間カフェ!「ゆるちょTEA」(22)(ゆるちょの昼間向けゆるゆるトーク!(笑))

2010年05月21日 | お昼間カフェ
どうも!「由美ちゃん物語」の由美です。

今日は、マスターも期待していた、佳乃さんを連れて、やってきちゃいました!

どうも。佳乃です。由美さんに、素晴らしいカフェがあると教えて頂きまして、来させて頂きました。

ほら、佳乃さん、海があんなに広がっていて、気持ちのいい場所でしょう?

ほんとに、そうですね。あの海の上の白い雲を見ると、初夏の季節をしっかりと感じられますわ。

ああ。海風がほんとうに、気持ちのいい。

良かった。佳乃さんに、気にいってもらえて。

この坂を登ると、そのカフェがあるんです。


あなたも、あのカフェに?

じゃ、ご一緒しましょう!



江ノ電の鎌倉高校駅前から続く一本の坂を、海を右に見ながら登って、ちょっと左に折れると、ほら、ありました。小さなカフェが。

海を見渡せるこのカフェは、昼下がりの気持ちのいい時間を過ごすのに、うってつけ。

さあ、ドアを開けますよ!

「カランコローン」

そして、もちろん、いつものように、奥のカウンターには、マスターのゆるちょさんが、立っています。

「いらっしゃいませ。いつものお席ですね!」

彼は、そう告げるとにこやかに、席を用意するのでした。



さあ、今日は、金曜日ですね!

明日は週末!ということで、

しっかりと週の最後をまとめたい、ところです。

さあ、今日もテンション高目で、開店!といきましょう!



さて、今日は、由美さんと、新しいお客様という感じなので、早速、おしゃべりしちゃいましょう!


由美さん、どうも、お疲れ様です。こちらの方は、お初ですね!


由美:はい。こちらが、以前、お連れすると約束した、佳乃さんです。


佳乃:どうも、はじめまして、佳乃です。


は。どうも。これはこれは、お美しい方で・・・。


由美:美しいでしょう?ちょっと他には、いないくらい・・・。


佳乃:ちょっと由美さん、やめてください。そんなこと、ありませんから。


いやあ、ありすぎです。お美しい方ですね・・・。


由美:もう、男性は、みんなこうなんだから。ほんとに、美しいものに目がないのよね!


佳乃:でも、こちら、ほんとうに、気持ちのいい場所にあるカフェですね。


ええ。この場所は、ほんとうに、気持ちのいい場所なんです。それで、カフェを開いたようなもんですから。


由美:マスターの眼力は確かだったというわけね。


佳乃:海も綺麗だし、さわやかな気持ちになれますね。


ええ。そう言って頂けると、わたしも、うれしいですね。


由美:マスターも、美人には弱いみたいね。


佳乃:もう、その話題は、いいから(笑)。


ははは。そうですね。お二人は、「龍馬伝」など、見られますか?


由美:ええ。○○さんと一緒に、今回も見たわ。


佳乃:わたしも、視聴しています。お茶会に出席される方は、大河ドラマファンという方が多いので・・・。


なるほど。で、どんな感想をお持ちですか?


由美:うーん、今回は、ちょっといろいろなことをやりすぎた、感じだったかしら。


佳乃:龍馬さんは、現代人の感性を持っているように見えてしまいましたね。いい子すぎな、感じかしら。


なるほど、具体的には、どんな感じでした?


由美:龍馬の話に、収二郎の話に、龍馬のお兄さんの話に、なんだか、いろいろ散漫になったかな。収二郎の話に、特化していれば、良かったのにって、思ったかな。


佳乃:龍馬さんを魅力的に描こうとするあまり、龍馬さんじゃなくなっているっていう感じがしましたわ。


なるほど、それぞれ、感じ方が違うみたいですね。


由美:まあ、私的にはそういう感じ。なんとなく、いろいろ詰め込みすぎて、結局、だめになっている感じかな。


佳乃:私はああいう男性には、興味がありませんね。どちらか、と言えば、現実をしっかりと、生き抜いた史実の龍馬さんの方が、好きでしょうか。


なるほど。由美さんと佳乃さんの年齢の違いや価値観の違いが、出ているみたいですね。


由美:私は、ドラマっていうのは、なにがしかの主張がある、と思ってみているから、それをわかりやすくすべきなのじゃないかな、と思っているの。


佳乃:私は、そのドラマの描く、登場人物が、自分にとって、魅力的か、どうか、というところで、見ますね。そういう意味では、ありきたりだけど、以蔵が一番かしら。


なるほど。おもしろいですね。お二人の意見。


由美:そういう意味では、今の「龍馬伝」は、あまり感心はしないわね。ちょっと現代的価値観すぎるし、発想もベタな話が多いし、創造性に欠けて、いまいち乗せられない。


佳乃:わたしは、あの時代だからこそ、こういうことをする人物がいた、という時代のダイナミズムみたいなものも感じたかったけど、そのあたり、説明不足ですね。


お二人ともなかなか辛口でいらっしゃいますね。


由美:そういう意味では、不満が多いかな。今の「龍馬伝」は。


佳乃:私も、ドラマとして、あまり価値を感じないわね。


なるほど、賢いお二人には、不評ということでしょうか。


そう言えば、「由美ちゃん物語」初出演ですか、佳乃さんは、どんな感想をお持ちですか?


佳乃:ええ、そうなんです。まあ、自由にやらして頂いているので、今は、楽しんでいますよ。由美さんとも、もう、長い仲ですし、現場はいい雰囲気です。


由美:佳乃さんは、男前ですからね。緊張なんて全然してらっしゃらないし、尊敬しちゃいます!


佳乃:あらあ、そんなことないわ。わたしだって、緊張はしてるのよ。


由美:そうかなあ。そんな風には、見えないけど。


お二人は仲よさそうですね。


由美:だって、私が小学生の頃から、知っている仲ですもの。


佳乃:そうね。私はまだ、高校生くらいだったかしら。


由美:佳乃さん、高校の時から、凄いモテモテだったのよ!


佳乃:もう、そういう話は、いいから。ねえ、マスター。


いやいや、なかなか、楽しいお話ですよ。そうですか、さぞや、美しい高校生だったのでしょうね。


由美:それは、もちろん!毎日のように、手紙をもらっていたのよ!


佳乃:おかげで、高校生の頃には、彼氏ができませんでした(笑)。もう、笑い話ね。


そうですか。なかなか、大変ですね、モテるというのも。


由美:でも、大学のときには、彼氏つくってましたよね!


佳乃:まあ、それは・・・。でも、今はひとりですからね。


そうですか。それは、もったいない・・・というか、ご結婚は、考えていらっしゃらないんですか?


佳乃:まあ、今はいろいろと忙しくて・・・それに、多くの方々と出会ってしまって、逆にハードルを高くしてしまったような・・・。


由美:政治家の方や、社長と呼ばれる多くのひとに、出会いすぎたから、かしら・・・。


なるほど、なかなか、難しいものですね・・・。


佳乃:でも、こころから愛せる方に、そのうち、出会えると信じておりますから、大丈夫です。


由美:そうね。わたしも、そんな方の出現を期待しています。絶対結婚式には、呼んでくださいね。


佳乃:まだ、早いわ(笑)。そんな約束(笑)。


由美:いいんです。それでも。私、ずっと待ってますから。


佳乃:そんな、ずっとなんて(笑)。まだまだ、先みたいに言わないで(笑)。


由美:あ、そっか。ごめんなさい、そんなつもりじゃ。


佳乃:ふふ。冗談です(笑)。


由美:よかった。あ、マスター、今日のダイエット報告は?(笑)。


佳乃:ダイエットなさっていらっしゃるんですか?


ええ。まあ、もう、4週間目になるんですが、500グラム減に戻りまして・・・。


ただ、内臓脂肪や体脂肪については、ずんどこ落ちているので、まあ、水分をとったのが、もろ、出たかな、という感じです。


由美:体重だけ見ていると、全然、進んでいないように見えてしまうものね。


佳乃:内臓脂肪を落とせれば、病気の可能性を減らせるわけだから、健康になるということね。


そうなんです。ま、とにかく、淡々とやりつづけることが、大切みたいですね。


由美:がんばってね、マスター


佳乃:私も応援していますわ。


ありがとうございます。やる気がでますね、さすがに(笑)。


由美:さて、それじゃ、私たち海側に移動します。


佳乃:お代わりのアイスミントティーお願いしますね。


わかりました。どうぞ、ごゆっくり。


さて、いい天気ですね。

今日も、いい一日になりそうです。


さて、長々としゃべってきましたが、

今日はこのくらいにしましょうか。

海も綺麗に見える時間に入ってきました。

みなさん、楽しんでいってくださいね!

ではでは。




そう言って、マスターは、カウンターの中へ、戻って行きました。

「今度のお茶会に、○○さん、呼んじゃうのって、どうでしょう!」

と、由美さんは、佳乃さん相手に楽しくお話しされているようです。

佳乃さんも、穏やかな表情で、一緒に楽しんでおられるようですね。

お二人とも楽しそうに時間を過ごされているようです。

静かな時間が、波音と共に過ぎていきます。

太陽がさんさんと降り注ぎ、海はどこまでも、気持ちよく、広がっています。

海の見える静かな午後。ここでは、気持ちのいい時間だけが、過ぎていきます。

日本人こそ、世界平和のキーだ!(初期論考のまとめ!:日本人的美学からの論考)

2010年05月21日 | 日本人の秘密
おはようございます!

昨日は、一日、雨でしたが、今日は予報だと、晴れるようですね。

まあ、雰囲気的には、気持ちのいい朝ですから、晴れるとうれしいわけですが、

できれば、週末もそんな感じが続いて欲しいですね。

さて、最近、僕のブログは、見て頂ける方が、ぐん!と増えまして、いろいろなメールを頂いたりするわけでけれど、

最近、読者になられた方から、

「使っている用語がよくわからないので、解説頂けるとうれしいです」

というメールを頂きました。

まあ、僕の使う用語は、この論考シリーズ初期に自分自身で作り上げたモノなので、確かにいきなり読むと

「なにがなんだかわからない!」

という現象になるのは、あたりまえですね。まあ、初期の論考シリーズを読んでくれというのも、

あれですから、まあ、今日は、初期の頃を思い出しながら、ゆるちょ的世界の用語について、

解説など、してみたいと思います。うーん、自分でも思い出せるかどうかわかりませんが、

まあ、やってみましょう!


さて、まず、ご指摘頂いた、社会性民族、収奪性民族というあたりから、始めてみましょうか。

まあ、僕のブログを初期から読んで頂いている方にすれば、よく出てくる言葉ということになりますが、

まあ、おつきあい頂けるとうれいしいです。


さて、世界というのは、大きく分けて二種類に分けられると僕は見ています。その歴史の初期の頃から文明を発達させた民族と、

その民族から収奪を受ける側に立つことになった民族の二つです。この早くから文明を発達させ、収奪することに喜びやしあわせを感じる民族を

収奪性民族と僕は呼んでいます。この態度が、彼らのしあわせ感というものが、収奪!をすることによってのみ、感じられるようにしたわけですね。

つまり、彼らは、収奪しないといられない体になってしまったんです。なんか、薬に依存してしまうジャンキーみたいな民族ですね。

彼らは、多くの国を侵略し、略奪を繰り返し、しあわせを感じて行きました。多くの植民地を持ち、先進国という名さえ、つけてもらいました。

しかし、現在、侵略や収奪など、許されない時代になりました。収奪性民族は、それでも、薬のやめられないジャンキーのように、収奪を繰り返しています。

アメリカですね。まあ、そういう意味で、個別に名前をあげると、収奪性民族とは、アメリカ、イギリス、フランスなど、いわゆる先進国と言われる国々という

ことになります。彼らは、収奪することに喜びを感じる民族なのです。


さて、それに対して、社会性民族、社会性生物というのは、我々日本人をまあ、指しているのですが、歴史の最初に、文明が低く、文明国家から、収奪された側

を言います。彼らはそういう高度な文明に対応すべく、ひとりの収奪者にふたり、三人で戦うという戦法で戦ったのです。その行いが、収奪を受ける側に

「社会性」という武器をもたせることになりました。社会性民族は、社会を構成することに喜びを感じ、社会的役割を果すことを至上の価値とするように

なっていったのです。だから、世界各国の収奪された側の民族は、皆、社会性を育み、他人と心でつながりあうことに、しあわせを感じる生物になったのです。

そして、それらの国は今、新興国と呼ばれています。そして、我々日本は、社会性民族の筆頭として、最初に先進国の仲間入りをした、社会性民族でありながら、

先進国という高い国民力をもった国家なのです。我々は、他人とこころで、つながりあうことで、しあわせを感じることのできる「リアル・ニュータイプ」であり、

この地球を変えて行く可能性を持った民族なのです。


僕の提唱する「リアル・ニュータイプ」理論とは、このことから、提唱された、「しあわせ獲得理論」です。

その内容は、僕の「リアル・ニュータイプ理論」カテゴリーにありますのでそれを参照頂きたいですが、まあ、簡単に言うと、

「しあわせ、とは、他の人間と、こころとこころで、つながること、である。そのこと、こそ、しあわせ、なのである」

と喝破したものです。だから、しあわせになりたいならば、お互いにしあわせとは、こころをつなげることだ、と理解しながら、こころをつなげば、よいのです。

簡単なことなのです!としています。

まあ、具体的に言えば、朝、自分の好きな異性に、

「おはよう!」

と、言った時に、

「おはよう!」

と返してもらったときに、ポッとこころの中があたたかくなるでしょう?

それですよ。それ!

それこそが、しあわせ、なのです。

だから、しあわせになりたければ、いろいろな形でつながればいいのです。メール、電話、手紙、ブログ、掲示板、そして、直接、言葉をかわすこと、

そういう意味では、体と体をつなげる、エッチは、最上級のしあわせ行為ということになりますね。


さて、この理論と世界三大宗教を比べてみましょう。

キリスト教とイスラム教は、二律背反ストーリーです。神と悪魔があり、神側につけば、いつかしあわせになる、というものです。

しかし、僕は、この二律背反ストーリーを批判しています。なぜなら、世界の戦争を引き起こしてきたほとんどの理由がこの二律背反ストーリーによるものだからです。

この二律背反ストーリーの欠点は、悪魔化システムが備えられている、ということです。

意見の異なる集団ができた場合、

「あいつらは、神の意志に背いている!あいつらは悪魔だ!」

と、言ってしまえば、兵達は何の斟酌もせずに、相手の兵を殺せるからです。

「神の意志を実行しているだけだ」

という自己弁護の言葉を使って。

だから、この二律背反ストーリーの宗教は、世界のガンである戦争を引き起こすガン的ストーリーであるので、

「世界から戦争をなくそう!」

と本気で考えるならば、まず、この二律背反ストーリーを世界からなくす必要があるのです。


そして、この二律背反ストーリーは、もうひとつ欠点をもっています。

すべてを神と悪魔的に考えてしまうので、「二値化脳」を作り出してしまうということです。

多様なことが、考えられなくなり、「二値化馬鹿」というのを生んでしまうわけです。もちろん、逆に全てのことをシンプルに見れますから、

「二値化高脳」というのも、生みます。アメリカに発明や発見が多いのも、この「二値化高脳」のおかげです。

しかし、ある統計から、67%のアメリカ人がお馬鹿である、ということもわかっています。

だから、「二値化馬鹿」が67%もいるのが、アメリカだ、という認識が正しいアメリカ認識だ、ということになるわけです。

だから、アメリカのハリウッド映画は、二律背反ストーリー的な、敵か味方かストーリーしか、作れないのです。

国民全体が、二値化脳だから、それに対応した映画しかつくれない。

だから、日本のアニメを映画化しても、駄作ばかりできてしまうわけです。

そして、そんな敵か味方かしかない、二値化脳向けストーリーは、日本では10歳以下のガキ向けです。

多様性のストーリーこそ楽しめる日本では、そんな二律背反ストーリーは、面白くないとされているのです。

だから、その昔、日本人をその精神年齢は12歳程度と言ったマッカーサーに対して僕は言うのです。

「悪いけど、あんたら、アメリカ人は、10歳以下の二値化低脳愚劣野郎だ」

とね。

ま、10歳以下の低脳国家なぞ、相手にしている意味は、ない、と僕は断ずるわけです。


さて、残ったもうひとつの宗教、多様性を尊ぶ仏教ですが、これは、多様性を尊ぶ日本人と密接な関係を持っています。

しかし、日本人は、仏教を葬式などの死後の人間処理について使用しますが、こころの中は、無神論の人間が多いです。

なぜならば、日本人は、こころの中に、武士道という宗教を持っているので、神を必要としなくなったからです。

武士道は、他人を頼らず、全て自分で自分の生をそして死を全うせよ、と教える考え、ですから、

神などに頼っていられないのです。すべては、社会的経験と修行により、強い自分を作り上げ、それのみに頼る、という考え方なんですね。

この考え方が、日本人から、神に頼る弱い人間を排し、強い人間を作り上げる契機になったのです。

武士とはそういう究極の人間のあり方であり、それこそが、本来の日本人なのです。


さて、そこで、キリスト教、イスラム教、仏教について、改めて考えてみると、人々にしあわせを与えるための三大宗教なのですが、

じゃあ、どうやったら、しあわせを獲得できるか、をどう伝えているか考えてみましょう。

キリスト教、イスラム教は、戒律を守ることで、この世でもしあわせになれるが、来世で絶対的にしあわせになれる、としています。

でも、戒律を守るなんて、戒律はあんなにたくさんあるし、ほんとにそれがしあわせになるか、疑問が残るところです。

仏教については、本来、釈迦は、悟りを得れば、しあわせになれると、していますが、悟りに得るには、どれだけ修行すれば、

いや、どういう修行をすればよいかも、書いてありません。

これ、おかしいじゃないですか。しあわせになれるとしながら、どうも、そこらへん、お粗末なサービスぶりです。

それに比べて、この「リアル・ニュータイプ理論」は、

「こころでつながることこそ、それが、しあわせなのだ」

と言い切っているんです。どちらが、しあわせに有用か、簡単にわかる話でしょう?

そういう意味では、この「リアル・ニュータイプ理論」は、しあわせ獲得という点から見れば、世界の三大宗教を軽く越えていると言えるのです。


さて、この「リアル・ニュータイプ理論」を使えば、しあわせになれます。その中で、しあわせになることをアゲと呼んでいます。

まあ、だれかとこころがつながったことで、しあわせになるのですから、アゲられた、という表現をするんですね。

このアゲられる形態は、そのひとのレベルによって変わってきます。まず、最初は、自分アゲができること、これが、レベル1のアゲ者ということになります。

そして、次は、誰か別の人間をひとりアゲられるひと、これが、レベル2、といったように、アゲられる人間の数が増えれば増えるほどレベルが高いアゲ者という

ことになり、それが地球レベルに達した人間が偉人と呼ばれるのです。北野武監督なぞ、地球レベルのアゲ者ということになりますね。

だから、人間は、地球レベルのアゲ者になることを目指すべきなのです。


さて、逆に、ひとの人生に不幸を呼び込むサゲ者という人間もいます。こういうひとは、行動に特徴を持っていて、

自分が不幸なもんだから、つい、

「他人をくさして、悦に入る」

という行為を行います。これを僕は、「タニクサ行為」と呼んで、それを行う人間を「史上最低の下種」と呼んで忌避しています。

こういう行為を行う人間は、精神も汚染されているし、なにより、周りに不幸を呼び込みます。だから、近づかないようにするのが、一番なのです。

だから、自分の幸せを追求する人間は、そういう言動を行う人間を、サゲ者認定をして、自分の人生のシーンに現れないようにするケアが必要なのです。


さて、「他人をくさして悦にいる行為」に似ていて非なる行動があります。「本質を貫く言動をする」ということです。だいたい、テレビの中で、

コメントされている多くは、この二種類しかありません。もちろん、「本質を貫く言動」か否かをわかる必要がありますし、それは最低限、人間が

持たなければならない能力です。そして、それは批判という形で表現されます。本質が何であるかを理解し、それができていない言論や人間を批判する、

というわけです。それは、本質がわかっていなければ、できない行為で、その批判が、本質を貫いていることが、その批判の正当性を担保するものとなります。

だから、僕は、多くの批判をこのブログで繰り広げ、本質を貫く言動を行うことを趣旨としています。

本質を貫く言動こそ、この世界を見る目を養い、正しい態度で、人生を歩く指針となっていくのです。


さて、今、世界では、収奪性国家と、社会性国家のせめぎあいが始まっています。収奪性国家は、本格的なしあわせという果実を永久に放棄させられ、さらに追い込みを

かけられています。社会性国家は、こころとこころをつなぎあわせ、本格的なしあわせを感じつつ、さらに巨大化しています。COP15やマグロ禁輸騒動のときの、

新興国の抵抗ぶりは、すでに欧米のコントロールを離れ、逆に圧迫すら見せています。さらに、マグロ禁輸騒動の時になぜ、あれが成功したかといえば、

我々社会性民族のトップを行く、日本が、社会性国家群である新興国と手を握り合ったからです。それこそが、正しいあり方なのです。

今、世界は、社会性民族の勃興に対して、行き詰まりをみせる収奪性民族という図式になりかわっています。


そして、世界平和を達成するためには、世界的な二律背反ストーリーからの脱却が必要不可欠になります。

多様性を世界に浸透させ、二律背反ストーリーから脱却させるためには、多様性のストーリーである日本的な漫画やアニメを世界に浸透させるのです。

今、世界で、多くのマンガが愛され、日本文化が認められていることは、この動きの底流をなすものとなっているのです。

そして、「アバター」の成功は、日本が、第二次世界大戦で描いた、誇り高きサムライ精神による祖国防衛戦争が、世界から祝福されたことを意味しています。

世界は平和を達成するために、多様性ストーリーを好み始めているのです。そして、多様性ストーリーを誇る我々日本人こそ、世界平和のキーになっているのです!


というあたりが、まあ、僕が初期の論考シリーズで明らかにしていた、あたりですね。

まあ、他にも信長や秀吉、家康なんかについても、いろいろ歴史論考もやっていたけど、

まあ、そこらへんも楽しんで頂けるとうれしんだけどね(笑)。

いやあ、しかし、この頃は、毎日、新しいことを発見しまくっていました。

また、あの頃の論考方式に戻そうかな。

ちょっと、最近は、西南戦争モノにつっかかっている感じがありますね。

まあ、そういうわけもあって、西南戦争シリーズは、週に二回程度に減らしたわけでもあるんです。


まあ、今回の話は、なかなか、いろいろ考えていたんだなあということを思い出させてくれます。

まあ、そういう感じでまた、ぼちぼちと、論考シリーズもやっていきたいと思いますね。

まあ、司馬遼太郎を論破していくのも、楽しいんだけど、まあ、そればっかりじゃね。

まあ、これからも、楽しく論考していこうと思いますので、読者のみなさん、よろしくです!


さて、今日も長々と書いてしまいました。

今日もここまで、読んで頂いた皆さん、ありがとうございました。

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。


「由美ちゃん物語」(48)

2010年05月20日 | 過去の物語
「さて、そんじゃ、行くか」

と、僕は由美ちゃんに言うと、由美ちゃんは、

「あまり、鼻の下、伸ばさないでね!」

と、くぎを刺します。

「大丈夫さ。仕事は、本気でやるからね」

と、僕は真面目な顔で、答えます。

「うん。わかっては、いるけど、ちょっと、言ってみたかったの」

と、由美ちゃんは、照れた感じで、答えています。

「信じているもの、○○さんを!」

と、由美ちゃんは、抱きついてくると、

「チュ!」

と、いきなりのキスです。

「まったく、甘えん坊だな」

と、僕が笑うと、由美ちゃんも、

「甘えん坊だもん!」

と、にこやかな笑顔になります。

二人で、マンションの玄関を出ると、外は綺麗に晴れて、初夏の気持ちいい日差しが二人を照らします。


僕らは珍しくタクシー移動で、佳乃さんの家に伺うと、お手伝いさんに、大広間に通されます。

さすがに古くからの尊い血筋を感じさせる大邸宅で、ちょっと息を飲む感じです。

「由美ちゃん家も、相当でかいけど、ここも広いねえ」

と、僕が感嘆すると、

「うちも古い血筋だけど、佳乃さんのところも、かなり高貴な血筋だからね」

と、由美ちゃんは、さすがに、落ち着いたものです。

「なんつーか、調度品も高級品ばかりだし、なんだか、すごいねー。もう、安サラリーマンの僕としては、驚きの連続だよ」

と、僕は素直な感想を述べます。

由美ちゃんは、傍らに飾ってある高そうな皿を見ながら、

「ふーん、古伊万里かあ。数千万円というところかしら・・・」

と、その審美眼ぶりを顕しています。

「数千万円かぁ・・・。いやいや、お金持ちの世界は、果てしないなあ」

と、僕も、最近は免疫ができたものの、ちょっと驚いています。

「あの絵、デュフイじゃない?本物だったら、ちょっと値段がわからない程だわ」

と、飾ってある絵を見つけて、驚く由美ちゃんです。

「まじ!デュフイなんて、とんでもないぜ!」

と、僕もそこは、元美術部。それくらいは、わかります。

「まあ、佳乃さんは、政治家とも、おつきあいはあるみたいだし、顔は広いわよね」

と、由美ちゃんが感嘆しています。

「一部上場企業の社長さんとかも、会のメンバーだし、やっぱりこういうことになるのよね」

と、由美ちゃんは会のメンバーの豪華さを指摘しています。

「まあ、でも、そういうところで、お点前を披露する由美ちゃんも、すごいってことになるね」

と、僕は素直な感想を述べています。

「あら、ほめてくれるの○○さん。ありがとう!」

と、由美ちゃんは素直に喜んでいます。

「あら、ほんとに、仲が、よろしいのね」

と、そんなところへ、佳乃さんが、薄いうぐいす色の着物で、春らしい装いで出てきます。

「今日は、お伺い頂いて、ほんとに、うれしいわ」

と、顔をほころばせて、艶やかな風情を見せる佳乃さんです。

「はじめまして。秋村佳乃と申します。紅鹿流三十七代目家元をさせてもらっています」

と、きちんとしたお辞儀をする佳乃さんです。

「はじめまして。八津菱電機で、SEをやってます。○○です」

と、一応名刺を出す僕です。まあ、サラリーマンの癖という奴でしょうか。

「はあ。SEさんで、いらっしゃるの。さすがに、頭が回るのでしょうね」

と、佳乃さんは、やわらかな表情で、さりげなく、僕を持ち上げています。

「いやあ、まあ、度胸だけの、はったりですから。まあ、男は度胸!ですから!」

と、僕は、素直な自分評を披露しています。佳乃さんは、そんな僕を見ながら、

「さすがに由美さんが選んだ人物だけあって、ちょっと他にはいないような感じですわ」

と、佳乃さんは、僕の受け答えに満足して、彼女なりの褒め方をしています。

「ね!おもしろそうなひとでしょ!佳乃さん!」

と、由美ちゃんも、その評価に満足しながら、自慢しています。

「そうね。目に強い力があるわ。多くのひとを率いている方に共通した特徴ね」

と、佳乃さんは、さすがに多くの人間を見てきただけあって、男の本質を見抜いているようです。

「あなたなら、大丈夫。信じられるわ」

と、佳乃さんは、そうつぶやくと、少しだけ、目の辺りを、ピンク色に染めます。

「由美さんも、いい男を、見つけたわね」

と、佳乃さんは、由美ちゃんをほめます。

「佳乃さんに気に入られて、良かった」

と、由美ちゃんは、満足げです。

「確かに、そこらへんの御曹司が束になってかかっても、敵わないわね」

と、佳乃さんがほほえむと、

「でしょう!」

と、由美ちゃんもほほえみます。

「何の話?」

と、僕はいぶかしがりますが、

「内緒の話よね?」

と、佳乃さんは、由美ちゃんを見ながらほほえみます。

「そう。女同士の内緒ばなし!」

と由美ちゃんも同意し、二人の仲がよいところを見せつけます。

「はあ。そうですか」

と、僕はちんぷんかんぷんなまま、きょとんとしています。

そんな僕を見て、二人は、笑いあいます。

「ま、仲がよろしいことで・・・」

と、狐につままれたような感じで、僕はひとりごちます。


「さて、それで、だいたいの話は、由美に聞きましたが、その新聞記者は、どこの奴なんです?」

と、僕が聞くと、佳乃さんは、真面目な顔になりながら、

「新系新聞よ」

と話します。

「なるほどぉ。業界的には、あまり大きな新聞社ではないなあ」

と、僕が言うと、由美ちゃんは、

「え?でも、比地新系グループって、大きいのではなくて?」

と、素直に反論です。

「新聞社としての規模は、夜見伊利新聞や芦飛新聞などからは、一段落ちるんだよ。支社の数とかが、他の新聞社より、少ないからね」

と、僕は素直に説明しています。

「保守系右派。まあ、政治的なネタというより、社会的なネタとして、狙っているのかなあ」

と、僕が推理すると、佳乃さんは、

「そうね。水島さんは、政治的な問題に首をつっこむタイプではないわ。それに悪事に絡む感じでは、絶対ないし」

と、首をひねっています。

「いずれにしろ、その新聞記者が何を狙っているかを知る必要がありますね。攻撃は最大の防御ですけど、その攻撃のためにも、知れるだけの情報を収拾する必要がある」

と、僕が言うと、

「そうね。やはり、水島さんに会って、いろいろとお話を伺いましょう」

と、佳乃さんも、頭の回りが速い感じで、すいすいと話を進めていきます。

「佳乃さんも、ご一緒しますか?もし、お忙しいなら、我々だけでも、行きますが」

と、僕が冷静に言うと、

「もちろん、私もご一緒します。由美さんにもそう申しましたので」

と、実直な感じで話す佳乃さんは、この件を解決する並々ならぬ想いを僕らに見せつけています。

「それに、あなた方と、一緒にいると、ドキドキするような体験が、できそうだわ」

と、佳乃さんは、意味深なほほえみを僕らに送ると、にこやかな表情になります。

「なにかしら、久しぶりに感じる、このわくわく感は?」

と、佳乃さんは、自分に問いかけているようです。

「まるで、小学生の頃、遠足を明日に控えているような気分」

と、ほほえむと、僕の目をじっと見ながら、さらに、子供のように素直な表情で、ほほえみます。

「佳乃さん、まるで、小学生の女の子みたい」

と、由美ちゃんがほほえむと、

「そうかもしれないわね。今の私は、好きな物を素直に好きになる小学生かもしれない」

と、言うと、少しだけ赤くなります。

僕は、なんだか、よくわからない、ガールズトークにちんぷんかんぷんになりながら、

「まあ、とにかく、その水島さんの家に向かいましょう。その新聞記者がいるかもしれないから、ちょっと気をつけながらね」

と、言うと、佳乃さんは、

「わかったわ。ちょっと電話をいれます」

と、携帯電話を取り出します。

「もしもし、あ、私です。佳乃です。はい。あの件で、これからお伺いしたいのですけれど、よろしいでしょうか」

と、先方に訪ねる佳乃さんです。

「ええ。それで、その件で、お手伝いくださる方を、連れていきます。はい。ご紹介したいので、はい。では。その時に」

と、手短にアポイントメントをとる、佳乃さんです。

「先方は、いつでもOKだそうです。参りましょうか?」

と、佳乃さんは、僕を見つめます。

「行きましょう。戦闘開始です」

と、僕は言うと、目を燃え上がらせ、戦闘状態に入ります。

そんな僕を満足そうに見つめる由美ちゃんです。

そして、そんな二人を複雑な気持ちで見る佳乃さんなのでした。

(つづく)