「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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「由美ちゃん物語」(43)

2010年05月12日 | 過去の物語
「由美ちゃん、悪いけど、俺の所持品がどこかに、保管されているはずだ。それを持ってきてくれないかな」

と、僕は由美ちゃんに頼みます。

すると、須賀田課長が、

「保管してあるところは、俺が知っている。俺がとってくるよ」

と、須賀田課長が、由美ちゃんを目で制して、走っていきます。

「課長、すいませんね」

という僕の言葉も聞かず、須賀田課長は、走っていきます。

僕は、彼の後ろ姿を見送ると、視線を樺山常務に向け、ニヤリとします。

そして、言葉を続けます。

「あなたは、キレ者のようだ。そして、自分でもそれを誇っているようだな」

と、僕が言うと、樺山常務はニヤリとしながら、

「ほう、それがわかるとは、大したものだな。若造!」

と話します。

「あなたは、家族まで犠牲にして、仕事に尽くしたと言いいましたね。あなたの居場所は、家にはありますか?」

と、僕が聞くと、樺山は、ニヤリとしたまま、

「そんなもの、どこにもないわ。できるサラリーマンは、安らぎなど、家に求めぬわ!」

と、喝破しています。

「ほう。そうですか。なるほど、わかりやすい。あなたは、簡単すぎる!」

と、僕が、笑うように言うと、樺山は、少し戸惑うように、

「なにが、わかりやすいんだ!」

と僕の真意を探っています。

「あなたの奏でるストーリーから、見えてくることがあるんですよ。ごく簡単なストーリーだ!」

と僕が言うと、樺山常務は、いぶかしげに、こちらを伺っています。

「あなは、自分がキレ者だと、誇っている。そして、家には安らぎなど、求めない!と言った」

と、僕は、周りを見回しながら、話します。

「あなたは、自分が社会的役割を高度に発揮できることを自慢している。つまり、日本人としては、非常に誇れる人間だということを自覚しているわけだ」

と、僕は、少し歩き回りながら、推理を披露しています。

「そういう人間は、こう考えるはずだ。「俺は一般の人間と違って、できる人間だ。少しくらい、ひとと違ったことをしても、許されるだろう」とね」

と、僕は丁寧に推理の道筋を話しています。

「そして、毎日全力で戦っているだろう、あなただ。いくら能力が高かろうと、疲れるはずだ。いや、ひとより、何倍も疲れるだろう。能力が高いおかげで」

と、僕は、からまった糸をほぐすように、ゆっくりと話しています。

「そしたら、あなたは、自分を癒すために、何らかの手を考えるはずだ。そして、それは、自分に適したモノでなければならない、と当然考えるだろう」

と、僕は、樺山常務の目を見つめながら、歩きながら、語っています。

「あなたは、男性だ。それを癒すことができるのは、当然、女性で、あるはずだ!」

と、僕は、樺山常務の目の表情を見ながら、語っています。

それに対して樺山常務は、

「ふん」

と、鼻を鳴らしただけです。

「そして、あなたくらい、自分を誇れる人間だったら、当然、一流のモノを求めるでしょう!」

と、僕は、素直に言います。

「あなたが求めたのは、「銀座の女!」ですね!」

と、僕が言うと、樺山常務の目が少し揺れます。

「家に安らぎを求めないことを、さっき誇りましたね、僕に」

と、僕は樺山常務の目を正面から見ながら指摘します。

「それは、あなたが、「銀座に女をもっているから、いいのだ!うらやましいだろ!」という感情が裏にあったからだ。本来誇れるような内容じゃ、ない内容なのにね!」

と、僕は、冷静に樺山常務のこころの中を見きっています。

「そんなこと、思ってもおらんわ!」

と、樺山常務は、軽く否定します。

「それは、どうですかね。否定なら、誰でもできる!」

と、僕は言うと、推理を続けます。

「しかし、あなたは、仕事ぶりに相当自信があるようだ。ということは、あなたは、日々、激務をこなしているはずだ」

と、僕は、普通に指摘します。

「であれば、平日、銀座の女に会う時間なぞ、なかなかとれないはずだ。と、すれば、いつ会っているか、ということになる」

と、僕は、ひとつひとつ推理を進めています。

「わしは、女などに、会っておるとは、言っておらんぞ!」

と、樺山は否定を続けます。

「まあ、最後まで、話を聞いてみてくださいよ」

と、僕は、樺山常務をいなすと、

「あなたは仕事のためには、家庭も犠牲にしてきた、と言った。つまり、週末もほとんど、家にいないということだ」

と、ゆっくりと話を進めて行きます。

「だとすれば、女と会うのは週末、ということになりますね。樺山常務さん!」

と、僕は、結論的に樺山常務に叩きつけます。

「単なる空想話など、聞く耳もたんわ!」

と、樺山は平気で、話を否定します。

そのとき、ガチャっとドアが空き、僕のバックと装備品を手にした須賀田課長と、幾分元気を取り戻した橘川部長補佐が現れます。

「これで、所持品は、全部のはずだ。確認してくれ。それと、比地通の橘川部長補佐だ。今回、おまえのことで、いろいろ動いてもらったんだ」

と須賀田課長は、所持品を全て僕に渡してくれます。

「○○くん、今回は、我が社の人間が申し訳ないことをした。比地通の橘川と言います。今回の事故の収拾役をまかされたんだが、途中で倒れてしまってね」

と、名刺を渡しながら、なぜか、握手を求める橘川部長補佐です。

「あ、どうも、これは。そうですか、あなたは収拾役ですか。というと、会社側から、派遣された、ということですか」

と、僕は返します。

「そうなんだ。最初、樺山常務がなかなかつかまらなかったんでね。それで、僕が来たんだが・・・。まあ、いろいろあってね。うん」

と橘川部長補佐は、これまでの経緯を簡単に説明します。

「なるほど、樺山常務は、すぐには、ここに現れなかったんですね!」

と、僕はその情報を聞くと、ニヤリと笑い、樺山常務の顔を見ます。

「ところで、橘川さん。あなたは、樺山常務が事故を起こしたときに何をしていたか、聞かされていますか?」

と、僕は素直に質問します。

「いや・・・。実は、聞かされていないんだ。・・・いや、というより、重要顧客との商談なので、内容は、秘密なんだ」

と、橘川はすまなそうに、僕に話します。

「なるほど。でも、それは、樺山常務にそう言われているんでしょう?」

と、僕は橘川に話します。

「ああ。そうだが。それが、なにか?」

と橘川が訝しげに聞きます。

「わかりましたよ!全てのパズルはつながった、ということです」

と、僕は晴れ晴れとした顔で、周りのすべての人間を見回し、そして、樺山常務を見て、こう言い放ちます。

「どういうことなんだ?○○くん」

と沢村が、僕に聞きます。

「なぜ、樺山常務が、事故後すぐに来なかったか。そして、事故の時、樺山常務が何をしていたか、秘密にしていること。これが最後のピースだったんだ!」

と、僕は言います。

そして、

「樺山さん!あなたは、自分を常務に押し上げる秘密のシステムを、見つけていたんですね!」

と、僕は、樺山常務に向かって、言い放ちます。

「なんじゃと!」

と樺山は訝しげに僕を見ているだけです。

「あなたは、確かに週末、毎週のように商談を入れていたんでしょう。そして、そこで、抜群の実力を示した」

と、僕は樺山成功ストーリーを話し始めます。

「そして、それが、周りに認められる契機になったでしょう。しかも、あなたは、週末さえ仕事に費やす男として、日本人からは尊ばれるストーリーをつむいだわけだ」

と、僕は成功の理由を語っています。

「顧客だって、週末でもいやな顔ひとつせずつきあってくれるわけだから、人間的にも信用を深めるだろうさ。だから、接待ゴルフなんてのも、たくさんやったんでしょう」

と、僕は樺山の信用獲得法を話しています。

「しかし、なぜ、そこまで、週末の商談に抜群の実力を示せたか。それには、理由があったのさ」

と、僕はここまで、言うと、樺山常務の顔をみます。

「女ですよ。しかも、とびきり上等の」

と、僕は言うと、樺山常務の表情を探ります。

樺山常務は、冷たい顔をしたまま、ピクリとも表情を動かしません。

「若くて美しい女と、土曜日から日曜日を過ごしていたんですよ。そして、その足で、彼は、お客と会っていたのさ」

と、僕は、結論を樺山常務に叩きつけます。

「まあ、顧客のスケジュールによるでしょうが、女と会った後、顧客に会っていたんですよ。あなたのモチベーションは最高の状態だし、客も週末だと気分が違うでしょうしね」

と、僕は、樺山常務の目を見ながら話しています。

「そして、あなたは気がついてしまった。このシステムが、あなたに「信用」と「できる奴という評価」をくれることをね。そして、それが、あなたを「常務」の地位へ引き上げた」

僕は樺山常務の表情を見ながら、さらに続けます。

「商談した日付が、後に情報として、会社に伝われば、「なるほど、樺山は週末も商談をしているのか」と高評価になるでしょう」

僕は、会社側の人間の気持ちを考えながら話しています。

「そして、顧客も週末だと、打ち解けた感じになる。より有利に商談を進めることができますからね」

僕は、顧客の気持ちを考えながら話しています。

「あなたにすれば、逢い引きのあとだ。そりゃモチベーションも高いでしょう。だから、さらに有利に商談を進められていたはずだ」

僕は、樺山常務の気持ちを考えながら話しています。

「なかなかよくできたシステムだ。会社には高評価をもらい、モチベーションの高い仕事にもつながる。それがわかったあなたは、週末に女というのは、やめられなかったはずだ」

僕は、さらに、推理を推し進めます。

「人間というのは悲しい生き物だ。最高のやり方を知ってしまったら、そこから下げることは、できなくなる」

僕は、さらに、言葉を続けます。

「週末に女、というのは、あなたの成功の方程式に組み込まれてしまったんだ。だから、やめられなくなった。違いますか、樺山常務!」

僕は、ゆっくりと樺山常務の顔に視線を移し、反応を見ます。

「そして、あなたが、僕の事故後に、ここにすぐ来れなかったのは、女と遊んだ後に、顧客との商談スケジュールを入れていたからでしょう!」

僕は、そう言うと最も重要な疑問に、答えを出します。

「そして、あなたが、事故の時に何をしていたかを必死に隠したのは、その時、女性と遊んでいたからですよ!」

僕は、そう言うと、樺山常務の反応を見ながら、さらに答えを続けます。

「あなたは、その事実を会社側に隠したかった、だから、顧客との商談だと話したんだ!」

僕は、そう言うと、樺山常務の目を見ながら、答えを続けます。

「あなたは、既に顧客と会うスケジュールを入れていたから、商談した日付は同じ日ということになる。あなたは、それで、ごまかそうとしたんだ!」

僕は、すべてを推理しきって、勝ち誇ったように、樺山常務を見ます。

「違いますか?樺山常務!」

と、僕は言うと、樺山常務を真正面から、睨みつけます。

「そうだったんですか。樺山常務・・・」

と矢野が、初めて真実を知ったかのように、驚いた表情を見せています。

「そりゃ、やばいですよ。常務・・・」

と、こちらも驚いているのは、松田です。

周りの皆も、唖然とした表情で、樺山の表情を見ます。

「それで、勝ったつもりかね。全てはあんたの推測に過ぎん。推理と言うものは、証明ができなければ、ただの憶測に過ぎんのじゃよ!」

と、樺山常務はピクリともせず、逆襲してきます。

「ほほう。なるほどね。まあ、それくらい言うと、思っていたけどね」

と、僕は臆すること無く対応しています。

「なるほど、だから、さわさんや課長の攻撃が失敗したわけか。いかにも、逃げ切りがうまそうだ」

と、僕が言うと、

「なにが、逃げ切りじゃ。仕事上での経験がモノを言っているんじゃ。修羅場なんぞ、それこそ数限りなく、くぐって来たわい!」

と、樺山常務は平然としています。

「おっさん、往生際がわるいねえ」

と、僕はつぶやくと、

「んじゃ、その証拠とやらを・・・」

と、僕はバックの中をごそごそ探して、

「あった」

と言いつつなにやら、ピッピと操作します。

「ほり。これだーれ?」

と、僕は携帯の中にある写真を表示してみせます。

須賀田、沢村、まひる、由美、そして、橘川、矢野、松田、樺山が一斉にその写真を見ます。

そこには、ドアが開いた状態の、車の後部座席が写っています。そして、シックな服装に赤いルージュが目を引く、20代後半くらいの美しい女性が座っています。

「これは、事故の時に撮った、加害者の車の写真だ」

と、まず、僕は説明すると、

「車の中にいるのは、樺山常務の奥さんかい?どう見ても銀座かどこかのきれいな女性って感じだよな。年齢的にいってもさ」

と指摘します。

「そして、横に置いてあるのは、湯河原のホテルの名前の入ったおみやげだろ。そのホテルを調べて、この写真を見せたら、誰と泊まったかわかるんじゃないかなあ」

と、僕が言います。

「おぬし、あのとき、気を失っていたのじゃ、なかったのか!」

と、樺山は取り乱します。

「あんたは、俺がぶつかった時、車の傷の方を心配していたようだからな。ひでえ人間だと思ったよ。だから、写真を撮る必要性を感じたのさ!」

と僕は、ゆっくりと理由を話します。

「もっとも、記憶が飛んでいて、俺も、さっき気がついたんだけどな。それほど、ひどい衝撃だったということだ、このサイクリストクラッシャーさんよ!」

と、僕は、樺山常務を睨みつけると、そう言い放ちます。

「常務、これは、どういうことですか!」

橘川は、樺山にくってかかります。

「さっき、○○くんが話していたことは、すべて本当だったのですか?女と遊んでいるときに、この事故を起こしたんですか!」

と、橘川は、ひとが変わったように、樺山をなじり始めます。

樺山はそれを無視し、

「どれ、私にも見せてもらおう。違う車を撮ったかもしれんからな。だとすれば、言いがかりということになる!」

と、僕に携帯を渡すように手をだします。

「おう。よーく目をかっぽじいて、確認するんだなあ!」

と、僕は鷹揚に携帯を渡します。

樺山は携帯を受け取ると、ゆっくり写真を眺めると、こちらを見て、ニヤリと笑います。

「こんなもの、こうだ!」

と、手にとった携帯を思い切り床に叩きつけ、携帯を破壊してしまいます。

「これで、証拠はなくなった。君の推測は、ただの憶測に過ぎんな!」

その場は一気に凍りつくだけでした。

(つづく)

お昼間カフェ!「ゆるちょTEA」(15)(ゆるちょの昼間向けゆるゆるトーク!(笑))

2010年05月12日 | お昼間カフェ
こんにちわ!

「由美ちゃん物語」の由美です。

今日は、あのカフェに顔を出そうかなあって、思って。

あのカフェに行けば、皆とも会えるし、気持ちのいい場所ですからね。

それに、私も、あの店の、ストロベリーパフェが、お気に入りですから。

ええ。私、この江ノ電も大好き。ちっちゃくて、かわいい乗り物でしょう。

それに、この鎌倉高校前の駅も、海がずぅっと広がっていて、気持ちよくて、大好きなんです。

ほら、天気もいいし、初夏の風って、気持ちいい!


あなたも、あのカフェに?

じゃ、ご一緒しましょう!



江ノ電の鎌倉高校駅前から続く一本の坂を、海を右に見ながら登って、ちょっと左に折れると、ほら、ありました。小さなカフェが。

海を見渡せるこのカフェは、昼下がりの気持ちのいい時間を過ごすのに、うってつけ。

さあ、ドアを開けますよ!

「カランコローン」

そして、もちろん、いつものように、奥のカウンターには、マスターのゆるちょさんが、立っています。

「いらっしゃいませ。いつものお席ですね!」

彼は、そう告げるとにこやかに、席を用意するのでした。



さて、今日は、週の真ん中、水曜日。

ちょっと、このところ、天気が悪いけど、まあ、このカフェだけは、別ですからね。

いつでも、晴天です(笑)。

まあ、今日も、楽しく、テンション高目で、開店!と行きますか!



さて、今日は、せっかく、由美さんが、きていますから、お話するとしましょうかね。


由美さん、お疲れ様です。


由美:こんにちわ。ストロベリーパフェ、お願いします。


ああ。承りました。ちょっと、お待ちくださいね。


それより、「由美ちゃん物語」も、だいぶ佳境に入ってきましたね。


由美:ええ。○○さんが、戦い始めたので、もう、クライマックスですね。


なかなか、敵のお方も、強そうですね。


由美:そうですね。でも、大丈夫。彼はいつでも、勝ってきましたから。


はあ。まあ、由美さんにすれば、そういうことでしょうね。


由美:何か、ご不満?


いやいや、そうわけでは、ありませんよ。


由美:そう。それなら、よかった。それより、マスター、ダイエットしているって、聞いたわ。


そうなんですよ。ただ、もうすぐ4週間だというのに、まだ、500グラム減です。


由美:停滞期という、ことかしら。


そうみたいですね。ピタっとそこから、動かなくなりました。でも、体脂肪率は、減っていますし、ある意味、順調ということのようです。


由美:じゃあ、よかった、ということね。ダイエットって、体脂肪を減らすための、ものでしょう?


そうなんですよ。だから、体重だけ、測っていると、うまくいってないんじゃないかって、誤解して、失敗するんだと、思うんですよね。


由美:なるほど。逆に、体重が変わらないから、不安を呼んで、しまうのね。


そう思いますね。まあ、体脂肪だって、減ったり増えたりしますから、電子体重計の能力だって、案外、あれなんですよね。


由美:そうなんですか!じゃあ、思い切り不安になりますね。


でも、鏡を見たり、肌を触ったりすれば、実感として、脂肪が落ちているのが、わかりますからね。だから、不安にならないんです。


由美:結局、自分の実感が、一番信じられる、というわけなのね。


そうですね。結局、適度な有酸素運動と、腹八分、野菜中心の食生活、くらいが、最も効果的なダイエットということになると思います。


由美:目標とか、設定しているんですか?


それが、一ヶ月1,5キロ減だったんですけど、これが、どうなることやら(笑)。


由美:今のペースじゃ、とても、無理っていうこと?


なにしろ、ピタっと500グラム減で、止まっていますからね(笑)。体脂肪は、ほんのちょっとずつ減っているということなんでしょう。


由美:なかなか、難しいものなのね。でも、逆に、1,5キロという目標が、高すぎたのかもしれないわね。


まあ、そう考えるしか、なさそうですね。まあ、無理に目標通りに落とそう、と考えているわけでもないですしね。


由美:停滞期を過ぎれば、ガクっと落ちることがあるって、聞いたわ。


そうなんですよね。まあ、気長にダイエットを続けていく、つもりですから、そんなことも、あるでしょうね。



そういえば、由美さんも、「龍馬伝」を見ていらっしゃると、お聞きしましたよ。沢村さんに。


由美:ええ。○○さんが、「龍馬伝」好きだから、私も一緒に見ています。


どうですか。好きなキャラクターとか、いますか?


由美:わたしは、饅頭屋の長次郎さんが、好きですわ。なんとなく、抜け目がないというか。それに武市さんに宣戦布告していたでしょう?ああいうところが、男らしくて、好きね。


あそこは、良かったですね。今まで、へろへろしていた長次郎さんが、ちょっと変わった感じが、しましたね。


由美:そう。あそこから、長次郎さんの新しい道が始まったように感じるわ。


他にお好きなキャラは、いますか?


由美:やっぱり、以蔵かしら。ちょっとかわいそうだし、龍馬が、新しい自分の道を探せって言ってたけど、以蔵の立場になったら、それは難しいことだと思うし。


そうですね。誰もが、龍馬のように、自分の道を探せるわけでは、ないでしょうね。


由美:まあ、龍馬はいいひとだから、自分がやってみて、これがいい!と思ったことを以蔵に言っているだけなんでしょうけど。


そう思いますね。結局、みんないいひとなんでしょうね。でも、ひとによって、いろいろと条件は違ってくる。


由美:龍馬には、龍馬の道があるように、以蔵には、以蔵にしか、歩けない道があると思うの。


そうですね。でも、逆に言うと、もう、以蔵に残された道は限られている、ということかもしれませんね。


由美:それが、運命ということなのかも、しれないわね。


そうですね。もう、あとは・・・。以蔵さんは、女性に人気のようですね。やはり、ほっておけない、なにかを表現しているのでしょうね。


由美:そうね。やっぱり、女性の気持ちを引っ張る存在だもの。


なるほど、それは、ちょっとうらやましいですね。


由美:あら。美しくて若い女性が、悲惨な境遇にいたら、男性の気持ちを引っ張るでしょう。


それは、そうですね。


由美:それの裏返しに過ぎないわ。以蔵の存在は。


なるほど。人間は、かわいそうな異性の存在に、弱いということでしょうか。


由美:そういうことかも、しれないわね(笑)。


と、そこへ、「カランコローン」と音がして、

沢村さんとまひるさんが、入ってきます。


沢村:由美さん、連絡ありがとう!少し遅くなっちゃったかな!


まひる:さわさんが、坂が苦手なもんだから。私は早く着いていたのに!


沢村:僕だけのせいにするなよ!まひるちゃんだって、なかなか出てこなかっただろ!


まひる:女性は、いろいろ準備が大変なの!



まあまあ、お二人とも、席はこちらで、よろしいんですか。



由美:あ、ちょっと話があるから、海側に移ります。


そうですか。では、ごゆっくり。


沢村:それで、須賀田さんが、どうしたって?


由美:だから、それは、あっちに移ってから!(笑)


まひる:私も聞きたーい!


ははあ。昨日のお話を、されるみたいですね。由美さんも、やはり女性ですね(笑)。


3人のうれしそうな笑顔・・・。やはり、おしゃべりというのは、楽しいものです。



さて、長々としゃべってきましたが、

今日はこのくらいにしましょうか。

海も綺麗に見える時間に入ってきました。

みなさん、楽しんでいってくださいね!

ではでは。




そう言って、マスターは、カウンターの中へ、戻って行きました。

「そうなの。昨日、須賀田さんが、女性と一緒にいらっしゃっていて!」

と、由美さんが、沢村さんとまひるさん相手に楽しそうにしゃべっています。

沢村さんとまひるさんは、わくわくしながら、その話に聞き入っています。

しゃべる由美さんも、聞く沢村さん、まひるさんも、にこやかな表情です。

みなさん、楽しい時間を過ごしているようです。

太陽がさんさんと降り注ぎ、海はどこまでも、気持ちよく、広がっています。

海の見える静かな午後。ここでは、気持ちのいい時間だけが、過ぎていきます。

ビジネスチャンスだった、神風連の乱!(勧告文に見る西郷のすごさ!:日本人的美学からの論考)

2010年05月12日 | 日本人の秘密
おはようございます!

なんだか、GWが思い切り晴れていたことの揺り返しか、雨が続いていますね。

まあ、雨は雨で風情がある、なんていいますが、なんとなく寂しい感じがありますよね。

雨の中、ひとり孤独に立つ剣士、だったり、雨にぬれて寂しそうにする子犬、とか。

いろいろな物語で、寂しさの表現によく使われていますからね。

あとは、雨の中の激闘みたいな、戦いをより壮絶に見せる場合に使われる手法でしょうね。

日本の物語には、こういう隠すことによって、実はより強調するという手法があるんですよね。

秘すれば花、という言葉も、隠すことによって、読み手の想像力を刺激し、

より、素晴らしいモノに強調する、ということを言っていますからね。

よく、女性に、

「結婚しても、神秘的な部分は残しておきなさい」

と、母親が言うのは、そういう部分を残すことで、夫の想像力を刺激し、

興味を惹きつける意味なんでしょうね。

そういう意味では、直接的に物事を伝えるのではなく、婉曲的な表現というのも、

強調するやり方と言えるんですよね。

「どうも、・・・だったらしいよ」

と、伝聞調にするのも、これも強調ということになります。

強調して、相手の興味を引くわけですね。

そういう意味で言うと、物語というのは、まあ、伝聞した事実とも言えるわけですから、

まあ、元々、強調して、相手の興味をひくように、出来ているわけです。

そういう意味からも、好奇心旺盛の日本人が、多くのストーリーを好むことは、頷ける事実なんですね。

まあ、だから、僕もストーリーを紬いでるって言えば、そういうことなんですけどね。

まあ、人間、好きなことをやるのは、楽しいもんです。


さて、今日はちょっと冷えるので、久しぶりに紅茶をぐびびと飲んで、

いつものように、ゆるゆると、論考に入っていきましょう!


さて、前回は、なぜ、征旅のはずなのに、西郷は沈黙していたか、というあたりと、

「弱者は、強者を圧倒する武器をもつに至る」

という理について、話しました。まあ、この理は世界のいろいろな場所で共通して見られる現象なので、

みなさんも、探してみるとおもしろいと思いますよ。

まあ、もちろん、武器をもつための、いろいろな努力が必要なわけですけど、

そのベクトルが正しければいつの日か、強者を圧倒するに至るんですね。もちろん、どれだけ時間がかかるかは、

わからないわけですけど、そういう現象がそこかしこで、見られますよ。


さて、長州人谷干城が、熊本鎮台に司令として、入城した頃の鎮台兵の弱さは、絶望的だったと言います。

鎮台参謀長の樺山資紀中佐は、後年、当時を振り返って、次のように言っているそうです。

「熊本鎮台の兵士というのは、言わば土百姓、素町人の烏合の衆に過ぎないであるから、いかにしても、剽悍なる薩摩隼人の向こうに立ちそうも無い」

まあ、実感だったでしょうね。この樺山(笑)中佐は、その薩摩隼人なわけですから、薩軍の鎮台感というのを代表している言葉になるわけです。

そして、もうひとつ、ごく普通に指摘できる問題点として、熊本鎮台の幹部に、薩人が多いということが挙げられるでしょう。

まあ、普通に考えれば、西郷に引き立てられたり、西郷に恩義を感じている人間も多いだろうし、薩軍に、親類や知り合いその他が、実際に加わっているわけです。

情宜的な問題として、果たして鎮台の薩人達が、どのような反応になるか、長州人たる谷には、計り知れないところもあったはずですからね。

これについて、先の樺山中佐が、おもしろいことを書いています。

「薩摩隼人が正々堂々として正面から攻撃してくれば良いけれども、もし余ら朋友先輩に対し、篠原や桐野らの諸将が、使者をよこして一味徒党に加盟するよう勧告し」

「裏面から城中を撹乱するようになったら、これ実にゆゆしき大事である」

この文章がおもしろいのは、先に西郷がだした勧告文、例の「兵を並ばせて指揮を待つように」という文章は、樺山の考えたゆゆしき事態とは、全く逆の現象を

引き出すように考えて書かれた文章であるということが、だだわかりになるんですね。

思い出してください。あの「兵を並ばせて、指揮を待つように」という文章は、樺山の指摘する「一味徒党に加盟するように勧告」する文章とは、まったく逆なんです。

だから、全く逆の効果を熊本鎮台に与え、結果、しっかりと薩軍と戦うという事実を引き寄せているのです。

この事実からも、西郷が書いたあの勧告文が、「薩摩士族削除」のひとつの手段になっていることが、だだわかりになります。

僕が指摘しているできごとが、本当の事実だからこそ、いろいろな事実によって、補強されるわけです。

司馬氏の指摘していることが、ほぼ全部、適当なでっちあげ、あるいは、思いつきレベルだということが、だだわかりでしょう?


さて、薩軍の工作というのは、西郷の出したあの勧告文だけ、だったわけです。

というより、桐野らは、あの神風連の乱の時の状況から、

「鎮台なんて、恐るるに足らず!」

という意識になっていたんでしょうね。無論、西郷が事実を引き寄せているという現実はありますが、

近代日本陸軍の対応の速さに思いがいかなかった、という問題点があったんですね。

いわゆる電信の発達です。

当時、大久保ら政府要人は、すでにこの最新装備を使いこなしていますし、いくさにおける通信の大切さは、古来言われてきたことです。

マラソンの故事や、「来た、見た、勝った」の故事ですら、戦争がらみです。

西郷は、こう論考したのでは、ないでしょうか。

「確かに、神風連の乱では、熊本鎮台は、一旦制圧された。しかし、その後、敵を壊滅させている。さらに、そこで、問題点が露呈したからには、」

「最強と言われる薩摩隼人相手に、絶対に早急に手を打っているはずだ。準備が整ったからこそ、大久保は我々に挑発してきたはずだからだ!」

電信の発達という具体的な手段に想いが及ばなくても、西郷は、大久保による挑発という事実に立脚して、こう考えたに違いありません。

問題点が露呈する、というのは、一見、失敗した、というように捉えてしまいがちですが、ビジネスシーンでは、

「新しく生まれ変わるチャンス!」

と前向きに捉えることが多いですね。

客からのクレームは、問題点をわざわざ指摘してもらっているようなものですからね。そこを直せば、新たな顧客が掴めることになる。

だから、各社は、クレーム対応に全力をあげ、新たな商品開発や体制変更などへの、ビジネスチャンスとしてとらえているわけです。

つまり、熊本鎮台にとって、神風連の乱は、確かに被害が出たけど、強く生まれ変わるための素晴らしいビジネスチャンスとなったわけです。

そして、さらに、薩軍を油断させるという事実まで、引き寄せたのですから、政府側とすれば、願ったり叶ったりのできごとだったんですね。

そして、電信を利用した熊本鎮台と政府軍は、着々と手を打っていき、電信をもたない薩軍は、生まれ変わった熊本鎮台を知らなかったというわけです。


さて、話を戻しましょう。熊本鎮台に、薩人幹部が多いという問題点について、結論的に樺山中佐は書いています。

「そんな事情の間に立って、谷将軍は司令長官として、よく部下をまとめられた。たとえ余らがそのような場合(桐野らに工作された場合)」

「に遭遇しても、よくその処すべき方途を誤らぬものであると信じ、肝胆相照らしておってくれられた。かかる状況の下にあって、将校はもちろん」

「兵卒にいたるまで、ひとりとして敵に走るものがなかったのは、その主たる原因は、谷将軍の人格に帰せねばならないと、思う」

と、まあ、樺山中佐は、書いていますが、西郷の勧告文の効果は、絶大だったと、言えるでしょうね。結局、誰も薩軍に寝返らなかったわけですから。

つまり、西郷は、熊本鎮台に、薩人が多くいることを知っており、その勢力が薩軍につくかもしれない、という熊本鎮台の司令官の杞憂さえ、論考し、

そうならない事実を、彼自身が引き寄せたのです。

どうです。西郷って、すごいでしょう!

いやあ、ここまで来ると、西郷の論考者としての凄み、に、ただただ、驚くばかりだよね!


さて、元々、鎮台というのは、内戦鎮定用の組織だったそうです。特に熊本鎮台は、対薩摩の前進基地みたいなものですからね。

そのため、薩軍がいつ立ち上がるか、ということについては、その諜報能力をフルに活用し、事実の把握に務めていたそうです。ま、あたりまえでしょうね。

その諜報情報について、熊本県の権令富岡敬明が、内務卿の大久保に報告しているそうです。

「二月四日の鹿児島出水郷の情勢だが、鹿児島県内の士族七千人ぐらいが、出水郷で勢ぞろいして、いずかたかへ馳せのぼるということである」

という情報を、二月十二日付で、大久保に知らせています。この日は薩軍は、出兵のための閲兵式の日で、僕は諜報能力がなかなか高い、兵の初動には十分過ぎるほど

だろうと、考えるのですが、なぜか、司馬氏は、「機敏でない」としています。

はっきり言って、おかしいです。このひと。

まあ、うんこ馬鹿だから、しょうがないですけどね。


そして、その理由らしい文章として、大久保が同日に富岡権令に送っている手紙を挙げています。

「今般、鹿児島県の騒擾については、種々巷説もあるが、真相はまったく私学校の過激少年輩のやったことで、もとより旧藩父子にも関係ないし」

「また、西郷隆盛についても、かれは過激少年を説諭したがついに承服させるに至らなかっため、身を避けてしまった。県令大山綱良も、少しも方向を間違っていない」

「大山県令は十分これが鎮撫に務めている」

この手紙、皆さんは、どう読みます?

これ、

「私学校は蜂起した。ただ、西郷と島津親子は関わっていない。県令大山も鎮撫しているようだ」

という意味ですよね。つまり、私学校の蜂起は、事実として、富岡権令にも書き送っているということなんですよ。私学校は、薩軍そのものですからね。

だから、諜報情報としては、むしろ機敏に対応していると見て、いいのではないでしょうか?

それに、西郷が関わっていない、とするのは、単なる大久保の希望的観測情報だし、彼の悲鳴だということは、以前、述べたとおりです。

結局、このことは、日本軍の初動になにも影響を与えているわけではないのです。薩軍の蜂起は、認定しているわけですからね。

どうも、この司馬ってひとは、文章のつむぎかたも、おかしいよね。頭が悪すぎです。


まあ、このあたりについての、司馬氏の文章を、ちょっと挙げてみましょうか。

「大久保の観測や配慮がなまぬるくみえるのは、ひとつには、かれの政権の重大危機に際して、軽々に軍事上の発動をすることの危険を計算し抜いての」

「ことであったろう。もし、政府が早まった情報に動揺し、薩軍が未発のうちに兵を動かすようなことがあれば、各地の不平士族にいっそうの反発を買い」

「彼らの戦意を昂揚させ、政府と政府軍が窮地に追い込まれることは決まりきっている。大久保の、この一見、情勢に鈍感であるかのような態度と処置は」

「そういう要素が計算済みだったに、違いない」


なんで、偉そうにするわけ、このうんこ馬鹿!

「大久保のことを、俺は、わかっているんだ!政治家のやりそうなことだ!」

的な思い上がりで、書いているのがだだわかりの文章です。

偉ぶっているわけですよ、彼は。

でも、ぜーんぜん、間違った見方しかできてませんね!

馬鹿はおまえだよ!馬鹿芝くん!


まず、大久保は、薩軍に、挑発を仕掛けたという事実を、忘れています、このひと。

そして、山県は、すでに、各地の不平士族が、立ち上がることも考慮にいれて、作戦案をつくりあげています。

全て想定済みなんですよ。論考者大久保は、すべての事実を見通しているんです。その上で、山県もプロとして、作戦案を出している。

そういう状況であれば、あとは、薩軍を押しつぶすだけ、という腹に、大久保も山県もなっていたはずです。

だから、政府も政府軍も窮地になど、追い込まれないし、情勢に鈍感なのではなく、情勢を知り抜いているから、

「西郷よ。多分、合流するだろうが、今は、まだ、死の運命を受け入れないでくれ!」

と、西郷と同じ論考者の苦しみに耐えながら、悲鳴をあげていたに過ぎないのです。

司馬氏の説明は、本質をついていないどころか、ひとつとして、合っている部分がありません。

低脳愚劣馬鹿な新聞記者脳で、ただ、適当なことを、言っているだけ。

まったく、社会的に役に立たないどころか、西郷と薩軍を蔑み、自分の怨念をはらしているんですから、

ほんと、しょーもない、うんこです!嘘ばかり言うオオカミ少年です!


さて、今日も長く書いてきました。

なんていうか、偉そうにしているだけで、なーんもわからん馬鹿なんですから、笑っちゃいますよね。

新聞記者って、こういうひとが、多そうで、信じることはできませんね。

とにかくここまで、低脳だと、笑いも出ません。

まったく、ひとは、偉ぶると終り!というのが、よくわかる事象です。


今日も、ここまで、読んで頂いてありがとうございました!

また、次回、お会いしましょう!


ではでは。