「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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信長さんは、弱冠二十歳にして、すでに!(そりゃあ、、道三がビビるはず!)

2014年03月20日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「戦国武将考察編」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・今日も前回の続きと行こう・・・「織田信長さん」を続けて見ていこうよ」

と、タケルは話し始めます・・・。

「ま、織田信長さんの話は長いから・・・まあ、のんびり楽しんでいこうよ」

と、タケルは言葉にします。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「ま、今日は織田信長さんを経済的視点で見ていこうと思うんだ」

と、タケルは言葉にする。

「織田信長さんは父の信秀からも教えられていたんだろうけど、戦に勝つには莫大な収入をどう確保出来るかが鍵だということを知っていたんだね」

と、タケルは言葉にする。

「多分、平清盛のあり方からも勉強しただろうけど・・・どうやったら、莫大な金を稼げるか・・・平清盛は中国との貿易によって莫大な富を生み出し」

「その富を公家たちにバラマキ、政治的地位を高めていく手法をとっていたね」

と、タケルは言葉にする。

「これは現代の僕らの生き方にも通じる話なんだよね。実際、どうやったら、莫大な富を生み出せるかは・・・男だったら、皆、毎秒考えているんではなかろうか?」

と、タケルは言葉にする。

「そうですね。収入を確保するのは、父親の仕事、その収入と引き換えにサービスを与えるのが母親の仕事ですものね」

と、レイカが言葉にする。

「問題はそこに愛が介在しているか、どうかだ・・・二人の関係に愛の介在が消去されれば・・・その夫婦はたちまちにふしあわせスパイラル一直線の「理性婚」と化する」

と、タケル。

「愛が介在していれば、しあわせスパイラルにある「本能婚」のまま・・・ということですね?」

と、レイカ。

「そういうことだ」

と、タケルは言葉にする。


「まあ、僕は「しあわせになる為の知恵」を商品にすることで、収入を増やしていく道を指向しているけどね」

と、タケルは言葉にする。

「「しあわせになる為の知恵」こそ、世界中の人たちが一様に欲しがる素敵な商品ですものね?」

と、レイカ。

「そ。さらに言えば、この商品は僕にしか作れない・・・世界的にもオンリーワンの価値だ。希少性の高い商品と言えるね」

と、タケル。

「ま、街を見回せばそういうオンリーワンの価値に辿り着いている人はたくさんいるよ。むしろ、そういう人間達による競争社会であるのが、この日本社会と言えると思うね」

と、タケル。

「日本人は皆、莫大な富を生み出すべく、他者との差別化を図っている。サラリーマンくらいだよ、そういう競争をしていないのは・・・」

と、タケル。

「会社に入れれば、同じ社員同士、同じような価値さえ示せれば、それでいいのだから・・・その代わり、会社に所属している限り、拘束されていることになる」

「会社から命令されれば、どんな深夜にでも叩き起こされ、現場に行き、対応することが求められる。それでいて給料の昇給ペースはよくない」

「その価値は毎月、同じ日に給料が出ることにある。「安定」・・・これだけがサラリーマンの価値になってしまうんだね」

と、タケル。

「競争が無い代わりに、長い拘束時間と安い給料・・・それに対して、競争の末、高い価値や世界的にもオンリーワンの価値を獲得出来れば、莫大な富を獲得出来る」

と、タケル。

「つまり、最終的には生き方として、どちらをチョイスするかだ。莫大な富の獲得を目指し一匹狼として生きるのか、安定を求めて競争の少ないサラリーマンでいるのか」

と、タケル。

「わたしは、一匹狼のタケルさんを支持しますけどね。もちろん」

と、レイカ。

「ま、莫大な富の裏側には、そういう生き方の違いがある・・・話を信長さんに戻そう」

と、タケル。


「信長の価値を最初に見抜いたのは斎藤道三だったことは有名だね。彼が天文二十二年(1553年)四月、斎藤道三と会見した時、彼はその軍勢七百人のすべてに鎧を」

「着させて、鉄砲五百丁、三間槍五百を装備しているんだよね。三間槍も織田家独創で、他家より長いモノだったし、それであれば、他家と戦っても容易に先制攻撃が出来て」

「勝てるというわけだ。しかも鉄砲に至っては鉄砲伝来が天文十二年(1543年)八月二十五日であることを考えると、僅か10年後の話なんですよ」

と、タケルは説明する。

「それが20歳の信長の本気で戦に勝つ姿勢を表しているわけ。道三は「兵器の卓抜、数量の多少が戦を支配すること、あのおおうつけはよく存じおる」と舌を巻いてる」

と、タケル。

「例えばこのエピについて考えれば、信長さんはもう20歳の頃から、「知恵者」として「全体の因果関係」を使っているわけですよ」

「「鉄砲こそが戦において超有用」と見抜いた信長の目の確かさと、その銃にかけられる財力・・・鉄砲さえ多く装備出来れば戦に勝てる確率が高くなると」

「信長さんは20歳の段階で見抜いて、「絶対の因果関係」として、実際に装備していたんだから、すごいよね」

と、タケルは言う。

「信長さんの財力はどこから来ていたんでしょう?」

と、レイカ。

「尾張一国を取るまでは、父信秀の遺産を投入していたのかもしれないね。信秀は交通の要衝でもある、港町津島に代官を置いていたようだから、ここで税金を取っていた」

「と考えるのが自然だろうね」

と、タケル。

「つまり、信長さんは、子供の頃から財力の作り方を知っていたんだよ。それをどう分配していくか・・・鉄砲に重点的に分配しながら、槍などの通常兵器にも」

「分配している・・・このあたり、「信長の野望」なんかで何度も勉強したけどさ。鉄砲は他の兵器に比べて馬鹿高いからね。弱小大名の頃には負担になるんだよね」

と、タケル。

「それなのに、槍と同数備えていた信長さん・・・しかも20歳にしてだからね。そりゃあ、道三も舌を巻くよ・・・その財力と信長の知恵者ぶりに、ね・・・」

と、タケル。

「そうですね。今まで、そういう視点でこのエピを見てこなかったから、新鮮です。というか、やっぱり、一事が万事なんですね。特に「知恵者」の場合」

と、レイカ。

「そう。それに、だ・・・鉄砲を運用していかなければならないわけだから、硝石その他の火薬なども入手する必要もあるわけだ。だから、いわゆる交易ルートも作る必要が」

「信長側にはあるわけで、それはやはり堺との関係性がすでに出来上がっていると考えるのが自然だよね。もちろん、家老達が補佐してはいただろうけど」

「「知恵者」信長さんだ・・・そのすべてを把握していたと見るのが自然だろうね。だから、自然、商売のやり方にも詳しくなっていったんだろう」

と、タケル。

「彼は平信長と署名してしまうくらい平清盛を尊敬していた・・・だから、交易に秀でていた平清盛を参考に自分を作り上げていったんだろうね」

と、タケルは言葉にする。

「「知恵者」は「知恵者」を知る。そして「知恵者」は過去の「知恵者」の成功から学び、失敗からも学ぶ・・・そして、新たな自己をつくり上げるんだ。そのいい例だよ」

と、タケルは言葉にする。

「それを見倣って、タケルさんも信長さんや平清盛さんから「知恵」を拝借しているんですよね?新たな自己を作り上げる為に」

と、レイカ。

「ま、そういうことだ。彼らは出し惜しみせずに素敵な「知恵」を与えてくれるからね」

と、タケル。

「大事な事は、信長は鉄砲という兵器が戦において雌雄を決するチカラを持っている事を見抜いている点だ。それが天正三年六月の長篠の戦いにつながっていくわけだから」

「天正三年が1575年ということを考えると、斎藤道三との会見の1553年4月から22年の歳月が戦における鉄砲の大量使用という「知恵」につなげるんだね」

と、タケル。

「さて、織田家の収入の変遷という視点で考えてみよう。まあ、「信長の野望」をやり慣れている身としては収入と言えば現金収入と米の収入があるわけだ」

と、苦笑するタケル。

「最近の奴はやってないけど、以前の「信長の野望」はそういう感じだった。まあ、いいか。とすれば、治水が大事になってくるわけだ。武田信玄が信玄堤を築いたように」

と、タケル。

「ちょっと調べてみると、信秀、信長のこの時代、米作りの技術が飛躍的にあがっているのね。農耕具の改良が進んで、谷田での農業だったものが平野部の農業に変わって」

「行く時代だったんだ。だから、米の取れ高の脅威的アップがまずあった時代だったんだね。それに治水技術も飛躍的にアップしている。ま、信玄堤の例じゃないけど」

「信長も濃尾平野の治水整備に尽力している」

と、タケル。

「んで、米収入の確保をしっかりと図った信長は現金収入の確保もしっかりしている。上で話した津島の整備以外に商業地でもあった守山と他の商業地との商人の」

「自由往来を認め、さらに商人達を保護する政策も実施しているんだね。もちろん、同じ商業地でもあった熱田神宮周辺も整備され、商業地の繁栄を促し」

「そこからあがる税収のアップをシビアに図っているのが信長さんなんだよね」

と、タケル。

「で、この政策を推し進めたのがいつか?という話になるんだけど、これが驚くことに斎藤道三と会見した天文二十二年から始めているんだね。20歳だよ、信長さん」

と、タケル。

「すごいですね。「知恵者」は若いうちから「知恵者」なんですね」

と、レイカ。

「つまり、信長さんは、二十歳になる頃には、商業政策や農業政策に実際に尽力していたわけで・・・だからこそ斎藤道三への強烈なプレゼンも出来たわけだ」

と、タケル。

「三間槍五百と鉄砲五百丁は、その商業政策と農業政策の成果・・・ということになるんですね」

と、レイカ。

「そ。とそれがわかれば見えてくるものがある・・・斎藤道三は信長の戦への意識の高さと同時に為政者として商業政策、農業政策の成果を誇れる」

「信長の優秀な為政者ぶりも同時に見抜いたんだよ。商業政策に秀でていれば、自然、領地の民への税金だって、他国より安く出来る」

「それが出来れば、多くの民が信長の元へ集まってくるから、さらに税収も増え、それらは商業政策や農業政策に良い波及を与える」

と、タケルは言葉にする。

「つまり、大金が集まるスパイラルにいる信長・・・それが出来る信長の為政者ぶりすら、道三は見抜いたに違いない」

「なにしろ、斎藤道三こそ、「楽市楽座」を最初に構想し、設置した人物だ・・・もちろん、その後、信長もこの偉大な知恵者の「知恵」に見習い」

「「楽市楽座」をその領地・・・もちろん、美濃攻略後の美濃に置くことになるわけだけどね。その道三だからこそ、信長のすごさを見抜くんだね」

と、タケルは言葉にする。

「もちろん、それをすべて斎藤道三が見抜いてくることを信長は知っているし、期待しているわけ。その為にそういう軍勢で会見に出向いているわけだからさ」

と、タケル。

「じゃあ、信長は自分の為政者としての能力の高さを斎藤道三にプレゼンするためにわざとそういう軍勢を率いていったと?」

と、レイカ。

「ま、そういうことさ。商業政策と農業政策に秀でた為政者こそ、税金を安く出来るから、民衆に愛され、大金集中スパイラルに入れるわけだから」

と、タケル。

「信長はそれを知っていた・・・「絶対の因果関係」を使う信長だ。彼は既に二十歳にして、大金集中スパイラルにいたんだね」

と、タケルは言葉にする。

「すごい・・・信長って、「絶対の因果関係」を使いまくる、本当に「絶対の知恵者」だったんですね」

と、レイカ。

「まあ、でも、この「知恵」・・・僕らでも使えるところがあるよ・・・それがどこだかわかるかい?レイカちゃん」

と、タケルは笑いながら質問する。

「えーと、ちょっとわかりませんね・・・」

と、レイカ。

「簡単なことさ。今でも変わらないのは、民衆に愛されれば、大金集中スパイラルに入れる、と、そういうことさ」

と、タケル。

「僕はそれを「知恵」をドンドン作ることで実現していこうと思っているんだ」

と、タケルはニヤリとする。

「それなら・・・タケルさん、絶対に出来ますよ!」

と、レイカは叫ぶ。

「ま、信長さんを追っていると、いろいろ僕らにも成功の果実が落っこちて来ると・・・僕らはそれを上手く利用すればいいのさ。それが今日の結論になるね」

と、タケルは結ぶ。

「わかりました。タケルさん・・・その続きは、お酒を飲みながらにしませんか?」

と、レイカはやわらかな笑顔で赤縁のメガネを外し、髪を解いた。

「レイカちゃん、本気だね。じゃ、気合いれて飲もうか!」

と、笑顔のタケルは机を片付けだすのでした。


(おしまい)


信長さんが生きるテーマとして使いまくった「絶対の因果関係」・・・これを使いながら生きていけば・・・望みの未来を作るのも思いのまま・・・だと思っていますけどね。

さ、将来、僕がどうなっていくかはま、これからの話ですけどね。

楽しい未来にしていきたいと思いますね。


さあ、楽しく飲みましょう!


ではでは。

3月20日 若い男子の歩き方!(目指せ、スタイリッシュなメリハリボディと「光るの君の目」)

2014年03月20日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

今日は雨だとか。まあ、一雨ごとに暖かくなっていく三寒四温モードですから、

雨も歓迎ですね。

雨降って地固まる、とも言うし。新しい春がやってきそうですね。いい季節です。


さて、先日、イケメン貴島くん(29)と若い水本くん(24)と、男同士3人で飲んでいました。

「御島さんもユキちゃんも今日は出張か・・・ま、たまには男同士も、いいだろう。ボーイズトークだな」

と、僕は酔っ払って、しゃべっています。

「ゆるちょさん、ちょっといいすか?聞いて」

と、水本くんが少し酔った感じで、僕に聞いてきます。

「ああ、なんでも聞いて。僕に話せる内容なら、なんでも話すよ」

と、僕。

「ゆるちょさんって、いっつも、男子ばかりの飲み会の時、女性調達係をやってくれるじゃないですか?」

「いつも綺麗な女性を連れてきてくれるし。あれってコツみたいなものがあるんですか?」

と、水本くんが真面目な顔して聞いてきます。

「なるほど、水本は、そこが聞きたかったんだ」

と、貴島くんが笑顔で言います。

「ああ・・・あれね。コツっていうか・・・まあ、やり方的な話なら・・・」

と、僕はマンハッタンをぐいっと飲みます。

「だいたい、飲み屋さんに来ている二人組の女性って・・・素敵な男性に誘われたいなって思いが、根底にまずあるわけよ」

と、僕は持論を展開します。

「だって、ガールズトークをしたいのなら、誰かの自宅で女性同士で飲むはずじゃん。でも、そうでなく、男性のたくさんいる飲み屋で飲むわけだから、その気はあるわけ」

と、僕。

「なるほど、それはそう思えますね」

と、水本くん。

「まあ、だから、そういう綺麗どころを見つけるわけよ。綺麗で、なんとなく、やさしさのある、ちょっと真面目そうな若い女の子。そういうあたりが僕の好みだから」

と、僕。

「僕もそういう女性が好きですね。話しやすそうだし」

と、水本くん。

「だろ?だから、そういう女性をまず見つける。見つけたら、その女性の近くに行く。その段階で、しれっと相手の目を見る。これが大事だ」

と、僕。

「二人組だったら、その中でも、綺麗な方の女性の目を見る。そして反応を見るんだ。リトマス試験紙的反応。その彼女の目が笑うか、視線を外すか、怒るか?」

と、僕。

「女性の目を見つめるんですか・・・少し勇気がいりますね」

と、水本くん。

「そうお?水本くんはあまりやったことがない?」

と、僕。

「ええ。初対面の女性の目を見つめるのは・・・ちょっとためらわれますね。僕としては」

と、水本くん。

「まあ、水本くらいの若さでは、そうかもしれないな」

と、貴島くんが笑う。

「修行が足りないですかね?」

と、水本くんは先輩である貴島くんに聞く。

「うーん、どうだろう。それは水本次第だろう?自分がどういう男になりたいか・・・人生ってのは、それだけだからな。修行が足りない足りなくないを決めるのは自分だ」

と、貴島くん。

「はあ、それはそうですね」

と、水本くん。

「まあ、それはそういうことだから・・・その女性の目をしれっと見る。で、目が笑ったら、安心して声をかければいい。「一緒に飲もうよ」ってね」

と、僕。

「もちろん、目が怒ったり、視線を外されたら・・・この視線を外すってのも、2種類あって、嫌だから視線を外す場合と、恥ずかしくて視線を外す場合がある」

と、僕。

「そこは見極める必要があるね。恥ずかしい場合、視線を外してからも、また、こっちを見てきたりするから、そこを鷹揚に観察する必要があるね」

と、僕。

「そのあたり、もうすでに「文化人類学」レベルにまで、「知恵」が高められていますよ。ゆるちょさんの場合」

と、貴島くんが笑う。

「そう言ってくれると嬉しいね、実際」

と、僕も笑う。

「なるほど、要は目を見た時に、自分に対する相手の反応で、相手の感情がわかるってことですか?」

と、水本くん。

「そうだ。だから、事故にはあわない。目が怒ったり、不快な感情で、視線を外されたら、声をかけなければいいんだから」

と、僕。

「その現象を僕的には「女性のリトマス試験紙的反応」と呼んでいる。ま、僕は普段、最強のリトマス試験紙反応を見せる、10代の女性で試しているから、慣れてるけどね」

と、僕。

「僕の稼業は「物書き」だ。「物書き」に取材は必須だからね。テーマ毎に10代の女性に声をかけて取材を繰り返している。今のところ、皆笑顔で協力してくれる」

と、僕。

「その状況にしておかないと「物書き」という仕事が成立しないからね。そこが「物書き」という職業の「生命線」なんだよ」

と、僕。

「だから、初対面の女性に声をかけるのは、意図的に日々練習しているんだ。何事も日々の練習が大事だ。そして、「トレーニングは嘘つかない」。これだよ」

と、僕。

「10代の女性が笑顔で協力してくれるうちは・・・20代の女性に声をかけても、目が笑ってくれる。そのあたり、日々のトレーニングのおかげさ」

と、僕。

「ゆるちょさんって、そういうところ、シビアにトレーニングしているんですね。すごい勉強になります。日々のトレーニングの結果が今の状況を生んでるんですね」

と、水本くんは感心しきり。

「まあ、なにしろ、僕はまだ独身だし、これから女性と出会っていかなければ、いけない身だからね。そのあたりは、真面目に考えているんだ」

と、僕。

「だって、それは水本くんも同じだろ?大学時代の彼女と別れちゃったんだし」

と、僕。

「はい。それはそうなんですよね・・・でも、イマイチ、女性に自信がないんです。僕。彼女に捨てられたカタチだし、ちょっと女性不信・・・」

と、水本くん。

「だったら、余計、自分に自信をつけなきゃ、まずいんじゃない?」

と、僕。

「水本は、何に自信がないんだ?」

と、貴島くんが聞く。

「やっぱり、仕事ですかね。まだ、一人前というには、程遠いですし」

と、水本くん。

「うん。確かに、それはそうかもしれないな。でも、俺だって、水本くらいの頃は、そういう感じだったよ。仕事は少しずつ覚えていくもんだし、今はそこに注力かな」

と、貴島くん。

「はい。それはそう思って、やってるんですけどね。なかなか、思ったようにうまくいかなくて・・・」

と、水本くん。

「ま、とりあえずは自分なりに悩むことが必要だろう。今の水本には」

と、貴島くん。

「悩んで自分なりに答えを出す以外にない。誰も水本の人生に答えを出せはしないんだから。お前が自分で答えを出す以外にないんだ」

と、貴島くん。

「はい。僕もそう思います」

と、水本くんは言った。


「あ、言うの、忘れてたけど、その「女性のリトマス試験紙的反応」を絶対的に良くするには、あるアイテムが必要だ。女性を絶対的に恋に落とすマジックアイテムが」

と、僕。

「え、それは何なんですか?」

と、水本くん。

「この貴島くんも持っている・・・キラキラお目目・・・「光るの君の目」だよ」

と、僕は貴島くんの目を指しながら、言葉にする。

「「光るの君の目」・・・」

と、水本くんはポカンとしている。

「この恋のマジック・アイテムこそが、絶対的に女性を恋に落とすんだ。女性の本能を激しく攻撃する、超マジックアイテムなんだな。これが」

と、僕は言葉にする。

「例えば、テレビを見てご覧。アイドル達は皆「光るの君の目」「光るの姫の目」を保持している。その恋のマジック・アイテムを持っているからこそ、アイドルなんだよ」

と、僕。

「それって、どうやったら、手にいれられるんですか?」

と、水本くん。

「異性に注目され、たくさんの人間に見つめられることだ。その視線にまず耐えられる強い自己を確立すること。人に見つめられて恥ずかしくて視線を外すようではダメだ」

と、僕。

「うーん、僕は女性に見つめられたら・・・恥ずかしくて、そこにいたくなくなります・・・」

と、水本くん。

「そういう弱い状況だと「光るの君の目」は作れないね・・・それは自分に自信が無いからだろう。自分には見つめられる程の価値がない・・・水本くんはそう感じているね」

と、僕。

「はい・・・その通りです。僕なんて、まだ、何も出来やしないから・・・」

と、水本くん。

「ま、水本くんぐらいの年齢だと、そんなもんだろうね。だから、「光るの君の目」というのは、自分に価値を見出し、自分を誇れるくらい、自分に自信がないとね」

と、僕。

「そうならないと作れませんか?「光るの君の目」」

と、水本くん。

「そういうことだ。自分に価値を感じ、自分に自信が出来、強い自己になった時、初めて「光るの君の目」を作れる環境が出来上がる」

と、僕。

「まずは、自分の人生・・・要は仕事に自信が出来ることが先決かな。それが出来てから、少しずつ、自分に自信というものが出来上がっていく」

と、僕。

「そうなれば、初対面の女性とも目を合わせることが出来るようになるよ。すべては自分の人生への自信・・・それが確立されることが先決だね」

と、僕。

「よかったじゃないか、水本・・・とりあえずの目標が出来たんだから・・・その「光るの君の目」さえ、確立出来れば・・・女性を恋に落とせるんだ。それを目指せ」

と、貴島くん。

「そっか。逆に考えればいいんですよね?今は持っていないけど、それを目標に生きていければ・・・いつか「光るの君の目」を持てて、女性も恋に落とせるって」

と、水本くん。

「ま、僕が社会を見たところ・・・そこに行きつけてないで、おっさん化、おばさん化してしまう大人が大半だ。だから、水本くんは「光るの君の目」を目標にすること」

と、僕。

「そして、必ずそれを実現して、そこから、新しい彼女を作ればいい・・・それが大人になっていく正しい道だから」

と、僕。

「そして「光るの君の目」を持てれば、嬉しいご褒美もある。そのアイテムを獲得出来れば、外見と脳みそをストップエイジング出来る「八百比丘尼化」が起こるんだ」

と、僕。

「「八百比丘尼化」・・・」

と、水本くん。

「若い外見と若い脳みそのまま、長生き出来る、それこそ、人間にだけ許された魔法だ。魔界の住人になれるんだよ。「リアル・ニュータイプ」になってね」

と、僕。

「具体的に言えば、岸恵子さんとか、阿川佐和子さんとか・・・中村雅俊さんとか、京本政樹さんとか・・・完全に「八百比丘尼化」した人たちだ」

と、僕。

「もう、実年齢を気にする必要はない。僕らは「光るの君の目」の保持と体脂肪率20%以下のスタイリッシュなメリハリボディを保持することだけに腐心すればいいんだ」

と、僕。

「あと、しゃべりも歳を取ってはいけない。若いしゃべりのまま、推移する。これが大事だ」

と、僕。

「わかりました・・・僕も貴島さんもゆるちょさんも、年齢の割りに外見も中身も若いなって、ずっと思っていたんです。そんな裏の話があったんですね」

と、水本くん。

「ま、それがわかれば、水本も「リアル・ニュータイプ」になれるだろ?」

と、貴島くん。

「はい。なります。というか、なれるよう、がんばります。まずは、自分に自信を持つことから・・・」

と、水本くんは笑顔で言った。


その言葉に僕と貴島くんは笑顔で顔を見合わせ、笑いました。

水本くんの目は生き生きとしていました。


都会の夕方はのんびり暮れていくのでした。


(おしまい)


しかし、まあ、なんて話しているんでしょうね。

ま、魔界の住人の話は、突飛な話が多くて。

でも、面白いでしょう?

そんな人生、歩いてみましょうよ。


さ、今日も充実、充実。


ではでは。