「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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僕がサイクリストになった、いくつかの理由(4)

2012年07月30日 | アホな自分
「鈴木くーん、ごめんごめん!」

と、僕は横浜駅の西口のスープ屋の前で、女性雑誌記者の東堂アイリさんと待ち合わせをした。

アイリさんは、28歳、独身の雑誌記者だ。

「鈴木くんの方から会いたいなんて言われたことなかったから、ビックリしちゃったわ。東京の弟の頼みは、聞かなくちゃいけないからね」

と、中肉中背で髪の毛の長い、アイリさんは、僕が「東京の姉」と慕う女性だ。

「西口は、あっちの方にちょっとヨサゲなタイ料理屋さんがあるのよ・・・鈴木くん、香草大丈夫だったわよね?」

と、黒いパンツスーツ姿のアイリさんは、いかにも「出来るおんな」という感じだった。

「パクチーですか?まあ、なんとか、大丈夫な感じです・・・僕はナンプラーの味が好きなんで・・・」

と、適当に話をしながら、どうやって話を切り出すか、僕は考えあぐねていた。


「え、エイコちゃんにフラれた?あのエイコちゃんが、鈴木くんのこと、フッたってこと!」

と、僕は二人の間に起こったことをありのままにアイリさんに話すと、アイリさんは口の中にあるものを吐き出しそうな勢いで、そう言った。

「え、ええ。まあ・・・」

と、僕も、それ以外言えないような表現しかできなかった。

「以前、3人でお酒を飲んだ時は、あんなに二人楽しそうだったのに・・・」

と、アイリさんは、今年の春頃の話をしている。

「わたし、二人はゴールイン間近だと思っていたし・・・エイコちゃんもその気に見えたけどなあ・・・」

と、ガイ・ヤーン(タイ風焼き鳥)をぱくつきながら、ビールを飲むアイリさん。

「まあ、彼女にも、いろいろあって・・・」

と、僕はあまり言葉を出せない感じ。

「彼女の舞台なら、わたし見たわよ」

と、アイリさんは、僕の知らなかった話をしだす。

「え、そうなんですか?・・・どんな感じでした?」

と、僕は素直に興味を示す。

「わたし、少し早めについちゃって・・・それでスタッフさんのひとりに、エイコちゃんの知り合いだって話したら・・・公演前に楽屋に通されて・・・」

と、アイリさんは話す。

「そこに通されるまでに、楽屋裏を通ったんだけど・・・スタッフ皆がエイコちゃんの名前を話していて・・・「ああ、彼女、この劇団のお姫様なんだな」って感じた」

と、アイリさんは、素直に話す。

「エイコちゃんは、いつも通りやさしくしてくれたけど・・・公演が近づくにつれて、凛とした表情になって・・・今まで見たことのないエイコちゃんがそこには、いた・・・」

と、アイリさんは、説明する。

「舞台は・・・とってもよかった・・・うん」

と、アイリさんは、それだけを静かに話した。

「鈴木くんは、見たの?彼女の舞台・・・」

と、アイリさんは、真面目な目で僕に聞く。

「ええ。一度だけ・・・僕も公演後に楽屋に行きました・・・アイリさんと同じこと感じましたよ・・・同じことを・・・」

と、僕は話す。

「スタッフの皆が、エイコのことを愛している・・・それをひしひしと感じたし・・・相手役からも愛されている・・・舞台を見て、そう思いましたね・・・」

と、僕が言うと、

「そういうことなの?別れの原因・・・」

と、アイリさんは、僕の目を見ながら、真面目に、質問する。

「ええ・・・相手役の男性を好きになった。ごめんなさい・・・それだけです」

と、僕はキツイ思い出を思い出しながら、素直に話す。

「そういうことだったの・・・」

と、アイリさんは、ビールのグラスを置き、少し静かに考えている。

「わかりやすい話じゃないですか・・・エイコってすごく美しいと思いません?」

と、僕はビールを飲みながら、のんびり話す。

「ええ、そうね・・・すごく綺麗な子だと思う。舞台でも、映えていたわ・・・」

と、アイリさんは話してくれる。

「それにお似合いなのは・・・イケメンの相手役・・・彼ですよ。彼をエイコが好きになった・・・エイコを愛しているスタッフ達も、それなら、納得でしょう」

と、僕は、ゆっくり話す。

自分の気持ちをしっかりと押さえて。

「美男美女のお似合いのカップル誕生・・・スタッフ達も、それなら納得するし、力も湧くってものでしょう。あの劇団にとって、それが最高の答えだ。そう思いませんか?」

と、僕は話す。

「それでいいの?鈴木くんは、それでよかったの?」

と、アイリさんは、真面目な顔で僕を見つめる。

「いいんですよ。それであいつが、しあわせになるなら・・・あいつがしあわせになることが僕の願いですからね。あいつが選んだ道だし・・・」

と、僕が言うと、

「本当にそうなの?本当に、あのやさしいエイコちゃんが、その道を本当に自分で選んだと思っているの?」

と、アイリさんは、真剣な眼差しで僕に聞いてくる。

「え?」

と、僕は、不審顔で、アイリさんを見る。

「だって、現に彼女が、僕に言ったんですよ。「好きな男性が出来た。だから、別れたい」って・・・」

と、僕が言うと、アイリさんは、少しの間、絶句する。

「タケルくん・・・女性はね、好きな男のためだったら、何だって出来るのよ。愛しい男性の成長の為に、冷酷に男を捨てる女王役にだって、いつだってなれるの・・・」

と、アイリさんはゆっくり話す。

「タケルくん、あなた・・・何か隠していない?あるいは、大事なことを話していないんじゃないかしら・・・エイコちゃんを変えた、何かを・・・」

と、アイリさんは話す。

「え?僕が、ですか?・・・いや、僕は、被害者だと思っていましたよ・・・自分の美貌を使ってのしあがっていく美人女優の踏み台にされた、哀れな男だと・・・」

と、僕はきょとんとなりながら、話す。

「僕自身は悲しいけれど、それでも、それが彼女のしあわせの為になるなら・・・それならいいと、僕も強い気持ちで思ってきたんです。それは間違いですか?」

と、僕が言うと、

「それは間違いじゃないと思うけど・・・」

と、言葉を濁すアイリさん。

「うちの会社の独身寮・・・掟で、新人研修の間は、電話で連絡をとってはならないんです。そういう法度があるんです・・・」

と、僕は話す。

「だから、俺、2ヶ月、エイコと電話で話せなかった・・・会うことも、もちろん出来ませんでした・・・その間に、彼女の中から僕という存在が消えてしまったんです」

と、僕は正直に話す。

「それで彼女、心変わりしたんでしょう・・・仕方ないことです」

と、僕は怒りを現しながら、トムヤンクンをかっこむ。

「うわ・・・この酸味がいいですねー・・・」

と、僕が笑うと、一緒に涙まで、出てくる。

その僕の表情をアイリさんは静かに眺めている。

アイリさんはせつなそうな顔をしながら、バックからハンカチを出して僕の顔をぬぐってくれる。

「さぞや、つらかったんでしょうね・・・いいから、気持ち全部出しちゃいなさい・・・タケルは、いつも我慢して我慢して生きてきた子だから・・・」

その言葉を聞いた僕はいつまでも、いつまでも、涙を流した。

アイリさんは、いつまでもいつまでも、背中をさすり続けてくれた。


夜の11時を過ぎた頃、僕らは横浜駅への道を、ゆっくり歩いていた。

僕は人前で泣いたことで、随分と気持ちは落ち着いていた。

アイリさんは、静かに話をしてくれる。

「わたしね・・・フランスの自転車選手に好きなひとがいて・・・ジャック・アローって言う選手だったの・・・」

と、アイリさんは言う。

「ツール・ド・フランスでね・・・総合優勝は出来ないけれど、ここぞってところで、ステージ優勝をかっさらう、パンチ力のある選手だったの・・・」

と、アイリさんは話す。

「甘い顔で、ルックスもよくって、それでいて走りはオトコマエで・・・すっごいあこがれてたんだけど・・・3年前に自宅近くで練習中に交通事故にあって・・・」

と、アイリさんは話す。

「一時は命も危ないってなって・・・私泣いたわ・・・思う存分・・・もう自転車選手として復帰どころか、普通に生活するのさえ、出来るかどうかって言われてね・・・」

と、アイリさんは話す。

「それが・・・来年のパラリンピックを目指して、復帰練習を始めたんですって・・・その話を聞いてわたし、人間諦めちゃいけないなって強く思ったの・・・」

と、アイリさんは話す。

「うれしくてうれしくて・・・泣いたわ、わたし、その時も・・・だからね、感情は一気にだしちゃえばいいのよ。そして、出し終わったら、冷静に考えればいい」

と、アイリさんは話す。

「ありがとう、アイリさん・・・確かに、僕・・・まだ、感情の整理が出来てなかったんだ・・・泣くの我慢してたから・・・」

と、僕が話す。

「だって、我慢するのが男・・・そう教育されてきたんでしょ?男性には、よくあることだもの」

と、アイリさんは姉さんのような表情で話してくれる。

「大人になるって、鈍感になることじゃないのよ。むしろ、繊細にいろいろ感じなさい。そして、感極まって泣けばいいの」

と、アイリさんは言ってくれる。

「また、泣きたくなったら、電話ちょうだい。東京の姉は、いつでも、どこにでも、とんできてあげるから、ね」

と、アイリさんは笑顔で、そう言ってくれる。

「うん。そうするよ」

と、僕が言うと、

「あなたは、ついつい我慢しちゃう癖があるから・・・時には、おんなに甘えてみるものよ・・・それをおんなは待っているんだから・・・」

と、アイリさんは、

「あ、やばい。わたしの方が終電早かったんだっけ。それじゃあ、今日はこの辺で、ね!ちゃんと終電に乗って帰るのよ!」

と、アイリさんは早足になりながら、横浜駅西口改札に消えていく。

「うん、今日はありがとう!アイリさん!」

と、僕が手を振ると、大きく手を振りながら、笑顔になるアイリさん。

「あれが、大人の女性っていう奴か・・・」

僕は、ふと胸が痛んだ。


つづく

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7月30日 オリンピックになぞ、構っていられない!(クールになろう!)

2012年07月30日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

僕は、この季節は、だいたい2:30頃に起きて、仕事をしています。

まあ、2時間くらいあれば、仕事が2,3本あがりますので、

そこで集中して、仕事をしているわけですが、

今日は、4:15頃に北嶋選手のレースがあるということだったので・・・4:00からテレビの前にスタンバイしてしまいました。


まあ、3連覇出来ませんでしたけど・・・12年間もトップを狙える位置にいたことを評価すべきなんじゃ、ないですかねー。


僕はツール・ド・フランスを始めとしたサイクルレースに親しんでいるんですが、

王者になれる期間がとても短いことを知っています。

まあ、ランス・アームストロングという選手が7連覇もしちゃいましたけど、

あれは、ランスが偉大、ということでしか、表現出来ません。


連覇だって、難しいのに・・・その思いが身体に染み付いているので、北嶋選手の敗戦もサバサバ見られた感じです。


まあ、最初からトップに離されていたし、50メートルターン後も、すぐ隣りの選手にかなり離されていましたから、

「ああ、今日はダメなのね・・・」

と、レース中から思っていました。


というか、僕自身、4年前とは、別人のように変わったということでしょう。

テレビの向こう側の出来事にあまり依存しなくなったんですね。

まあ、男女サッカーが勝った時は、うれしかったですけど、でも、いい結果を楽しむくらいの意識ですかね。

それより、今僕は、自分自身が大変ですから・・・そっちに気合を集中しています。


なぜなら、徹底的に自分の身体を、サイクリストの身体に進化させるために、毎日、冷酷にハードトレーニングを課しているからなんですね。


体脂肪率一桁・・・もう、これを現実化させるために、毎日、朝4:30から朝トレ・・・昼間も、1時間半ぶっ続けウォーキングを課しているからです。

まあ、ウォーキングは、仕事を調整しながら、なんとか、やっていますが、たまに、午前も午後も1時間程度、移動時間にとれたりするんで、

もう、とにかく、ウォーキングしまくり。

もちろん、体脂肪燃焼をどこまでも狙っているわけです。徹底的に、ハードに、自分を追い込んでいるんですね。


もうね、朝起きるでしょ?

そうすると、ももの裏側・・・ハムストリングに違和感があるんだなー。疲れが抜けきれてない・・・回復していないんです。

それくらい毎日、追い込んでいる・・・このひりひり焼け付くような感覚・・・たまりません。この感覚が僕をやる気にさせているわけです。

もう、身体は超ドM・・・サイクリストの証拠ですよ、これは(笑)。

そして、トレーニングを課す方としては、超ドS。冷酷により残酷にハードトレーニングをを課します。


なにしろ、人生は結果ですから。

どこまで、たどり着けるかを競い合う、そういう過酷なレースですから。

だから、冷酷に残酷にハードトレーニングを課さないと、生き残っていけないわけです。

どこまで、高みに行けるか・・・その勝負ですからね。


だから、体脂肪率一桁になるまで、徹底して、トレーニングをしてやろうと言うんですねー。


まあ、でも、体脂肪率一桁が達成できれば、イチロー選手の身体のように、走るの速くなれそうだし、

高速スイマーの身体のように、腹筋割れたかっちょいー肉体が手に入るだろうし、顔だって、すっきりさわやかなスポーツマン顔になれるだろうし、

いーことずくめですからね。


サイクリストとしても、やっとスタート地点に立てるようなもんですから。

もちろん、そこからガンガンにトレーニングを開始するわけですけどね。


だから、今は、地獄の60日間トレーニングと名付けて、今日から開始しました。

まあ、9月末を一つの目処にして、結果を出そうとしているんですねー。


ま、相当ヘロヘロになると思いますが、地獄の60日トレーニングをなんとか済ませられれば、きっと結果が出ていると思います。

この夏は、とにかく、結果を出す・・・これに拘っているので、そっちで一杯一杯です。はっきり言って・・・。


なので、ある意味、オリンピックに構っていられない・・・だって自分の結果を残すことに一杯いっぱいですから・・・。


他人に期待するくらいなら、自分に期待しろ。

自分の人生に期待しろ。

そうすれば、やがて、結果が付いてくる。


そうすれば、人生ハッピーになる。僕はそう信じています。


「俺って脱ぐとすごいんだぜー。まるで、オリンピックの高速スイマーの身体のように・・・。ほら、クールだろ!」


って、言ってみたいしねー。

そうやって、かみさん探そ・・・人生順番だね(笑)。


トレ、がんばります!

もちろん、仕事もがんばります。


ではでは。