先日、都内のとあるバーで、何人んかの友人たちと、ごちゃらっと飲んでいたんですが、
その中で、若手女性編集者、仮名由香ちゃん(24)と話していた時のことです。
「ゆるちょさーん、最近、出会いがなくて・・・どうしたらいいですかねー」
と、由香ちゃんは少しお酒を過ごしている感じ。
「え?そんなん、若手の男性編集者がたくさんいるじゃん。けっこうイケメンも多いでしょ、君んとこ」
と、僕も少し酔いながら、そんな感じ。
「イケメンの方は・・・もう彼女がいる方が多いし・・・それにわたし、イケメン、ちょっと苦手なんですよー」
と、由香ちゃんは、少し戸惑うように話します。
「へー、そうなの?若い子は、イケメンのみ!みたいな感じかと思った・・・」
と、僕が言うと、
「それはイケメンに越したことないですよ。わたしだって、普通に好きになるし・・・。でも・・・」
と言いよどむ由香ちゃんです。
「あらー、なにかあったかなー。過去に?」
と、僕が由香ちゃんの顔を覗き込むと、
「ちょっとトラウマ・・・」
と由香ちゃんはつぶやきながら、何か考えるようです。
「前付き合っている時、浮気されたんです。まだ、学生の頃だったけど」
ということで、由香ちゃんは、その記憶を引きずっているようです。
「あー、そういうことかー。まあ、誠実じゃなかったのか、その彼」
と、僕が言うと、
「そうなんです。口では誠実なようなことを言ってくれていたんですけど、実際は、3股かけられていて・・・」
と、由香ちゃんはその彼のことを思い出したのか、ちょっとくやしそうな表情です。
「3股?そりゃあ、すごいねー。で、由香ちゃんは、何番目のおんなだったの?」
と、僕がえげつなく聞くと、少し戸惑う表情を見せた、由香ちゃんでしたが、
何も言わずに、3本の指を立てます。
「あちゃー・・・なんでわかったの?」
と僕が聞くと、
「携帯見ちゃったんです。発信履歴を・・・。どこかデートへ行く時は、私は他の二人に断られた時ばかりだったんです。優先順位3番目・・・」
と、案外しっかりとした捜査を実施していた由香ちゃんです。
「へーえー・・・。まあ、それだけ人気のある男を彼氏にしてたってことだねー」
と、僕が取ってつけたように言うと、
「でも、なんで男のひとって、へーきで、彼女を傷つけるようなことをするんですか?ひとの気持ち、考えたことあるんですか?」
と、まるで僕がその3股イケメンのように、ちょっと怒る由香ちゃんです。
「いや、僕は悪くないよー、由香ちゃん」
と、手で由香ちゃんを押さえる仕草をしてから、
「たぶん、その男は、「自分はイケメンなんだから、3人くらいのおんなに愛されてちょうどいいだろう」って思っていたんだろうね」
と、その男のことを分析してあげます。
「多分、その彼は、「3人の女性に愛されている」・・・っていう状態が好きだった、だけなんだよ。女の気持ちなんて最初から考えない奴だったのさ」
と、僕が言うと、
「・・・」
と、声を無くして、僕を見つめる由香ちゃんです。
「女性の気持ちを考えずに、自分のことばかり考える、自分勝手な奴だったんだよ。だから、そんなことが出来る」
と僕が言うと、由香ちゃんは悲しそうに僕を見ています。
「女性の気持ちをまず考える人間は、そんなことできやしない。だから、由香ちゃんはダメな例を体験したにすぎないんだ」
と、僕が言うと、由香ちゃんは真剣そうに僕を見ます。
「だめな例をまず経験した。だったら、次は、だめじゃない例を経験すれば、いいんじゃない?」
と、僕が言うと、由香ちゃんは、はっとしたような顔をします。
「だめな例はわかっているんだから、男性をみる目も鍛えられたはずだろ?」
と、僕が言うと、由香ちゃんは素直にコクリとします。
「そしたら鍛えられた目でシビアに男性を見るようにすればいい。そしたら、心の暖かい、君のことを本当に考えてくれる男性を見つけることができるはずだ」
と、僕が言うと、由香ちゃんは、強い目で僕を見ます。
「トラウマなんて言葉に逃げちゃいけない。むしろ、悪い例をものさしにして、男性を見ていけば、必ず、由香ちゃんにとって、最高の男を見つけることができるよ」
と、僕が言うと、由香ちゃんは、素直な笑顔になります。
「それより・・・僕もかみさんになりそうな女性見つけているんだけど、これがなかなか・・・」
と、僕が話を変えると、由香ちゃんは、うれしそうな顔で、ワインを飲むと、話に積極的に参加してきます。
「ゆるちょさんは、目が肥えすぎなんじゃないですか?たくさんの女性を見てきたみたいだし・・・」
と、うれしそうに笑う由香ちゃんです。
「いやあ、そういうわけでも、ないんだけどね・・・。でもないか、けっこうな数の女性を確かに見てきたねー(笑)」
と、僕も苦笑です。
「失敗したくないって、躊躇ばかりしているんじゃないですか?やっぱり自分を信じて、飛び込んでみないと!」
と、若い由香ちゃんらしい指摘です。
「そうだな。まあ、でも、飛び込む先の問題だしねー。まあ、焦らず、見つけますか?由香ちゃんもおんなじでしょ?」
と、僕が言うと、由香ちゃんも笑顔です。
「なーんか、ゆるちょさんに話を聞いてもらったら、元気が出てきた!」
と、いつもの元気な由香ちゃんに戻ると、
「わたしもがんばろ。ゆるちょさんより先に、彼氏見つけてみせますから!競争ですね」
と、笑う由香ちゃんは、少し酔ったような赤い笑顔です。
「へーへ。がんばってみまっしょっか」
と、僕も笑うと二人の笑顔がはじけます。
静かな夜。都会のバーは、楽しく更けていくのでした。
おはようございます。
今日、17日は、ボジョレーヌーボー解禁の日だとかで、
すっかり忘れていましたねー。
まあ、以前は、それなりにいろいろ買ったりして飲んでたりしたもんですが、
最近は、騒がなくなりましたねー。
まあ、僕はワインも好きですけど、僕的には、アルコールが弱いので・・・ええ、焼酎くらいないと、
酔わない感じなんですねー(笑)。
うーん、一度、断酒が必要かもしれませんねー。
しかし、バブル華やかしき頃は、ボジョレーツアーみたいのも、けっこうありましたね。
なんか電車乗って成田まで行って飲む!みたいな。
最近は、もう、成田から各お店に運ばれちゃっているみたいですね。
それで、17日になったら、解禁!と。
いやあ、成田で飲んで、そのあと、どうすんだ?って感じだもんねー。
あのシーンって、なーんか好きじゃなかったですねー。
だいたい、こう、飲んでいるひと達が、
「わたしたちは、世界で最初にボジョレーを飲んでいるのよ!偉いのよ!おしゃれなのよ!おーほっほっほっほ!」
みたいな表情をしていて、どーも、ひっかかる感じがしました。
だって、ただお酒飲んでいるに過ぎないもんねー(笑)。
誰だって飲めるお酒ですからね。
まあ、なんかおしゃれの最先端みたいな、そういう扱いだった時期がありましたねー。
まあ、一時期、ボジョレーのそういう持て囃され加減に対して、
「現地では、単に新酒の出来を楽しむ会だし、素朴な喜びを感じる時間だ」
というような逆説明があって、そのあたりから、ボジョレ熱みたいなものが、
急速に変わっていったような気がします。
まあでも、新酒の解禁ってのは、うれしい時間ですよね。
まあ、オフのランチにでも、ちょっとつけるぐらいが、ワインの新酒を味わうにはちょうどいい時間のような気がしますね。
そういや、週末雨だっていうし、お昼のランチに、ボジョレ用意しますかー。
午前中から、料理なんぞはりきって、友達なんぞ呼んで楽しいランチにする。
肉料理にサラダ、パスタなんかつけてもいいよね。それじゃ、イタリアか(笑)。
そして、ボジョレ。
いいですよね。
「今年の新酒は、まろやかでいいわね」「うん。なんとなく、やっぱり、若い感じがするね」
なーんて、皆で笑顔になりながら、昼から楽しむ。
そして、ちょっと酔っ払って、おしゃべりに花を咲かせる。
「しかし、ボジョレって昼間に合うね」「そうね。やわらかい感じがわたしにはいいわー」
なんて、笑いあう。
そういうストーリーが若い新酒には、合うような気がしますね。
フランスの人たちも、素朴な笑顔を出しながら、飲んでいるんじゃないかなー。
きっと今日のお昼ごろに・・・。