翌日発信 炎上上等 ドラゴン通信
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
今週の一言:龍馬をヒーローにしたのは、後藤様と容堂公の深い演技力だった!素晴らしい!
●最後に残るのは日本人!クライマックスのお言葉がそれとはねー!ラスボス倒されて終わっちゃった感が濃い「龍馬伝」です!
うーむ、なんつーの、終わっちゃった・・・っていう感想かなあ。容堂とのバトル・・・もう少しいろいろあるかと思ったけど、簡単に説得されてやんの・・・。
ちょっと拍子抜けしたな・・・まあ、でもあんなもんかなー。ずーーーーっとインパクト芝居の容堂さんだったのに、最後、普通に気のいいおっちゃんになっちゃって・・・。
なんか、この大河って、敵側にいたひとが、龍馬側に落ちるとき、豹変するんだよね。すーぐいいひとになっちゃうからさー。
まあ、後藤さんもそうだったけど・・・容堂公まで、それとはね・・・いやあ、まあ、仕方ないか。もう、時間ないし・・・。
なんか、もう、終りだなあって感じですね。そりゃ、まあ、あと2回しかないわけだけど、なんか、収束感ばかりが、ある感じです。
まあ、龍馬さんの演説もまあ、よかったですが、なんだか、後藤さんのちょっとしたリアル芝居がよかったかなあ。
まあ、龍馬さんは主人公ですから、あんな感じですけど、今回、葛藤という意味では、一番リアルさが出てたのは後藤さんだったかなあ。もちろん、容堂さんも
葛藤してましたけどね。あの容堂さんのへたりこみが、武市さんの時と同じで、ちょっと笑ったんですけど、そこに武市さんの話を龍馬さんが被せてくるんで
ちょっと驚きましたけどね。っていうか、何であの話、龍馬が知っているの?って思っちゃいました。もう、あのあたり、記憶があいまいで、よく覚えてませんが、
まあ、どうでもいいですか、そんな小さなことは・・・。
しかし、
「武士も大名もいなくなったあと、何が残るがじゃ!」
と、言われて
「日本人です」
と、龍馬が言ったのには、ちょっと冷めましたねー。こう、このドラマの病気というか、小学生の学級委員的症状が出ちゃったねー。
まあ、確かに龍馬と言えば、日本人かもしれないけど・・・。まあ、クライマックス中のクライマックスだったから、ずっこけそうになりました。
まあ、龍馬伝だから、しょうがないか、という感じですね。
でも、あんまり感情動かなかったなあ・・・なんか、お約束の感じだったからか、
「終わちゃったなー」
という感じの方が強いですね。だから、後藤さんと龍馬の握手も特になんということもなく、ボーっと見てました。
あの「清風亭」の時のほうが、感情が動きましたねー。今回は、まあ、そういうものかなあって感じでした。
そういう意味じゃあ、容堂の豹変・・・、
「大政奉還を建白したら、お取り潰しになるかもしれん」
っていうつぶやきの方がびっくりこきました。なんだよ、もう説得されたのかよ・・・とねー。
まあ、ちょっとあの時点の幕府にお取り潰しをできる能力なんて、何にもないんだけどねー。
だから、長州だって勝ったわけだしー・・・こう違和感のあるセリフでもあったので、ちょっとなあって感じでしたけど、
なんかそういうちょっと変なところが、あるんだよね。このドラマは。
まあ、でも、あの容堂さんの弱り方は妙に説得力がありましたねー。
あれが、あったから、
「終わりだー」
と思っちゃったんだろうね。この龍馬伝のラスボスでしたから、容堂さんは・・・。
その容堂が弱っちゃったから、なんだか、終りを感じてしまったと、そういうことなんでしょうね。
そういや日曜日にも記事あげたんだけど、
「憎しみからは何も生まれない」
「上士も下士もない国づくり」
という二つのテーマってどうなったの?
「憎しみからは何も生まれない、だから憎むべきは、250年続いた幕藩体制だ。この国は新しい国にならなければいけない。最後に残るのは、日本人だ」
龍馬が言ったのはこれだよね。
「武士すらなくなる。だから、上士も下士もない国になる」
これだよね。
そうなると「憎しみからは何も生まれない」というテーマ性は、何の解決にも至っていないんだよね。ただの接頭語に使われたに過ぎないんだよね。
さらに上士も下士もない国という言葉も使われていない。武士すらなくなる、と言っているだけでさ。
なんで、ずーっとこれ言い続けてきたのに、その回収回でもある、今回で、しっかり決着つけなかったの?
もしかして、
「最後の残るのは日本人」
という結論でもって、この
「憎しみからは何も生まれない」
「上士も下士もない国づくり」
の決着にしたの?上士も下士もない国というのは、まあ、武士がいなくなっちゃって、階層がひとつになるわけで、それはまあ、わかるけど、
「憎しみからは何も生まれない」
というあたり、これでは解決されていないから、
これは大政奉還の理由づけとして、次回決着させるつもりかなー?
まあ、次回決着か。これも次回を見る視点にしておきますかね。
まあ、でも、容堂、後藤さん、龍馬と、なかなか演技合戦になった今回だったのではなかったでしょうか。
演技という点では、今回、申し分なかった、と思いますね。素直に。
まあ、春猪が子供抱いてて、僕もびっくりしましたけどね(笑)。
●岩崎さん!とはじめて呼ばれてびっくらこいた地下人弥太郎です!
えー、今回、弥太郎にとって、十代な転換点が描写されていましたが、岩崎さん!とか言われてたよ。上士から(笑)。
「私たちにも手伝わせてください」
って、その豹変なに?って感じで、こっちも豹変ですからねー。
弥太郎の驚いた顔が面白かったですけど、土佐にいる上士とは、違う人種らしくて、おもしろかったですね。
しかし、弥太郎は、一応土佐商会にいるわけね?主任を降ろされた、というだけなの?
まあ、そのあたり何の説明もないので、もう、どうでもいいですが、まあ、こちらも最終回に向かって、
準備がはじまったということですかねー。えーと、来月、のぼさんになって帰ってくるはずなんだけど、
そのあたり切り替えできるかな?(笑)。
●第一部のような平和な坂本家はもう戻らない!龍馬の食事シーンが却って悲しい、坂本家です!
「春猪が子供抱いちょる!」
という龍馬のセリフに激しく同意しちゃった土佐坂本家です。
いやあ、なんか、あの脱藩した朝、龍馬のいない朝の風景を思い出しましたねー。
あれ、3月だっけねえ・・・あれから、8ヶ月経ったんですねー。
なぜか、家で飯食っている龍馬を見ると、なんとなくうれしく感じるのは、なぜなんでしょう?
第一部の思い出があるから、ホッとしてそう見えるんでしょうねー。
そうか。もう、あの家には龍馬は帰らないんだ・・・そう思うとなんとなく、寂しく感じますねー。
こう、龍馬とあの家族の風景って、龍馬伝の原風景で、いつも楽しい思い出しかなかったから
でしょうねー。明るい乙女姉やんとも、あの桂浜のシーンが最後・・・と思うと、なんだか、寂しいですね。
ここにきて、急に寂しい感が、ひろがってきた、坂本家でした。
●ぶつくさ言うなら、俺にまかせろ!最初から最後までぶつくさ言ってた弥次郎さんです!
坂本家で、
「こんにちわー」
という女性の声が聞こえた時、
「あ?広末さん?」
と、思ってよろこんだんですが、弥太郎の奥さんでした。
「なーんだ」
という感じでしたが、弥次郎さん、元気でよかったです。
これが最後の出演ですかね。なんか、最初から最後まで、ぶつくさ言っている役でしたねー。
いやあ、まあ、そういうもんでしょう。まだ、あれか、弥太郎が三菱になるから、
そこで、出てくるかな?まあ、いずれにしろ、最後までにぎやかし担当の弥太郎家でしたー。
●今まで実は何も考えていなかった!上士は何も考えてない!だから、大殿様の思い通り!の土佐藩です!
長崎では、土佐上士も、今後の身の振り方を考えているというのに、土佐本土では、
未だに、上士じゃ下士じゃと、やってるわけで、ほんとに大丈夫か、この藩は、と思わせましたねー。
まあ、シェイクハンドは武器にもなる、ということで、なんだか、おもしろかった弱い上士様でした。
それにしても、龍馬が帰ったから、反幕か、親幕かの議論がやかましくなったような描き方でしたが、
そんなんでいいのか?今まで何も考えてこなかったのか?と、ひたすら土佐藩のみなさんのおバカさんぶりが
露呈してしまった今回でした。というか、後藤さんは早くから反幕で動いていたんだから、
下僚もいるだろうに・・・今回、下僚がはじめて議論してたようだけど・・・いかにもとってつけたようでした。
まあ、大殿様がああいえば、そうなる、という土佐ですからね。そんなもんでしょう。
●俺はあいつがうらやましい!でも上士のプライドもある!深い演技力で龍馬を側面支援した後藤様です!
というわけで、今回、最も動いた感のある後藤さんでしたー。
いやあ、やはり上士としてのプライドが残ってたんですねー。龍馬が下士のくせにしかも脱藩の身で、
次々といろいろ成し遂げることにむかついていたとは・・・前回のあの
「やるかい」
の裏腹にそこまでの気持ちがあるとは、決して思えなかったんですが・・・毎回登場人物の性格が変わるこの龍馬伝ですからね。
ま、そんなところでしょう。にしてもこのひとの演技力はすごいね。こう、目力の強さとモミアゲがちょうどマッチして
いい絵になっています。迫力という奴ですね。しかし、このひとに、
「坂本龍馬に会ってください」
なんて、言われると、
「そこまで龍馬LOVE?」
と思ってしまいます。まあ、龍馬さんも、
「絶対会わせろ」
的な攻撃をしてましたからね。龍馬もえらくなったなあ、と坂本家のみなさんでなくても思うところでした。
今回は、そういう自分への怒りも表現した後藤さんに感情が動きましたね。結局龍馬頼みだったりするわけで、為す術もなく、
ひたすら容堂公に懇願したり、龍馬との対面が実現しても、龍馬が盛り上がって土の上から部屋に上がってきちゃうあたり、
後藤さんが謝っているんですよね。そのあたりの後藤さんの有り様が、なんか、痛々しい部分があって・・・、
まあ、龍馬さんは主人公だし・・・ということで、後藤さんについつい目が行ってしまいましたー。
もうね、あのプライドの塊みたいだった後藤さんを思い出すから、ただただ、龍馬のために、頭をさげる
今の後藤さんに、気持ちが動きました。まあ、容堂にお酒ついでもらうあたりの芝居、気が入っていてよかったっすー。
あの酒、
「よかったね、後藤さん」
って感じになりました。なんか、今回は、龍馬より、後藤さんに目が行きましたね。素晴らしい演技だったと思います。
●将軍と大名を無くしたら何が残ると吠えちゃいます!でも、弱々しさも、表現しちゃう!硬軟自在の演技力、容堂さんです!
龍馬と後藤さんの演技をしっかりと受け、さらに、いつもの容堂的な動きもみせた近藤容堂さんです。
いやあ、やっぱり迫力が違いますね。それで、抜くときは、抜く。
あの、
「建白したら、やばいんとちゃう?」
と、後藤さんに言う辺りの弱々しさは、ほんと抜き方がうまいなあ・・・と思いましたね。
だって、今までずっとラスボス芝居してたので、あの抜きに正直参りました。
だから、
「あーあ、終わっちゃった・・・龍馬伝」
的な感想になったんだと思いますね。
「ラスボス倒しちゃったらあとは、なるようになるだけ・・・で、エンディング」
と、身体が勝手に思っちゃった、ということなんでしょうね。
確かに、最初の反抗、
「将軍も大名もない世にするがか!」
と怒る辺りは、いつものラスボス容堂さんだったんですよね。そこから、第二バトルが勃発か、と思ったんですけど、
そこから、龍馬の演説、後藤さん平謝り・・・ときて、
「刀をしまえ!」
で実質終わっちゃったんで、ちょっと肩透かし気味でもありました。まあ、尺を考えると仕方ないかなあとは、思いましたけどね。
そして、建白書書いて、後藤さんに渡し、龍馬の間近に座り込むあたり、武市さん時と一緒という演出はなかなかよかったですね。
なんとなく、シンクロして・・・武市さんと友人だった龍馬が、武市さんの代わりに夢を・・・上士も下士もない国づくり・・・を
容堂相手に成し遂げたという形にもなりますから・・・それを容堂が思い出すあたりのあの容堂さんの表情がよかったです。
自分のやったことに、思いを持つ・・・あの辺り深い芝居で、
「さすが近藤さん・・・」
と思わせましたねー。ヒーロー的な龍馬を盛り上げる、後藤さんと容堂さんの深い演技力・・・いい芝居だったなあと素直に思いました。
なんか、順番的には逆なんですけど、容堂と後藤さんが、酒を酌み交わしている図が、
「俺たち、龍馬を盛り上げられたな・・・」
的に飲んでいるようにも、見えて、ちょっとおもしろかったです。記憶の混乱というやつで、そこは、片付けておきましょう。
「武士の世を終わらせるかい」
あの言葉の容堂のニヤリとした目。よかったですね。
前回、龍馬に向かって
「やるかい」
と言った後藤さんの目と同じ光がたたえられていました。
あの寂しそうな容堂の抜きと、「終わらせるかい」のニヤリの表情の落差・・・そこに容堂の真骨頂があったんですね。容堂、飲むと元気になる、とも言えるか(笑)。
今週の愚痴
本来、この龍馬伝のクライマックス中のクライマックスですから、龍馬の説得芝居をほめるべきなんでしょうが、
そこらへんはお約束中のお約束な感じでとらえてしまいました。というより、容堂が軟化して、
「龍馬伝クライマックス終了・・・あとはエンディングまでのお楽しみ」
的に感じちゃった、ということで寂しさが先に立ってしまいましたー。
やっぱり、容堂よかったですね。大殿様という威厳、これはもう、龍馬と後藤さんが束になってかかっても全然たじろがないものだし、
これまで、やってきたインパクト演技が、さらに大殿様を大きくみせていましたからね。だから、もう少しいろいろ龍馬とのやりあいを見せるのか、
と思っていたので、ちょっとあれくらいで、大殿様が説得されてしまって、肩透かし感が残りましたねー。
それで、あの大殿様の寂しそうな演技ですからねー。抜きの演技・・・そっちにやられましたよ(笑)。
なんか、しんみりしちゃって・・・ラスボスが負けた瞬間ですから、寂しくなっちゃいましたねー。
だって、あの武市さんを倒した敵なんですよ!と、無理に言っても詮無いことですけど。
だから、一層終わった感が激しく感じられたんでしょうねー。こう、後藤さんと酒を酌み交わしちゃうあたりもしんみりとして・・・なんだか、
「龍馬伝も終りだねー」
という雰囲気が伝わりました。硬軟自在、さすが近藤さん、ほんとに、このひとが容堂でよかった・・・そう感じた今回でした。
後藤さんもよかったですねー。いろいろな思いがありながら、龍馬のために奔走するところが、なんとも同じ男として、そういう気持ちわかるなあ、と
共感を覚えてしまいました。ああいうことって、あるよねえ。そういうつらい気持ちを経験しているからこそ、今回の後藤さんのあり方に説得され、
感情が動きました。まあ、龍馬のためにというより、後藤さんのために、今回の建白書作成を喜んだ感じになったような気がします。
しっかし、後藤さん演技力高いよねー。あの最後、容堂公にお酒を頂くあたりの表情は、なんとも言えないものがありました。
大殿様からのお酒にちょっとびっくりして、もう一段、今度はありがたいものとして、意識を変えて、お酒を頂く。深いんですよねー。
とにかく、今回は必死な後藤さんが見れて、その高い演技力を見れて、満足でしたねー。後藤さんと容堂、今回、思い切りその演技を楽しめた、というところでしょうか。
そして、龍馬も一世一代の演説だったと思います。脇がよかっただけに、うまく龍馬という存在が強調された今回になったと思います。
そういえば今回、龍馬が、坂本家で、飯を食っている絵がありましたが、あれを見ると、なんだか、気分がいいんですね。
それは、第一部が濃厚に頭に残っているからで、あの頃の平和な頃のイメージが思い出されるんです。
「それも、これが最後か」
と、思うと、なにか、やりきれない感がありますねー。
最後、桂浜で、乙女姉やんと、アタック25さんの死の回でやった、海外渡航の夢・・・アタック25さんの回だからこその演出を思い出していたのは、
なんだか、なつかしいし、平和な頃の坂本家を思い出して、なんとなく、胸が痛みました。
なんだかんだ、毎回愚痴を言ってきた龍馬伝。それも、あと2回かと想ったら、泣けてきました。
もう、乙女姉やんと龍馬が一緒にいることはない。坂本家に龍馬がいることもない。
そう思ったらなぜか、寂しい気持ちになっちゃってね。
やっぱり、愛着がわいているんでしょう。
「終わっちゃったな・・・」
今回、それが、一番正直な気持ちですねー。
いつもは、次回が楽しみでしたが、なんとなく、今は、あまり次回が早くこないように祈りたいようなそんな気持ちです。
今週の評価ポイント
龍馬のヒーローとしての演技と、それを周りで固めまくった後藤さんと容堂さん、素晴らしかったです!
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
今週の一言:龍馬をヒーローにしたのは、後藤様と容堂公の深い演技力だった!素晴らしい!
●最後に残るのは日本人!クライマックスのお言葉がそれとはねー!ラスボス倒されて終わっちゃった感が濃い「龍馬伝」です!
うーむ、なんつーの、終わっちゃった・・・っていう感想かなあ。容堂とのバトル・・・もう少しいろいろあるかと思ったけど、簡単に説得されてやんの・・・。
ちょっと拍子抜けしたな・・・まあ、でもあんなもんかなー。ずーーーーっとインパクト芝居の容堂さんだったのに、最後、普通に気のいいおっちゃんになっちゃって・・・。
なんか、この大河って、敵側にいたひとが、龍馬側に落ちるとき、豹変するんだよね。すーぐいいひとになっちゃうからさー。
まあ、後藤さんもそうだったけど・・・容堂公まで、それとはね・・・いやあ、まあ、仕方ないか。もう、時間ないし・・・。
なんか、もう、終りだなあって感じですね。そりゃ、まあ、あと2回しかないわけだけど、なんか、収束感ばかりが、ある感じです。
まあ、龍馬さんの演説もまあ、よかったですが、なんだか、後藤さんのちょっとしたリアル芝居がよかったかなあ。
まあ、龍馬さんは主人公ですから、あんな感じですけど、今回、葛藤という意味では、一番リアルさが出てたのは後藤さんだったかなあ。もちろん、容堂さんも
葛藤してましたけどね。あの容堂さんのへたりこみが、武市さんの時と同じで、ちょっと笑ったんですけど、そこに武市さんの話を龍馬さんが被せてくるんで
ちょっと驚きましたけどね。っていうか、何であの話、龍馬が知っているの?って思っちゃいました。もう、あのあたり、記憶があいまいで、よく覚えてませんが、
まあ、どうでもいいですか、そんな小さなことは・・・。
しかし、
「武士も大名もいなくなったあと、何が残るがじゃ!」
と、言われて
「日本人です」
と、龍馬が言ったのには、ちょっと冷めましたねー。こう、このドラマの病気というか、小学生の学級委員的症状が出ちゃったねー。
まあ、確かに龍馬と言えば、日本人かもしれないけど・・・。まあ、クライマックス中のクライマックスだったから、ずっこけそうになりました。
まあ、龍馬伝だから、しょうがないか、という感じですね。
でも、あんまり感情動かなかったなあ・・・なんか、お約束の感じだったからか、
「終わちゃったなー」
という感じの方が強いですね。だから、後藤さんと龍馬の握手も特になんということもなく、ボーっと見てました。
あの「清風亭」の時のほうが、感情が動きましたねー。今回は、まあ、そういうものかなあって感じでした。
そういう意味じゃあ、容堂の豹変・・・、
「大政奉還を建白したら、お取り潰しになるかもしれん」
っていうつぶやきの方がびっくりこきました。なんだよ、もう説得されたのかよ・・・とねー。
まあ、ちょっとあの時点の幕府にお取り潰しをできる能力なんて、何にもないんだけどねー。
だから、長州だって勝ったわけだしー・・・こう違和感のあるセリフでもあったので、ちょっとなあって感じでしたけど、
なんかそういうちょっと変なところが、あるんだよね。このドラマは。
まあ、でも、あの容堂さんの弱り方は妙に説得力がありましたねー。
あれが、あったから、
「終わりだー」
と思っちゃったんだろうね。この龍馬伝のラスボスでしたから、容堂さんは・・・。
その容堂が弱っちゃったから、なんだか、終りを感じてしまったと、そういうことなんでしょうね。
そういや日曜日にも記事あげたんだけど、
「憎しみからは何も生まれない」
「上士も下士もない国づくり」
という二つのテーマってどうなったの?
「憎しみからは何も生まれない、だから憎むべきは、250年続いた幕藩体制だ。この国は新しい国にならなければいけない。最後に残るのは、日本人だ」
龍馬が言ったのはこれだよね。
「武士すらなくなる。だから、上士も下士もない国になる」
これだよね。
そうなると「憎しみからは何も生まれない」というテーマ性は、何の解決にも至っていないんだよね。ただの接頭語に使われたに過ぎないんだよね。
さらに上士も下士もない国という言葉も使われていない。武士すらなくなる、と言っているだけでさ。
なんで、ずーっとこれ言い続けてきたのに、その回収回でもある、今回で、しっかり決着つけなかったの?
もしかして、
「最後の残るのは日本人」
という結論でもって、この
「憎しみからは何も生まれない」
「上士も下士もない国づくり」
の決着にしたの?上士も下士もない国というのは、まあ、武士がいなくなっちゃって、階層がひとつになるわけで、それはまあ、わかるけど、
「憎しみからは何も生まれない」
というあたり、これでは解決されていないから、
これは大政奉還の理由づけとして、次回決着させるつもりかなー?
まあ、次回決着か。これも次回を見る視点にしておきますかね。
まあ、でも、容堂、後藤さん、龍馬と、なかなか演技合戦になった今回だったのではなかったでしょうか。
演技という点では、今回、申し分なかった、と思いますね。素直に。
まあ、春猪が子供抱いてて、僕もびっくりしましたけどね(笑)。
●岩崎さん!とはじめて呼ばれてびっくらこいた地下人弥太郎です!
えー、今回、弥太郎にとって、十代な転換点が描写されていましたが、岩崎さん!とか言われてたよ。上士から(笑)。
「私たちにも手伝わせてください」
って、その豹変なに?って感じで、こっちも豹変ですからねー。
弥太郎の驚いた顔が面白かったですけど、土佐にいる上士とは、違う人種らしくて、おもしろかったですね。
しかし、弥太郎は、一応土佐商会にいるわけね?主任を降ろされた、というだけなの?
まあ、そのあたり何の説明もないので、もう、どうでもいいですが、まあ、こちらも最終回に向かって、
準備がはじまったということですかねー。えーと、来月、のぼさんになって帰ってくるはずなんだけど、
そのあたり切り替えできるかな?(笑)。
●第一部のような平和な坂本家はもう戻らない!龍馬の食事シーンが却って悲しい、坂本家です!
「春猪が子供抱いちょる!」
という龍馬のセリフに激しく同意しちゃった土佐坂本家です。
いやあ、なんか、あの脱藩した朝、龍馬のいない朝の風景を思い出しましたねー。
あれ、3月だっけねえ・・・あれから、8ヶ月経ったんですねー。
なぜか、家で飯食っている龍馬を見ると、なんとなくうれしく感じるのは、なぜなんでしょう?
第一部の思い出があるから、ホッとしてそう見えるんでしょうねー。
そうか。もう、あの家には龍馬は帰らないんだ・・・そう思うとなんとなく、寂しく感じますねー。
こう、龍馬とあの家族の風景って、龍馬伝の原風景で、いつも楽しい思い出しかなかったから
でしょうねー。明るい乙女姉やんとも、あの桂浜のシーンが最後・・・と思うと、なんだか、寂しいですね。
ここにきて、急に寂しい感が、ひろがってきた、坂本家でした。
●ぶつくさ言うなら、俺にまかせろ!最初から最後までぶつくさ言ってた弥次郎さんです!
坂本家で、
「こんにちわー」
という女性の声が聞こえた時、
「あ?広末さん?」
と、思ってよろこんだんですが、弥太郎の奥さんでした。
「なーんだ」
という感じでしたが、弥次郎さん、元気でよかったです。
これが最後の出演ですかね。なんか、最初から最後まで、ぶつくさ言っている役でしたねー。
いやあ、まあ、そういうもんでしょう。まだ、あれか、弥太郎が三菱になるから、
そこで、出てくるかな?まあ、いずれにしろ、最後までにぎやかし担当の弥太郎家でしたー。
●今まで実は何も考えていなかった!上士は何も考えてない!だから、大殿様の思い通り!の土佐藩です!
長崎では、土佐上士も、今後の身の振り方を考えているというのに、土佐本土では、
未だに、上士じゃ下士じゃと、やってるわけで、ほんとに大丈夫か、この藩は、と思わせましたねー。
まあ、シェイクハンドは武器にもなる、ということで、なんだか、おもしろかった弱い上士様でした。
それにしても、龍馬が帰ったから、反幕か、親幕かの議論がやかましくなったような描き方でしたが、
そんなんでいいのか?今まで何も考えてこなかったのか?と、ひたすら土佐藩のみなさんのおバカさんぶりが
露呈してしまった今回でした。というか、後藤さんは早くから反幕で動いていたんだから、
下僚もいるだろうに・・・今回、下僚がはじめて議論してたようだけど・・・いかにもとってつけたようでした。
まあ、大殿様がああいえば、そうなる、という土佐ですからね。そんなもんでしょう。
●俺はあいつがうらやましい!でも上士のプライドもある!深い演技力で龍馬を側面支援した後藤様です!
というわけで、今回、最も動いた感のある後藤さんでしたー。
いやあ、やはり上士としてのプライドが残ってたんですねー。龍馬が下士のくせにしかも脱藩の身で、
次々といろいろ成し遂げることにむかついていたとは・・・前回のあの
「やるかい」
の裏腹にそこまでの気持ちがあるとは、決して思えなかったんですが・・・毎回登場人物の性格が変わるこの龍馬伝ですからね。
ま、そんなところでしょう。にしてもこのひとの演技力はすごいね。こう、目力の強さとモミアゲがちょうどマッチして
いい絵になっています。迫力という奴ですね。しかし、このひとに、
「坂本龍馬に会ってください」
なんて、言われると、
「そこまで龍馬LOVE?」
と思ってしまいます。まあ、龍馬さんも、
「絶対会わせろ」
的な攻撃をしてましたからね。龍馬もえらくなったなあ、と坂本家のみなさんでなくても思うところでした。
今回は、そういう自分への怒りも表現した後藤さんに感情が動きましたね。結局龍馬頼みだったりするわけで、為す術もなく、
ひたすら容堂公に懇願したり、龍馬との対面が実現しても、龍馬が盛り上がって土の上から部屋に上がってきちゃうあたり、
後藤さんが謝っているんですよね。そのあたりの後藤さんの有り様が、なんか、痛々しい部分があって・・・、
まあ、龍馬さんは主人公だし・・・ということで、後藤さんについつい目が行ってしまいましたー。
もうね、あのプライドの塊みたいだった後藤さんを思い出すから、ただただ、龍馬のために、頭をさげる
今の後藤さんに、気持ちが動きました。まあ、容堂にお酒ついでもらうあたりの芝居、気が入っていてよかったっすー。
あの酒、
「よかったね、後藤さん」
って感じになりました。なんか、今回は、龍馬より、後藤さんに目が行きましたね。素晴らしい演技だったと思います。
●将軍と大名を無くしたら何が残ると吠えちゃいます!でも、弱々しさも、表現しちゃう!硬軟自在の演技力、容堂さんです!
龍馬と後藤さんの演技をしっかりと受け、さらに、いつもの容堂的な動きもみせた近藤容堂さんです。
いやあ、やっぱり迫力が違いますね。それで、抜くときは、抜く。
あの、
「建白したら、やばいんとちゃう?」
と、後藤さんに言う辺りの弱々しさは、ほんと抜き方がうまいなあ・・・と思いましたね。
だって、今までずっとラスボス芝居してたので、あの抜きに正直参りました。
だから、
「あーあ、終わっちゃった・・・龍馬伝」
的な感想になったんだと思いますね。
「ラスボス倒しちゃったらあとは、なるようになるだけ・・・で、エンディング」
と、身体が勝手に思っちゃった、ということなんでしょうね。
確かに、最初の反抗、
「将軍も大名もない世にするがか!」
と怒る辺りは、いつものラスボス容堂さんだったんですよね。そこから、第二バトルが勃発か、と思ったんですけど、
そこから、龍馬の演説、後藤さん平謝り・・・ときて、
「刀をしまえ!」
で実質終わっちゃったんで、ちょっと肩透かし気味でもありました。まあ、尺を考えると仕方ないかなあとは、思いましたけどね。
そして、建白書書いて、後藤さんに渡し、龍馬の間近に座り込むあたり、武市さん時と一緒という演出はなかなかよかったですね。
なんとなく、シンクロして・・・武市さんと友人だった龍馬が、武市さんの代わりに夢を・・・上士も下士もない国づくり・・・を
容堂相手に成し遂げたという形にもなりますから・・・それを容堂が思い出すあたりのあの容堂さんの表情がよかったです。
自分のやったことに、思いを持つ・・・あの辺り深い芝居で、
「さすが近藤さん・・・」
と思わせましたねー。ヒーロー的な龍馬を盛り上げる、後藤さんと容堂さんの深い演技力・・・いい芝居だったなあと素直に思いました。
なんか、順番的には逆なんですけど、容堂と後藤さんが、酒を酌み交わしている図が、
「俺たち、龍馬を盛り上げられたな・・・」
的に飲んでいるようにも、見えて、ちょっとおもしろかったです。記憶の混乱というやつで、そこは、片付けておきましょう。
「武士の世を終わらせるかい」
あの言葉の容堂のニヤリとした目。よかったですね。
前回、龍馬に向かって
「やるかい」
と言った後藤さんの目と同じ光がたたえられていました。
あの寂しそうな容堂の抜きと、「終わらせるかい」のニヤリの表情の落差・・・そこに容堂の真骨頂があったんですね。容堂、飲むと元気になる、とも言えるか(笑)。
今週の愚痴
本来、この龍馬伝のクライマックス中のクライマックスですから、龍馬の説得芝居をほめるべきなんでしょうが、
そこらへんはお約束中のお約束な感じでとらえてしまいました。というより、容堂が軟化して、
「龍馬伝クライマックス終了・・・あとはエンディングまでのお楽しみ」
的に感じちゃった、ということで寂しさが先に立ってしまいましたー。
やっぱり、容堂よかったですね。大殿様という威厳、これはもう、龍馬と後藤さんが束になってかかっても全然たじろがないものだし、
これまで、やってきたインパクト演技が、さらに大殿様を大きくみせていましたからね。だから、もう少しいろいろ龍馬とのやりあいを見せるのか、
と思っていたので、ちょっとあれくらいで、大殿様が説得されてしまって、肩透かし感が残りましたねー。
それで、あの大殿様の寂しそうな演技ですからねー。抜きの演技・・・そっちにやられましたよ(笑)。
なんか、しんみりしちゃって・・・ラスボスが負けた瞬間ですから、寂しくなっちゃいましたねー。
だって、あの武市さんを倒した敵なんですよ!と、無理に言っても詮無いことですけど。
だから、一層終わった感が激しく感じられたんでしょうねー。こう、後藤さんと酒を酌み交わしちゃうあたりもしんみりとして・・・なんだか、
「龍馬伝も終りだねー」
という雰囲気が伝わりました。硬軟自在、さすが近藤さん、ほんとに、このひとが容堂でよかった・・・そう感じた今回でした。
後藤さんもよかったですねー。いろいろな思いがありながら、龍馬のために奔走するところが、なんとも同じ男として、そういう気持ちわかるなあ、と
共感を覚えてしまいました。ああいうことって、あるよねえ。そういうつらい気持ちを経験しているからこそ、今回の後藤さんのあり方に説得され、
感情が動きました。まあ、龍馬のためにというより、後藤さんのために、今回の建白書作成を喜んだ感じになったような気がします。
しっかし、後藤さん演技力高いよねー。あの最後、容堂公にお酒を頂くあたりの表情は、なんとも言えないものがありました。
大殿様からのお酒にちょっとびっくりして、もう一段、今度はありがたいものとして、意識を変えて、お酒を頂く。深いんですよねー。
とにかく、今回は必死な後藤さんが見れて、その高い演技力を見れて、満足でしたねー。後藤さんと容堂、今回、思い切りその演技を楽しめた、というところでしょうか。
そして、龍馬も一世一代の演説だったと思います。脇がよかっただけに、うまく龍馬という存在が強調された今回になったと思います。
そういえば今回、龍馬が、坂本家で、飯を食っている絵がありましたが、あれを見ると、なんだか、気分がいいんですね。
それは、第一部が濃厚に頭に残っているからで、あの頃の平和な頃のイメージが思い出されるんです。
「それも、これが最後か」
と、思うと、なにか、やりきれない感がありますねー。
最後、桂浜で、乙女姉やんと、アタック25さんの死の回でやった、海外渡航の夢・・・アタック25さんの回だからこその演出を思い出していたのは、
なんだか、なつかしいし、平和な頃の坂本家を思い出して、なんとなく、胸が痛みました。
なんだかんだ、毎回愚痴を言ってきた龍馬伝。それも、あと2回かと想ったら、泣けてきました。
もう、乙女姉やんと龍馬が一緒にいることはない。坂本家に龍馬がいることもない。
そう思ったらなぜか、寂しい気持ちになっちゃってね。
やっぱり、愛着がわいているんでしょう。
「終わっちゃったな・・・」
今回、それが、一番正直な気持ちですねー。
いつもは、次回が楽しみでしたが、なんとなく、今は、あまり次回が早くこないように祈りたいようなそんな気持ちです。
今週の評価ポイント
龍馬のヒーローとしての演技と、それを周りで固めまくった後藤さんと容堂さん、素晴らしかったです!