私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

反日映画というジャンルについて ②

2024-01-19 22:23:46 | 韓国ドラマ・映画

韓国の映画館でいわゆる反日映画と呼ばれる物を見たのは2006年の夏の@韓半島が初めてだった。

韓半島

映画館で「ああこれがいわゆる反日的なものなのか」と実感したのは、2005年の夏、東大門の映画館で、ペ・ヨンジュンの映画を観た時に、上映前の予告編と一緒に観た「独島は私達の島」という啓蒙アニメだったのだが、本格的にスクリーンで観たのはこの韓半島が初めてだった。

この映画は、時代設定が近未来で内容も史実推しではない。北と南が手を組んで成功させようとしているプロジェクトに日本が偽の印章持ち出して阻止しようとするストーリーだった。今、改めて考えるとかなりエンタメにシフトした作りなのだが、当時は非常に緊張し、一緒に居た母に「上映中は日本語を話さないように」と注意したりして映画を観た事を覚えている。ただ、その話を勤務先の韓国人同僚に話をすると「私が考えるに、日本語をしゃべってもよかったと思います。韓国人は皆、日本人が何を考えているのか非常に気になります。」と予想していたのとは違うリアクションが返って来たのだが、映画館の中の雰囲気は、エンディングに向け、日本人の悪巧みがあからさまになる事で非常に楽しく盛り上がっている雰囲気が伝わって来た。ここだという場面では団体で見に来ていた中年マダム達の拍手喝采まで間近で見る事となった。

暗殺

2015年の夏に観た暗殺は、チョン・ジヒョン、ハ・ジョンウ、イ・ジョンジェ、チョ・スンウ、オ・ダルス、チョ・ジヌンとオールスター競演映画だった。2006年の韓半島もチョ・ジェヒョン(今はセクハラ問題で表舞台で姿を見る事はない)、アン・ソンギ、チャ・インピョとネームバリューの有る俳優が揃っていた。暗殺は韓半島と違い、史実推しではあるものの、その中にエンタメ要素を盛り込むという作りだった。主演のイ・ジョンジェは、親日であることで生き延びようとした朝鮮人という役柄。後日、映画祭の授賞式でイ・ジョンジェが監督に対して「自分たちの歴史をキチンを描いてくれた」と感謝のコメントをしている映像を見た。抗日映画に対しては「正しい歴史を伝える」という意義をアピールするコメントがされる事が多いようだ。

隊長キム・チャンス

2017年の秋に観た「隊長キム・チャンス」は、韓半島や暗殺とは違い徹底的に史実推しの映画だった。主人公は、日本人に惨殺された明成皇后の恨(ハン)を晴らすべく、一人で皇后殺害犯を殺し、仁川刑務所に送られた人物。暗殺や韓半島はエンタメ要素があるからか日本でDVD化もされているが、この「隊長キム・チャンス」は公開は勿論DVD化もされていないはず。映画の中で敵役を演じているソン・スンホンは、暗殺でイ・ジョンジェが演じた人物と同様、親日であることでのし上がろうとした朝鮮人という設定だ。

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これらの映画と比較してみると、京城クリーチャーのストーリー展開はかなり斬新で無理をしているなと思う。

 

 

 

 

 

 



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