宮中の外に逃がしたはずのミュンユンが兄であるイ・ゴンのそばにいる事にショックを受けたトソン大君。更に兄であるイ・ゴンがトソン大君が世子になる事に難色を示した事で「僕が世子になりミュンユンを守る」と意地になってしまうのだ。
まだ子どもである弟を庇うあまり、『トソン大君の祖父が願うのは、トソン大君が世子になり、その後兄弟の父である王を殺害してトソン大君が王になるというシナリオだ』という事を明かせないイ・ゴン。これは母である王妃も同じこと。幽閉されていても、その思いは変わらないのだが、何も知らないのは一人兄を恨み、自分がミュンユンを守ると先走るのだ。
祖父に「僕が世子になっても兄を殺めないで欲しい」と約束を取り付けるあたり、兄を思う心が無くなっていない事は分かるが、祖父が心の中では「当然イ・ゴンは殺すしかない」とほくそ笑んでいる事は何も気づかないのだ。
大妃の亡くなった息子の法要を執り行い、大妃が部屋に隠している解毒剤の処方を盗み出し、あれこれと試行錯誤するイ・ゴンとミュンユンだが(葬式泥棒的な事はどこの国にもあるのか・・・)何も知らないトソン大君は、大妃と御医に「イ・ゴンが出兵の準備をしていること、大妃の女官の中にスパイがいる事」等を明かし、自分を信じるように二人に訴えるのだ。当然、それを利用し、イ・ゴンの祖父が捉えられる事に・・・
解毒剤が出来上がっても、罠にかかった祖父の処罰の行方が問題になり、心配事がなくなる事はないイ・ゴン。過度な懲罰の見直しを訴えるも、彼に火の粉がかかる事を恐れた祖父は逆に罪を認めるのだ。
望みの見えて来た父の容体も、御医に回復度合いがばれてはダメな為、せっかく意識が戻っても再びミョンユンの鍼で脈を遅らせたりと一進一退。
こっそりと王の治療を続けられた以外の事は、ことごとく大妃と御医そしてトソン大君の祖父の思惑通りに進んでいく。
願いもむなしくイ・ゴンの祖父は亡くなり、宮中のゴタゴタを収めるべく、トソン大君を次の世子に指名し、ミョンユンとの婚姻を画策する大妃達。畳みかけるように物事を収束しようとする彼らと、自分が先にミョンユンの事が好きだったのだからと、自分にアドバンテージがあると訴えるトソン大君。
いつまでたっても弟気質の抜けないトソン大君・・・しかし何といっても一番肝が据わっており、宮中内でもしなやかに自分のやるべき事をやっていたのはミョンユンだった。
どうやって奇跡的に回復した王を宮中から連れ出したのか・・・